啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「マイクロツーリズム」

2020-11-18 18:05:04 | 旅行
 上信越自動車道を走ること約2時間。「栗と北斎と花のまち おぶせ」とオフィシャルガイドに記されている小布施へ。Aさんとの旅の楽しみは2つ。その土地の文化に触れること、そして食を愉しむこと。小布施は複数回旅しているが、今回は少しタイミングが良くない。葛飾北斎館は、展示入れ替えの為、祭り屋台の鑑賞のみ。日本画家、中島千波館では愉しみにしていた桜は、常設展示だけで、多くは人物デッサン、下図が中心。こちらも少しガッカリしたが、それでも花の屏風、”坪井の枝垂桜” ”素桜神社の神代桜” ”秋季紅葉図”は圧巻。自身は、”根尾の薄墨桜”に感動。生涯、いつか必ず行って、見てみたいと思う桜だ。MAPでは、たくさんの見どころを紹介しているが、「日本のあかり博物館」は興味深い。江戸時代から大正時代の照明用具、約1000点を展示。薄暗い闇の中で生きていた、当時の人々の、生活ぶりを想像させる。今は闇夜なんてない。夜になっても、あかりは消えない。生活の変化が著しい。

「小布施といえば栗でしょ」。栗おこわは最高!モチ米にたっぷりまぶされた栗、ホクホクした甘い風味が口いっぱいに広がる。鱒の甘露煮、千曲川の河川敷で栽培された”むかごのくるみゴマ和え、出汁のきいたお味噌汁の美味しいこと。2時間もかけてきた甲斐があった、というものだ。自身は助手席に、ちょこんと乗っているばかりだったが、運転手のAさん、本当にお疲れ様でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「長瀞 岩畳散策」

2020-10-31 16:53:27 | 旅行
 長瀞駅から岩畳とおり(商店街)、およそ300mを歩くと、そこは国指定名勝 天然記念物の岩畳。幅80m 長さ500mもあり、いくえにも重なった岩石が広がっている。確かにそこは畳のような石で、ともすれば簡単に、1枚また1枚とはがれてしまうのではないかと思うほどだ。この岩畳、ミルフィールを想像していただくと、分かりやすいかもしれない。この岩石は、大昔、海底に積もった砂、泥、火山灰などが地下深く押し込められ、高い圧力と温度のもとで変化した岩石で「結晶片岩」というのだそうだ。それが、長い年月かけて地表に顔を出した。荒川の水の力によってけずられ、現在のような美しい渓谷になった、と掲示板に書かれてあった。さらに、案内板には秩父赤壁の文字。地殻変動によりできた大きな割れ目。うっすらと赤く色づいた岩肌。中国の「赤壁」になぞらえての名とのこと。
 しばらく見入っていると、なかなか品の良さそうな1人の若いイケメン、「この先に、ポットホールがありますよ」と教えてくれた。4人の女子、いっせいに・・わぁ~素敵な人!!♡マーク。
 岩に佇み、澄んだ空気を身体いっぱいに吸い、雄大な自然を満喫。美しい渓谷も、これから日一日と秋色に染まってゆくことだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「草津よいとこ」

2019-12-09 16:59:14 | 旅行
 忙しい年の瀬、家族、親戚で、1泊2日の旅。総勢、9名。自然湧出量、日本一を誇る天下の名湯、草津温泉へ。”のんびり過ごそう”を合言葉の旅行のはずが、分刻みのスケジュール。夕刻到着、日はすっかり落ち、夜の雰囲気。食事もそこそこに済ませ、ホテルのバスで湯畑へ。硫黄の香りをたっぷり身に受け、とうとうと流れる湯畑のまわりは、温泉街が広がり、土曜日の夜ということもあってか、観光客でかなりの賑わい。大きなクリスマスツリーの設えもあり、一段と華やかさを増していた。帰宿後、今度は温泉卓球。最初は静観していたが、”やってみない?”の誘い。”その言葉、待ってました!”少し腕におぼえあり。息子と対戦。負けてなるものか、徐々に本気モード。”えっ、うめぇ~”と。中学生時は卓球部だよ~ん。温泉に来たのに・・。
 帰路、八ツ場(やんば)ダム見学。ダム計画が発表されてから60年以上。10月からダムに水をため始めたが、、台風19号で水位が急上昇。わずか、2週間でダム湖が満水に近く、ニュースでも話題になった。その水位もはっきり確認出来た。興味のある方は、どうぞ見学を。
 草津温泉は、白根山へのルートでもあり、何度も訪れたが、八ツ場ダム建設に伴い、道路が整備され、昔のような狭い吾妻峡を通らなくてもよい。高崎~倉渕~草津と車で2時間30分程度。 ♪ 草津よいとこ一度はおいで。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ロシアへの旅 モスクワ」

2019-07-30 13:28:20 | 旅行
 世界から観光客が集まる美しい都、モスクワ。モスクワと言えば、クレムリンと赤の広場。
 クレムリンは、城塞という意味だそうで、全長2.25㎞、東京ドーム6個分の広さ、モスクワの中心部であり、政権の中枢。入場するにも、荷物のチェックがあり、その大きさも制限されている。ソビエト共産党大会の舞台となった、旧クレムリン大会宮殿を横目に見ながら、ひときわ目立つ黄金の屋根、ウスペンスキー寺院、世界最大の重さといわれる、鐘の皇帝、分厚い鐘は、一部が欠けた”鳴らずの鐘”。武器庫には、歴代の皇帝が収集した宝物の数々を展示する博物館。大統領府を眺め、”クレムリンって、こういう所なんだ”と訪れて、初めて実感!
 もう1つ、赤の広場。ロシア一美しいといわれる、聖ワシリー寺院。ネギ坊主で知られる。何とあざやかで、丸い屋根の派手なこと!1560年、モンゴルへの戦勝を記念して、イヴァン4世のよって建てられた寺院。勿論、世界遺産。
 ロシアへは、ビザが必要だし、足がすこし遠のいていたけれど、歴史で学んだ事実が数百年経とうとも、そこに堂々とあることに感激し、その重みを感じた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ロシアへの旅  サンクトペテルブルグ」

2019-07-27 13:34:11 | 旅行
 成田から約10時間、モスクワへ。乗り継ぎ後、サンクトペテルブルグへ1時間30分の空の旅。日本との時差6時間。夜間の到着にもかかわらず、夏を彩る白夜。真夜中も完全に暗くならない、今がトップシーズン。旅の目的は、何といっても、ロマノフ朝の、皇帝たちが暮らす宮殿だった、エルミタージュ美術館。超一流の収蔵を誇る、世界四大美術館の一つ。300万点を超えるコレクションがあるという。
 少しでも多くの美術品をみたいと、自分なりに順路を決めてあったのだが、現地のガイドさん、どんどん先に進み、到底じっくり鑑賞している余裕などない。人、人、人であふれ、立ち止まろうものなら、迷子になってしまう。
 黄金に輝く調度品の数々、豪華な客間、レオナルド・ダ・ヴィンチの部屋、イタリア美術、スペイン美術、ルノアール、モネ・・・どれもこれも名作ばかり。美術に関するTV番組はよく観るが、実際に本物の作品の前に立つと、圧倒されるエネルギーを感じる。
 もう一つ愉しみにしていたのは、エカテリーナ宮殿。青と白のロイヤルカラー宮殿は”どうよ!!”と言わんばかりの権威に満ちている。興味深いのは、琥珀の間。この驚きを、何という言葉で表現したらいいのだろうか・・度肝を抜かれた。部屋一面琥珀があしらわれ、今までみたことがない美しさ。
 江戸時代、ロシアに漂着した船頭、大黒屋光太夫。彼はこの宮殿で、エカテリーナ2世に謁見した歴史的事実があるが、どんな思いであったのだろうか。彼も、この琥珀の間を見たのではないか。あれやこれや、その時代の背景を考える時、想像がどんどん膨らむ。
 百聞は一見にしかず・・長時間の空の旅であっても、本物を実感したい、これからも。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「台湾 あれこれ」

2018-12-25 18:33:47 | 旅行
 鮮やかなピンク色の花。眺めていると、”あれは、トックリキワタだよ”と教えてくれたのは、沖縄の人。ブーゲンビリア、ハイビスカスなどは情熱的な花だけれど、それに負けていない。花が終わると、実をつけ、中から綿が出てくるのだという。それで、とっくり木綿。

熱帯アジアが原産という”モクセンナ”。こちらは鮮やかな黄色。かなり高木。マメ科。誕生花 1月1日。


「虹の村」
 虹氏が描いたアート。アニメのような可愛らしい絵が、家の周囲、道に至るまで描かれている。彼は、現在96歳。お会いしたその姿は、実に若々しい。“文化”として、現在は残しているとのこと。観光客でかなり混雑。
 公園を歩いていると、何やら異様な鳴き声。リス! リス! 皆、興奮気味。その鳴き声、にわかに信じがたい。まるまる肥って、毛がふさふさ。何とも大きいのだ。第一、人間を怖がらない、堂々としたものだ。野生のリス、まじかで見たのは初めて。
 台北101展望台からの夜景は絶景! 5Fから88Fまで、わずか37秒。超はやっ!さらに、自力で91Fの屋外展望台へ。足がすくむ高さ。
 日本から近くて、冬は温暖な台湾。ホテルもバスも冷房しかなく、少し困ったけれど、食事は美味しい。
せっかく少し中国語を勉強したのに、全く使うことなし。挙句の果ては、Thank Youだなんて・・謝謝と言えば良かった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「いいね! 台湾」

2018-12-21 19:34:53 | 旅行
 「肉形石」
 成田空港からおよそ3時間30分、そこは温暖な気候の台湾。訪れは台北は気温22℃。日本と変わらない近代的な都会の姿。総統府、中正記念堂、九ふん、台南の高雄、蓮池澤、日月澤、忠烈祠・・逃せないスポットはたくさんあるが、旅の一番の目的は、何といっても故宮博物院。歴代の中国の皇帝たちが、権力、財力を示し、収蔵してきた宝物は69万点。見応え満点。ルーブル、メトロポリタン、エルミタージュとならぶ世界4大博物館の1つで、中国工芸美術の最高峰。以前、北京の故宮博物館を訪れたが、台湾の故宮はすごい!
 教科書にでてくるような青銅器の数々、 陶磁器、象牙細工・・絶対に外せないハイライトは、豚の角煮ソックリの天然石”肉形石”。肉の質感が見事で、本物そっくり。このまま食べられるのではないか、という錯覚に陥るほど。もう1つは、翠玉白菜。ところが、何とこのお宝、他へ貸し出し中。あ~残念、何ということか! 
 69万点という膨大な収蔵品の、わずかしか展示されていないが、一点一点、そこには歴史の喜びと、悲しみが込められている気がする。これからも、本物に触れる機会を多く持ちたいと思う、元気なうちに・・。

台湾南部、蓮池澤。七重の塔・龍虎塔は高雄のシンボル。龍の口から入り、虎の口から出ると、何か良いことが!そういえば、誰かさんは寅年。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「北欧への旅」  後編

2018-08-15 12:12:26 | 旅行
 旅の後半のハイライトはストックホルム、ノーベル博物館。館内は、大勢の人で混雑。受賞者の紹介やそれに関するものが展示されている博物館。天井からは、沢山のパネルがぶら下がっており、この1枚1枚が過去の受賞者との説明を受けた。その枚数の多さに、改めて驚く。日本でも大きな話題になるが、毎年12月10日、ノーベルの命日には、世界の頭脳が集まる授賞式があり、その模様は放映される。また、館内にはカフェもあり、受賞者が座った椅子の裏には、サインとメッセージが記されていた。一番人気なのか、IPS細胞の生みの親、山中伸弥先生のサインが書かれた椅子が、天井から掲げられていた。また、ショップにある商品もユニークで、アイデア満載。さすが、ノーベル博物館!こちらも、楽しめた。
 なかなか訪れる機会がなかった北欧。ベンゲル鉄道では、湖に、山々を鏡のように映し出した雄大な自然を満喫、山岳鉄道では、度肝を抜かれた大自然の絶景。断崖絶壁のフィヨルド。さすが、世界遺産。旅をして、改めて実感した物価高。日本円に換算するのが嫌になった。そして、カード社会。現金払いはダメ、というホテルの土産店にも驚いた。トイレ利用をカードで支払うのも初体験。さらに・・商売に対するやる気のなさも、ちょっぴり感じた北欧の旅。

山中伸弥のサイン

かの有名なメダルチョコ。ゴールドパッケージ! 1個、300円弱、高いよォ~。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「北欧への旅」  前篇

2018-08-09 19:32:28 | 旅行
 成田からおよそ11時間、到着した国はカタール、ドーハ。朝、3時30分。多様な国の人々でにぎわう。さすが、ハブ空港。ドーハは、夜も寝むらない。さらに、6時間30分の空の旅。ようやく、コペンハーゲン到着。世界3大がっかりスポットといわれる人魚姫の像。う~ん、なるほど。それより、なにより驚いたのは、物価高。日本で100円程度の水が、なっ、なんと500円!水も、おちおち飲んでいられない。全ての値段が、こんな調子。さすが、福祉国家。その源は、税金。日常生活の安心料は、税金により支えられているというが、・・それにしても、高すぎ!行ってみて、現実を知った。
 クロンボー城は世界遺産。かつて、バルト海より北海への通行として、オアソン海峡で税をとっていた城。従って、城の美しさより要塞としての役目。
 コペンハーゲンの街並みは、可愛い屋根と色づかい。アンデルセンの世界のように。
 海外旅行初体験、船中泊。オスロへ。国立美術館、ムンク美術館見学。翌日、フロム山岳鉄道、途中のショース滝は圧巻。この迫力は言葉では伝えきれない。よかったら、ユーチューブでおたのしみを。
 今回、旅行の楽しみは、フィヨルドクルーズ。欧州最深、最長のソグネフィヨルドクルーズ2時間。フィヨルドは、氷河によって形成されたU字谷に海水が流れこみ、入江となった海岸地形、とネットに書き込みがあったが、この景観も言葉では表現できない。断崖絶壁、息をのむ絶景、垂直な岸壁の連続。地球規模で繰り返される、自然が創り出した地形に船ごと飲み込まれそう。初めてみたフィヨルド、感激した。勿論、世界遺産。

クロンボー城にて。大砲が海に向かって・・。Iさんご夫婦、妹と。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ばばちゃん 東北珍道中」

2018-06-29 10:30:19 | 旅行
 ”遠野に行きたい!カッパみに”とばばちゃん。まっ、遠野は興味あるけれど、カッパとは。しかし、大人の休日フリーきっぷは4日間、乗りたい放題。”それならば”と青森まで足をのばすことに。新青森駅、10時前に到着。びゅーバスに乗り、(郷土文化と自然アート、夏の津軽路号)で、太宰治記念館”斜陽館”、津軽三味線館にて生演奏、立倭武多の館では、22mという巨大な高さに驚き、鶴の舞橋では、3人共女優になったつもりで”はい、ポーズ”。
 翌日、盛岡で旧友に再会、石川啄木新婚の家、盛岡八幡宮、原敬記念館など見学。急いで新幹線に飛び乗り、花巻温泉へ。
 最終日、いよいよ本命のカッパ。朝から雨が地面をたたきつける。釜石線に乗ったことないし、雨だし、温泉からの連絡バスにやや不安を抱え、それでも無事乗車口に到着。日本の案内表示は、本当に親切で分かりやすさに感心させられる。ただし・・読めばの話ではあるが。雨に濡れ、緑の葉が美しい山間を走ること、1時間。タクシーにて、ふるさと村コース。伝承園では、なんとTVでおなじみの、2代目カッパおじさんに遭遇。勿論、記念写真。いよいよ、目的のカッパ淵。眼を皿のようにして川をみていたが、何事も起こらない。ただ、濁った水が流れているだけ・・竿につるされているキュウリが1本。だから、言ったのにぃ~、カッパはいないよ~って。みた人いんの? でも、それでも気が済んだのか、満足顔。よかった、よかった!そして、ふるさと村。南部曲り家、農村が再現。雨で、早池峰山は全く見えなかったけれど、遠野出身のドライバーさんは、郷土愛にあふれた案内と方言で、暖かさを感じた。
 3人旅はハプニングの連続。誰かさんは、少しのアルコールで靴をはきそこない・・うっ・・いたっ!
誰かさんは、無口・・いやいや6口でにぎやか。誰かさんは、暑い・・暑いんだけど・・むむ・お腹苦しい・・。最終日は雨にたたれたものの、3日間、まさに楽しい”大人の休日”でした。
あっ、そうだ! フロントで、カッパにあった?・・ような。

  鶴の舞橋
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする