啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「晴れた日に」

2018-11-29 12:53:33 | 庭の花木
 「マユミ」  ニシキギ科
 きれいな青い空! こんな日は、落ち葉の掃除をしたり、まだ葉が落ち切らない樹木の枝切り。一日1本と決めているが、やり始めると、次から次へと気にかかり、ちょっと無理をしてしまう。「そんなに短く切ってしまうのか」と嘆く夫の声が聞こえる気がするのだが・・。そんなわけで、切った枝をくくったり、落ち葉を集めて袋に入れ、車のトランクにも、車内にも隙間なく押し込んで、清掃センターへ運ぶ。センターでは、大量の草木を積んだ軽トラックが数珠つなぎ。年末に向けて、センターの係員も大忙し。こちらも、連日クタクタ。
 葉が美しく紅葉しているマユミ。初夏に、地味な淡い緑色の小花をたくさんつけるが、秋には見事なピンク色の実をつける。さく果で、4つに裂け、中から赤い種子が現れる。和名は真弓。昔、この材で、弓を作ったからだという。材の性質上、いろいろな細工物に利用されるという。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「金色のタペストリー」

2018-11-25 13:43:18 | その他
 「イチョウ」
 北国からは雪の便り。この辺りでも、朝晩はだいぶ冷え込むけれど、風もたいしたことなく、小春日和の穏やかな日が続いている。まさに、紅葉狩り日和といったところだ。こんな日の夕方は、山の端が、くれないに彩られ、遠い平安の時代も今も変わらず、秋は夕暮れが一番美しいと感じる。ちょっぴり、せつない気持ちになるのは、日本人のDNAだろうか。
 街路樹でよく見かけるイチョウ。すっかり黄葉し、その丈は数メートルにも及ぶ。あまり横幅をとらず、スッと天に向かって伸びている立ち姿。イチョウ並木の歩道には、枯れ葉が風で舞い、カサカサとなる葉の音に、近づく冬の足音を聴く。
 イチョウは、排ガス、公害、防虫に強く、さらに燃えにくいというのが、街路樹として植えられている理由とのこと。そして、秋の味覚としてのギンナン。おつまみにも、茶碗蒸しにも活躍。おいしいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「堂々と」

2018-11-22 19:00:49 | その他
 「コウテイダリア」  キク科
 ダリアを和名で、テンジクボタン(天竺牡丹)という事を、初めて知った。花の形がボタンに似ていることが、その理由らしい。当家のダリアは、夏に咲き、丈も極めて低い。今では、すっかり茎も枯れてしまっている。ダリアは、色も多様で、赤、ピンク、黄、オレンジなどバラエティに富んでいる。
 最近、よく見かけるのはコウテイダリア(皇帝ダリア)。その名にふさわしく、茎が太く、つっかい棒をしなければ、倒れてしまうのではないかと思うほど、草丈が高い。よく見かけるのは、庭の隅、しかも道路際に植えてあり、よく目立つ。3m以上の丈があると思われるその花姿は、堂々と天を仰いでいる。
 晩秋の少し寂しくなった庭に、あざやかな色をそえる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「晩上好  今天十一月十九日 (星期一)

2018-11-19 19:23:07 | その他
 タイトルの漢字を中国語で読めば、バンシャンハオ ジンティエン シーイーユエ シージウリー(シンチーイー)と発音するらしい・・たぶん。訳せば、こんばんは、今日は11月19日(月曜日)。
 ひょんなことから、中国語をほんの少し勉強した。全くの初心者なので、何もわからないけれど、中国語の基本表現と基本単語を学習。一声 二声 三声 四声と、単語を読むときの抑揚が、かなり難しい。だいいち、あちらの言葉で漢字が読めない。
 講師は、元職場の同僚。ユーモアたっぷりの彼は、現役時代、同じチームで仕事をすることが多く、お互い気心もよく知り、私に遠慮がない。「何か覚えた?」と彼。「你好と我是・・。と老師と不要・・・これくらいかな?」。すると、「え~、1時間半やって、それっきゃおぼえねんかい」だって。「これだけ覚えれば上等だいっ」と私。今日は、代名詞、数の数え方、時間などなど。
 短時間の講座ではあったが、全く新しく触れる言語なので、興味深かった。彼曰く「あっちじゃ、3歳の子供だって喋れるんだから、皆さんだってすぐに話せますよ」と冗談を。
 ヤマボウシの実
 梅雨のころ、4枚の花びらと思われる中心に、じつは本来の花が集まって、それが1個の丸い実に育ち、熟して赤くなる。これを口に含むと、実に甘くフルーティ。直径2cm程、庭や街路樹としても植えられているので、興味のある方は、是非お試しあれ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「無常の風」

2018-11-16 17:35:41 | 庭の花木
 「サガギク」  キク科
 それは、何の前触れもなく、突然の一枚のハガキ。Sさんは、夫の高校時代からの大親友。その関係から、当方も自然と仲間に入れていただき、まるで旧知の友であったかのように、親しくさせていただいた。
その昔は、家族で旅をしたり、甲子園まで野球の応援に行ったり、おしゃべりしたり、落ち込んだ頃は励まして頂いたり・・何かと力になってくれたSさん。そのSさんの訃報。こんな事って、にわかに信じられない。だって、だって元気にゴルフ楽しんでいたのに。心臓は高鳴り、気がつけば、手にスマホ。携帯に電話したって出るはずもなく・・。いつになく動揺してしまった。60代で急に逝ってしまうなんて、早すぎるよ~Sさん!当ブログを楽しみに読んでいた、と奥様。お互い、電話で涙、涙・・。キーボードが涙でかすむ。
 サガギク(嵯峨菊)と言えば大覚寺。今が見頃。糸のように細かい花が特徴。白色の他、黄、ピンク、赤などがあり、豪華で、まさに王朝の花。大覚寺では、1本1本鉢に植えられ、廊下を歩きながら、その美しさを上から見るように仕立てられている。当家では、地植えなので、せいぜい1mほど。知人から頂いて2年目。今年も咲きました。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「静かな時間」

2018-11-13 16:54:22 | その他
 「お茶」  ツバキ科
 11日、高崎市、高崎茶道会による恒例の合同茶会。どのお席も秋を感じる設え。この季節ならではのお菓子と一服のお茶。自然なおもてなしと、立派なお道具を拝見しながら、静かな時が流れた。
 その茶の花、今、小さな白い花を咲かせている。12月初旬頃まで咲いているだろうか。下を向いているものもあれば、横を向いて咲いているものもあり、表情はさまざま。ツバキ科とあって、花はツバキに似ている。勿論、実もたくさんつける。ふっくらして丸い実を割ると、中から茶色いタネが3つ。地図記号に表記される所以とか。
 最近、お茶が身体に良い、とその効能がとり上げられている。ビタミン、カテキン、テアニン、ミネラル等々、これらの成分が、実に多様な効能を発揮するらしい。茶にもいろいろ種類があり、食後は○○茶、時間をおいて○○茶、就寝前は○○茶がよいと耳にした事があるが、自身はさしたる事も考えず、お茶を楽しんでいる。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「東山魁夷展」

2018-11-10 16:59:56 | その他
 ”どの絵が一番好きだった?私は○○。”すると妹、”私も”と。70点もの作品で、同じ絵が好きとは・・。きっと、育った環境が同じなので、感覚が似ているのかもしれない。
 六本木、国立新美術館、生誕110年、東山魁夷展。「道」 「花明り」 「残照」 「緑響く」等々、あまりにも有名な作品ばかり。過去に、長野信濃美術館や、その他の美術館で拝見している作品もあり、何度も観ているのだけれど、”青の画家”と言われた彼の作品は、どの部分を切り取っても美しく、やさしい自然の風景で、心が和む。
 誰でも知っている”道”。あれは、実在の道なのか、想像上の道なのかと思っていたが、青森県種差海岸がモチーフなのだ、と初めて知った。また、「北欧を描く」というタイトルで数点展示されており、”フィヨルド”や”白夜”は画家の視点で、こんな様に描くのか、と今夏、北欧を旅しただけに、同じ風景を共有し、懐かしく思い出した。
 今回、観たいと思ったのは、唐招提寺御影堂障壁画。美術を紹介するTV放映では何度か観たが、実物は初めて。あまりに壮大で、息をのむ迫力。”すっごい!”と言ったっきり言葉を失った。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「まっかな秋」

2018-11-06 16:30:29 | 庭の花木
 明日は立冬というのに、思いのほか暖かい。朝も晩もあまり冷え込まず、夕方のこんな時間でも、部屋の温度は20℃を上回っている。ありがたい事に、今のところ暖房要らずだ。
 伊香保温泉、榛名山、吾妻渓谷、妙義山など、県内各地の紅葉拡大情報が伝えられ、着実に秋は深まっている模様。
 当家では、ミツバツツジが紅葉真っ最中!陽に照らされ、輝いている葉は美しく素敵。あざやかな中に、独特の趣やせつなさ、はかなさを感じるのは、日本人のDNAだろうか。赤や黄色に色づいた葉は、人の心をとらえてはなさない。

ハナミズキの実
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「実」

2018-11-03 14:40:05 | 庭の花木
 「ムラサキシキブ」  クマツヅラ科
 秋といえば実。木や草に、色とりどりの実が見られる季節。街路樹や庭木で、よく見かける赤い実をつけたハナミズキ、庭木のエースともいわれるナンテン、トゲトゲのピラカンサ。ナナカマドも街路樹のエースかもしれない。そうそう、ヤマボウシも丸くて、可愛い実。色は違えど、ドングリだって隅に置けない。秋の実をあげれば、きりがない。当ブログで、少しずつアップして行きたい。
 今回は、ムラサキシキブ(紫式部)。平安の才女、紫式部の名にあやかっての名。6月頃に、淡い紫の花をまとまって咲かせる。6月頃は、いろいろな草花が、一斉に咲き誇り、可憐だけれども、ムラサキシキブはあまり目立たない。しかし、秋になれば、しだれた小枝に、実が密集してつき、まるで宝石のように輝く。直径5mm程の実は、指でつぶすと、中は白い。野鳥に食べられず、残っているということは、あまり美味しくないのかもしれない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする