啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

静寂と信仰の山「金剛ノ萱」(788M)

2012-12-28 09:03:05 | 低山歩き

テレビ(民放)の番組がハチャメチャになってきた(私だけの感想かもしれないが・・)。年末年始とか、春・秋の番組改変期には穴埋め番組というか再編集番組や長々とやるクイズ番組、お笑い番組などオンパレード。テレビ局の人は正月休みかもしれないが、視聴者は毎日見ている・・。「ぐるナイ最終ゴチクビは○○サンに決定」(日テレ)「いきなり!黄金伝説」(テレ朝)「SASUKEライジング~451日ぶり復活」(TBS)「とんねるずのみなさん(中略)豪華年末4時間SP」(フジ)がゴールデンタイムのメニュー。“意味わかんね~よ”・・・お粗末でした。

昨日のテレビで私が見たいと思った(民放)のはテレビ東京の「新ニッポンの針路」とBSジャパンの「にっぽん民謡紀行」。両方とも期待を裏切らない内容だったが、山と民謡、人々の暮らしを中心に会津磐梯山をテーマにした番組の中で、今年の夏に会った人が登場した。山頂直下の弘法清水で売店を経営する女性の方。小屋脇に咲いていた花を先方からこれがバンダイクワガタですよと教えていただき、近くのミヤマキンバイまで名を聞いてしまった。植物に詳しかったので、登る途中で撮った赤い花のデータを見せて名を伺うとコウリンタンポポですよ。外来種で最近増えてきましたと即座に教えていただいた。初めて見た高山植物という期待を外したのはがっかりしたが、この方の親切なガイドが嬉しかったのを思い出した。

「金剛ノ萱」(788M)はコンニャクや下仁田ネギで知られる下仁田町の南にある静かな山。下仁田の市街地から青倉地区に向かって県道を走る。青倉集落に滝の下バス停と鹿の湯と呼ぶ小さな橋があり、ここを左折。タレントの井森美幸サンの実家が経営していた鹿の湯があったところだそうだ(現在は廃業)。林道を5分弱走ると舗装がなくなるが、ここに車を置く。

林道をノンビリと歩く。山への入り口が心配になってきた頃に林道が分岐し、地図で確認して東に分ける。スタートして30分ぐらい経ったところで、山への入り口のテープ。2箇所ある。踏み跡のはっきりした方に入ったが、5分ぐらいいくと沢が崩れた場所。手前に目印があったが、沢の先に見えないので引き返した。


ヒノキとスギの林の中を微かな踏み跡とテープを頼りに登る。30分弱で尾根に出たと思ったら小さな石仏(不動明王様?=写真)が鎮座していた。ここからは明るい。尾根道で約10分・・五体目の石仏がある場所が山頂だった。スタートして65分。小沢岳や稲含山が真近。雪を抱いた浅間山なども望めた。誰一人いない静かな信仰の山という感じだった。