啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「名前の判らない花」(鼻曲山で)

2011-11-27 08:28:36 | 山野草

鼻曲山に登った時、16曲り峠付近で咲いていた。枯葉の中にわずか一輪。あせた紫色の変わった形の花が可愛らしい。思わず立ち止まって写真に収めた。

写真を撮った時はツル性の植物と思っていた。今思うと、茎が横たわっている植物と考えた方が良さそうだ。今年は暖かく、山野草の花の咲く時期も狂いがち。撮ったのは10月末だったが、多分その時期が盛期ではない。図鑑やネットで何回か調べてみたが、なかなか特定できない。そのままになっていた。今でも判らない。

アキギリ?トリカブトの仲間?・・・??もう一回調べてみよう。どなたかご存知でしたらお教え下さい。

※トキの島に帰省します。明日から、1週間ほど休みます。
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「四ツ又山」

2011-11-26 09:03:23 | 里山

今週は諦めていた山行だが、何だか尻がムズムズ。結局行って来ました。前回の“鹿岳”登山で目の前にあったのが四ッ又山。つい最近に知った西上州の白髪山のどちらにしようか迷った。四ツ又はそれなりの手応えがあるが、一度登ったところ。白髪は初めてで、登山口が地図を見ても確認できない山で標高もあるが、林道から近く簡単に登れそう。結局、四ッ又山に決めた。

「四ツ又山」(899メートル)は県西部、長野県境に近い南北村にある。下仁田町から上野村に向かう県道を走ると、ラクダのコブ(鹿の角?)状の奇妙な岩峰の鹿岳が見え、その直ぐ南に少し低いが、山頂がガクガクと尖った山がある。四つのピークがあるので四ツ又山。尾根沿いに鹿岳ー4ツ又を縦走する人も多い。私のノンビリ登山では、2回とも別々に登った。

大久保の集落に個人が提供している4-5台止められる駐車場がありここからスタート。砂防ダムを越して程なく鹿岳(マメガタ峠)と四ツ又山への分岐。右に分け四ツ又への道を進む。昨今では珍しい手入れの行き届いた杉とヒノキ林の登山道を大天狗峠に向かう。日当たりのある場所では霜が降りており、杉林の中はそうでなく不思議に思う。結構な急登で汗が出て来て上着をとった。

大天狗峠に着くと広葉樹の尾根歩きだが、葉は落ちている。時折、先日登った鹿岳や妙義の遠景が枝越しに見える。細い尾根沿いの道は落ち葉で滑るが、誰一人いない静かな山は快適。65分で山頂に着いた。車を止めた大久保が標高で400メートルほど。大天狗峠は700、山頂(P1=ピーク1)の900メートルまで標高差は五百メートル。私にとってはまずまずのペース。妙義、榛名から赤城、御荷鉾山など大展望が広がっていた。夫々のピークに石像が祀られ、P1は鉾を手にした不動明王?、P2は冠位束帯の誰?・・・。

何時のことかも忘れたが前回の登山ではP2で来た道を引き返した。今回はP4でフルコースの食事(コーヒー付き、ラーメン無し)。先日登った鹿岳の岩峰がどっしりと対峙。マメガタ峠経由で下山。尾根沿いの細い道にはロープが張られているが、スリルがある急な下り。結構楽しかった。

駐車場に戻ると地主の老夫婦が柿の収穫作業中。お礼を述べると「どこから来たの?」を契機に会話が弾み、別れ際に“熟した柿”を2個頂いた。1個はその場で食べたが、子供の頃を思い出す美味しい味だった。

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イノシシ捕獲用の「箱罠」

2011-11-25 16:48:53 | 里山

予定外の山行が実現して充実した一日。午後3時半には自宅に戻り、食事会で出かけたカミさんも不在。ブログを開く時間ができた。今日は番外編でイノシシの捕獲用の檻。初めて見たが本物である。「こんなところに・・」と思うが“リンゴの餌に騙されるなよ”“捕まるなよ”とイノシシの味方をしたくなった。

藤岡市の西部、日野谷にあるハイキングコース“二千階段(子王山=550メール)”。北側の登山口カアチャン茶屋から登って山頂まで40分ほど。村おこしで整備した木製の階段が山頂まで続いており、山に行けない時のトレーニングコースとして年に何回かはここを歩いている。

途中に「男坂」と急坂を迂回して上がる「女坂」の分岐点がある。下りはいつも女坂を降りるが、途中の作業道と交わる少し広い場所に写真の罠が設置されていた。金属製の網を少しだけ木の枝で囲っているが、直ぐに檻だと判る。中にはかなりの数のリンゴリンゴが置かれ、入り口にもばら撒かれている。檻の中に入ってリンゴを食べると、入り口の金属板が落ち、閉じ込められる単純な仕掛け。

何年か前、かあちゃん茶屋のお上さんから、近くで行われたイノシシ猟(罠ではなく追い込み猟)の事を聞いた。仲間で猟をするのだそうで、その時はご主人が中心メンバーだったとか。その年は「熊は捕れなかったが、大型のイノシシ2頭を捕獲した」と話していた。結構な数のイノシシがこの辺りにいるのだろう。土を掘り起こした跡があちこちにある。

イノシシの罠には写真の「箱罠(檻)」と穴を掘ってループ状にした金属製の輪を通り道に仕掛け、足を捕らえる「ククリ罠」などがある。いずれも仕掛けるには狩猟の免許が必要だそうだ。ククリ罠は捕獲した後の処理が危険を伴うなど大変。檻の場合は設置場所が限定されると同時に、金額が高い(HP上に10万円弱の「シシトレール」があった)のだという。

見つけた時は“珍しいものを見た”と思わず写真を撮ったが、今になってみると捕まって欲しくないような気もする。山沿いの農家の皆さんは、作物を荒らされるなど大きな被害が出ており、何とか駆除して欲しいと思っているようだ。
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「イヌタデ」

2011-11-24 08:58:30 | 山野草

「イヌタデ」はタデ科タデ属の1年草。畑や道端、草むらなどどこにでもある雑草。イヌを飼う人が増えているようだが、植物の世界で“イヌ”がつくと「役に立たない」とか「ありふれた」など余り良いイメージは無いようだ。この草をもう少しスマートにしたような“ヤナギタデ”と言う種があり、こちらは「香辛料として薬味や刺身のツマなどに使われる」のに対し、辛味が無く役に立たないことからイヌを冠することになってしまったようだ。

花期は6-11月と幅が広く、いつでも咲いていると言う感じがする。草丈は20-40センチほどで、今時のものは寒くなり成長しにくいのだろうか20センチ程度のものが多い。花の種類が少なくなってしまった今の時期に、しぶとく咲いてくれる。私にとっては貴重で可愛い存在である。
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「クサノオウ」の狂い咲き?

2011-11-23 09:43:13 | 山野草

北関東の平野部では5-7月が盛期の野草「クサノオウ」(ケシ科クサノオウ属の越年草)が、今月中旬に鮎川堤防沿いに咲いていた。どこかで見たような気はしたが、草の中に鮮やかな黄色の花弁の印象が強く、今までに撮ったことの無い花ではなかろうかと喜んだ。マメ科の植物に似た“鞘”のような種があるので、マメ科で調べ、黄色い花、4枚花弁などキーワードに調べてみたが該当するものが無かった。クサノオウは知っており、似ていたが“春から初夏の花”と決め付けていた。昨晩、深夜のサッカー番組を待つ時間があり、この写真をファイルから削除する前にもう一度と思い調べえたらクサノオウを確信できた。新鮮な気持ち。

ソメイヨシノの狂い咲きがニュースで取り上げられる。私も確認した。ホトケノザ、ナズナなど春の草が晩秋に咲き始めるのは普通のことだが、咲いている花の数が昨年に比べると圧倒的に多いと奇妙に感じる。昨日、当家の庭ではタツナミソウ(野生)が咲いていたほかに、何とホタルブクロ、ブルーベリーまで。こんなに早く咲いて、来年はどうするのだろう。

「クサノオウ」は草丈が30-70センチほど。林の縁、道端、草むらなど全国どこでも見られる。花径は2センチ弱。ロゼットで冬を越す。草の王様ではなく“草の黄”が和名の由来。枝など傷つけると黄色い樹液を出すことによる。この樹液を皮膚などにつけると炎症を起こす毒草。皮膚の敏感な人は、触れるだけで支障が出ることがあるという。モルヒネに似た中枢神経抑制作用(弱い)があるといい、痛み止めなどに使われるほか、皮膚疾患など薬効も併せ持つようだ。
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「ヤマシロギク」と「シラヤマギク」

2011-11-22 09:14:06 | 山野草

「ヤマシロギク(シロヨメナ)」と「シラヤマギク(ムコナ)」という区別のつけにくいノギクがあることは知っていた。いずれもキク科シオン属の多年草。“知ったかぶりをするな”“どっちでも良いではないか”と叱られるかもしれないが、結構真面目なのである。かなり調べて特定したつもりだが、間違っていたら厳しいご指摘を是非とも・・・。

花が白いノギクはこの他にいくつもあるが、この両種が一番遅くまで咲いているような気がする。見分け方はいくつかあるようなのだが、写真に撮って後から調べるとなると難しくなる。両種とも里山から低山まで普通に、どこでも似たような場所に咲いている。

私なりに、ネットで調べて区別のポイントとしたのは①ヤマシロギクのほうが舌状花の枚数が多く、シラヤマギクはやや花びらの間に間隙がある②シラヤマギクのほうが標高の高いところまで咲いている③ヤマシロギクには葉柄が無いが、シラヤマギクには短い葉柄があるー。

両種とも若芽は食べられるのだそうだ。別名がありヤマシロタイプは「シロヨメナ(嫁菜)」、シラヤマタイプは「ムコナ(婿菜)」。何となく??元気の無さそうなのがムコナというような・・見方はできませんか?。後の写真がシラヤマギクです。

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フッキソウの実

2011-11-21 11:06:18 | 山野草

写真の添付を忘れていました。これが真珠のように白く輝くフッキソウの実です。
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「オオツリバナ」「フッキソウ」の実

2011-11-21 09:48:31 | 山野草

「オオツリバナ」はニシキギ科の落葉小低木。今月の上旬だったろうか、家電量販店の主催するフォトコンテストに応募しようと思い、友人と玉原高原を歩いたが、尼ヶ禿山から下りた辺りの林の縁で赤い実を見つけ写真を撮った。応募できるような写真は一枚も撮れ無かったことはもちろん、名前も判らずそのままになっていた。

似た実や花をつける種に「ツリバナ」「ヒロハツリバナ」「クロツリバナ」があるという。花弁の枚数や葉の状態で区別する他に「5つに割れた殻丸みがあるのがオオツリバナで角ばっているのがツリバナ」と実で見分ける方法などネット上に書き込まれている。これらを総合して考え、図鑑の写真で決め付けたのがオオツリバナ。何とも妖しげな決め方である。

「フッキソウ」の実は間違いない。こちらはツゲ科の常緑小低木。透き通るほどの白い色をした実が印象的で写真を撮った。群馬フラワーパーク内で見かけたもの。この植物、今年の春に丹沢に出かけたとき、休憩した場所で白い花を見つけ写真に撮ったのを思い出した。

ネットで“フッキソウの実”を調べると、何だか北海道の人の書き込みが多い。そして、皆さんが「真珠のような白い輝き」を強調している。実は甘く「子供の頃に食べたことがある」という記事が何人かあったが「食べ過ぎると体に良くない」という話も。常緑で鹿が冬に集まってくることから、アイヌ語で“ユク・トバ・キナ”鹿の群れる草とよばれるそうだ。
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「サンシュユ」「オトコヨウゾメ」のまっ赤な実

2011-11-20 09:09:32 | 山野草

今日は暖かい。散歩道には春の花がいっぱい咲いている。遅れていた紅葉がようやく里山に降りてきたが、錦秋の・・と言うような表現は合わないようだ。もう大分前になるが、美味しそうな赤い実を見つけた。透き通るような色合いをしている。

「サンシュユ」はミズキ科の広葉樹。春一番に里山の尾根沿いや、日当りの良い林の中で黄色の花をつける。この実は自生しているものではなく、赤城山麓の群馬フラワーパークで、県民の日に撮ったもの。“知らないの?家の庭でも真っ赤に実っているよ”という誰かの声がした。春に、黄色の花を求めて「2千階段」や「染料植物園」など探したことはあるが、実を実感したのは初めてだった。

写真を撮ったのは今月の上旬。今頃は葉を落とし、澄んだ赤い実が一際目立っているかもしれない。韓国では男性の勢力剤、女性の若さを維持する漢方薬として使われると言う。果肉を除き乾燥させて使うのだそうだ。果実種にも使われるようだ。

「オトコヨウゾメ」はスイカズラ科の落葉低木。実のところウグイスカグラの実だと思って写真を撮った。同行した誰かさんに間違った名を伝えており、訂正しなければならない。昨晩調べるとウグイスガグラの実は6月には赤く実り、食べて美味しいのだそうだ。かなり調べて、ようやくオトコヨウゾメにたどり着いた。


オトコヨウゾメの実は澄んだ赤色が印象的だが、苦味が強く食べられないのだそうだ。ヨウゾメというのはガマズミのことで「実が食べられないから男がついた」との解説があった。何となく?情けない植物である。果実酒にすると美味しいのだそうだが・・。
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「リンドウ」

2011-11-19 09:51:55 | 山野草

里ではキクの仲間の植物や春の野草の狂い咲きが見られるが、山の中では完全に花の季節が終わった。低山の登山道で最後まで目を楽しませてくれる花がリンドウ。霜が降り手いる中で咲いているのを見ることもある。今年、フデリンドウに始まりコケリンドウ、オヤマノリンドウ、ツルリンドウ、エゾリンドウと写真を掲載してきた。これが最後のリンドウ。

「リンドウ」はリンドウ科の多年草。写真は埼玉県との県境にある諏訪山の県境尾根付近に咲いていたもの。茎は30センチほどあるが寝ており、上に落ち葉が重なって小柄に見える。花径は2センチ程で筒状の鐘形をしており、先が5つに割れている。1500メートル前後からそれ以下の中低山で、登山道脇など日当たりの良い場所で見かける。花の季節が終わった頃に、最後まで楽しませてくれる花。落ち着いた紫が心を癒してくれる。

中国名で竜胆(リュウタン)と呼び、これが訛ってリンドウになったのだとか。漢方では根を竜胆といい、健胃剤に使う。他にも黄疸の薬などに使われるのだそうだ。

今年、かなり熱心に探したが見つからなかったのが「ハルリンドウ」。来年はきっと見つかるだろう。
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