啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「古墳王国 群馬」

2020-05-29 19:00:32 | 庭の花木
「テイカカズラ」 キョウチクトウ科
 群馬はかつて、1万基をこえる古墳があったそうだ。考えてみれば、自宅から徒歩で行ける距離に、5つもの古墳が点在する。以前、吉永小百合さんが出演したJR東日本、大人の休日倶楽部のテレビCMの舞台となったのは、前橋の大室古墳群。「歴史は学ぶものではなく、旅するものかもしれません」と、彼女のかたり口が思い出される。今回、私たちが向かったのは、高崎の観音山古墳。6世紀末頃に築かれたらしく、国指定史跡となっている。墳丘の全長97m、前方後円墳。未盗掘であったため、多種多様の出土品。石室は最大の見どころと思うが、コロナの影響で見学できない。CMの”大人になったらしたいこと”のテーマのように、したいこと、学びたいことたくさんあるけれど、やはり”旅”がしたい。
 つる性で常緑の木、テイカカズラ(定家葛)。かざぐるまの様な白い花は、径2cm程で、芳しい香り。命名は、藤原定家に因むという。慕っていた皇女がなくなり、定家の執念が葛になって、皇女のお墓にまとわりついたという。つるなので、からみつくのは分かるけれど、可愛らしい花からは、想像出来ない命名。
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「初登場の花」

2020-05-26 18:22:35 | 庭の花木
「シュンメイギク」  キンポウゲ科
 花の好きな人は、自分の”こだわりの花”を持っている。四季折々、それぞれが庭を彩り、目を愉しませてくれる。手塩にかけた花が、せっかく咲いたのに、一人だけで愉しむのはもったいなく、そんな時は仲間どおしで、お互いの花を愛でるのは、楽しみの一つだ。
 「シュウメイギクは持っていますよ」と答えると、その人は、”いやいやシュンメイギクですよ”と。初めて目にしたその花は、実にシュウメイギクによく似ている。しいて言えば、葉も緑が薄く、花びらも薄く、どこか頼りなさそう。手持ちの図鑑で調べても掲載なし。ネットによれば、シュウメイギク(秋明菊)に似た花だが、初夏に咲くためシュンメイギク(春明菊)と呼ばれているとの記載。草丈60cm程、5月~6月が花期。暑さ寒さに強く、乾燥にも耐えられ丈夫な花。宿根草なので手間いらず。清楚な可愛い花びらと薄い緑の葉が美しい。何といっても、地植え出来るのが嬉しい。頂戴した植物なので、大事に育てたい。
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「店じまい」

2020-05-22 18:22:02 | 庭の花木
 「ムシトリナデシコ」  ナデシコ科
 コロナの影響も多少あると思われるが、近所の食堂が閉店した。およそ50年間、地域に根ざし、中華、洋食と幅広く、さらに出前もしてくれるので、昔はだいぶ重宝していた。大型冷蔵庫がトラックに乗せられ、運ばれる様子を見送る店主。力が抜けたようで、肩を落としていた。
 首都圏、北海道を残し、緊急事態解除。経済活動も段階的に戻ってゆくと思うが、しかし日々の生活の有様は、元にはもどれない。”新しい生活様式”に心して、行動もかなり制限している。埼玉に隣接する当地は、いまだ公園の散歩もままならない。
 ムシトリナデシコは”虫取り撫子”と記す。花の茎の下は、茶色に色づき、そこから粘液を出す。画像で確認できるでしょうか?手で触るとかなりの粘着。これなら小さな虫も動けない。ただ、ムシトリナデシコは、食虫植物でないので、虫を栄養源にすることはない。何故、粘液を出しているのだろう? 謎。
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「そっと咲く花  :ギンラン」

2020-05-19 11:36:38 | 山野草
 朝から雨。激しい雨音で目が覚めた。基本的に、雨は嫌いではない。枕元でラジオを聴きながら、うっつらうっつら、心行くまで雨音を愉しむ。制限時間はないのだから。
 日曜日、群馬県立観音山ファミリーパークへ。緊急事態宣言が解除されたとはいえ、一輪車、自転車といった健康遊具や滑り台、ふあふあドームなど、いわゆる共有物は使えない。さらに、ウワミズザクラが咲いているという”自然の森”を散策したかったのに、ここもクローズ。オープンしていたのは、芝生広場とその周辺。ベンチでチョコ食べたり、おせんべい、それに飴も。エネルギーを充分に補い、散歩の”はしご”。行先はお馴染竹沼。
 「ギンラン」  ラン科
 「やっぱり知っているんだね~、それ、ギンランだいねぇ~、きれいだいねぇ~、あともう1か所咲いているところがあるよ~」、おじちゃんに声をかけられたのは10日程前、一人で散歩している時の事だった。あと、もう1か所・・あれから気をつけてみているが、いまだ分からない。
 「おっ、見つけた!」。個体に会うと、つい足を止めてしまう。新緑に目を奪われながらも、やや乾いた雑木林沿道には、思いもかけない花と出会うものだ。足もとに、そっと咲く花。白い花がギンラン、黄色がキンラン。滅多に見ない花だけに、出会えた時の喜びは大きい。直立した上品な花姿、全開しない花びら、何と美しい! きれいだいねぇ~。もう1か所、今回は3人の目で探したが、やっぱり見つからなかった。
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「低山登山  :ヒメヒオウギ」

2020-05-16 15:49:38 | 庭の花木
 標高326m、平井金山城跡(平井詰城跡)は、室町時代の関東管領、山内上杉氏が築城。伊豆、武蔵、上野、越後の4か国の守護として、関東八州に、にらみをきかせていたところ、と案内の看板に記してあった。散歩がてら、何度も登ったので、自身は馴染みがあった山。日野小学校前に駐車し、女子3人、登山道に向かう。少し遠方で、農家のおじちゃんが畑仕事。2人は、大きな声で”こんにちは~”と。全く知らない人だと思うけど・・しかも遠くだよ~・・・?
 最初から急な登り。しかも、落ち葉がたっぷり積もっていて、すべるのなんのって・・。木にしがみついたり、這いつくばったり、青息吐息。汗ダクダク、中腹でしばし、お水の休憩タイム。とその時、Kさん手がすべり、ペットボトルがコロコロ勢いよく転がり落ち・・3人で、あ~~!!「取りに行かないっ、戻る元気ないっ」といったものの、水は命。仕方なく・・往復、お疲れ様でした。山頂までわずか700メートル。誰とも会わず、静かな山の頂から眺める新緑の美しいこと。
 行きはよいよい、帰りは怖い。スニーカーの2人は、枯れ葉をソリのように、まるで芝滑りのごとく、楽しそう(?)、う~ん、悲鳴に近かったかも。ともかく、無事下山。足、鍛えられました。
 ヒメヒオウギ(姫檜扇)、草丈15cm程の可憐な花。昨年、秋に種をまき、春先に地に植え付け、ようやく花をつけ始めた。6枚の下の、3枚のつけ根に赤い斑がある。花言葉「素直さ、達成」
 昨日は、低山の登山であったけれど、登頂できたという達成感を味わった。
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「行ったつもり、観たつもり  :エビネ」

2020-05-13 14:40:10 | 庭の花木
 臨時休館、休園中の観光施設がネットで発信中、とメディアがとり上げ、県内の動物園や花スポットを数か所チョイスし、動画で観た。動物園は、足を運ぶ機会が少なく、馴染みが薄いのだが、それぞれの動物の表情やしぐさの可愛さは、何とも言えない。同じ動物でも、飼育員さんの持っているカメラに興味をもって、近づいてくるものもいれば、知らん顔して横を向いているもの、遠くでじっと眺めて、他の様子をみているものもいる。なんかの縮図をみているような。
 今頃の県内の花スポットと言えば、ぐんまフラワーパーク、赤城自然園などが有名どころだが、片品のミズバショウも、前橋の敷島公園のバラ園も素敵!今年はクローズされているが、動画をみて、観たつもり。
 「エビネ」  ラン科
 エビネが咲くと、嬉しさがちょっと違うのは、なぜだろう。昭和50年代にエビネブームがあり流行。アップした個体の花はやや地味だけれど、花が黄色のキエビネや、芳香の強いニオイエビネ、キリシマエビネなど多種。漢字で海老根と表記。地下茎の曲がりを、海老に見立てての命名とのこと。
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「高崎自然歩道 ;ハナイカダ」

2020-05-10 21:32:54 | 庭の花木
 目指すは根小屋城址。同行者3名。上信電鉄、山名駅から高崎自然歩道を散策。少しの登り坂でも息が切れ、昔はこんなじゃなかったよ、と思いながら、一歩また一歩と歩を進めると、万葉歌碑。その脇の急な階段を登った先に、特別史跡、山上碑および古墳(平成29年ユネスコ世界の記憶に登録)。さらに、雑木林の整備された歩道は、ふかふかした土の道で、膝にやさしい。ヤマツツジはそろそろ終盤、草花はあまり咲いていなかったが、アカシヤやキリの花が遠くにチラリ。夫と何度も行っているのに、整備された為か、だいぶ様子が違った。記憶をたどりながら、去りし日を懐かしむ。深い林の中の石碑の道、かつては、幾多の人が往来したことか、古に想いを馳せる。
 往復1万歩以上の歩数・・私は。しかし身長の高いYさんはコンパスが長く、彼女が2歩で歩くところを、私はちょこちょこ3歩。階段だって、1段とばし・・すごい体力だわ。一番若いKさんも疲れ知らず。私・・つかれたぁ~。
 今日は母の日。寄せ植えのお花が届きました。嬉しいです。その気持ちに、ありがとう!
 「ハナイカダ」  ミズキ科
 何と不思議な花でしょう! 葉っぱの上に、ポツンと一つ、緑の小さな花が咲いているのです。
最初見たときは、「えっ! 何?これ」。植物って、不思議。高さ、2m程になるというが、当家では50cm程。
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「オープンガーデン」

2020-05-07 17:44:36 | その他
 5月16日(土)、17日(日)の2日間市内で、~ふるさとキラキラフェスティバル~、花と緑のぐんまづくり2020が開催される予定であった。この催しは、一般家庭のお庭を、庭主の善意で公開される、いわゆるオープンガーデン。すでに、MAP入りのパンフレットも印刷され、その日を待つばかりになっていたのに、コロナの影響で中止になってしまった。実に残念なことである。庭主は、年に一度イベントに丹精込めての手入れ。パンフの案内には、自身の庭が印刷され、それぞれ庭主のコメントも掲載されている。例えば、妖精の遊ぶ庭、くつろぎの時間を!、森の中のガーデン、四季折々の茶花が中心、バラと雑木林の庭・・・およそ20軒の家庭が、素敵な庭を公開する予定だったのに・・。
 今年で4回目を迎えるというイベント。我が義妹は今年のデビューに向けて、孤軍奮闘していた。バラのコーナー、洋花コーナー、茶花、サボテン・・いったい何種類の花があるのやら。何度、名前をきいても覚えられない。趣味の世界だから、自身が愉しむ事が主体だと思うが、何も言わない花も、たくさんの人に褒められると、嬉しいんじゃないかな?来年は是非公開出来ますように!
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「恵みの雨  :マイヅルソウ」

2020-05-04 15:12:28 | 庭の花木
 目覚めたら雨。緑潤す恵みの雨。若葉の黄緑色は、さらに透明感を増し、この季節ならではの輝きを放っている。キユウリ、トマト、ナス、ピーマン、スイカと、昨日は夏野菜の植え付け。今朝、畑に様子をみに行くと、この雨で苗もシャッキとして元気。これから暫くは朝の仕事が1つ増えそう。肥料、労力、苗、防草シートなどの価格を考えれば、野菜は買う方が手っ取り早く、安いのは分かっているが、目の前に広がる土地を、放っておくわけにもいかない。現在、畑では玉ネギ、長ネギ、じゃがいもがグングン成長し、収穫が楽しみ。コロナの影響で、農家さんが丹精込めて作った野菜を、自身の手で処理している映像をみるにつけ、その心情は”さこそ”と推察する。
 「マイヅルソウ」  ユリ科
 マイヅルソウ(舞鶴草)は、寒さに強く、暑さに弱いので、当家での生育はちょっと難しい。本来は北国や森林、湿った場所を好む植物。水を絶やさず、夏には木陰に移動したり、肥料を与えたり・・春に花が咲いても、夏が越せるかヒヤヒヤしてしまう。草丈15cm程度で、白い花も液果もコロコロして可愛いが、見どころは葉。ハートの形をした葉は、葉脈も曲がり、ツルが羽を広げた形を連想してついた名前という。来春も咲いてくれるだろうか?
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「五月晴れ  ”センボンヤリ”」

2020-05-01 17:38:54 | 山野草
 一年のうちで、最も爽やかな季節。青空が広がり、春の色もしだいにうすらぎ、本日はもはや向暑というべきか。
 久方ぶりに竹沼の散歩。周囲4.2㎞。薄い黄緑色の若葉は、陽の光をうけ、美しい葉脈をきわだたせている。時折、吹きわたる風に、葉と葉の間からこぼれくる光は、まばゆく、何とも言えない心地よさがある。心も身体もリラックス・・これってα波?
 「センボンヤリ」 キク科
 うっかりすると、見過ごしてしまいそうな春の花。草丈15cmほどの白色の可憐な花。竹沼で、1か所だけ咲いている場所があるが、ほとんど足を止める人はいない。花期は2回。春の花と秋の花。秋の花は閉鎖花。センボンヤリの名前は、連なって立つ閉鎖花を、たくさん並んだ槍(千本槍)に見立てたものと、図鑑に記されてあった。別名、ムラサキタンポポとも。春の花より秋の閉鎖花は、草丈50cmほどになるという。
 花言葉「神秘、希望、辛抱強さ」。  今年の連休は、辛抱強く Stay home。



友人のkさんから、彼女手づくりの籠をプレゼントしていただきました。1本さらに1本と、編んでいくのは、大変な時間と労力がかかったと思います。編んでいる時は、たぶんあげる人の事を思いながらの時間なので、その時間を頂いたことやその気持ちに心から感謝です。大切に使わせて頂きます。
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