啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「花の祭典」

2018-04-28 16:50:05 | その他
 「フジ」 マメ科
 藤岡市の花のスターと言えば”藤”。市の花「藤」をテーマにして、ふじの咲く丘では、ふじまつりが開催中。妹と私(昔の藤娘二人・・う~ちょっと、あつかましいか・・)散策を兼ねて花見。物産市、野外コンサート、フラワーアレンジメントなどのイベント、日没からはライトアップもされ幻想的。藤色、濃い藤色、白色、ピンク色などの花が、あま~い香りを漂わせ、長~い花穂が上から下へと咲いていく。その香りに誘われ、ハチも蜜を求め、大忙し。
 書物によれば、花びらが散るようすから「吹き散る」がなまったことからの命名とのこと。「優しさ、歓迎、決して離れない・・」などの花ことばを持つフジ。
 姉妹とも濃密な香りに歓迎され、かわいい竹の子にも歓迎され、偶然出会った知人と一笑いした、うららかな春の日。
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「花の名前」

2018-04-25 08:50:02 | 庭の花木
 「エビネ」  ラン科
 どんな花にも、雑草と呼ばれている草花にも、一つひとつ、それぞれ名前があり、そこには、その名前を導き出す由来があるものだ。花の形やつき方、葉の姿や根の形など。そして、それを知ると、ただ何となくみていた植物も親しみやすくなり、興味深くもなる。さらに、当ブログですでにアップした、セツブンソウ、ハルリンドウ、マンサク、秋のヒガンバナなど、これらは花の咲く季節で名付けられたもので、これはこれで、植物に親しむ第一歩となるだろう。
 道端やあぜ道で咲いている小さな草も、知らない名前はいくつもあり、そんな時はカメラに納め、手持ちの図鑑で、あるいは図書館で調べたりするのだが、似ているものがたくさんあり、調べれば調べるほど、分からないという”ツボ”にはまってしまう。
 エビネは漢字で海老根。漢字をみれば、この植物名の由来がすぐわかる。花を、葉をみても全く海老を想像することができないが・・。草丈20cm、花径3cm程。林や雑木林に咲くランで、エビネの仲間は、種類が多く、たくさんの種類が栽培されているという。パラパラ図鑑をめくっていたら、面白いエビネを見つけた。その名は、サルメンエビネ。本当に、動物のサルの皺の顔のように見えるから不思議。思わず、頬がゆるんでしまった。
 ラン科なので、鮮やかさ、華やかさで人目をひくイメージがあるが、当家のエビネは茶褐色で、どちらかといえば、つつましやかな姿。
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「息をのむ美しさ」

2018-04-22 12:13:35 | 庭の花木
 「ヤマシャクヤク」  キンポウゲ科
 ヤマシャクヤクは、好きな花ベスト5。もし、山で出あえたら、名前は知らずとも、この純白の美しさに、一目惚れしてしまうだろう。闇の中でも、この花だけは月の光に照らされ、一層の美しさを増すに違いない。さらに、その魅力は、花びらのはかなさ。一年のうち、3日間位しか咲いていないのだ。当家には、10年来のヤマシャクヤクが、地植えにしてあるが、ここ数年、全く花をつけない。本来、シイやブナ帯の肥えた林に生育するとのことで、素人の私が育てるには、無理があるのかもしれない。とは言うものの、この季節になると、やっぱり見たい花なのだ。そう、考えていた矢先、友人が埼玉、花園花木センターに連れて行ってくれた。華やかで、あでやかな花々が、その美しさを競うように咲き誇っている中、ドキッと私の心を奪った、鉢植えのヤマシャクヤク。蕾を付けている! 1本でこのお値段、少し高いかなと思ったが、即購入。一昨日から、咲き始めた。今日で、3日目。花びらが、一枚、散ってしまいそう・・。茶花には、最高の花だけれど、もったいなくて・・可哀そうで、切ることができない。
 ヤマシャクヤクは、漢字で山芍薬。山に生える芍薬の意。草丈、40cm程、花径5センチ程度。一つの茎に、一つの花しかつけない。秋には、地におろそうかとも考えているが、・・プロにうかがっても、毎年咲かないよ、と教えられた。
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「勉強になりました」

2018-04-19 19:01:52 | 山野草
 「ハルリンドウ」  リンドウ科
 新聞の折り込みに、フラワーパークの情報リーフレットが入っていた。例年より10日も早く、大藤が見頃をを迎えているという。当家でも例外でなく、タイムリーに花をアップしよう、と考えているうちに散ってしまった、リキュウバイやエンレイソウ。もう葉っぱしか残っていない。
 ばばちゃんメンバーの一人が、梨農家から急に受粉作業を依頼され、数日間多忙な日々だったという。そして、初めて知った受粉作業。一般的には、昆虫により受粉させるのだが、ミツバチが梨の花を好まないので、手作業により人工授粉させる。私が初めて知ったのは、その花粉のこと。綿棒のふわふわの先に、咲いている花から、次の花へと作業を繰り返して受粉させると考えていたが、違った。聞くところによると、花をたくさん集め、JAに運び、余分なものを選別し乾燥させ、花粉を採取。それを容器に入れ、人工で授粉させるというのだ。その為には、多くの花が必要で、農家によっては、花粉専門の樹木もあるとか。受粉は1回でなく複数回。”商品”になるまでには、その他大変なご苦労があるが、今年も美味しい梨を楽しみにしている。
 初夏を思わせるような晴天。庚申山の新緑はすばらしい。若葉は、人の気持ちを浄化させる力を持っているのか、すがすがしい気分。心も軽やかに散歩していると、丘の斜面に、目が覚めるようなブルーのハルリンドウ。草丈10センチにも満たないほど小さい。他の草と一緒に咲いているので、ややもすると踏まれる恐れがある。さんさんとたっぷり陽ざしをうけ、今、満開。


 庚申山の散歩道。
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「春なんだねぇ~」

2018-04-16 11:02:13 | 庭の花木
「イカリソウ」  メギ科
 春の味覚と言えば、山菜。口に含むと少しほろ苦く、又この苦味こそが春を感じさせてくれる。昔は、あぜ道に生えていた”のびる”を酢味噌和え。子供には少し辛いが、春にしか食卓にのぼらない食材。
 今、当家でとれている山菜と言えば、うど、こしあぶら。非常にシンプルな調理だけれど、まずは酢味噌和え、葉は炒め物、そとの皮はきんぴらにと、うどは捨てるところがない。そして、こしあぶらは、貴重品。山菜の女王。”庭に、こしあぶらがあるの?うらやましい。”といわれる程。確かに、スーパーではあまり見かけないかもしれない。私の一押しは、てんぷら。絶品です。義弟から、タラの芽も届けられた。これも美味。
 イカリソウは漢字で錨草。花の形が独特で、その姿が、船の錨に似ていることからの命名。葉も面白い。1本の茎から、枝が3つに分かれ、さらに、その1つの枝から葉が3枚出ている。別名、三枝九葉草とも呼ばれるとのこと。当家の個体は、花が薄紫色なのだが、北陸や日本海側では、ほとんど透明感のある白色が主流とのこと。また、冬でも茎や葉が枯れずに残るので、トキワイカリソウ(常盤錨草)と呼ぶことが書物に書かれていた。

植物園のトキワイカリソウ。少し、ピントが合いませんでした。
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「えちご 雪割草街道 雪国植物園」 (後編)

2018-04-13 10:00:42 | 里山
 「コシノコバイモ」 ユリ科
 「この花が川中美幸、ニリンソウです」 「あらっ、こっち3本茎があるんですけど・・」 「それはフリンソウです」と。何食わぬ顔で、しら~とおっしゃるボランティアガイドさん。うふっふ~。完全に、Over Sixtyと思われる男性のガイドさん。とっても親切な方で、植物の説明を丁寧にしてくださり、草花に”愛”を持って接してことを、そして、植物園を大切に思うお気持ちを、言葉の端ばしに感じた。私は、写真を撮るので、つい遅れ気味になるのだが、時々、時間調整をして待ってくださった。ガイドさんがいなかったら、”この花の名前、何だろう”と疑問を抱えたままの状態で、散策したように思う。
 数年前、夫のもとに、”雪国植物園の花々、二百選”の本をIさんから頂き、よくながめていたので、どうしても一度訪れたいと考えていた。予想通り、素敵な里山で、自然の中を楽しみながら、ゆっくりと散策でき、心の栄養をたくさん頂いた。
 コシノコバイモ、何と可愛いのでしょう。初めてであった花だけれど、どこかで見たような? あれっ、バイモユリに似ているよ。勿論、葉などは全く違うけれど、花が似ている。早速、図鑑で調べると、球根を貝に見立てたもので、越(こし)の小さな貝母(ばいも)と記されてあった。”どおりで”と納得。草丈、10cm程、小さな花なので、近距離から見たいと思った。

 「イワウチワ」 イワウメ科
 葉の形が団扇(うちわ)に似ていることからの命名。岩陰や岩場に多く生える、とされるようだが、必ずしも岩場とは限らないとのこと。淡いピンクの優しそうな色は、甘くせつない初恋の色。草丈10センチ程、小さくて、目立たないようで目立つ山野草。
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「えちご 雪割草街道 雪国植物園 (前編)

2018-04-10 20:57:15 | 里山
 長岡駅から車でおよそ30分、東京ドーム7つ半の広さを持つ里山、雪国植物園。ここは、越後の里山の自然をそのまま利用した自然植物園。友人のIさんも、里山づくりに一役買い、樹木1本くらいにはなったかな、とおっしゃっていた。萌え出づる若葉と青い空。緩やかな斜面には、山野草が春を待ち構えていたかのように咲きほこる。ユキワリソウ、ミズバショウ、カタクリ、ザゼンソウ、キクザキイチゲ、イカリソウ、シュンラン、ニリンソウ、ホクリクネコノメソウ、エンレイソウ、コシノコバイモ・・なんとシラネアオイまでも。樹木では、純白の花、タムシバ、淡い黄色の花をつけたクロモジも、やわらかな春の陽をうけて輝く。全部アップしたい草花だけれど・・
 「ユキワリソウ」 キンポウゲ科
 見てください、この可憐な花。斜面のあちこちに、淡いピンク、淡い紫、白色など、何とも言えない美しさ。雪にじっと耐え、春を待ち焦がれて咲いた花かと思うと、可愛さが一層つのる。言葉はいらない。ただ、ただ眺めていたい花。

 「サンカヨウ」 メギ科
 好きな花。自宅では、育たないことを覚悟して、あまりの美しさについ買い求めてしまい、庭に植えてみたものの、わずか2年程で絶えてしまった。日陰の湿った場所を好み、フキのような大きな葉に、白い小花がいくつも顔を出す。上品で清楚。知らなければ、通り過ぎてしまいそうな花だけれど、ひっそりと咲き、主張しない魅力的な花が好き。
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「えちご 雪割草街道  大崎雪割草の里」

2018-04-07 21:03:21 | 里山
 ”雪割草を見にいらっしゃい”。長岡駅で迎えてくれたIさん夫妻。ご自宅に伺えば、それぞれの鉢に、種類の異なる可憐な、珍しい雪割草の数々、玄関の植え込みには、清楚な白い花、一人静が佇んでいた。長岡で、友人Nさんが同乗し、向かった先は、田中角栄元首相が好んだという”のっぺ”を、角さんの台所というレストランで堪能。勿論、お米も美味しい。さらに車を走らせ、大崎雪割草の里へ。約30万株が群生とのこと。しかし、訪れたのは、閉園2日前、花も終盤。従って、雪割草は次回アップの予定。園にはその他たくさんの花が咲いていたが、初めて出会った、面白い植物を掲載したい。
 「コシノカンアオイ」  ウマノスズクサ科
 これって花? 不思議・・。果実が熟して、はじけ落ちたような姿で、ペタッと土にくっついているかに見える、変わった花。花びらに触れていないので分からないが、パッと見た感じでは、硬そうな印象。漢字で、越の寒葵。越は、最初の発見地の越後、寒葵は、冬でも枯れない葵に似た葉の植物からの命名とか。なお、図鑑には、コシノカンアオイはギフチョウが葉の裏に卵をうみつけ、幼虫は、その葉を食べて育つと記載。なお、方言でブンブクチャガマとも言うらしいが、当方、想像の翼を働かせても、この花から、ブンブクチャガマがちょっと・・?

 「キンギョバツバキ」
 もし、植物の横にネームが示されていなかったら、その存在に気がつかず、通り過ぎるところだった。名を見たときは、どこで区切って読むのか戸惑ったが、葉を見てすぐに納得。ねっ、ねっ 葉っぱがキンギョみたいでしょう?日本海の強い風に吹かれ、葉が痛んだのかと思ったが、どの葉をみても、皆こんな形をしているのです。ユニークですね~。
 
 
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「花さそう」

2018-04-03 12:42:04 | その他
 桜の花をアップするなら”これ”と決めていたので、今頃になってしまった。庚申山の桜、鮎川堤の桜、七輿山の桜、昨日は、埼玉県児玉の千本桜などなど、今年もたくさん見物したが、一番お気に入りなのは、高崎城址公園の桜。お堀の内側に、ライトアップされた夜桜が水面に映り、それはそれは妖艶な雰囲気を醸し出す。そして、風に散りゆく、小さな淡い花びらがハラハラと舞い、それらが水面に浮かぶ。花筏は、美しいという言葉だけで表現できない無常感のような”美”を感じる。想い出つまった城址公園、月に照らされた花のもとで、平日にも関わらず、にぎやかに夜が更けてゆく。
 充分に花を堪能したところで、元気なばばちゃん、これだけにとどまらない。夜のちょっと冷たい風にあたりながら、街をぶらぶら。どこまで話しても、尽きることのないおしゃべりと食事と。帰宅、何時だったろうか?

花筏

児玉の千本桜。
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「憩う」

2018-04-02 09:29:56 | 庭の花木
 「ユキヤナギ」  バラ科
 晴れてはいるけれど、少し、春霞がかかって、遠くの山々がぼんやりしている。キジの鳴く声に目をさますと、畑に3羽、餌を探している。静かに窓を開けたのだけれど、その音に敏感に反応し、スッと姿勢をただし、一目散に走りだした。その逃げ足の速いこと。朝から珍客・・しばし愉しむ。
 現在、ふじの咲く丘で、桜祭り開催中。日により、物産市、野外コンサート、お茶席などが催される。珍しく、予定のなかった日曜日、桜をみながら、庚申山を散策。雑木林からは「ホーホケキョ」。上手に鳴く。ウグイスの声は、耳に心地よく、自然を満喫させるBGM。他に、大声でやかましい(おっと、失礼)ガビチョウ・・あちらこちらから、長閑な野鳥のさえずり。丘では、家族連れがお花見。うららかな春の一日。
 白い小花が、枝いっぱいにこぼれ、春の風にそよぐ。葉が、柳に似て、花が雪をかぶっているようにみえることから、ユキヤナギの名。公園でもよく見かける。やさしい細身の体、しなやかな枝、人目を引く美しさだ。

カエデの若葉。あまりにみずみずしく、つい見とれてしまった。
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