啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「秋との距離」

2020-08-30 11:04:47 | 庭の花木
「タカサゴユリ」  ユリ科
 夜空にくっきりと明るい月、まるで明日の暑さを象徴するかのように。そして、それは見事に的中するのだ。暑い! ほんとっ、暑い! 本日も予報最高気温、36℃。太陽の熱が、ギュギュッと凝縮されて、夏の最後の力を目いっぱい振り絞って、列島に襲いかかっている感じ!一方、北海道では、20℃の最高気温というから、何と日本列島の長い事か。
 秋の風や冷気を感じるのは、まだまだ先のことと思うが、季節は着実に進んでいる、と実感していることの一つは、室内に差し込む日差しの長さ。そして、時々目にするシオカラトンボ。シオカラトンボって、今の季節? どんな種類のトンボでも、トンボをみると、少し秋の気配を感じる今日この頃。
 植えた記憶がないのに、あっちでも、こっちでもポツポツ花を咲かせているタカサゴユリ。それもそのはず、その正体は風媒花。種を大量に風散布。白いラッパ状の花、側面にはやや紫がかった筋が入っている。野生化し繁殖力が強いというが、その美しさゆえ、今のところ駆除する気持ちにはなれない。
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「あの騒動は・・」

2020-08-25 20:28:13 | 庭の花木
「シュウカイドウ」
 例のうがい薬騒動から3週間、薬局の棚には、いつも通り当該の薬が陳列するようになった。人気のある知事の発言だけに、多くの人がその報道にとびつき、薬局に走った。すぐに商品は売り切れ、ネットでは高額で転売。しかし、知事自ら発表の翌日、予防薬でも治療薬でもないと訂正し、さらに専門家も次々とコメントを出したので、比較的早くうがい薬騒動は落ち着いた。実は、この薬、自身の愛用品でもあり、常備薬。季節の変わり目のアレルギー、風邪をひいたとき、喉の炎症を鎮めてくれるので、重宝している。水のみのうがいとは違い、自身は効果があると考えている。いずれにしても、騒動がおさまって、ホッとしている。
 シュウカイドウの花言葉は、「恋の悩み」とか。花がうなだれて咲くので、寂しげな様子に因むらしい。漢字では秋海棠。中国原産。バラ科の海棠に似た花を咲かせることからの命名という。ピンク色の他に白色も。雌雄異花。可愛らしい花だ。
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「きっと 大丈夫」

2020-08-22 15:04:30 | 庭の花木
「ケイトウ」 ヒユ科
 BGMは井上陽水の少年時代、映像は涼やかな高原、青い空と青い夏の海、砂浜で遊ぶ小さな子供、そして夜空に咲く大輪の花火・・・。スマホに送られてきた”お元気ですか?”の残暑見舞い。北海道の友人からの動画だ。久しくあっていないけれど、暗い気持の中、元気が出る映像を送ってくれて、本当に嬉しく思う。連日の猛暑、街ゆく人の中には、手持ちの扇風機、誰もかれもマスクをつけ、ジリジリ肌をさす日差しにグッタリ。いつまで続くの、この暑さ、いつ収束するの、このコロナ。県内では、あっという間に300人を超える感染者。小、中、高校の修学旅行中止が広がっている、と新聞に記されていた。動画の中に「きっと大丈夫、乗り越えられると信じています」の文言。そう・・きっと、きっと大丈夫!!
 昔から庭先に植えられていたケイトウ、特別な存在ではないけれど、記憶にあるのは赤色のみ。名前は「燃焼」という意味のギリシャ語に由来するというが、今や園芸品種で色も様々。個性的なふわふわ感のある花が特徴。夏に強い一年草。
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「日本の夏といえば」

2020-08-18 15:27:38 | 山野草
「センニンソウ」 キンポウゲ科
 ヒュル ヒュル・・ドカーン!! スマホに映し出された豪華な花火。バックは、ポートタワー、大阪城そしてレインボーブリッジ。学生時代の友人から送られてきた暑中見舞いは、神戸、大阪、東京の夜空に打ち上げられた(実際、どこであげられた花火か不明、もちろん過去のもの)特大の花火だ。しばし、あの独特の音と映像を愉しんだ。今年は密を避けるため、全国的に花火大会は中止。今夏、当家から見えた花火は一度だけ。なんの予告もないので、何処であげられたかもわからない。本来なら、川の匂いや、夜風を感じて、川辺で見上げる花火が一番美しいと思うが、今年は遠くからでも本物をみられたのは、ラッキーと思わなければ。
 白い十字の花、花が終わった後の果実の先に、ふわふわしたようなものをつけることから、センニンソウの名。つる性で、長いものだと3mにもなるという。日当たりのよい道ばたや藪に、花がまとまって咲くので目立つ。花は美しいが有毒植物。個体は、竹沼の道ばたで見つけた。
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「酷暑」

2020-08-12 17:51:23 | 庭の花木
「カンナ」 カンナ科」
 昨日、群馬県伊勢崎・桐生で、気温40.5℃を記録。太陽の強い日差し、地面からの照り返し、耐えがたい強烈な暑さ。当地は距離的に、伊勢崎からほど近く、体温の平熱が36℃に満たない自身にとって、命を脅かされる暑さだ。エアコンは一日中稼働。以前は、夕方になれば、涼しい風が吹き、空気が変わったのに、最近は夜になってもむし暑く、気温が高い。スマホには、雷雨、激しい雨に注意、と情報が時々伝えられるが、いつも期待はずれ。朝晩の草花の水やりも欠かせない。ところが、今日は天気予報大当たり。わっ!すっご~い稲光。地面が割れそうな地響き。どっか、雷おちたぁ~!どしゃ降りの雨、庭には水たまり。怖いから、カーテン閉めた、と友人からの電話。カーテン閉めたところで、どうにもならないと思うけど・・。群馬で生まれ育ち、カミナリには鍛えられているけれど、そりゃ~、私も怖いよ!
 春に球根を頂き、庭の隅に植えたカンナが、めきめきと大きくなり、この暑さをものともせず、咲き誇っている。田舎のこの辺りでは、昔からどこの家でもカンナが植えられ、この花をみると、子供心にも”夏の花”として強く意識した。斑入りの葉っぱが珍しい。でも、ちょっと我が家には似合わない花かも。

雨があがり、庭に出てみると、東の空に美しい虹。画像ではよく見えないと思うが、ほんの数分、空からプレゼントを頂いた気分。見とれてしまった。
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「あきらめ」

2020-08-09 11:05:25 | 庭の花木
「サギソウ」 ラン科
 コロナ、猛暑、熱中症のトリプルパンチ。ジリジリした日差しが、肌をさす。県では、不要不急の外出自粛に東京、埼玉、千葉、神奈川、愛知、大阪、福岡、宮崎、沖縄など9都道府県を対象とした。3連休、お盆帰省の是非について、各知事のコメントを読んでも、お考えは慎重だ。当家でも、日々感染者が拡大している報道を踏まえ、はやばやと帰省を見合わせる、との連絡が入っている。孫達に会えないのは極めて寂しいのだけれど、「どうしたらいいか」と迷ったら、アクションを起こさない方がよいと、自身も考えている。今年は、今年限りは、いつものビデオ通話で我慢するとしよう。
 そして、”特別な夏”になってしまったのは、義母の死。6年間の闘病生活。長男である夫が群馬に来てから、義父母2人だけの生活になって、およそ半世紀。料理が好きで、趣味は俳句。時々雑誌に投稿し、賞を頂いていた腕前。戦争を体験し、90年間の人生はいかばかりか。94歳の義父が心配だ。夫の誕生日に義母が逝くという不思議。義母はことのほか、夫を頼りにしていた。今頃は、一足飛びで夫の下にゆき、空白の時間を語り合っていることだろう。
 3月末の植え替え時には、ミズゴケの中から、1粒また1粒とやせた球根を拾うのは、哀れであったが、今年は自然の雨をたっぷり含んだ為か、美しく清らかな花をいくつか咲かせた。シラサギが翼を広げたように見えることが、名の由来であるが、このような花姿が存在するなんて不思議でならない。この花を義母に。
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「一気に真夏」

2020-08-05 14:09:21 | 庭の花木
「ギボウシ」 ユリ科
 梅雨のなが~いトンネルを抜けたら、一気に訪れた夏の日差し。長雨の影響で、7月の日照時間は、記録的な少なさ。前橋では、52.3時間と前橋地方気象台は発表しているけれど、逆にそんなにあったのかと思うほどだ。そして、本日最高気温、36℃の予報。芝生の上1.5mの位置で、しかも風とおしがよく、直射日光の当たらない場所で観測しているわけで、私達が感じている温度とは違う。従って、36℃と示されても、実際にはそれより数度高いと考えるのが一般的だ。こんな日は、一歩も外に出たくない。身体に毒だ。庭の草にだって、片目どころか両目をつぶって、見て見ないふりを決める。窓に目をやると、網戸にセミがはりついている。セミよ、お前も暑いよね。ついこの間まで、遠慮がちに鳴いていたのに、今日は堂々、声も高らか。えっ?セミが鳴くのはオスだけ?
 こんなに暑い日差しに、花を咲かせるギボウシ。根元に葉がまとまってつき、茎はまっすぐにのびる。淡い紫色の花は一日花であるけれど、次々と咲くので、かなり長く愉しめる。特に土を選ばず、かなり丈夫な多年草。
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「Catch the eyes」

2020-08-02 15:47:00 | その他
 群馬県立近代美術館は、群馬の森公園内にあり、公園は友人と時々散歩している場所。開催が今月、23日までの企画展は、Catch the eyes、人の目をひく企画展だ。1 色の力 2 怖さ・不安 3 建築のイメージ 4 大きな絵・小さな世界という4つのテーマでの切り口。アンリ・マティスの切り紙絵、ムンクの木版、久方ぶりにみた浜口陽三のカラーメゾチント等々、たくさんの画家の作品80点を展示。一枚の絵の中で、どの色が目に飛び込んでくるか、人によりそれぞれだと思うけれど、多様な色の組み合わせで、喜び、内面の怖さ、恐れそして不安も、作品という形で表現することにより、その情報は自分の目で、心でとらえる事が出来るということでしょうか。
 そして、感動の一点は、ゲルニカのタペストリー。ピカソのゲルニカをもとに、タペストリーとして再現。大きさは、本物より横幅が10cm程狭いというが、なかなかの迫力。世界に3つ存在。ニューヨーク国連本部、フランスの美術館、そして群馬県立近代美術館で所蔵。看板のタイトルが気にかかり、たまたまでかけた美術館だったが、まさか、まさか観ることができるなんて想像していなかった。係の方に尋ねると、なんと本日 2日までの展示という。今後、当分は展示がないとのこと。感激した。
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