啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ウグイスカグラ」

2011-02-28 08:27:28 | 山野草

「ウグイスカグラ」の蕾が膨らんでいた。未だ、写真の枝だけ先行している。良く行く散歩コース沿いの日当りの良い場所。あちこちで咲いており、一杯あるのでついついいただいてきてしまった。我が家の庭に来てもう3年目になるが、高さが30センチ程の小さな木だ。

この木の名前を知ったのは4年前。足利市と桐生市の境の辺りにある仙人ヶ岳に登った時。丁度今の時期で、未だ木々が枯れたままの尾根沿いの日当りの良い場所に、ピンクの小さな花を開いていた。偶然に名前を知ったのは1年近く後だった。

ウグイスカグラはスイカズラ科の落葉低木。葉や枝などに毛があるのを「ミヤマウグイスカグラ」と区別するそうだ。写真は“ミヤマタイプ”だが、自生していた場所は、高さでは里山にも満たない場所だつた。

花は可愛いピンク。1センチ足らずの筒状で、先は可愛く“星形”に開く。24日の午後に児玉町(現・本庄市)のふるさとの森公園で“ホーケコッコ?”と下手なウグイスの「初鳴き」を聞いた。ウグイスが鳴き始める頃に花が咲き出すと言うことから名が付いていると言う。実は赤く食べられるようだ。
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「アサツキ」と我が家の庭の早春賦

2011-02-27 20:16:16 | 山野草

庭の一角に「アサツキ」が芽を出していた。昨年植え替えて畑の側にしたので、もう少し増えることを期待している。増えれば食べることができるようになる。このアサツキはトキの島から採ってきたもの。すっかり乾燥地帯に根付き生きている。

庭の「フクジュソウ」は満開になっている。カミさんの実家からいただいたもので、昨年辺りからカブが増えだした。


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雪割草(オオミスミソウ)

2011-02-26 07:12:30 | 山野草

乾燥しきって、今年はもう枯れてしまったのではと心配までしたユキワリソウ。気が付くと“雪を割って”ではなく、枯れた葉から少しだけ花芽を出し、可愛い花をつけていた。

子供の頃から「ユキワリソウ」の名で親しんできた。“雪割草”は雪が解けると直ぐに花を開く可憐な花をさしており、イチゲからハシリドコロなど何種類かあるようだ。ただ、人気が有り一番多く栽培されている“オオミスミソウ”をユキワリソウと呼ぶこともある。本種はキンポウゲ科だが、ユキワリソウという名のサクラソウ科の高山植物も別にあるようだ。

雪割草=ミスミソウで、新潟県など日本海側に多く、大型な種をオオミスミソウと読んでいる。葉の形が少し先の部分が尖った3角になっている。写真に写っている緑の葉は、ムラサキカタバミ。まだ本体の葉は出ていない。トキの島に自生していた時は、葉と花が一緒だったが、群馬に来てから花のほうが先行する。

雪融けのジメジメした雑木林の日当りの良い場所などに多いが、乾燥地帯の鉢の中で生き抜く術を会得したのだろう。群馬に来てもう10年近くになる。
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「馬酔木(アセビ)」

2011-02-25 08:30:57 | 山野草

雑草の芽生えが始まり、花芽が少しずつ膨らみだした。春が近付いている。観音山丘陵の南、根小屋城址で「アセビ」が咲き始めていた。高崎自然歩道の山名八幡宮ー根小屋城址間。アセビの木は多いが、蕾は膨らんでいるものの、花が咲いているのは見かけなかった。日当りが良いとは思えないが、戦国時代初期の城跡でここだけ一足早く咲いていた。

アセビはツツジ科の常緑低木。「馬酔木」と書くが、調べてみるとグラカノトキシンなどの毒素をもち、馬が食べると酔ったように苦しむことからこの名が付いたという。葉や花、樹皮など全草に毒素があるそうで、草食動物が食べないことから、自然の農薬としての活用を期待されているようだ。葉を煎じて殺虫剤として使われると言う。

伊藤左千夫の歌集「馬酔木(あしび)」も知られている。中味は良く知らない。飲み屋さんから、趣味のグループの名前など、色々と使いやすい名前のような気がすが・・???


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「ウスタビガ」の繭

2011-02-24 07:56:22 | 里山

庭の「サンシュユ」の蕾が膨らんでいる。子王山(二千階段=約550メートル)の山頂近くに、我が家の庭のサンシュユより少し早く咲くのがあるのを思い出し行ってみた。カアチャン茶屋の登山口から、急な階段と男坂を登りきった鞍部を少し下ると山頂への最後の急登。登り始めて直ぐの左手(北)、手に届くほどのところにシャンシュユの木がある。

残念ながら未だ蕾だった。冬の間の山歩きトレーニングコースのひとつとして、山に行きたくても時間がなくて行けない時のウサバラシコースとして貴重な場所。初めてこの木の存在を知った時には、花の位置が目の高さ程だった気がするが、今では手を伸ばしても届かない。

直ぐ近くに“緑色の繭”らしきものを見つけた。緑色のマユは天然の繭で貴重な存在という映像をテレビで見たことがある。早速カメラに収めた。

貴重な“緑ノマユ=天蚕”は野生のカイコのこと。清潔な(黄)緑色の繭を作り、マユから作る糸は「絹のダイヤモンド」とも呼ばれるそうで、普通のシルクの100倍近い値段がするとか。もうひとつは「ヤママユガ」と呼ばれる蛾の繭。これも養蚕のカイコと同じ形の繭を作るが、繭のいろが鮮やかな緑色ではない。

葉を落とした枝に鮮やかな緑を付けているのは「ウスタビガ(薄手火蛾)」の繭。手火とはチョウチンのことだそうだ。ネットの画像で見る限り、天蚕と同じ清らかな緑色だが、こちらは高く売れるとは書いてなかった。繭は美しいが、カイコのような長丸形ではなく、幼虫のころは“おどろおどろしい”実際に見たら気絶しそうな虫。成虫の蛾も羽に“目玉模様”が付いたとんでもない姿をしている。
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「菜の花」

2011-02-23 08:11:22 | 山野草

菜の花は今年で2回目。前回は“畑”で栽培されていたもの。今回は、高崎市と藤岡市の境を流れる鏑川の堤防沿いに生えていたもの。自生というか、近くの畑に植えられていたものが飛び火して増殖しているのだろう。花をつけているのはポツポツだが、あと2-3週間もすれば“菜の花畑”状態かも・・。

昨年までなら、菜の花の種類などどちらでも良かったのだが、ブログにまとめるとなると適当にはできない。前回の畑の中で栽培されていた菜の花は「カラシナ」だった。山野草の図鑑(手持ちのもの)には掲載されておらず、ネットで調べて“これだ”と推定した。

今日の“菜の花”はアブラナかセイヨウアブラナ。菜の花とかナタネと呼ばれるもの。ネットで「菜の花の見分け方」を調べて見ると・・。葉の付き方が“幹を包むようについている”のがアブラナ。カラシナはそうならない。前回の時私は、葉の色が濃い緑なのはカラシナと思ったような気がする。いずれにせよ、間違っていたら是非ともご指摘を・・・。

雪や雨が降り、季節が動き出した。庭の草花の芽が出たり、蕾がが膨らみ始めた。堤防沿いを黄色に菜の花が埋めるのももうすぐだ。
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「コハクチョウ」を見に行った

2011-02-22 09:26:12 | 野鳥

自宅から北に直線距離だと7百㍍ほど、道沿いに2キロ弱の鏑川と鮎川の合流地点あたり。至近距離の位置に「ハクチョウが来ている」と聞き、自転車で見に行った。

鏑側の堤防沿いに走ると、河川敷に人影と車。直ぐに判った。かなり広い水溜りだが、ハクチョウは人の近くに寄っている。30羽近くいるだろうか。こんな胃いるとは思わなかった。“ハクチョウやカモは誰でも写真に撮れる”と思っていた。現物を見ると・・なかなか可愛い。「コハクチョウ」なのだそうだが、個体による微妙な大きさの違いや可愛さの違いもあるような気がする。羽にグレーが入ったものもいるが幼鳥なのだそうだ。

ハクチョウはシベリアのツンドラ地帯などで繁殖し、冬に飛来してくる。この場所にも毎年飛来しているようで、地元の皆さんが手厚く保護しているようだ。鳥はカメラを向けると敏感になるケースが多いが、餌を与えられていることもあり、ここのハクチョウはレンズを覗き込んでくるような気がした。今年はピークで「50羽ぐらい」になったそうだ。


つまらない絵が2枚だが、これでも30分ほど粘り私なりに頑張った写真。「羽ばたくところ」「飛び上がるところ」「着水するところ」などドラマチックに撮ろうと思ったのだが難しい。羽ばたきはあちこちでやるのだが、焦点を当てている鳥が行動を起こすとは限らないのだ。夕方4時から餌を与えると言うことで、チャンスと思ったが思い通りにはならず、静かに食べていた。満たされている??

守る会の人曰く「一度来ただけで、思い通りの写真は取れないよ」とのこと。仰せの通りです。また「朝、6時半ごろから餌を与える。その時がチャンス」と教えてくれた。
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「ハコベ」

2011-02-21 08:14:16 | 山野草

前橋市の東、アジサイの種類が多い荻窪公園で「ハコベ」を見つけた。日当りの良い土手。公園の中ではあるが、植栽されたものではなく、自然に芽生えたもの。普段の散歩で、もう咲きだしても良い頃と思い注意して見ているが、キチンと花が咲いているのを見たのは今年初めてのような気がする。

「千曲なる古城のほとり、緑なす繁縷は萌えず、雲白く、遊子悲しむ・・」は有名な藤村の詩の出だし。この古城、幾度か訪ねたことがある。見下ろす位置を流れる千曲川、青空のイメージが残っている。詩の冒頭しか知らない私は、この詩を“ほのぼのとした感じ”で捉えていた。

うろ覚えを修正するために、今調べてみると、何だかイメージが違う。ハコベは萌えたつほどに育っておらず、腰をかけるには気が引ける程度。悲しい旅人(藤村)が見た白い雲は、青空にフンワリ浮かんだ呑気な雲ではなく、早春賦の頃のうす曇りの空だったのではなかろうか。

春の七草のひとつ「ハコベ」。ナデシコ科のハコベ属。ハコベ、コハコベ、ミドリハコベ、ウシハコベなど多様な種があるようだ。これらの総称として“ハコベ”と呼ぶこともあるから間違ってはいない。写真のものは多分ではあるがミドリハコベ。コハコベかも知れない。

有用な植物のようで食用として「おひたし、あえもの、汁の具から天ぷらなど」。薬用としても産後の浄血剤、脚気、歯茎の止血など色々使われることがあるようだ。歯磨きに使われていたこともあるという。

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“閑話休題”「イノシシ?イノブタ?」

2011-02-20 10:40:43 | 野鳥

「イノシシが掘り返した跡があった」などと気安く書いているが、私は未だ、野生のイノシシを見たことがない。いつか、動物園(檻の中にいるもの)は見たことがあるのだが、確たるイメージがない。吉井町(現・高崎市)の小串「カタクリの里」周辺を歩いていると、林の中に檻があり、写真の動物が“餌をもらえるのでは?”と思ったのか顔を向けてきた。

すごい!!「イノシシだ!」と思って写真を撮った。2匹ほどいて、もう一頭の小さい方が盛んに動き回っている。飼われていることから「イノシシを飼うの?」の疑問。これが食用に開発(交配?)された“イノブタ?”ではないかと思い始めた。

ネットで少しだけ調べたのだが、よく判らない。今のところ“本物のイノシシ!”と思い始めている。写真の程度が悪く、確認しづらいと思うのですが、どなたか識別できたら教えてください。

※※・・“閑話休題”という熟語の意味を、大変恥ずかしいのだが私は良く知らなかった。下手をしたら休題閑話として使っていたのではないかと赤面の思い。もう直ぐ1年になる当ブログの中で、何回か使ったような気がするが、過去に遡って調べる勇気がわいてこない??「ヒマな時の、どっちでも良いような話題」と勝手に解釈していた。この年になっても・・・・。

「閑話」は無駄話のこと。「休題」はそれまでの話題をやめること。閑話休題の熟語としては“話を本筋に戻す時”とか“本題に入る時”に使う。ルビをふることもあり「それはさておき」とすることもあるようだ。ネットで調べていたら「ブログなどで奇妙な使い方がされている」と言う趣旨の書き込み!!“アッ!俺のことかも!!”と顔が赤くなった。
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フキノトウ

2011-02-19 08:44:34 | 山野草

「フキノトウ」をようやく見つけた。トキの島で雪が残る流れの端に、フキノトウが芽を出しているのを見る。群馬辺りではもっと早く目を出しているのではないかと思い探していた。我が家の庭(畑)の一角、カミさんの実家の畑のクロなど確実に春になると芽を出す場所を探したが見つからない。登山道脇などで蕗があった場所も覚えているが、今は雪の中だろう。

フッーと思い出した。毎日通勤していた道路の脇にあった!畑の土手に、自生しているのではないが、殆ど自然のままで生えていた。高速道路の側道ぞいのその場所に行って見た。残念ながら未だ生えていないと諦めかけたが、1個だけ目が膨らんでいるのを見つけた。乾燥していおり、みずみずしさがないが間違いなく蕗のトウだ。

フキノトウはフキの花芽なのだと思う。フックラとしており、花茎を少し伸ばして花をつける。花茎はぐんぐん伸び綿毛をつけた種子をつけ、風で飛ばす。タンポポの花のように。

フキノトウは山菜として天ぷらや味噌汁の具、フキノトウ味噌など食べる。私はフキノトウ味噌が大好きだ。ネット上で「葉や茎も食べる」という解説があったが、私の感覚ではむしろ“茎を食べる”のが主流。トキの島では茎が柔らかいうちに採り、茹でて食べたり、塩漬け?にして保存食にしていたと思う。

少しずつだが春が近付いている。

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