啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「御荷鉾山」今年最後の山

2011-12-31 08:13:14 | 低山歩き

友人H氏の30or31日での山行を聞き同行させていただいた。年を経るごとに早くなる一年だが何となく平穏にクリアすることができそうだ。感謝したい。当ブログもスタート以来1年半ほどになるが、この間11万6800PVと多くの方と出会うことができた。ありがとうございました。

友人H氏は「御荷鉾山」(1268メートル)を毎年“登り納めの山”としているそうで、天候により30or31日に登るのだそうだ。今年は私の都合で30日にしていただいた。スーパー林道の登山口からは30分ほど。簡単に登れる山ながら最高の展望を得られる。昨年は2回行ったが、今年ままだ歩いていなかった。

山頂。北から東側には上州の全景が市街地から県境の山並みまで。南から西側には埼玉県境から八ヶ岳連邦まで壮大な景観が広がる。北側は少し風邪が強かったが、南側の斜面は静か。フルコースで早めの昼食をとり、1時間ほど雑談を交わした。

毎朝カーテンを開けると目に飛び込んでくる山が御荷鉾山。山行きの際、天気を占うのもこの山。古里の山は海を越えての弥彦山。今の心の山が御荷鉾山ということになろうか。

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「築地場外市場」と「浅草寺」

2011-12-29 11:50:42 | 旅行

久し振りの東京を日帰りのバスツアーで楽しんだ。東京は夏前の友人の送別会以来。通過したことは何回かあったが、歩くのは久々。JRの快速で往復するより安く行けるツアーの参加者は、私達夫婦が一番若く見えた?何だか複雑。どっちでも良いか。

築地場外市場は年末のあわただしさを見せていた。人にぶつかりながら歩くのは久し振り。これに比べ数日前の高崎や藤岡のメインストリートの人気のなさは可哀想なくらい。築地の市場は元気だった。特に安いものや美味しそうなものは見当たらない。それでも、次々と私の背中のザックに吸い込まれていった。

数日前、テレビの番組で築地の名店の特集をやっており、店名をメモしていったが、バスのガイドが配った築地のガイド地図を探すのも大変で、結局は役立たず。メモを取った店を発見し「博多焼きはないの?」と店員に聞くと“年末年始はできないんですよ”とすまなそうだった。

2時間半ほどあった自由時間を持て余し築地本願寺方面を歩く。昔、仕事の関係でたまに来た場所。築地の市場がこんなに近かったのだとは知らなかった。誰か、知り合いに出くわすのではの幻想も実現せず、コーヒー店で一服。

築地の前に、浅草寺に寄る。特に珍しいものも何も無いが、観光で行ったは初めてのこと。バスのガイドの話によると“今の時期にこれだけ人が少ないのはラッキー”ということ。関越自動車道、首都高速や都内の道路は車が少ないということで、目的地での時間がゆっくり取れたようだ。

昨年の暮れ、足利市の里山から建設中のスカイツリーが見えたが、ほぼ完成に近付いたタワーが町かに見える。群馬の榛名山や赤城山からも見えるとガイドさんが説明していた。
写真は浅草の仲見世の賑わいとスカイツリー


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「ジシバリ」

2011-12-27 09:00:02 | 山野草

冷え込みが厳しいが、駐車している車のフロントガラスが凍らなくなった。立派な駐車場に収納していれば問題ないのだろうが、当家では朝一番の凍ったウィンドウの解凍は嫌な作業。こんなに寒くても凍らないのは“乾燥”のせいだろう。10日ほど前まで、野草の時期を間違えた芽吹きや開花があちこちで見られたが、もう寒さに負けて立ち枯れてしまった。3週間ほど前になるが、散歩コース鮎川沿いの堤防。桜並木の下で春から初夏が花期のジシバリがいっぱい咲いていた。

「ジシバリ」はキク科の多年草。ロゼットで冬を越し、春に走出根を伸ばし繁殖する。ツル状に伸びる茎が地面を這う様子を“地を縛る→ジシバリ”としたのだろう。平地の田や畑のくろ、道路脇から結構高い山の登山道脇など至るところに咲いている。別名をイワニガナと呼ぶようだ。

正常の花期は春から初夏だが、今年は11月に名っても群れをなして咲いており、黄色が目立つ花を何も考えないで写真を撮った。形が似たタンポポが晩秋から新年早々に咲くのは珍しくないが、この花はどうなんだろう?つい先程まで暖かかったための狂い咲きなのだろう。オオジシバリと普通のジシバリの区別ができなかったのと珍しくも無い種なのでそのままになっていた。

時期を間違って芽を出したり、花が咲いてしまった植物は春にどうなってしまうのだろうか?冬の間に再起を期す準備ができるのだろうか?それとも、多少は狂ってしまっても雑草魂で大丈夫なのか。
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野生の「カキノキ」

2011-12-26 10:05:58 | 山野草

子供の頃、学校が冬休みになる前の初雪が降る頃。林の中に野生の柿と梨の木がある場所を知っており、食べに寄った。実が小さく、美味しいものではないが、冷たく甘い感触が残っているような気がする。今の時期、庭や畑の片隅で放置されたままになっているものを多く見かける。「木守り柿」「残し柿」という言葉があるが、こちらは来年の豊作を祈ったり、鳥のために1個(数個)残すーーなどの意味があるのだろう。

「カキノキ」はカキノキ科の落葉高木。古代に中国から食用として入ってきたという。また、ヨーロッパやアメリカなどには日本から伝えており、そのため学名もKakiとなっているのだと言う。柿は“実”のことを指すのだそうだ。

高崎自然歩道の寺尾城址に通じる山の中。大きな実でも直径が2センチ弱。“野生の柿”を見つけたと喜んだ。城跡とすれば・・平安の頃にお城で柿を栽培していたのかもしれないが、見る限りでは植栽されたものでなく、沢筋の雑木に混じり自生している。まだ、木が小さい。中国から持ち込まれた頃の“原型”に近いのではなかろうか。

人との係わり合いは深く、トキの島の実家では「おけさ柿」を出荷している。甘柿、渋抜きした柿は果物として食べ、干し柿やお菓子などにも加工される。木(幹)は堅い材質から家具などに加工される他、ゴルフのクラブは“パーシモン”と定評がある。近年では若葉をお茶葉として加工するそうだ。
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「コゲラ」

2011-12-25 08:22:10 | 野鳥

木の葉が落ちて、木枯らしが冷たく吹くようになった。寒くなり、山の木の実を食べつくし降りてきたのだろうか。里山では野鳥の姿を目にする機会が増えたような気がする。コガラの群れに紛れ込んだコゲラを見つけた。木をつついているのではなく、木に絡んだつる草の実をついばんでいるように見えた。かろうじてだが姿を捉えた。

「コゲラ」は小型のキツツキで、平地から山林まで生息。近年では住宅地や公園などで繁殖することも増えていると言う。留鳥であり、年中同じ場所に生きているのだろう。ただし、夏場に存在を殆ど感じないのは私だけか。背丈?は15センチ弱でスズメ程度。キツツキの中では一番小型のようだ。木や草を飛び歩いて昆虫や虫を捕らえる。木や草の実も食べる。体は小さいが、かなり大きな音でどドラミングをする。ギーギーと鳴く。

高崎自然歩道の金井沢の碑の近く。大規模な分譲地が広がるところで、山への入り口の辺り。10数羽のコガラにコゲラも2-3羽混じっていた。思いがけない遭遇?に準備が手間取り、次々に飛び移っていく最後の1羽をかろうじて撮ることができた。この鳥は、比較的警戒心が薄く?人の近くでドラミングをすることがたまにある。近く、モット良い写真が撮れると思うが・・。まず第一弾??!!
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「野峰(のみね)」

2011-12-24 07:41:44 | 低山歩き

友人のお誘いで、年内にもう一度山行が実現しそうだ。昨日は、今年最後になるかも知れないと思いながら、桐生市と栃木県田沼町の境にある「野峰」(1009メートル)を歩いた。クリスマス寒波の到来が伝えられているが、正月の社会人駅伝のコースとなる国道50号を桐生に向け走ると強烈な風。先が思いやられた。

「野峰」は桐生市の北東部、梅田町にある。青少年野外活動センターに駐車させてもらい、登山口を聞く。親切に対応していただいた。民家の脇を通り登山口となる山の神(峠)まで10数分。杉と檜の林の中を1時間近く。急斜面だがZ字上にゆっくりと歩ける。風は無いが展望も草木もまるでない単調歩き。30分ほどで汗がでてくるがそのまま歩く。

林に松の木が混じるころに尾根らしきところ。西側には雑木も混じり桐生川の反対側の山並みも見え始めた。但し、風邪が急に強くなりゴーゴーと凄まじい音。手先が痛いくらい。雑木林の尾根に入ると間もなく最初の目標とした“野峰ヶ池”。池と言っても落ち葉が溜まっているだけ。ここから先は、落ち葉で踏み後が希薄になるが、テープやペンキで目印がはっきりしており不安は無い。

池で休まずそのまま歩く。池から山頂まで小さなピークをいくつか越えたが、予想以上に時間がかかり、林の中は同じ景色でうっかりするとルートミスしそう。風邪が強くとにかく寒い。ようやく付いた山頂には、朽ちかけた標識があるのみ。樹林越しに男体山や太郎山など冠雪した姿が凛々しかった。北東に「熊鷹山」への道標。ここからが尾根道沿いの
快適なコースとなるようだ。余りにも寒い。写真を撮り、アンパンを1個かじって15分の滞在で降りはじめた。途中、ここがピークかと思った場所風の少ない場所があり、ニギリメシと味噌汁で一服した。

降りる途中では、誰一人いないと思った山中で鈴の音。振り返るとマウンテンバイクにのった2人。熊鷹山方面から降りてきたという。また、最後に“尾根コースで課外センター”に歩くと、林道工事?で行き止まり(道なし)。幸いにもセンターが見えたので沢に向かってヤブ漕ぎ。ようやく橋を見つけて渡った。
写真は男体山の遠景、手前が熊鷹山方面か?

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「シモバシラ」の霜柱

2011-12-22 09:05:09 | 山野草

クリスマス寒波の到来だとか。週末は北日本、日本海側を中心に荒れそうだ。明日は山行を予定している。雪の降る山ではなく、1000メートルほどの里山だが風が強かったら予定を変えよう。朝晩の冷え込みが強いが、昨日の朝ふと気付くと庭の片隅に植えられたシモバシラが見事な“霜柱”を作っていた。

「シモバシラ」はシソ科の多年草。日本固有種だそうで関東以南の本州と九州に自生している。低山の森林が中心で渓流の近くなどで群落を作ることもあるという。花は9-10月が盛期で、トラノオに似た総状花で白い鐘状の小さな(数ミリ)花を下から順に開く。葉は卵型でシソ科らしくないが、花の形が何となくシソ科を連想させてくれる。

シモバシラは枯れた茎の根元から立ち上がる霜柱を作る事で名が付いている。花より、こちらの方が印象的かもしれない。フィールドでは一度しか見たことが無く、少し汚れていたので後で撮ろうと思ったらそのままになってしまった。群馬では多くない種だと思う。

乾燥した庭で、離れてみると強風が運んできたティッシュが絡まったように見える。良く見るとフンワリとした綿菓子のように軟らかく、真っ白。美しい。地上部が枯れた後も根が活動を続けており、枯れた茎が導管となり地中の水分を吸い上げる。外気温が零度C以下だと凍るということになる。
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「コマツヨイグサ」

2011-12-21 08:45:06 | 山野草

先月の後半から、当ブログを訪ねてくれる人が増えている。昨日は過去最高の881PV.何だか嬉しくなる。メインの山野草、山歩き共にネタ枯れの時期。季節外れの野草が中心になっているが、野鳥観察がシーズンインしたのだろう。とにかく、是非ともご覧頂きたいものだ。誤字脱字の研修用ではないと言い切りたいのだが・・・まさか。

「コマツヨイグサ」はアカバナ科マツヨイグサ属の越年草または多年草。北米産の帰化植物で、どこにでも咲いている。花期は夏だが、オマツヨイグサをはじめマツヨイグサ系の花は最近まで堤防沿いの土手などあちこちで見られた。マツヨイグサだが何だか違う種ではと思って取ったのがこの写真。

土手の窪地で、風の当たらない場所にぽつんと咲き残っていた。“違う”と思った理由は茎が地面を這うように伸びていること。花は小さいが、誰が見てもマツヨイグサ系。図鑑で調べて見ると「這うように根茎を伸ばす」と特徴が解説されている。念のため茎が立ち上がることもあるのだそうだ。黄色い花はしぼむと赤系に色が変わる。

マツヨイグサ全般のこととして、若い茎根が胡椒のような香りがあるので根菜に、若芽はサラダ、花を天ぷらにすると言うが・・見たことも聞いたことも、食べたことも無い。
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「シラサギ」

2011-12-20 09:36:43 | 野鳥

先程まで「シラサギ」という種の野鳥がいるものだと思っていた。コウノトリの仲間のサギ科の内、白い色をした鳥の総称を“シラサギ”と呼ぶのだそうだ。ダイ(大)サギ、チュウ(中)サギ、コ(小)サギのほかカラシラサギ、頭が紅系色のアマサギなどが含まれる。良く目立つし、動きもゆっくりしているシラサギは“撮りやすい”被写体なのだが、私の腕では簡単ではない。

大・中・小のシラサギの見分け方。①1年中日本にいるのはダイサギ、コサギ。チュウサギは夏に渡ってくる(4-10月)②後頭部に冠毛があるのはコサギ(但し、冬毛にはない)③足が黒いのはチュウサギ④指の色が黄色いのはコサギ⑤体が大きくクビが細く見えるのはダイサギ・・・・など。もちろん、体の大きさで名が付いており、比べれば判るのだろうが、知らない場合には比較の仕様が無い。

総合的に、写真の個体は「コサギ」だと思う。冠毛は見られないが冬毛仕様なのだろう。灌漑用の水路の溜まり場にいたのを撮ろうとした。ゆっくり撮れると思ったら、近付くと逃げる。意外に敏感。電柱(通信用の柱?)の上に止まったところでようやく捕まえた。

夕方の4時頃。距離は30メートルほどあり、ファインダー越しには明るく見えたが、跡で見ると暗い。修正してみたたが、バランスが難しく元に戻した。飛び立った瞬間を撮りたいと思って待つが、なかなか飛び立たない。3回追いかけて逃げられた。ようやくピントを合わせ、待ち構えているが動かない。カミさんに追い立ててもらいたかったが“呆れ切って”先に行ってしまった。

10分弱待って撮れたのがこの写真。強い北風でバランスを崩したのか、羽ばたこうとしたがちょっと早すぎた。数分後、夕空に舞い上がり、絶好のチャンスがあったのだが何故かシャッターが降りなかった。結局は・・ただのサギ。
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「アオサギ」

2011-12-19 08:43:45 | 野鳥

※昨日の記載中でモズが飛んできた木は沈丁花でなく、金木犀でした!!!!

田んぼの中の散歩道。初夏から秋の稲作時期。畑となり麦が芽を出す11月以降も同じような場所にアオサギがいる。“動きが少ないこの鳥なら、20倍デジカメの威力を確認できる”とチャレンジしたが上手く行かない。所有の1眼レフのカメラには「おまけ」で付いていた200ミリのレンズがあるが、こちらで撮ったら「何とか絵が撮れた」。高倍率で撮るとブレたり、暗くなったりする。当たり前だが、それでも3脚を持って歩くのが面倒な人なのである。運任せ、足で稼ぐ野鳥観察が私のスタイル?!エサ場で待ち構えたりはしないぞ!!??

「アオサギ」はサギ科で羽根を広げると1・5メートルほどになる大型の鳥。川や田んぼ、池の周辺などに棲んでいる。魚やカエル、昆虫など肉食系。上面は青みがかった灰色をしており、一目でサギの仲間とわかる形をしている。田んぼの中や小川にいる時は余り動かず、写真には撮りやすい鳥。

それでも、近付けば逃げるし、ボケッと立っている姿だけでは物足りない。飛び立つ瞬間を待ったが動かない。近付こうと思い追いかけると逃げるが、待っているとじっとしている。カミさんにお願いし、川の向こうに回りこんで“少し追い立てて”もらい、飛び上がったところを撮ったのが次の写真。羽ばたく瞬間の動きのある場面はピンボケでした。

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