啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ハコベ」

2014-03-31 20:46:42 | 山野草
「ハコベ」 ナデシコ科
ハコベは「ハコベラ」ともいい、春の七草のひとつ。誰でも知っている身近な植物。道端、畑どこでも草花に混じって咲いている。直径4mmの、それはそれは小さな5弁の花。花の形が「星」の形をしていることから、学名はStellaria media。 Stellariaはラテン語の「Stella (星)」が語源という。小さく、可愛らしく清楚なイメージであるが、これがなかなかくせ者。というのは、茎がどんどんはびこり、他の草花を覆い尽くす勢い。繁殖力旺盛である。種類も多く、世界には120種。日本には18種あるという。
 小諸なる古城のほとり  雲白く  遊子悲しむ
 緑なすはこべは萌えず  若草も  しくによしなし・・・・・。
島崎藤村の千曲川旅情の歌にもハコベは登場している。
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「ツクシとセリ」

2014-03-29 19:46:52 | 山野草
「ツクシ」 トクサ科
西日本はもちろん前橋、宇都宮、水戸でも桜が開花。本日、熊谷では24.7度、5月上旬〜6月中旬の気温という。ウ〜ン、花粉が・・・。そろそろツクシが出ているはずだ、と思い畑の隅を覗いてみると、ありました!立派なツクシ。ツクシと呼ばれている頃は、その可愛らしさを愛でられるが、それが成長すると退治するのに難儀する。スギナの根は「地獄の果てまでも」といわれるが、正直どこが根元なのかよくわからない程、延々と続いている。
「セリ」 セリ科
ツクシを撮ろうとカメラを向けると、美しい緑色した「セリ」が顔を出していた。「美味しそう〜」。独特の強い香りがあり、春の七草の一つ。数年前、少しの株を分けていただき、畑の隅に植えたものが年々増え、春の食卓を楽しませる。セリを利用した料理のレシピは山ほどあるが、個人的には胡麻和えが大好物。子供の頃は、あの香りが苦手だったが、今はとても美味しく感じる。カロテン、ビタミンCが多く含まれているらしい。
予報によれば、明日は風雨強く花あらし。心の中は嵐にならないよう穏やかに暮らしたい。
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「ハクモクレン」

2014-03-25 10:00:57 | 庭の花木
「ハクモクレン」 モクレン科
春の力強い、たっぷりの日差しをあび、のんびり散歩をしていると、空高く朗らかにさえずる雲雀の声。ピーチュク、ピーチュク、それは、それはご機嫌である。しばらく鳴いているかと思ったら急にやみ、一気に急降下。実にあざやかだ。雲雀のさえずりは「春」を実感するとともに、幸福感に包まれる。「暑さ寒さも彼岸まで」といわれているように、最近急に気温があがり、花が一斉に咲きだした。今日の花はハクモクレン。白い清楚な花。直径10cm位。少し斜め上を向いて咲くが全開せず閉じた形。強い香りがある。この花を撮影する時はあまりのんびりしていられない。というのは、この時期は霜にあたり、美しく純白に咲いていたかと思うと、見るも無残な茶色に。本当に残念だ。余談だが、ハクモクレンとコブシは非常によく似ており、見分けるのに難儀したが、最近は花の咲き方の違いで認識できるようになった。
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「ウグイスカグラ」

2014-03-21 10:23:30 | 庭の花木
「ウグイスカグラ」 スイカズラ科
日本全土に分布。和名、鶯神楽。開花4月〜5月。淡いピンク色で、先端が5つに開いた、ラッパ状の小さな花を下向きにつける。直径1cm位。先日、久方ぶりに竹沼を散歩。ここにも、所どころウグイスカグラが植えられているが、まだ咲く気配がない。当家では日当たりの良い所にある為か、いくつか咲きだした。6月頃には、小さな楕円形の赤く熟した実をつける。これが、また可愛らしい。ウグイスカグラに関して、興味深い記事を読んだので要約すると・・・
 最近 山に、この木が自生していなくて寂しいという。ところが、平地ではこの木にしばしば出くわす。面白いことにウグイスカグラを植えている家には、ある共通した事柄があるという。それは、これらの家には、「お茶」や「お花」のお師匠さんとよばれる人が必ず住んでいる。ウグイスカグラは、花に貧しい時期に咲き、お茶やお花の関係者が身近に備えておきたい気持ちから、庭に植えるのだろうと思われる。と書いてあった。そういえば心当たりがある。確かに春先で花がない。茶花は一般的に、店には置いていないので、自分で育てるしかない。なんだか、今年は楽しみにしていたセツブンソウも雪割草も全く芽を出してくれない。庭はまだ冬枯れの気配だ。
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「春の花飾り」

2014-03-18 09:36:39 | その他
花屋の店先は、春の喜びで満ちている。紅、黄、白・・・それぞれ個性のある色や咲き方で、今を精一杯美しく彩っている。甘い香りのある花は、興味をそそられ、そっと顔を寄せたくなり、可愛く咲いている花は、思わずほほえんでしまう。葉も付き方なども、それぞれ違い特徴があり楽しめる。花はどれもこれも全て美しくあでやかだ。
突然届いた寄せ植え。まさに、春の花飾り!塞ぎ込んでいた心が、ぱぁ〜と晴れ渡るようだった。
知っている名と花言葉を書いてみることにする。

アネモネ      キンポウゲ科   君を愛す
忘れな草      ムラサキ科    私を忘れないで
イベリス      ヒガンバナ科   真の愛  真実の友情
ディージー     キク科      慰め
ディモルフォセカ  キク科      元気 豊富
スイセン      ヒガンバナ科   愛に応えて
パンジー      スミレ科     物思い 思想
サクラソウ     サクラソウ科   神秘な心 希望
残念ながらあと2つ名前がわかりません。
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 「ネコヤナギ」

2014-03-15 19:19:28 | その他
「ネコヤナギ」 ヤナギ科
自宅から北へ約1、5km、鏑川と鮎川が合流する地点がある。その川に沿い、散歩しながらバードウオッチングを楽しむのが冬の散歩の定番。人に会うことはまずない。葉を落とした枝には、たくさんの野鳥が羽を休めたり、ピーチク、パーチクおしゃべりをしている。時々、啄木鳥が木をたたく音や、独特の鳴き声に、私たちも素早く反応し、息をひそめ、そーっと近づいて写真を撮る。 あの野鳥の、小さな頭のどこにセンサーがついているのか、林の、たくさんの枝々を上手くかわし、すーっと止まる姿は、全く「お見事!」というほかない。「鳥ってすごいねっ。」というのが常の会話。その川べりにネコヤナギが咲いているのは丁度今頃。他のヤナギ類の開花より、一足早く花を咲かせることから春の訪れを告げる植物として知られる。花が咲くといっても、目立つような花びらはない。銀色の毛で、触るとスベスベしてなめらかで、心地が良い。この花穂が「ネコの尾」に見立て「ネコヤナギ」と名付けられた。
人気のない水辺を歩く勇気もなく、散歩中、畑に咲いていたネコヤナギを発見。失礼して撮らせていただいた。
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「菜の花」

2014-03-12 15:40:05 | 山野草
「ナノハナ」 アブラナ科
♪「菜の花畑に入日薄れ・・・」 ♪「うの花の匂う垣根に・・・」 ♪「さいた さいたチューリップの花が・・・」というように花を見ると、自然に口ずさんでしまう歌がある。不思議と流行歌は出て来ない。子供の頃から何気なく歌っていたものばかりである。なんだろう・・・?自分の生活とその花が蜜にあるという事なのだろうか。あるいは、四季がはっきりしているので、花により季節を知らされるという事か。今の子供たちは、こんな歌うたうのだろうか?年齢を重ね、一つひとつの言葉の意味をかみしめ、情景を想い描く。
菜の花は、春によく見かける黄色い花の総称。別名「花菜」 「菜花」 「菜種」。菜の花が咲く頃に降り続く雨(3月下旬〜4月頃)を「菜種梅雨」と言っている。植物にとり、成長する時期に大切な雨なのだろう。おひたしや和え物が美味しい。千葉県の県花。個体のものは、利根川の土手に咲いていた。
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「ジンチョウゲ」

2014-03-10 14:45:54 | 庭の花木
「ジンチョウゲ」 ジンチョウゲ科
常緑低木。中国原産。室町時代に渡来。花期、2月末〜3月。個体のものは、まだ蕾で濃紅色。完全に開花すると、淡い紅色に白色も混じり、まるで「毬」のように咲く。蕾の時、香は全くないが、花が咲くと強い香りを放つ。ウィキペディアによれば、「沈丁花」という名は、香木の「沈香」のような良いにおいがあり、「丁子」(ちょうじ)のような花をつける木、という意味でつけられたと記してある。当家では、一日中、日の当たらない場所に植えてある為、寒さで葉の先が黄色く変色し、少し傷んでしまうが、春になればお約束のように、必ず花を咲かせる。耐寒性があり、手をかけない樹木。ジンチョウゲは、2月23日の誕生花。ちなみに、本日3月10日の誕生花は、アネモネ、スプレーカーネーション(スプレーとは一つの茎に小枝がたくさんついたもの)、ルピナス、タンポポ、ニレノキ。誕生花は一つだけと思っていたのだが、数種類あるのですね。
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「サンシュユ」

2014-03-07 18:53:44 | 庭の花木
♪ 「春は名のみの風の寒さや・・・・・」と早春賦にうたわれているように、今日のこの風の冷たさはいったい何とした事か。日差しはたっぷりあるが、まだまだ寒い日が続いている。
サンシュユは落葉小高木。植物学者、牧野富太郎は「春黄金花」(ハルコガネバナ)と名付けた。葉がつく前に黄色の小さな花をたくさん集めて咲く。この花が咲くと、「春が来た!」と思う。まさに春の輝きである。花も見ごたえがあるが、晩秋には紅色の楕円形の実がじつに可愛らしく美しい。今でこそ、家庭や公園などに植えられている、一般的な花木として好まれているが、木が渡来したのは朝鮮半島経由で、1722年、江戸中期らしい。薬用としても効果があるらしく、腎臓、肝臓機能の亢進・・・いろいろと有効らしい。
実は、ずーっと長い間、この木を「サンシュ」と記憶していた。夫から「サンシュユ」と正しく教えられたのは何と昨年の春のこと。音だけ聞いていると最後の「ユ」は聞き取れず、間違えて覚えていたのである。
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「フクジュソウ」

2014-03-04 16:52:19 | 庭の花木
「フクジュソウ」 キンポウゲ科
1月1日の誕生花。春を告げる花の代表で「元日草」の別名をもつ。春先に花をつけ、2〜3ケ月過ぎると葉が枯れ、次の春まで地下で過ごす典型的なスプリングエフェメラル。「Ephemeral」は「はかない、つかの間」などの意味があり、まさに「つかの間の春の植物」ということか。個体のものは、10年くらい前、母が持ってきて植えてくれたもの。この花が咲くと、優しい母を思い出し涙がこぼれる。これにかかわらず、自宅にある花が咲くと、美しいとかきれいだけでなく、特に頂戴した花が咲いた時は、その時の会話やその人のことを懐かしみ、胸がキュンとする。楽しいことも悲しいことも・・・。それにしても、「福寿」とは何とおめでたいことか。縁起の良さもあるが、最近は「寄せ植え」をよく見かける。花は3〜4cm位だが、鮮やかな黄金色に心が奪われる。
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