啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ニリンソウ」

2014-04-30 16:11:14 | 山野草
「ニリンソウ」 キンポウゲ科
昨年、連休中、近在の「あじさいの里」で、偶然見つけたクマガイソウ。再び会いたくて、いそいそ、ワクワク、カメラ片手に出かけた。ところが、ビックリ! ない! え〜っ!楽しみにしていたのにっ!盗掘されてしまった。本当にガッカリ。地域のボランティアの方に伺うと、弁天山から桜山(冬桜が有名)にかけ、数人のグループで管理しているという。「あじさいの里」では、山野草を植え、クマガイソウは、ようやく根づいたところだったという。ここは、「ホタルの里」でも知られており、地域の方が大切に保護しているという。イワカガミも咲くので、またいらっしゃいと声をかけていただいた。
盗掘されたクマガイソウの近くに咲いていたニリンソウ。春に花をつけ、初夏には姿を消す。地下の根で増えるため、固まって咲く。春の、ほんの一瞬だけ地上に現れ、可憐な花をつける。草丈15cm位で、茎の上に2個の花をつけるのでニリンソウ。ただし、2個の花が同時に咲くのではなく、一方は少しだけ遅れて、寄り添うように咲く。何だか微笑ましい。
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「ケマンソウ」

2014-04-26 18:38:55 | 庭の花木
「ケマンソウ」 ケシ科
ケマンソウは、多年草というけれど、当家では3年連続で咲いた記憶がない。その存在を、全く忘れていたのに、シャガの葉に隠れて、ひそかに咲いていたのを発見。花も少なく、今にも倒れそうで、心もとない。「ケマン」とは花を寺院のお堂を飾る装飾品、「華鬘(けまん)」に見立ててつくられたようだ。別名「鯛釣草」。釣竿に鯛がぶら下がっている様子に見える為、この名があるが、ケマンソウという名より、何だかこちらの方がピンとくる。花の色は、白のほかピンクがある。斜めに伸びた、茎から釣り下がる花々が、ハート型をしていて愛らしい。そよそよと風にゆられている姿はイヤリングのようだ。
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「バイモユリ」

2014-04-24 17:18:58 | 庭の花木
「バイモユリ」 ユリ科
「サンデー毎日」の身となり、一日の時間がとても長く感じる。「何かを始めなければ」と思い、広報を見れば、あるわ、あるわ、たくさんの講座。でも、興味のある講座がない。残念!
バイモユリは中国原産の多年草。おもしろく、変わった名。調べてみると・・・球根の姿が2枚貝の殻に似ているのでついた名らしい。花の下から見上げると、花の内側に網目状の模様が入っている。別名「アミガサユリ」ともいう。花は淡い緑色で、控え目、とても上品な印象。細い葉の先が、ぜんまいのように、クルリと巻いて、和花でありながら、ちょっとモダンな雰囲気だ。草丈、60cm位。花期は3月〜5月頃。寒さに強く、暑さに弱い。半日蔭がベストかもしれない。花言葉「謙虚な心、努力・・・」。


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「ヤマシャクヤク」

2014-04-23 15:32:20 | 庭の花木
「ヤマシャクヤク」 キンポウゲ科
「山が笑っている」と、友人のAさん。俳句では春の季語。草木が萌え、のどかで明るい春の山の様子。新緑も濃淡さまざまな彩があり、山全体が緑のグラデーションで美しく、本当に山が笑っているようだ。
ヤマシャクヤクは、高さ30cm位の多年草。和名は「山芍薬」で、山地に生え、全体がシャクヤクに似ていることに由来。夫の好きな花、ベスト5に入る。サンカヨウ、シラネアオイ、シナノキンバイ、そしてヤマシャクヤク。蕾はふんわりとやさしげで清楚。花は上を向いて開くが、咲いているのは、わずか3〜4日程度。レッドリストの準絶滅危惧に指定されているという。本来は、山地の林でひっそりと咲くのだが、友人の話によれば、山では、ほとんど見たことがないという。当家では、農協のグリーンセンターで求めたもの。乾燥した厳しい条件でも、毎年楽しませてくれる。

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「チゴユリ」

2014-04-20 17:27:25 | 山野草
「チゴユリ」 イヌサフラン科
「気分転換に竹沼に散歩に行こうよ。何か、発見があるかもしれないよ」と、妹に誘われ、いつものコースを散策。私の心の中には、「ひょっとして、あの花が咲いているかも?」という期待感があった。駐車場に着くと、吐く息も白く、寒い。おしゃべりしながら、それでも目は皿のようにして「その花」を探している自分に気づく。暫く行くと・・・山のやや乾いた林の斜面に「その花」を発見!!。「チゴユリ」だ!大好きな、大好きな花だ。ブログの紹介画面にも、年間をとおして掲載している。何で、こんなにも魅かれるのだろうか?実に、愛しく思う花だ。
チゴ「稚児」とは、子供のことで、小さく愛らしいという意味。花は白色で、うつむきかげんに咲き、可憐で清楚。草丈は20cm位。花の径は1cm程で、細い茎の先に花をつける。強い風が吹こうものなら、吹き飛ばされてしまいそう。小さな花なので、存在感は主張せず、でも、凛としている姿に、心奪われるのかもしれない。四苦八苦しながら、花の写真を撮っていると、散歩中のおじ様から声をかけられ花談義。「下向きに咲いている花は、その下に鏡を置き、そこにうつった花を撮るといいよ」と教えられた。大変お勉強になりました。
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「ミツバツツジ」

2014-04-19 12:08:42 | 庭の花木
「ミツバツツジ」 ツツジ科
一週間ブログ、アップできず失礼しました。
先週、夫が仕事上、親しくさせていただいたお仲間と共に、近在の山へハイキング。当日は、日差しも強く、低山とはいえ、登りばかり続く道は、運動不足の我が身にとって、かなりきつかった。ところで、そのお仲間のお一人に、竹細工の名手がいらっしゃる。登山道の両側は竹林。「いい竹だね~」と絶賛。「孟宗と真竹の違いは何ですか?」と私。「見分け方は、竹の節。真竹は、節の輪が2本。孟宗は1本。そして、やや毛ばだっているので、簡単に区別できる」とのこと。竹は、杉のあるところに生えているのが、良いという。竹自身、上に伸びようとするので、節と節との間が長いことと、日差しを遮られるので良い竹になるという。旅館では、籤を使い「籠作り」を楽しんだ。一人で(?)可愛らしく、立派な籠が完成!大好評なり。竹の話ばかりで失礼。ここからは、ミツバツツジ。登山道にも、もちろん咲いていた。痩せた尾根や、岩場、里山に生育。古くから庭木として植えられる。紅紫色の花が美しい。花が終わると、枝先に三枚の葉がつくことから、この名がついた。当家の、シンボルツリーになっている。現在は、花が終わり、三枚の、それぞれの葉が、外側に反り返り、並んで上を向き可愛らしい姿である。
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「スズメノヤリ」

2014-04-12 08:30:31 | 山野草
「スズメノヤリ」 イグサ科
多年草。気にしなければやり過ごしてしまいそうな、実に地味な山草だ。3月頃に穂を伸ばし、10cm位の細長い茎が伸び、その先に赤褐色の小さな花がたくさん集まり、1つの頭花をつける。この名が、またまたユニークだ。調べてみると、花の穂を、スズメが使うたんぽ槍に見立てたものという。「たんぽ」とは、綿など丸めて皮や布で包んだもの。けいこ用の槍の頭につけたり、拓本をとるとき、墨を含ませたりするのに用いるもの。つまり、先に「たんぽ」をつけた、けいこ用の槍に見立ててつけたらしい。「槍」と言っても、武器の槍ではなく、大名行列の先頭で、やっこさんが振っている「毛槍」の意味だという。小さいので、スズメの大名行列で使われでもするのでしょうか?という意味合いのことも記されていた。それにしても、この名をつけた方の発想力に感服。
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「サクラ」

2014-04-10 10:02:04 | その他
「サクラ」 バラ科
高崎駅から徒歩約10分、高崎城址公園がある。お堀の内側にはソメイヨシノが満開で、夕暮れ時からライトアップされている。川の流れに、散ったサクラの花びらが水面に浮かび流れゆく・・・まさに花筏である。夜桜見物なんて久方ぶりだ。昼も美しいが、夜は妖しく、艶めいてみえる。時折吹く風に、花びらがハラハラと舞うさまは、実に幻想的だ。近くの高崎公園では、賑やかに宴会。提灯が風にそよぎ、少し暗くなりかけた夜空には、半月のお月様と星たちがちらほら。提灯に照らし出された花びらは、恥ずかしそうにピンク色に染まる。なんと美しい!!
 アップしたのは、いつもの散歩道、鮎川の堤だ。ここも、数キロのわたり桜並木。最近気が付いたのだが、その中に、花がやや白く、葉も同時に出る樹が1本ある。山桜風なたたずまいをしている。若葉がみずみずしく美しい。ウグイス、シジュウカラ、スズメ、ヒヨドリ、独特なキジの声・・・野鳥のさえずりをききながの散歩は、至福のひと時だ。二人ならもっと楽しいのに。
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「カタクリ」

2014-04-08 12:24:36 | 山野草
「カタクリ」 ユリ科
「カタクリは一葉では花が咲かない。二葉でないと咲かない。日中は花が反り返るように開いているけれど、曇りや雨の日は全部ピタリと閉じているのよ」というAさん。「へぇ〜」と私。手持ちの植物図鑑では、そのような事書いていないので、初めて知った。さらに「夜に、懐中電灯もって確かめに行こうか?」と。「え〜っ、夜? こわっ!」と私。相談の結果、夕暮れに行くことに決定。当家から約5km、吉井、小串カタクリの里 (石碑の里)がある。山の北斜面一帯、カタクリでおおわれている。紫色の斑点のある、柔らかい葉を広げ、赤紫色の大きな花をつける。数万株に一つといわれる白い花も数株あり、ハッとするほど美しい。カタクリは、北海道から九州まで分布。アリが好む物質をつけた種子が巣に運ばれ、そこから芽が出るという。開花まで何と9年!寿命は15〜20年位という。
夕暮れ時、確かに花が閉じかけたもの、完全に閉じているのもあり、感動はひとしおだ。また、ここには、黄色の花も咲くという。そういえば、トキの里にも黄色がある、と夫が言っていたように記憶している。
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「キブシ」

2014-04-06 07:22:15 | 里山
「キブシ」キブシ科
「春眠 暁を覚えず 処処啼鳥をきく・・・・・」と孟浩然の詩にあるように、春の夜が、しらじらとあけはじめた頃の眠りは、格別快いものに感じた、一昔前までは。最近は、朝早く目が覚めてしまい、ウトウトすることもできず、すぐに起きてしまう。「眠る」という行為そのものに、体力が必要という事か。けれど、春の昼はちょっと違う。光はのどかで明るい。身体もなんとなくものうく、ついウトウト眠りたくなる。そして、ついにお昼寝タイム。これって体力はどうなの?
野山で、いち早く春を告げるキブシ。別名黄藤。高さ3m位。落葉低木。日かげ、林のへり、谷ぞいで見られる。葉より先に、短い釣鐘形の花を連ねた房を、枝にたくさんつけ、まるで、かんざしのようだ。可愛らしく、房の列が連なる姿は見事!色は淡い黄色。優しく、春の息吹を感じる。
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