啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「茶の花」

2016-11-28 10:32:08 | その他
 「茶」 ツバキ科
 群馬は、冬ともなれば、特に北風が強く、昔は、家を風から守るために、宅地の北や西には、高い“かしぐね”が植えられていたが、今は、ブロックやおしゃれな屛にとってかわった。そんな味気のない風景の中でも、時に、道路と庭の境目あたりに、お茶の木が、垣根のように植えられているお宅がある。白く、可愛い清楚な花、お茶の花が見頃だ。まるで、ツバキの花に似た可憐な姿。下向きに咲くので、カメラにおさめようと、私もあっちを向いたり、横向きになったり、しゃがんだり・・“何しているんだろう”と通りすがりの人は、怪訝そうな顔してみていくし・・それにもめげず、いろいろカメラの角度を変えるのだが、花はおすましして、私に可愛い顔を向けてくれない。白い花の中にたくさんの黄色いおしべ。色の調和が美しく、葉の緑がそれを引き立てている。花後に茶色の実。その果実、3つくらいの室があり、そこに1個ずつ種が入っている。
 “飲み物で、1番好きなものは何か”と尋ねられたら、迷いなく、お茶と答える。ん? オチャケ(酒気)もいいかも。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「秋のバラ   初雪」

2016-11-25 15:41:09 | 庭の花木
 「バラ」  
 「高嶋ちさ子 12人のヴァイオリニスト」のコンサートを友人と楽しんだ。全員が、女性だけのヴァイオリニスト。彼女たちの奏でるハーモニーは、圧巻。演奏もさることながら、それぞれ個性あるトークは、観客を飽きさせない。さすが、プロと感じ入った。多種類の奏法解説や初心者へのレッスンタイムもあり、笑いと拍手の楽しいひと時。なによりも、彼女たち自身の、“音楽が好きでたまらない”という雰囲気が、美しいハーモニーを奏でるのかも知れない。特に、高嶋さんのヴァイオリンの音色は、あまく、やさしく、グッと心に響き、ひときわ輝いていた。音色から、香りまで伝わってくる印象を受けた。およそ2時間半、ヴァイオリンの音色に魅了された。
 秋に咲くバラは、一年で最も美しいという。特に、香りが強く、色も鮮やかといわれている。この時期は、昼と夜の温度の差が大きく、蕾がゆっくりと開くので、色や香りの成分が蓄積されるという。当家で咲いているのは、黄色と赤のバラ。バラは、花の女王といわれるように、豪華。有名人の名前が、バラの名前としてついているのも納得。高嶋さんも、バラのように美しかったです。

"TVで気象情報といえば、関東の大雪のニュースばっかり。山形の天気なんか言わないのよ。あなたのとこ、大丈夫?除雪車は出たの”と友人からの電話。“大丈夫、群馬も広いのよぉ~”と私。心配して頂いてありがとう。友達は、有難いです。リンゴの木の枝が、こんなになっちゃって・・。  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ナンテンの果実」

2016-11-22 15:06:50 | 庭の花木
 「ナンテン」 メギ科
 うとうとしていると・・突然の揺れ。どうしょう、と思いながらラジオのスイッチ。最近、地震が多いのではないかしら。
 初夏には、たくさんの白い花を枝先につけ、その姿は清楚で可憐なのだが、残念ながら、見過ごされてしまうナンテン。しかし、そんな地味な花とは裏腹に、今、見事に真っ赤な果実をつけている。少し触れたら、パラパラと、1粒1粒こぼれ落ちそうな程たわわに、枝先に実っている。まるで、宝石のように。最近、庭先で野鳥が賑やかにさえずっている。どうやら、ナンテンに目をつけたような気配あり。この状態を維持しているのは、時間の問題かも。葉も少し色づいてきて、これからが楽しみ
だ。ナンテンの葉といえば、母が作ってくれたお赤飯を思い出す。重箱に詰められたお赤飯の上に、いつも添えられていたので。ネットによれば、この葉、殺菌効果があるようだ。昔の人の知恵には驚かされる。

 秋は、お茶会のシーズン。あちらこちらで開催されている。お茶やお菓子はもちろんのこと、素敵なお道具を拝見させていただくのも楽しみだが、お花も興味がある。あるお席で、照葉と真っ赤な小さい実が花入れにさしてあった。何の実だろうと思い、お尋ねしたら、ナンテンとのこと。きっと、特別な育て方をしたのでしょう。今までみた事がない、小さな実でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ノコンギク・・・かな?」

2016-11-19 09:30:31 | 庭の花木
 「ノコンギク」  キク科
 いわゆる、一般的に“野菊”といわれる花の名前を特定することは、極めて難しい。植物に対する専門的知識はもたず、茶花として使われる、ほんの少しの草花や、庭に咲く植物名くらいしか覚えがない。まして、洋花なら、ちんぷんかんぷん間違いなし。
 先日、知人より「この花の名前教えてください」と、写真付きのメールが届いた。庭の草むしりをしていたら、、紫色のきれいな花がたくさん咲いていたけれど、名前がわからない。一生懸命草むしりをしたご褒美かと嬉しくなったのですが・・との事。 実は、その花と思しきものが、当家でも、今が盛り とばかりに、秋の明るい陽ざしの中で、その存在感を示しているのだ。林の縁、道端など、おそらく日本全国で咲いているであろうこの手の花といえば、私の少ない知識では、ノコンギクかヨメナくらいしか思いつかない。いずれも、色、葉の形、草丈は酷似しているが、1か所だけ決め手をあげれば、それは、葉。ヨメナは、つるつるしたやさしい肌触り、一方、ノコンギクは少しざらついている。ただ、これだけの事で、知人には、ノコンギクかも知れない とお伝えした。大雑把でアバウトで乱暴な決め方なのだが・・・。
野菊は、似たような花がたくさんあって、難しいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「マユミの果実」

2016-11-16 17:20:02 | 庭の花木
 「マユミ」  ニシキギ科
 昨夜は、雲の間から少しだけ顔をのぞかせたお月様。スーパームーンから、1日遅れの月だったが、澄んだ夜空で、輝いていた。月と地球が、最も近づいたのは、35万km程度というが、その距離感、ほとんど認識できないでいる。
 今、この時間、山の端がうっすらオレンジ色に染まり、いくつかのお星さまがキラキラ・・・秋の夕暮れそのもの。美しい光景です。
 初夏に、地味な、淡い緑色の花を咲かせていたマユミも、今では枝にぶら下がるように、薄紅色の果実をつけている。この果実、丸い形でなく、少しユニーク。正方形のように角ばり、熟すと、その実の中心を軸として、しっかり4等分に割れ、中から種が4つあらわれる。ツリバナの実に似て、可愛らしい果実。高さは、5m位になるというが、当家では、2m程度。色づいた葉もきれいです。花言葉「真心、艶めき・・」など。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「イソギク」

2016-11-13 15:05:12 | 庭の花木
 「イソギク」  キク科
 イソギクの黄色い花が目にまぶしい。茎の先から、小さな頭花を多数つける。直径、5mmあまりの、花びらのない花。イソギクは磯菊と記すように、磯に咲いている菊。従って、海岸に多く自生することから、乾燥、夏の暑さ、冬の寒さにも極めて強い。日当たりがよく、水はけのよい場所なら、ほおっておいても大丈夫。花も可愛いけれど、ポイントは葉。表から見ると、葉のまわりが白く縁どられている。しかし、これは、葉の裏側が、ツルツルしたなめらかな毛があり、それが、表まで巻き込んでいるため、表面から見ると白い縁のように見える。草丈、30cm程度で、根が思いのほか増えない。日本原産。花言葉「感謝、清楚な美しさ」

キクの花が咲く晴天の事を、菊日和というらしい。まさしく今日は、菊日和。知人が、市民菊花展に出品し、良い成績をおさめたという報を得、会場に向かった。広い会場は、多種類の、丹精込めた花の数々。その美しさに圧倒された。扇の形に咲かせたもの、盆栽のように小さな石の間から、可愛らしい花をつけたもの・・・。と、○○さ~んの声。ばったり会った友人。こちらも、お着物できれいでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「センリョウ」

2016-11-10 10:06:20 | その他
 「センリョウ」  センリョウ科
 衝撃的な結果でびっくりした、というのが正直な気持ちだ。よその国の大統領選挙は、全くのよそ事で、過去において興味関心もあまりなかったが、今回、私を含む小さなコミュニティで、これほど話題になったことはない。過激な発言の数々で、連日報道。日本を取り巻く様々な環境、さらに、自分の生活にも影響するのか と思うと期待より不安・・。
 映像からは、雪の便りが、あちらこちらから届いているが、上州の平地のこの辺りでは、まだ秋。近隣の家では、モミジが美しく色づいているのに、当家では紅葉する気があるのか、ないのか葉はまだ緑が多い。秋の楽しみは、紅葉もさることながら、もう一つは、木や草に色とりどりの実が見られること。目が覚めるような、可愛い真っ赤な実。個体はセンリョウの果実だ。年間を通して葉は緑、直径、1cm足らず。コロコロした愛らしい実をたくさんつける。あざやかな赤色は、心までも染めてしまいそう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「咲いた! 咲いた!サガギクの花   食用菊~ かきのもと」

2016-11-07 10:22:19 | 庭の花木
 「サガギク」 キク科
 キクも、その種類いろいろあれど、かねてより、欲しいと思っていたサガギクを、手に入れたのは、今年の初夏の頃。花木センターや、山野草のお店を時折のぞいても、目にすることはなかったけれど、ひょんな事から、知人とキクの話題になり、「主人が苗を持っているから、いらして」とお声をかけて頂いた。心うきうき尋ねると、ご主人が手回しよく、準備して待っていてくださり、2鉢頂戴した。。育て方を指導頂き、水くれ、肥料は勿論の事、強い風にあたらぬように、あれこれ心を配り、大切に育ててきた花が、ようやく咲いたのだ。頂いた時は、20cm程度の丈も、今では、170cm位。高く伸ばした茎から、ところどころスラリと横に枝を伸ばし、その先に花をつける。なかなかの美形だ。繊細な花弁と華やかな格調ある姿は、王朝のかおりを漂わせている。サガギク(嵯峨菊)は、平安初期、嵯峨天皇の時代に、離宮として建立した大覚寺の、大沢の池に自生していた野菊を改良したものという。あざやかな赤、黄色、ピンク、白などあるが、かぎりなく白色に近い、淡~い黄色が、清楚で美しい。

大きな箱の蓋を開けると、花 花 花・・。どの花も直径、10cmはある。私の生活環境では、キクの花を食べる食文化はなかったが、Iさんから毎年送って頂き、今では楽しみに待つようになった。“熱湯に酢を入れ、サッと茹でてね”と教えていただき、早速、調理。シャキシャキとした歯触りがよく、色も鮮やかで、美味しい。友人にもご馳走し、少し分けてあげました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ヒメリンゴとリンゴ」

2016-11-04 11:19:38 | 庭の花木
 「リンゴ」  バラ科
 穏やかな秋晴れ。空には一点の雲もなく、日差しも暖かい。まさに、小春日和の過ごしやすい日になった。
 お気に入りの枝があるのだろうか。彼は、毎年この時期になると、朝から当家にやってきて、リンゴの枝を、次から次へと軽やかに飛び、鋭い嘴で何かをつつきながら、時折、尾を上下に、くるんくるんと愛らし気に回しながら、、何やら珍しいものを見るかのように、リビングにいる私の顔をのぞく。しばらくすると、パッと勢いよく飛び去ってしまうモズ。落ち着きがなく、ちょこちょこ飛び回っているが、見ていても飽きない可愛らしさがある。
 “こら~”と怒っても、木のてっぺんで“カァ~”と一鳴き。熟れた柿の実を懸命につついて、私の声など気にもとめないカラス。こちらは、なかなかしぶとい。近頃のカラスは、あまりにも人に慣れ過ぎて、怖がらないのかしら?それとも、カラスに馬鹿にされちゃっている?今日は、甘い柿の収穫をしました。
 春には白い花を咲かせていたヒメリンゴ。真っ赤な可愛い実を、今年もたくさんつけてくれました。ミニリンゴなので、食用というより観賞用。頂きもので、この色のように、送ってくださった方の、暖かい気持ちが伝わってきます。思い出深い、記念のリンゴです。一方、樹高、3mほどのリンゴの木。手入れが行き届かなく、あまり実をつけてくれない。今年も、数えられるくらいは実を結んだのだが、残念ながら、ほとんど落下。貴重な一個、味見をしたいところだけれど、野鳥のために、残してあげよう。夫も、一個きりのリンゴをみたら「鳥に食べさせてやれ」と、きっと言うのに違いないのだから。

 
 
 
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ツワブキ」

2016-11-01 14:59:15 | 庭の花木
 「ツワブキ」  キク科
 11月は炉開き。茶では、正月といわれるくらい大切な月。今まで使っていた風炉を閉じ、炉を開き、新しい季節を迎える節目の月でもある。以前、長岡の友人から、“炉開き”という花の画像を送って頂いた。ユキツバキと茶の交配で珍しく、まさに、炉が開くこの頃に花が満開になるという。当方、実物をみた事がないのだけれど、炉開きの日に、炉開きの花を、花入れに一輪にさしたら素敵だろうに・・。
 「昨日の朝は、マイナス2℃だよ~、もう電気毛布使ってる、寒いよぉ~」と友人からの便り。北海道はもとより、東北からも雪のニュース。こちらは、朝からの雨も止んだが、あやしい雲と強い北風が吹きだした。火が恋しい季節がやって参りました。
 ツワブキの花が咲くと、“もうすぐ、冬がやって来る”と感じる。庭には、花もだいぶ少なくなった。しかし、つやのある大きな葉と黄色の花は、寂しくなった庭を彩ってくれる。日陰でも良く育ち、朝晩の冷え込みが厳しくなっても、花を咲かせてくれる。ツワブキは、厚葉蕗、艶蕗、石蕗などと漢字で書くようだが、山菜のフキの葉に似ていることからの命名という。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする