啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「赤城山・・姥子山~鍬柄山~鈴ケ岳」 ヤマハハコ

2022-09-24 20:11:31 | 登山
 台風14号が去った翌日、里は雲リ空。当家からは赤城山は全く見えない。登山日和ではないけれど赤城山へ。新坂平に駐車。登山口まで山道を歩くこと10分。雨に濡れているやや高いササの中の道を、牧場の柵沿いに登る。30分ほどで姥子峠。さらに進むと姥子山。急なアップダウンが多く、ほとんど休むことなく、さらにササの中を歩くこと30分で鍬柄山山頂(1565m)。ここ、凄いんです、展望が‼ 私達が到着した僅かな時間、サーッと雲がとれ、素晴らしい展望!まるで、待っていてくれたかのように。大沼はワカサギ釣りの船が、米粒のように点在し、地蔵岳や鍋割山・・そして素晴らしい雲海‼ こんな景色見たことない。足元を見れば、アキノキリンソウ、一輪咲いていたホタル、、そして夏を名残り惜しむかのように咲いていたヤマハハコ。ゆっくり至福の時を愉しむ。ここに来てよかったと・・。
 ここからはどど~んとアップダウンを繰り返しながら、目的地の鈴ケ岳を目指す。下のコルまでは、滑りやすい岩、岩の連続。時には、足を休める場所もあり、登山道はツツジの木のトンネル。春は、美しい花を咲かせ、登山者を迎えてくれるのだろうと想像しながら歩く。30分ほどで「鈴ケ岳自然環境保全地域」の看板。ここは、ミズナラ、ダケカンバ等の天然林。ここからが急登。地獄の岩登り!私には。板のような大きな岩の連続。私のコンパスでは難所だらけ。岩伝いに足場を探し、ロープにつかまり、慎重に一歩また一歩。全身を使い岩をよじ登る。・・「こんにちは」と元気な声。若い男性が降りてくる。何と長靴で・・!?岩から岩へと、仙人のように飛び降りていく。きけば、お仕事で、カモシカの観察をしているとのことでした。・・空が見えてきた。もうすぐ、もうすぐ山頂。バンザ~イ、鈴が岳(1565m)登頂だ。今年、30番目の山です。ガスがかかり、展望良くない。けれど、自分の足で一歩一歩登った満足感と達成感は決して忘れることはない。下山は往路を戻るのだが、足が滑って斜面をズズ~、岩場でなくって良かったです。
 毎日、見ている赤城山。群馬に生まれてよかった、と思える山です。

鍬柄山・・素晴らしい展望でした

鍬柄山頂で見つけたヤマハハコ。陽の光を受け、名残の花を咲かせていた。

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「赤城 覚満淵~長七郎山」

2022-09-19 17:17:32 | 低山歩き
 赤城山は雲の中。山の中腹から上は、当家からは見えない。けれど、ハイキングは大丈夫かと思い、友人と車を進めた。
 赤城の覚満淵は、大沼の南東に位置する沼。県立赤城公園ビジターセンターに駐車。すぐ目の前が入口。まるで、尾瀬を思わせる高層湿原。遊歩道があり、沼の周りを愉しめるが、当日は木橋を修復中。サラシナショウマ、リンドウ、アキノキリンソウ、キオン、ワレモコウ、タムラソウ、ゴマナ、ノコンギク、ヨメナ・・・秋の野草がいっぱい!さらに、秋が深まると、草紅葉が素敵な覚満淵です。
 長七郎山は1579m。標高を考えると、私の体力では少し躊躇しそうだが、これ以上ないという得意の省エネコースを選択。小沼の駐車場に車を止め、短時間で山頂というコース。昼食は、小沼の湖畔。湖面からは深い霧が押し寄せ、何も見えないが、それも一瞬。サァ~と押し寄せたかと思うと、すぐに消え、また霧の中。幻想的な景色。素敵でした。ここから、長七郎山を見ると、ちょっとした丘のように感じる。ところが、山頂に立つと、雄大な展望が開ける。関東平野が一望でき、遠く富士山まで望める素敵な山。さらに、子供から年配まで気軽に楽しめるので、私のお気に入りの山。家族でも、友人とでも、何度もきた馴染みの山。湿原あり、展望よし、ミズナラが多く森林浴もよしと、楽しいコースです。

アキノキリンソウ


タムラソウ


ヨメナ


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「榛名・・二ツ岳 雄岳」

2022-09-13 19:53:39 | 登山
 雄岳、雌岳を総称して二ツ岳という。恐らく、一般的には一度に2つの山を登るのだと思うが、前回、伊香保森林公園から登りはじめ、急な丸太の階段と岩で疲れ果て、雌岳は登頂したのだが、雄岳まで行く元気がなく、そのまま下山してしまった。
 今回は雄岳(1340m)登山。当日、里はいくらかの晴れ間もあり、自宅から見える榛名山の半分かすみ、登山に最適とまではいかないけれど、連日の天気が思わしくなく、雨が降らないことを期待して決行。通いなれた道を進むにつれて、山間の道路は濡れ、山はかすみがかかり、登頂できたとしても、展望は期待できそうにない。 
 オンマ谷駐車場には1台の車もない。登山口から、岩 岩 ・・大きいのがゴロゴロ、それもそのはず、6世紀ころ大噴火を起こした中心部とのこと。早朝に降った雨で、岩は濡れ非常に滑りやすく歩きにくい。コンパスが短いので、大きい岩には苦戦する。だんだん口数も少なくなり・・ひたすら下ばかり見て登ること1時間。と・・テレビ中継塔。塔の上部は霧でうっすらとしか見えない。そこからはすぐに頂上。そこも岩場。先客1名。恐る恐る岩場にあがる。足が少しすくむ。何も見えなかったけれど、秋には素晴らしい紅葉が見られるのではないかと、想像しながら下山。
 時間の経過とともに、霧はどこへやら・・・素晴らしい晴天。車窓から見る榛名の山々の美しいこと!そして、湖畔には昔、ゼミで合宿した学生寮があっと記憶している。
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「サラシナショウマと魚釣り」

2022-09-09 18:57:07 | 山野草
 初めての魚釣り、佐久穂の抜井川。ここは、人気のある川なので、釣り人が多いというが、当日は一日中小雨が降り、あいにくの天気。魚がいそうなポイントを数か所回ったが、透きとおるきれいな川に、魚のいそうな気配はいま一つ。「あのあたりに糸を垂らして」と言われても、糸が長くて思うようにならない。しかも、片手で竿を持つなんて、すぐに腕が疲れてしまう。「このポイントは、大学院卒業クラスの魚ばかりだから、そう簡単にはつれない」と言われたけれど、それでも1回くらい手ごたえがあってもよさそう・・・。結局、今回は徒労に終わってしまった。
 また、抜井川には、二筋に流れる「乙女の滝」という素敵な滝がありました。雨に濡れた樹木の葉は艶めき、森の静けさの中で、勢いよく流れ落ちる滝の音や川のせせらぎに心が癒された。
 川へ下っていく途中に、目に飛び込んできたサラシナショウマの群生。草丈1mはこえる。花径をすーと長く伸ばし、その先にはブラシのような白い花。林の中をびっしり埋めるその様子に、秋らしさを感じさせる。因みに、サラシナ(晒菜)とは、若い葉をゆでて水にさらして食べることからが語源という。

  乙女の滝
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「生命力あふれる森・・赤城自然園」

2022-09-04 13:33:10 | その他
 「あまりに植物がありすぎて、花の名前が分からなくて・・・」 「そういう人ほど、花の名前を知っている人ですよ」と、自然園のスタッフのちょっぴり嬉しい一言。春には春の、夏には夏の・・秋にはその深さに癒され、年間を通して趣の異なる森は、野鳥や虫たちが暮らし、生命力あふれている。
 園内をのんびり散策していると・・目の前をヒラヒラ舞う‟アサギマダラ”を発見!‟神秘の渡りチョウ”と言われているアサギマダラ。蜜を吸っていたのは、‟カワミドリの花”。近くによっても逃げようともしない。アサギマダラといえば、フジバカマやヒヨドリバナの花が好きという認識を持っているが、実際、それらの花の毒を体に取り込んで、外敵から守っているそうな。けれど、そうした花がない場合は、他の蜜も吸っていると、スタッフが教えてくれた。マーキング体験は過去に経験したと話すと、今年は体験プログラムが他にあり、予定がないとのことだ。
 当家にもフジバカマが咲いているので、飛来してくれたら嬉しい!

名前をきいて、すぐに覚えられるものと、そうでない花がある。馴染みがなく、恐らく過去に何度もスタッフに問うていたこの花の名前はキセワタ。草丈1m弱、すっと伸びた茎に何段にもピンク色の花をつけ、花の上側が白い毛におおわれている姿を‟着せ綿”に例えたものという。9月9日の重陽の節句に、真綿を菊の花の上に乗せ、花の香りを移しとって、延寿の祝いをしたと、図鑑に記されていた。
 昨夜は、高崎花火大会。50分間に1万5千発!ドーンとなる音とともに、夜空いっぱい広がる花の束。凄い・・綺麗・・素敵・・迫力満点! けれど、終わった後は、ちょっぴり寂しい。
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