啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「初秋から秋へ」

2019-09-29 21:25:29 | 庭の花木
 「ハギ」  マメ科
 何だろう、この暑さ。日中の気温は、まだまだ夏日。いつになったら、涼しくなるのだろう・・。そろそろ衣替えの季節なのだが、今しばらく、半袖が活躍しそう。さりとて外出時、夏の装いでは、少し気にかかる。毎日、晴天。草花の水やりも一仕事だ。
 先日、家元でのお稽古。花入れには、すっかり秋の草花。外は暑くても、そこだけは、秋の風情、そして秋の香り。非日常の空間が広がる。床には漱石の書。つい先ごろまで、使用していた千円札の夏目漱石。流れるような美しい文字、初めて本物を拝見した。
 秋を代表する植物の一つ、ハギ。今が見頃。長く垂れた枝に、こぼれるように乱れ咲くシロハギ。10月の十三夜には、月あかりに映える、美しい萩を堪能したい。宮城県の花。
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「葉見ず花見ず」

2019-09-24 16:12:48 | 山野草
 「ヒガンバナ」 ヒガンバナ科
 ”うちの方じゃ、葉みず花みずって言うんだよ”と夫から教えられたその名は、ヒガンバナ。花が咲く頃に葉はなく、葉が伸びる頃に花はなし。ヒガンバナは、秋のお彼岸の頃に咲く、ことからの命名。田の畔などに、群生して咲くあざやかな赤い花は、まさに秋の風景。別名、曼珠沙華の名もあるが、その他、毒花、幽霊花、地獄花、仏花・・・多数あり。個人的に、嫌いな花があるわけではないが、個体はあまり好まない。怖い思いをしたとか、嫌な思いをしたわけではないが、そこはかとなく不吉なイメージがある。花は豪華に咲いているのに、葉がないというアンバランスの感覚に、目が慣れないからか?
草丈50cm程、花径、約5cm。白い花もある。球根は有毒。
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「2つのホール」

2019-09-21 16:00:06 | 庭の花木
 「イヌタデとサクラタデ」  タデ科
 20日、高崎芸術劇場がオープンした。高崎駅東口からペデストリアンデッキで結ばれ、徒歩5分。大劇場、音楽ホール、スタジオシアターの3つで構成され、地下1階、地上8階建の劇場。クラシック、ロック、能、バレエ、演劇など公演も開催。多彩なプログラムも目白押しで、様々なジャンルが楽しめそう。
 一方、長く慣れ親しんできた、高崎音楽センター。取り壊してしまうのではないか、と心配していたが、有効活用する取り組みもありそう。歴史ある音楽センター、個人的にも、たくさんの想い出が詰まっている。是非、大切に残してほしい、と心から願っている。
 畑や道ばた、どこにでも見かけるイヌタデ。役に立たないことから付いた”イヌ”の名。別名、アカマンマの名も。子供の遊びで、赤い小さな花や実を、赤飯に見立てての命名らしい。雑草だけれど、数本摘んで、花入れにいければ、それは可愛い花束に。


サクラタデ
 花の色やその形が、桜の花に似ていることからの名。地下茎でグングンのびる。草丈70cm程。小さな淡いピンク色の花が素敵です。
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「虫の名は」

2019-09-18 17:41:02 | 庭の花木
 「ホトトギス」  ユリ科
 花がない、こっちも、あらら~あちらも・・?辺りをみれば、蜂に似た虫が。頭が黄色、はねが黒。1匹や2匹ではない。体調およそ1cm。音もたてず軽やかに、花から花へ。ひょっとして、この虫が犯人?可愛いギボウシの花は茎だけ、ホトトギスもかなりダメージをうけ・・さらに葉っぱも。しばらくみているうちに、”この虫が犯人かもしれない”は、”この虫こそが!”という、確信に変わった。蜂ではないのに、このやるせない気持ちは、殺虫剤、強力なハチジェットでプシュー!握る手に、思わず力が入る。調べた結果、この虫、クロウリハムシという名前らしい。農作物は勿論のこと、幅広く植物に害をもたらすという。大事にしているキキヨウやナデシコも・・小さいながら、手ごわい相手。
 杜鵑、日本に5月頃来て、9月頃に帰る渡り鳥。その野鳥の胸の模様が、ホトトギスの花びらに、点々と入る紫色の模様に似ていることからの命名。ハイキング中、林道で時折、茎を長く垂らした、立派な花を見かけたが、当家のそれは、種類が異なるのか、栄養不足なのか、花も花つきも少し違う。茶花として重宝している。
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「爪痕」

2019-09-15 20:03:42 | その他
 「カエデの実」
 電気のない不便さ、真っ暗のなかでの暮らし、断水、家屋の被害、農作物被害、倒木、電柱が倒れ集落の孤立・・・予想以上の大きな被害を残した台風15号。映像が映し出され、情報が伝えられ、徐々に詳細が分かるようになり、子供たちは学校に行けず、どうしているだろうか?赤ちゃんを抱え、お母さん方は大変だろう・・身体の不自由な人たちは・・その暮らしを思うと、胸が痛む。電気が復旧するには、まだ2週間もかかる見通しという。そして、これから大雨の予報。もとの暮らしが、一日も早く出来ますように・・。
 個体は、モミジの実。枝いっぱい、たくさんの緑の実をつけている。茎を両手でクルクル回すと、まるで竹トンボのように飛んでいきそうだ。実際、もう少し秋が深まれば、枝から離れ、風に乗り、ダンスを踊るようにくるくる回りながら、たくさん飛んでゆく。その姿はじつに愛らしく楽しい。
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「秋のはじまり」

2019-09-11 16:06:50 | 庭の花木
 「オミナエシとオトコエシ」  オミナエシ科
 生サンマがようやく店に並ぶようになった。冷凍と比較すると、やや割高だが、それでも”生”という言葉にひかれ、それは買い物かごの中へ滑り込んだ。今年は、いや今年もサンマは不漁の様子。ここ数年、サンマはとれないのだろうか?一昔前よりかなり値段が張り、高級魚と化している。おまけに、小ぶりで、あまり脂がのっていない。でも、でもね、今年初めて食した生サンマ。秋の味覚、旬の味、美味しかった~です。
 オミナエシは漢字で女郎花。オミナは”女”、エシは”メシ(飯)”が訛った言葉、と図鑑に記載があった。ひょろひょろと伸びた枝先に、小さい黄色の花。一方、オトコエシは男郎花。茎が太く、さらに、いくつもに枝分かれし、その先に、小さな白い花を集めて咲かせる。いかにも男性的だ。黄色いオミナエシを粟花、白い花のオトコエシを米花とも言うそうだ。日本全国に分布。草丈、1m程。オミナエシは、秋の七草。

白い花のオトコエシ
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「厳しい残暑」

2019-09-08 15:00:44 | 庭の花木
 「シュウカイドウ」 シュウカイドウ科
 台風が北上し、関東では夜間、風雨が強まりそう。空には暗い雲があらわれ、風もやや強い。今日も30度を超える暑さ。まだ、この暑さ、数日は続きそう。
 9月に入り、水泳教室も始動。8月はレッスンも休み。ただし、スペシャルで、夜間レッスンは毎日1時間のみ開設。自由参加なので、個人的に、バタフライ特訓教室に参加。ベテランから初心者まで、総勢20名。自身はまだ初心者の類で、ドキドキ・・。けれど、さすがY先生、教えるのがうまい!ドキドキ感をワクワク感にかえてしまう。特に、初体験は、フィンスイミング。両足につけるあのフィン、なかなか慣れなくて、水圧で溺れそう。でも、慣れてくると、おもしろいようにグングン進む。たった4回だけのレッスンだったけれど、出来なかったことが出来た喜びは、充実感で満たされた。
 シュウカイドウは漢字で秋海棠。茎の先に、淡い可憐なピンクの花を下向きに咲かせる。その、花姿を見てか、”楊貴妃の涙”の名も。中央の黄色い球は、彼女の歴史的な生涯を思えば、確かに大きな涙にみえるかも。ロマンチックな名前。中国原産。
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みんなの「ごんぎつね」

2019-09-04 18:23:58 | その他
 あれは、子供が小学生の頃、パラパラとめくった国語の教科書の中に、とても印象的な物語があり、その温かくせつない感情は、強く心に残っていた。その物語は「ごんぎつね」。
 みんなの「ごんぎつね」~新実南吉からのメッセージ~ 県立土屋文明記念文学館にて、企画展があるとの情報を新聞で知り、でかけたのは8月。「ごんぎつね」は、1956年(昭和31年)、初めて教科書に採用。昭和55年以降は、全ての小学4年の国語の教科書に、掲載されているという。
 南吉の直筆、原稿、日記、遺品なども展示。作品コーナーでは、「ごんぎつね、 手袋を買いに、 デンデンムシノ カナシミ・・」などの作品を、自由に読むことができ、強く心を揺さぶられた。また、ごんぎつね全文が楽しめる幻想的な部屋もあり、挿し絵と共に見どころの一つ。
 29歳という若さで生涯をとじ、異彩を放った新実南吉。その作品から、声が聞こえそうな気がした。
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「見えないけれど」

2019-09-01 18:55:22 | 山野草
 「ウバユリ」  ユリ科
 9月とはいえ、昼間は夏の空気。しかし、朝晩は多少涼しくなり、夜のエアコン終了宣言をしたいのだけれど、まだまだむし暑く寝苦しい。
 8月下旬、藤岡市制施行65周年記念花火大会が、神流川河川敷で開催された。久方ぶりに兄弟集合し、楽しんだ。夜空一面に咲くカラフルな花火に魅了。パッと咲き、パッと散る儚さといさぎよさ。勿論、迫力あの音にも心が高揚する。花火は夏の風物詩。その帰り道、耳を澄ませば、どこからともなく聴こえてきた虫の鳴き声。コオロギ・・かな?わたる風も、肌に優しい。最近では、雲も秋の表情を見せている。
 一度みたら、忘れられないネーミングを持つ植物、ウバユリ(姥百合)。花が咲く頃。葉が落ちてなくなる。”葉”がないのを”歯”がないことに置き換え、姥(年老いた女性)にたとえてつけた名という。
花は淡い緑色で爽やかな色合いだが、名前が強烈。草丈1m程。花の長さは10cm位、その先端が、おちょぼ口のように、ちょこっと開く。インパクトのある花だ。
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