啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「源氏物語 美の世界」作品展

2024-03-28 17:45:19 | その他
 渋沢栄一生誕の地、深谷において、宮脇代表による「源氏物語、美の世界」作品展を鑑賞した。受講生による花、書、絵の展示会だ。源氏物語は多くの草花が登場し、花々の魅力を伝えながら、その当時、平安時代の「女君の心」をお花で表現したというもの。1000年前の古の女君の心を、お花でどのように表現するのだろうかと、興味深く鑑賞した。物語に登場するほんの一部の女君、数点であったが、源氏物語、受講生のお話によれば、花びらや葉っぱ、茎に至るまで、布を染めることから始まり、作品にするには2カ月かかったという。細かい一つひとつの花びらをつくるには、大変なご苦労があったに違いない。個人的に興味を持っていたのは、六条の御息所。物語では、強い嫉妬心で生霊となるが、お花では艶やかな大輪の牡丹で表現されていました。何となく、ホットした気分。アップしたのは、藤壺の中宮と記されていたお花でした。
源氏物語は人間関係が複雑で、理解に苦しむけれど、微妙な女性の心情は、現在にも通じる。その心をお花で表現していることに感銘しました。素敵な作品展でした。
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「3月の風塵」

2024-03-23 18:41:40 | 庭の花木
「クリスマスローズ」 キンポウゲ科
 今週は、転びそうになるほどの強い風が数度吹き、地表面にある土が舞い上がり、土ぼこりで遠方は霞んで煙のようだった。車中にいても、思わずマスクをつけてしまう凄まじさ。木の枝に止まっていた小鳥は風にあおられ、逆毛?(逆羽)になり、落とされないように、しっかりつかまっていた様子がいじらしい。花粉で散々辛い状況の我が身にとって、それに追いうちをかけるような埃は最悪。天気が良くても洗濯物は外干しできなく、家の中ではうっとうしいが、それも仕方ない。
せっかく咲いたモクレンも、ほとんど傷んで茶色になってしまった。毎年、3月になるとこの強風は経験しているが、それにしても上州の風は、ものすごいです。
 クリスマスローズが咲いています。下向きに咲いているので、花の中が良く見えない。せっかく咲いたのだから、支柱をたて上向きにしようかと思うけれど、うつむき加減に咲くのは、何らかの理由があるのだろう。アップした個体は、すこし意地悪して、上を向かせて撮影した。最近、友人から数本個体の苗を頂いた。大切に育てようと思い、竹で枠を丁寧につくり、肥料をたっぷりやった土をつくり、直に植えたのだけれど、あまりにも小さい苗なので、鉢植えにすればよかったのかと、ちょっと後悔している。
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「春の足音」  バイモユリ

2024-03-16 18:46:04 | 庭の花木
「バイモユリ」
 「風もなく天気もいいので、竹沼に行って食事をしましょう」。お手製のランチ、テーブル、椅子を持ち、沼のほとりに陣取る。沼では、釣りを楽しんでいる人がいたが、釣れている様子はない。まだ水温も低く、魚はあまり動いていないらしい。水面には少しの波があり、ずっと眺めていたら、船酔いしそうな錯覚に陥ってしまった。周りには、何という名前の虫か知らないけれど、小さな虫が列をなし集団で飛び回っていて煩わしい。(自転車に乗っている時など、うっかり目に入り痛い思いをしたあの虫だ)
 ゆったり時間を過ごし、およそ4kmある沼を散歩。途中、何の撮影なのか分からないけれど、
 純白のドレス、美しい花束をもつ若い女性、スタッフ数名に出会う。その若い女性を指さし「ビフォー」、私を指さし「アフター」と言った誰かさん。何がアフターなのか知らないけれど、失礼しちゃうわっ‼
 当家の庭もよく見れば、利休梅、ブルーベリーやあじさいなどの、まだ小さく柔らかな緑の葉が伸び始めた。ヒヤシンスやムスカリ、ヒメリュウキンカなども咲き、一歩一歩春を伝えてくれる植物の力強さを感じている。そんな中、心待ちにしていたバイモユリ(貝母百合)がついに花をつけました。淡いクリーム色の花で、うつむきかげんに咲くその花びらの中は、網目の模様がある。派手ではなく、目立たない花だけれど、品の良さと清楚な美しさを持ち、葉の先が「くるん」として、これがまた可愛らしい。当家の庭も少しずつ春モードになってきた。
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「ママズ俱楽部」にて

2024-03-10 19:25:31 | 庭の花木
「ハクモクレン」
 毎月第一月曜日、ママズ倶楽部が開催するイベント。今月は、旧群馬交響楽団の一員による、ヴァイオリンとヴィオラそしてピアノの演奏会。「クラシックの曲目かしら?」とやや緊張の面持ちであったが、実際は映画音楽のプログラム。「太陽がいっぱい」 、ゴットファザー「愛のテーマ」 「短くも美しく燃え」 「エンターテイナー」、ひまわり「愛のテーマ」・・・等々。ほとんど知っている曲ばかり。映画音楽を聴くと、名場面が次から次へと思い出されると同時に、感動もよみがえってくる。特に「ひまわり」はロケ地がウクライナ。広大な畑に満開のひまわり風景は強烈であり、第二次世界大戦により引き裂かれた悲しい愛の物語が、ヘンリー・マンシーニの哀愁漂うメロディーを聴きながら涙したことを、昨日のことのように思い出した。
 それは、アンコール曲「ある愛の物語」を聴き終えた時のこと・・「わぁ~懐かしいなぁ~。別れた彼と最後に観た映画なの‼」とYさん。それをきいて「外は雨、月に涙の帰り道、打ちひしがれた女の心・・」なんて、意味不明のことをいうTさん。胸ときめく思い出・・幸せですね。
 せっかく花が咲き出したけれど、最近、霜が降り、美しい白色の花びらが自慢のハクモクレンも、少し傷んで褐色に変色してしまった。葉が出る前に咲く早春の花で、この時季になると、いつ咲くのかしら、と心待ちにしている。花言葉「気高さ」「慈悲」など多数。
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「春は名のみ」

2024-03-02 18:53:43 | その他
 春は名のみ・・・歌の文句にもあるように、ここ数日は気温が上がらず寒い日が続いている。せっかく咲いたわずかな早春の花々も、冷たい北風に吹かれて、心なしか元気がない。里は雨、山は雪。小さい頃から見慣れている浅間山は、まだまだ深い冬の装い。
 高崎から北軽井沢に向かうルートで「二度上峠」という場所がある。深い山に抱かれたこの峠には展望台があり、ここから見る浅間山は実に美しい。つい先日も訪れたが、相変わらずダイナミック。こうした景色は、いくら見ていても飽きないし、心が清められる。後ろ髪を引かれる思いで峠を後にし、向かった先は「鎌原(かんばら)観音堂」。江戸時代、1783年、浅間山の大噴火で、鎌原村は、土石なだれの襲われ、一瞬のうちに埋没し、高いところにあった観音堂だけが、唯一の建物として残ったという。犠牲者477名、唯一残ったのは、観音堂に駆け上がれた93名。この明暗を分けた階段からは2人の被災者が発見されたという。
 そして向かったのはバラギ湖。氷上では、色とりどりのテントを張り、ワカサギ釣りを楽しんでいる人がちらほら。氷の上で、しかも肌を刺すような冷たい風が吹いていて、寒いのではないかと思うが、陽がさしていさえいれば、テントの中はとても暖かいのだという。個人的には、寒いうえにじっと動けず、いつ手ごたえがあるかも分からない魚を、ずっと待っている忍耐力がないので、釣りは興味はあるけど・・無理かも・・です。あっ、そうそう・・二度上峠に向かう途中、カモシカにあいました。かなりの近距離でしたが、逃げる様子もないので、写真を撮ろうと私がモタモタしている間にどこかへ行ってしまいました。残念‼

鎌原観音堂
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