啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「箱島湧水 ほたるの里・・ホタルブクロ」

2024-07-06 20:31:30 | 庭の花木
「ホタルブクロ」 キキョウ科
 凄いっ、すごい‼ 闇の中にものすごい数のホタル。昨年、初めて見て感動したけれど、今年もまたその数の多さに圧倒された。自宅から車で1時間30分ほど、日本名水百選に選ばれている箱島湧水。1日3万トンの清らかな水がわき出しているという。そこを源とする鳴沢川で今、息をのむような幻想的な世界が広がっている。ゲンジボタルとヘイケボタルの乱舞。風もなく、月も出ていない夜。やや上の方にゆっくり飛びながら、パコーンパコーンと優雅に光を放つゲンジボタル、一方、下の方で忙しそうにパカパカ点滅しているのはヘイケボタル。ここは 有名なホタルの里。8時を過ぎると、人の数も多く、平日でないと駐車もできない混みよう。ゆっくり鑑賞できるよう、長い木の椅子も用意されている。ヘイケボタルは草むらに多くいるが、時々人懐こい子がいて、手のひらに止まって点滅する。しばらく飛び立つ様子もないので、ふっと手をあげると、ふわっと飛び去った。とても涼しい夜、気温は24℃。とても気持ちはいい。わが身にとって、医者の薬よりこの景色は「薬」になった気がした。
 ホタルブクロ(蛍袋、火垂袋)別名、チョウチンバナ。釣鐘状の花は可愛く、この中にホタルを入れて提灯にするというところからの命名とか。6月から7月が見頃だが、当家ではほとんど咲き終わってしまった。
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「3月の風塵」

2024-03-23 18:41:40 | 庭の花木
「クリスマスローズ」 キンポウゲ科
 今週は、転びそうになるほどの強い風が数度吹き、地表面にある土が舞い上がり、土ぼこりで遠方は霞んで煙のようだった。車中にいても、思わずマスクをつけてしまう凄まじさ。木の枝に止まっていた小鳥は風にあおられ、逆毛?(逆羽)になり、落とされないように、しっかりつかまっていた様子がいじらしい。花粉で散々辛い状況の我が身にとって、それに追いうちをかけるような埃は最悪。天気が良くても洗濯物は外干しできなく、家の中ではうっとうしいが、それも仕方ない。
せっかく咲いたモクレンも、ほとんど傷んで茶色になってしまった。毎年、3月になるとこの強風は経験しているが、それにしても上州の風は、ものすごいです。
 クリスマスローズが咲いています。下向きに咲いているので、花の中が良く見えない。せっかく咲いたのだから、支柱をたて上向きにしようかと思うけれど、うつむき加減に咲くのは、何らかの理由があるのだろう。アップした個体は、すこし意地悪して、上を向かせて撮影した。最近、友人から数本個体の苗を頂いた。大切に育てようと思い、竹で枠を丁寧につくり、肥料をたっぷりやった土をつくり、直に植えたのだけれど、あまりにも小さい苗なので、鉢植えにすればよかったのかと、ちょっと後悔している。
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「春の足音」  バイモユリ

2024-03-16 18:46:04 | 庭の花木
「バイモユリ」
 「風もなく天気もいいので、竹沼に行って食事をしましょう」。お手製のランチ、テーブル、椅子を持ち、沼のほとりに陣取る。沼では、釣りを楽しんでいる人がいたが、釣れている様子はない。まだ水温も低く、魚はあまり動いていないらしい。水面には少しの波があり、ずっと眺めていたら、船酔いしそうな錯覚に陥ってしまった。周りには、何という名前の虫か知らないけれど、小さな虫が列をなし集団で飛び回っていて煩わしい。(自転車に乗っている時など、うっかり目に入り痛い思いをしたあの虫だ)
 ゆったり時間を過ごし、およそ4kmある沼を散歩。途中、何の撮影なのか分からないけれど、
 純白のドレス、美しい花束をもつ若い女性、スタッフ数名に出会う。その若い女性を指さし「ビフォー」、私を指さし「アフター」と言った誰かさん。何がアフターなのか知らないけれど、失礼しちゃうわっ‼
 当家の庭もよく見れば、利休梅、ブルーベリーやあじさいなどの、まだ小さく柔らかな緑の葉が伸び始めた。ヒヤシンスやムスカリ、ヒメリュウキンカなども咲き、一歩一歩春を伝えてくれる植物の力強さを感じている。そんな中、心待ちにしていたバイモユリ(貝母百合)がついに花をつけました。淡いクリーム色の花で、うつむきかげんに咲くその花びらの中は、網目の模様がある。派手ではなく、目立たない花だけれど、品の良さと清楚な美しさを持ち、葉の先が「くるん」として、これがまた可愛らしい。当家の庭も少しずつ春モードになってきた。
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「ママズ俱楽部」にて

2024-03-10 19:25:31 | 庭の花木
「ハクモクレン」
 毎月第一月曜日、ママズ倶楽部が開催するイベント。今月は、旧群馬交響楽団の一員による、ヴァイオリンとヴィオラそしてピアノの演奏会。「クラシックの曲目かしら?」とやや緊張の面持ちであったが、実際は映画音楽のプログラム。「太陽がいっぱい」 、ゴットファザー「愛のテーマ」 「短くも美しく燃え」 「エンターテイナー」、ひまわり「愛のテーマ」・・・等々。ほとんど知っている曲ばかり。映画音楽を聴くと、名場面が次から次へと思い出されると同時に、感動もよみがえってくる。特に「ひまわり」はロケ地がウクライナ。広大な畑に満開のひまわり風景は強烈であり、第二次世界大戦により引き裂かれた悲しい愛の物語が、ヘンリー・マンシーニの哀愁漂うメロディーを聴きながら涙したことを、昨日のことのように思い出した。
 それは、アンコール曲「ある愛の物語」を聴き終えた時のこと・・「わぁ~懐かしいなぁ~。別れた彼と最後に観た映画なの‼」とYさん。それをきいて「外は雨、月に涙の帰り道、打ちひしがれた女の心・・」なんて、意味不明のことをいうTさん。胸ときめく思い出・・幸せですね。
 せっかく花が咲き出したけれど、最近、霜が降り、美しい白色の花びらが自慢のハクモクレンも、少し傷んで褐色に変色してしまった。葉が出る前に咲く早春の花で、この時季になると、いつ咲くのかしら、と心待ちにしている。花言葉「気高さ」「慈悲」など多数。
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「演奏会」

2024-02-17 18:31:24 | 庭の花木
「フクジュソウ」 キンポウゲ科
 待ちに待った演奏会‼ 市施行70周年記念プレイベントで、海上自衛隊横須賀音楽隊の演奏会。応募者が多数の為、抽選の結果、幸運にも当選。当日、ロビーではウエルカムコンサートが開催され、期待も膨らむ。収容人数1100人の大ホールは満席。それぞれの楽器を抱えて音楽隊登場。恥ずかしいけれど、自身は楽器の名前に詳しくない。金管楽器、木管楽器、打楽器・・ピアノ、コントラバス、コンサートチャイム・・たくさんの楽器が勢ぞろい。一部は、行進曲や民族舞踊。二部は銀河鉄道999、昴、星に願いをなどのポピュラー曲。終了後は拍手が鳴りやまず、アンコールを求める。期待通りの素晴らしい演奏で、それぞれの楽器の奏でる音の調和、ハーモニーが絶妙な加減で、観客を愉しませる。さりげない日常も大切だけれど、時々「生の演奏」を聴くと、感動の幅も大きく、心も豊かになる。素敵な音楽を聴いたり、美術を鑑賞したり、芸術に触れたり・・・心に種まきをすることも必要かと思う。
 当家でもフクジュソウが咲き出しました。細かく切れ込んだ葉を伸ばし、茎の先に1つ花を咲かせる。花はツヤがあり、たくさんの葉弁をつけている。日差しがあると、パラボナアンテナのように開き、夕方になると閉じてしまう。陽の当たる場所に、まとまって咲いている様は、とても見事です。
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「嬉しい色」

2024-02-10 18:44:27 | 庭の花木
 「ウンナンサクラソウ」
 先日降った大雪も、平地ではすっかりとけたが、遠くに見える山々は銀色に輝き、きれいな山並みだ。茶色が多い当家の庭では、緑色の小さな葉が固い土を破り顔を出してきた。その植物の名前は花が咲かないと分からないが、日々少しずつ成長していく様子を観察するのも、また楽しいひとときだ。
 今朝は珍しく霜が降り、日陰では土もガチガチに凍っていた。せっかく顔を出してくれた植物には気の毒だと思ったけれど、日中は風もなく春を思わせる暖かさ。最近はTVでも花粉情報が伝えられ、これから私は本格的な花粉地獄‼ 春の5K・・乾燥、花粉、黄砂、強風、気温差。本来なら、早春の息吹を感じるワクワクの季節なのだが、当分の間、これらに悩まされそう・・・。
 鉢植えしてあるウンナンサクラソウが咲きました。優しげなうすいピンク色の可愛らしい花。冬の寒さに強く、花の少ない時季に咲いてくれるので、幸せな気持ちになる。毎年、こぼれ種で育てているので、あまり花つきは良くないが、手間がかからないので、気軽に楽しめる。一輪切って花入れに挿したいと思うが、鉢で懸命に咲いてくれたかと思うと、かわいそうで切れない。
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「早春の香り」

2024-01-27 19:55:26 | 庭の花木
「ロウバイ」
 当家のロウバイが満開をむかえている。つやがあり、透明感のある黄色い花は、ほのかな甘い香りを漂わせている。花の少ない季節を彩るロウバイは、貴重な存在で、その小さな可憐な花姿は、多くの人に好まれ、公園でも一般家庭でもよく見かける花だ。県内の名所といえば、安中市松井田の「ろうばいの郷」。30年ほど前から地元農家が遊休農地の植え始めたのがきっかけで、今では12000本が植えられているという。
 ロウバイは中国が原産地で、唐梅(からうめ)とも言われ、英名ではウインタースウィート。花言葉は「ゆかしさ」「慈しみ」など。冬の空気がすんだ鮮やかな青い空に、黄色の花は良く映えて美しい。

最近見つけた雰囲気のあるレストラン。ランチはいつも満席。予約しないと入れない人気のお店。ここのウインナーコーヒーはいつも可愛い動物の似顔絵。クリーミーで濃厚な味で美味しいです。
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「星降る夜」

2024-01-13 19:15:47 | 庭の花木
「日本ズイセン」 ヒガンバナ科
 太陽の空から星の空へと変わっていく頃、遠くにチラチラ街の灯り。山を下り、湖に近づくにつれ、その灯りは湖周に設置されてある灯り。行き交う車はほとんどなく、冬の夜の湖は静寂そのもの。闇夜のヴェール包まれた湖は、物音ひとつしない。四つ足動物でも出てくるのではないか、と暗闇に目を凝らしてみるのだが、それらしい姿はない。星を見るには絶好の場所。車から降りると、外気は-6℃。寒い、とても寒い‼防寒着をしっかり身に着け、ダルマのような格好だが、仲間以外、誰一人いないのだから、はずかしくもないが・・。
 時間の経過と共に、闇も深くなり、満天の星空‼ 中でも、オリオン座は格別に立派な星座だ。子供の頃、たぶん一番早く覚えた星座ではないだろうか。雲一つない夜空は、明るい星、暗い星、青白い星、赤い星など数えきれない星々が、キラキラ一面に散らばっている。時々、飛行機の灯りが点滅しながら、星々を追い越してゆく。きれいです。この美しさを表す言葉が見つからない。まるで、夢の世界にいるような・・・。
 スイセンが庭で咲いています。漢字で水仙と記するので、水の中の仙人という意味を持っているらしい。花びらは白色、中心に黄色の盃状の花冠。ニホンズイセンはやや扁平な茎に、いくつかの花をつける。花の少ない冬の茶室に、凛と咲いている姿は心が引き締まる。
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「流るる年月」

2023-12-30 22:48:21 | 庭の花木
「カンザキアヤメ」 アヤメ科
 年の暮れになると、一年間があっという間に過ぎてしまったという「時の早さ」を思い、また過ごしたこの1年間を惜しみ、振り返る様な気持ちになる。自身にとっては、かねてからの念願のコンサートが友人の協力を得、思いもかけず大勢のお客様を迎え、無事終了できたという安堵感と達成感は大きな財産となった。半世紀もギターに触れていなかった身にとって、コンサートはかなりハードルが高かったが、それが重荷になることより、むしろ楽しさが大きかったと思う。知らなかったことやできなかったことが、できるようになった喜びを、自身の可能性として認識できたからだろうか。そして、弾き語りの仲間に入れていただき、年に1度は発表できるチャンスに恵まれ、それなりにプレッシャーもあるけれど、お世辞にも「うまくなったね」などと褒められでもすれば、またやる気が出るものだ。年齢を重ね、忘れることも多いが、老いを恨まず、自ら行動すれば、新しい出会いとめぐり逢いがある。人生は不思議なものです。
 カンザキアヤメが咲きました。草丈20cmほど、淡い青紫の花。冬枯れの庭の片隅に、春が来たような華やかな色合いです。花言葉「信じる者のしあわせ」「良き便り」など。
 本年も当ブログに訪問していただき、ありがとうございました。
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「市民ビデオ作品発表会」

2023-09-16 18:32:15 | 庭の花木
「キバナアキギリ」  シソ科
 高崎市総合福祉センターにて、過日、高崎ビデオクラブのメンバーによる、作品発表会があり、知人と共に観に出かけた。上映作品は20本。どれも、およそ1本当たりの時間は5分程度。二部構成になっており、一部は市外の映像(県外、海外)、二部は高崎市内の映像。どの映像も美しく、4Kで映し出された高画面は、臨場感たっぷりで、美しい色彩を描き出している。自身、高崎の近くに住んでいるのに、まだまだ知らない場所やイベントがあり、今回改めて、歴史を再発見したり、ビデオ制作者の、自然に対する鋭い観察眼だったり、製作者が野鳥に対する細やかな愛情を注いでいる様子を映し出している作品もあり、ものを観る視点の鋭さに、感じ入る。
 初めての観覧、内容も多彩であるうえに、一つの事柄を映像として記録することは、貴重であり、さらに、地域の文化を、歴史をも知ることもでき、価値ある体験でした。
 花の名前に「アキ」という文字を見つけると、それは「秋の花」という印象。キバナアキギリは、草丈20cm程で、黄色の唇形の花をつける。木陰などに生え、鮮やかな黄色の花は目立つ。水はけや、風とおしの良い半日陰を好むようだ。
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