啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ワレモコウ」

2017-07-29 15:19:33 | 庭の花木
「ワレモコウ」  バラ科
 花というより”実”のようにみえるワレモコウ。香りは全くないが、妙に心惹かれる植物だ。遠く、幼い頃、河原や土手で遊んだ頃、あちらこちらに、ワレモコウが咲いていた記憶が、よみがえるからだろうか?漢字での表記が様々で、吾亦紅、吾木香、割れ木瓜(帽額)。で、帽額?この漢字、もこう、と読むことを初めて知った。手持ちの書物で調べても、それらしい内容にヒットしない。結局、ネットに頼ることに。割れ木瓜・・平安時代にひたいにかぶったもこう(帽瓜)に由来するという。・・が、どうも想像力を膨らませられない。調べれば調べるほど”知らない壺”にはまってしまう。後ほど、友人の力を借りて解決しようと考える。
 ワレモコウは、鉢に植えられている姿より、やはり、風がそよそよ吹く草原で出会うのが、趣がある。花言葉「あこがれ、移ろい 愛慕」など。
ワレモコウ・・”吾もこうありたい”と思う女性は母。歳を重ねて、ようやく様々な事に気がつく。

「シモツケ」

2017-07-26 16:15:54 | 庭の花木
「シモツケ」  バラ科
 梅雨が明けたとたんに、梅雨らしい天気。自然の雨をいただいて、草花も元気。暑い日には、朝に晩に水やりをしているが、花はいい顔を見せてくれない。やはり、自然の雨にはかなわない。みずみずしさが、イキイキしている姿が全く違う。同じ水なのに不思議です。ふと、樹木を見上げると、セミの抜け殻。セミもいろいろで、見分けが難しく、まして抜け殻となると、どれもこれも同じに見えてしまう。さしあたり、最近きこえてくる鳴き声は、ミーンミンミンミン、ジィジィジィジィ。見つけた抜け殻は、ミンミンゼミかブラゼミかな?春から晩夏にかけて鳴くセミの順を、以前教えてもらったが、その時は本気モードできいていなく、今では忘れてしまった。
 シモツケは、通常5月から6月、初夏に開花。今は、名残の花が咲いている。白一色でなく、ピンク色と混ざって、一つの株から彩を見せている。丈は低く、70Cmほど。株から茎をたくさん広げてしまうので、時期に関係なく剪定してしまう。かなり乱暴だとは承知しているが、それでも、季節になれば、しっかり花を咲かせる。丈夫で手間いらず、育てやすく、大きくならないので、庭のアクセントとして重宝している。

「キキョウ」

2017-07-23 21:07:41 | 庭の花木
「キキョウ」  キキョウ科
 またも相次ぐ記録的な大雨。秋田では、各地で浸水の被害が出ているという。明日にかけても、新潟、東北南部では雨が続くと報じていた。関東から西の広い範囲では、30℃以上の高温。昨日は館林、最高気温36.2℃。夕立は短時間で通り過ぎ、しかし、そのときばかりは夜風が涼しく、体も休まる。また、熱中症が激増。原因は、高温だけでなく、湿度も高いこと。高湿度になると、汗をかいても蒸発しにくく、体に熱がこもったままの状態で、放出されなくなってしまう。高温多湿で、不快な日々が続いているが、暑さを楽しめる年齢はすでに過ぎているので、暑さを乗り切る策を考えねば。
 上品で、さわやかな花色のキキョウ。そのつぼみは、ぷくっと膨らんで、指でつついてみたくなるほどかわいい姿。命名に関し、面白い記事を見つけた。キキョウのことを、平安時代には”アリノヒフキ”といったそうだ。その理由は、キキョウの根を、アリが好んで食べるので、その為キキョウの生えているところにきて、アリが巣をつくり、そこに小さな山ができるので、この山の中央に穴が開いて、それが火山のように見えることから、アリノヒフキという名になったようだ。昔も今も趣をもって、私たちの心をとらえるは花、キキョウ。

「梅雨明け」

2017-07-20 15:41:43 | 庭の花木
「ヒメヒオウギズイセン」  
 昨日、各地で梅雨が明けたと、気象予報士が伝えていたが、そもそも今年は雨が少なく、梅雨などなかったのではないか。朝から強い日差しにうんざりし、熱中症への警戒、こまめな水分補給を呼び掛けている。”熱中症?私は大丈夫”などと言っていられない。知人によると・・・高校野球の応援中、気分不良、めまい、そのうち手がしびれのような症状・・これは危険と、涼しい場所に避難し、体を冷やし、スポーツドリンクを補給したとのこと。まさか、自分が熱中症になることなど、考えられないといっていた。これからが夏本番!9月末まで、30℃以上の気温が予想されるという。群馬でも昨年より、平均気温が高くなるという。1℃だって上がればきついのに、これからどうなるのだろう。そして、一方では局地的な豪雨。変だぞ、地球。昔の夏が懐かしい。
 こんな暑苦しい日に、暑苦しい色の花で、しかも、ちょつとボケ気味て恐縮ですが・・・ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)。命名の由来は、葉の付き方がヒオウギに、花がスイセンに似ているからという。草丈、40cm程あるだろうか。茎にたくさんのつぼみをつけ、次々に咲かせる。多年草で、どんどん増え、他の植物にまで侵入。かわいそうだな、と思いながらも仕方なく、抜いてしまう。花言葉「陽気」など。

「ユリ」

2017-07-17 14:17:21 | 庭の花木
 「ユリ」  ユリ科
 「茶室は、きれいに清めてあります。茶器も茶杓も・・お道具は全部清めてあります。では、なぜ、ちりうちをするのですか?そう考えたことありませんか?」と。(ちりうちは、帛紗さばきの一つの動作。つまり、茶器や茶杓をふくために、帯につけた帛紗を折り、左右の端を持ち水平にし、緩めて軽く引き”ぽん”となる、あの動作のこと)。「ちりうちは、帛紗にチリがついているからするのではないのです。人間の心には、雑念があるでしょう?自身の心と向き合うために、ちりうちをするのです。ポンと強くならせるものではないのです。”気”を入れてやれば、こんな音がするのですよ」と先生。実際、その音は、耳に心地が良い。お稽古で、一つひとつの動作を流してしまいがちだが、その意味を意識するのとしないのでは、心の入れ方がまったく違う。昨日は終日、茶の勉強会。収穫の多い、学びの一日だった。
 早朝、カーテンを開けると、目に飛び込んできた真っ白い花、ユリ。咲いたんだぁ~。ただ単純に、美しいと思う。豪華でその花からは、香りまで伝わってくる。早速、庭に飛び出し、カメラにおさめた。う~ん、甘い香り。魅惑的な香りに酔いしれていると、オレンジ色のコオニユリも、片隅で咲いている。顔を寄せても、甘い香りはしない。何度も挑戦しているうちに、花粉が花の頭にくっついて、まるでピエロのよう。ユリの花粉には、くれぐれもご注意を。

「スイレン」

2017-07-13 15:03:29 | その他
 「スイレン」 スイレン科
 「スイレンを英語でwater lilyって言うんですよ」と友。「でも、漢字では、水蓮ではなく、睡蓮て書くけど・・・」と私。お互い首をかしげて・・・?スイレンは、別にヒツジグサ(未草)の名も。というのは、未の刻(午後2時ころ)に花が開くことからの命名、と図鑑には記述があった。しかし、実際には朝から咲いているので、water lilyにしても未草にしても、妙に納得がいかない。
 まっ、それはともかくとして、間違えやすいのは、ハスとスイレン。どっちがどうなの?何だかとても似ているけれど・・。何んとな~く、頭の中で花の姿を想像してみるが、ボォ~と形だけが浮かぶ。でも、この二つを同時にみて比較すれば、かなり大雑把ではあるが、私でも判断がつきそう。まず、葉。ともに円形だけど、スイレンは切れ込みがあること。ハスはない。花は水面に咲く。ハスは、茎をかなり立てて開花。私には、この位しか判断材料がない。いたって単純。多年草の水草。温帯地方から熱帯地方まで、広く分布。日本全土の池、沼で見ることができる美しい花です。

「古代蓮の里」  2

2017-07-10 08:59:28 | その他
 「ミズカンナ」  クズウコン科
 マジ アチィ~、マジ ダリィ~、マジ ハラヘッタ・・・男子高校生の3点セットと友人は嘆く。ナスはとれているか、キュウリはなっているか、トマトはどうだ・・・プールでの会話3点セット。もちろん、夏野菜、収穫中。特に、キュウリ、数日間、ほおっておくと驚くほど大きくなり、そのうち種ができ、あまりおいしいとは言えない。スイカも立派、トントンたたくと、食べごろの音がするので、とってしまったら、なかはまだピンク色。しまったぁ~。賢い仲良しカラスがいつも狙っているので、アブナイ、アブナイ!
 古代蓮の里の水生植物園の一角で、見たことのない植物に出会う。看板に、ミズカンナの記述。草丈、2mの多年草。葉がカンナに似ているのでつけられたという。6月~7月頃に開花し、9月頃まで3咲いているとのこと。濃い紫色の花であるが、地味であまり目立たない。北アメリカ原産で、耐寒性に強く、池や湿地で観賞用に栽培されているようだ。
 連日の猛暑、マジ アチィ~!!

「古代蓮の里」

2017-07-07 20:03:52 | その他
 「古代蓮」  ハス科
 「どうしても見せたい物があるんです。朝、7時に吹上駅に来てください」と、彼女は私のために休暇までとって、連れて行ってくれた場所は”古代蓮の里。話には聞き、映像では観たことがあったが、それは、それは見事な蓮。まるで、あの世にでも連れていかれたかのような神秘的な美しさ。花の命は、わずか4日間。2日目あたりが満開になり、一番美しい時をむかえ、やさしい香りが漂うという。残念ながら、昼ころには閉じてしまうので、やはり早朝が見ごろ。
 資料によれば、古代蓮は、偶然出土した種が自然発芽し、池に開花しているのを発見されたという。花弁数が、13枚~18枚で、一重咲き。1400年~3000年前の蓮という。また、蓮根は食べることはできるけれど、やせていて、スカスカであまりおいしくないと、園内のボランティアさんがおっしゃっていた。
 蓮池では、くちばしが朱色で体が黒色のバンという子供の鳥が、バンバン遊んでいたり、あの独特な牛蛙の鳴き声も。じっとしていても、汗が噴き出してくる日差しの中で、トンボがのんびりスイスイ。私たちも、木陰のベンチで一休み。
 以前から一度は見たいと思っていた古代蓮、美しさにひかれました。早朝から迎えに来てくれ、一日中、行田を案内してくれたUさんに感謝です。それにしても、暑かった・・・。

「千枚田」

2017-07-04 11:59:31 | 旅行

北陸の空気を吸いに…。妹と久方ぶりに訪れたのは、名湯、和倉温泉。あの有名な“ホテルk”という訳にはいかなかったけれど。何度か訪れた場所であっても、新たな観光地に出会えたり、以前、自分が記憶していた話や映像が、地域の人から改めて話を伺っていくうちに、うまく繋がったりすることがあるので、旅は楽しい。
今回は、純粋に観光。しかも、非常に単純。千里浜を車で走るのを体感したい。ある番組のTV放映を観て、いつか、いつかと思っていたが、ついにチャンス到来。しかし…当日の早朝、スマホに緊急エリアメール。北陸大雨警報。あ~あの砂浜ダメかも?ところが、神様、仏様もいらした‼渚ドライブウェイ通行可。波打ちぎわを走り、満足度100パーセント。感動!
こちらは、白米の千枚田。濃い緑色した小さな棚田。世界農業遺産に登録されているという美しい棚田。思わず、千枚田コシヒカリを購入。つやと粘り、甘さのある美味しいお米でした。
お互い気を遣わない、言いたい放題の姉妹の旅。また、次回を楽しみにしている。