啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

ウバユリとイブキジャコウソウ

2010-07-31 20:40:29 | 山野草
ウバユリは角間山から鹿沢温泉に降りる途中、鹿沢近くになって咲いていた。
花の名のことを当家のカミさんは「もっと違う名前が付けられないのかしら」という。
そうなれば、珍しさも加わって、もっと人気が出るというのが理由。姥の字が気に
いらないのかもしれない。湿った場所に、周りを圧する高さで咲砕けに目立つ。
(オオ)ウバユリと区別することもあるようだ。


イブキジャコウソウは登山道脇の日当たりの良い場所、ガレ地などに地を這うように
咲いている。花弁は数ミリの小型な花だが、まとまって咲くだけに目立つ。芳香が
あるというのだが、花をかいで見る限り判らなかった。

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湯の丸山から角間山へ/ツリガネニンジン

2010-07-30 08:40:23 | 低山歩き
早く目が覚めすぎ、急に家を飛び出し、花の多い湯の丸を歩いた。
この高原が、一番脚光を浴びるのが「レンゲツツジ」の頃。ピークの時期に来たことは
ないが、つつじが終わった頃には山歩きだけで今回5回目になると思う。過去は、初回
が台風に遭遇し8合目付近で登頂?を断念。その後の3回は湯の丸から烏帽子岳に
抜けている。自然に咲くコマクサ、ヒメシャジン、ハンショウヅル、グンナイフウロなど多彩な花と出会ってきた。

1、湯の丸山(2101㍍)頂で。後方の雲がかかっているところが、四阿山で万座方面。
  好天ながら、遠景の北アルプス方面には雲がかかっていたが、ほぼ360度の展望。
  吹き上げてくる風は涼しく、落ち着いた頃には半そで姿で寒く感じるほどの快適さ。
  今回初めて、角間峠に下り、角間山(1980㍍)に足を伸ばし、鹿沢温泉に下った。


2、ツリガネニンジン  友人が山歩きを始めた頃「この花を見て感激したが、慣れて
  しまって普通の花となってしまった」と話していた。我が家の庭にも、青森県が
  出身地?のツリガネさんがある。乾燥地帯に来てよく頑張っている。だが、栄養があり
  過ぎるのか背がスクスク伸び、倒れてしまう。今は、地面に付いた部分が再び
  盛り返し、カマクビを持ち上げた感じで花をつけようと頑張っている。
   この写真は、歩き始めて直ぐの湯の丸スキー場で撮ったもの。登山道脇から
  湯の丸、角間の山頂などあちこちに咲いていたが、最初に撮った、一番背の低い
  個体が気に入った。
 
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車坂峠で。ヒメシャジンとヤナギラン

2010-07-29 08:33:04 | 山野草
湯の丸→池の平方面から、車坂峠に抜ける林道(8月15日まで週末はマイカー禁止)がある。
アサマ2000スキー場、高峰山、水の塔山、篭の塔山をへて池の平へ降りる登山コース
もある。高峰高原とも呼ばれるがこちら側も高山植物が豊富なところ。ここで見つけたの
がヒメシャジンとヤナギラン。黒斑山への登山口あたりにシャジンがあり、峠から小諸に
下るところでヤナギランが目立った。

1、ヒメシャジン   可愛い名前がついており、この高原で何年も前にこの花を知った。
  友人に教えてもらったのだが、私の所有している図鑑では掲載されていない。似た花
  で「ソバナ」が掲載されているが、何かピント来ない。ネットなどで確認しながら、
  この花はシャジンと決めている。青紫の花弁は高い山に似合い、落ち着いている。


2、ヤナギラン    夏山の風通しの良い峠などで、一際目立つ植物。ランの仲間では
  ないと聞いたことがあるが、背丈が周囲より高く、赤紫の花とともに目立つのでこの
  名がついたのではなかろうか(調べてみたらアカバナ科)。アサマ2000のスキー
  場の辺りに例年だとかなり見られたが、今年は何故かほとんど咲いていなかった。

  
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池の平の花3/マツムシソウとクルマユリ

2010-07-28 17:54:20 | 山野草
1、クルマユリ  夏はユリの仲間が一斉に咲きだす。皆、派手な花を付け、目立つ。
         山百合が里山でも満開だが、小さな茎に見事な花を付けるが、派手
         を通り越して、あの香りを含めてクラクラする。夏の高原を代表す
         花のひとつがクルマユリ。草原に埋もれそうだったり、頭ひとつ
         飛び出しているが、とにかく赤が目立つ。
          似た花に(コ)オニユリがある。花は真っ赤で、クルマユリ同様
         裏側に巻いている。クルマユリのほうが、高い草原に咲くことと
         葉の付き方が、クルマ状になっているので区別が付く。


2、マツムシソウ  夏の草原につきものの植物。1500㍍を越えた辺りの山では良く
          見かける。一見したところ、蜜が豊富にあるとは思えないが、ハチ
          やテングチョウ、ヒョウモンチョウなど集まっている。何か仕掛け
          あるのだろうか。美しいチョウを集めるワナが・・。
  
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池の平の花(2)コマクサとシャジクソウ

2010-07-27 09:29:21 | 山野草
「池の平」シリーズ(撮影=カミさん)の2回目です。とにかく、花の種類は豊富。
2000㍍の冷気と高山植物が心を洗ってくれます。

1、コマクサ   高山植物の女王と呼ばれる花。高山のガレ場に咲く。自然に
         咲いている個体は、ここの近くの烏帽子岳で見たことがある。
         その時は、白い花をつけたものもあった。ここは、保護柵に
         厳重に囲われた中で咲いている。早く、柵が取れるように
         増え、写真も自由に撮れるようになることを祈る。
         写真の左下の部分のピンクの花。ほか数箇所に株が見られる。


2、シャジクソウ  どこかで見たような花。イワフジやカラスノエンドウ、フジなど
          似たような花を多く見る。2年前にここを訪ねたとき、自然観察
          指導員の方に教えていただいたことを記憶しているが、花の名は
          忘れていた。もう一度聞いたら、葉の付き方が車状なことことが
          特徴で「シャジクソウ」と教えてもらった。
  
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池の平湿原の花

2010-07-26 09:19:27 | 低山歩き
長野県の東部。軽井沢や浅間山の西側にある湯の丸高原。
この一角に「池の平」がある。湯の丸スキー場(地蔵峠)の駐車場から
ハイキングコースを歩き、約80分。シャトルバスで15分余り。
三方ヶ峰(2040㍍)の噴火による火口原が「池の平湿原」。見晴岳
(2090㍍)をピークに、子供連れから大人のハイキングまで多様な
トレッキングが楽しめる。ガイドによれば「3千㍍級の高山植物まで」多彩な
植物が季節に応じ咲いている。今回掲載分のカメラマンは当家の奥様です。

登山を優先したい人には、浅間山西側の「アサマ2000」スキー場方面から
水ノ塔山、篭ノ登山を経て、池の平に下るコースもお勧め。

1、シシウド   真夏の高原でひと際目立つのがこの花。背が高く飛びぬけた存在
         で、登山道脇や高原の風景を引き締めてくれる。アブや蝶が多く
         集まっており、蜜の濃度が濃いのか見知れない。


2、マルバダケブキ  何だか覚えにくい名前だが、この花も夏山登山道脇に欠かせない。
           結構高い場所に咲いており、背が高く黄色の派手な花弁が目立つ。

           


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南アルプス塩見岳(5)雷鳥とイワベンケイ

2010-07-25 09:31:06 | 低山歩き
私の夏前半戦は、南アルプスの絶景で埋まってしまっていた。
塩見から帰って3日後には、カミさんと長野県の湯の丸高原「池の平」を散策。
散歩コースの「竹沼」ではオニユリや山百合、ギボウシなどいっぱい咲いている。
そろそろネタも尽きたが、塩見岳から離れる前に、印象的だった「雷鳥親子」のこ
とと、高山病にも効くというイワベンケイを掲載してみた。

1、イワベンケイ  最後の急登の辺りで、同行者に「この花は?」と聞かれて
  即座に名前が出た。図鑑でしか接したことが無かったが、学習効果有りである。
  ネット(ウィキぺディア)で調べると、薬効にも触れられており、精神を安定
  させ、登山病にも効用があるとか。乾燥させるとバラ系の匂いがあるそうだ。


2、雷鳥  10年ほど前の旅行で、室堂のバスターミナル近くの低木帯で親子連れを見       た。現物を始めて見た事と、子供の可愛さで今でも心に残っている。先行する
      仲間が足元を指差し、雷鳥親子を示している。ほとんど人を恐れていないよう      だ。まだ、良く歩けない雛は、ハイマツや草が絡んだところを、転がりながら
      歩いている。私が、2-3㍍の至近距離に近づいたときには、雛鳥は草の中に
      もぐりこみ、しばらく待ったが姿を見せなかった。親鳥の2,30㌢横にいる
      はずだが・・・。
  
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南アルプス塩見岳(4)の花

2010-07-24 08:11:51 | 低山歩き
大きなお花畑が広がっているわけでもなく、花の種類が特別多いわけでもないが、全部が印象に残っている。写真に撮ったが名前が判らないものもある。友人の応援、快晴の天気、初めての高山への緊張感などが相乗効果となり、今でも気分が高まっている。ネットや図鑑で調べてみたが、似たような花が多く、微妙に違っているところもある。一応、名前は掲載したが確認していただいたほうが無難。

1、イワオウギ  中国原産の薬用植物オウギに似ており、岩場に生えることから香呼ばれ         ると図鑑には書いてある。強壮剤や下痢止めに効くという。可愛い花で         はないが、初めて見る種だった。


2、ミヤマキンバイ  シナノキンバイと思って写真を撮ったが、よく見ると葉の状態が
           全く違う。調べて似たがミヤマキンバイとタカネダイコンソウが
           残り、最終的にミヤマを選んだ。
 
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南アルプス塩見岳(3)の花

2010-07-22 09:44:50 | 山野草
山野を歩くようになって、図鑑でしか知らなかった草花を見ることができるようになった。
名前だけ知っていた植物を再確認することもある。塩見岳は、それほど花の種類が多いところでは無さそうだが、私にとっては貴重な種類が多く感激だった。上りの苦しさで、写真を撮る余裕が無かった。1回目に掲載したハクサンイチゲ、シナノキンバイなどどこかで見ていたかも知れないが、意識して見るのは初めてだった。また、最高の天気と「アルプス的な景観」の中で接した高山植物は皆輝いていた。
1、シナノキンバイ  この花も、現物を見るのは初めて。キンポウゲ科の花は多く、似た           ような種類が多いが、3-4㌢の大型で鮮やかな黄色花弁は1番だ           ろう。三伏小屋から三伏山(お花畑周辺)などに多く見られた。

2、ミヤマオダマキ  武尊牧場周辺のヤマオダマキを最近紹介したが「ミヤマ」タイプは
  サラの高度を上げたハイマツ帯の岩場や草原に咲く。外側のガク片?の部分はふんわり
  としており紫色。妖艶で凛々しい感じの花だが、毒をもつのはヤマタイプと同様。
  ピントを外しており恥ずかしい。
   
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南アルプス塩見岳チャレンジ2

2010-07-21 09:19:01 | 里山
学生時代の友人3人と南アルプスの塩見岳に登った。と、言うより連れて行ってもらった。
共通の友人の結婚式以来35年前後のブランク。年賀状の付き合い程度だったが、偶然にO氏が群馬県に出張で来ることがあり、1ヶ月ほど前に尾瀬に同行。これを機に今回の計画が始まった。
※登場人物(ブログで顔写真付き掲載の了解はとっているが、今回は適当に)
 O氏 計画の事務局長。ジャンダルムを始め、北アルプスを踏破したベテラン。小柄
   な体躯でしっかりとメンバーをリード。計画も緻密でした。
 K氏 本人の主宰するホームページ「K氏の日帰り登山」(要望があれば、教えます)
   を見るともう驚異的。塩見岳も今回が5回目で、日帰りでの実績もある。山小屋泊
   が初めての私は、事前の装備から相談。過去の登山日記をベースに、リードしてくれ
   ました。
 OO氏 前記の2人を通じた学生時代からの友人。学生時代にワンゲル部で活躍したベテラ    ン。優しく、皆より遅れがちな私を、常に気遣っていただきました。

※スケジュール(7月18、19日) 島倉林道終点(大鹿村)→登山口→三伏峠(日本一高い場所にあるという小屋泊)。ここまで標高差薬1千㍍。午後7時半に消灯には驚いた。小屋はすし詰め状態。19日午前4時前、女性の大声(寝言)で起こされた。星の多さに感激。19日は午前4時に朝食。計画より30分近く早く4時35分に出発→三伏山(2600㍍)→本谷山(2658㍍)→塩見小屋。アップダウンが激しく、厳しいが好天による展望と清々しい空気に助けられた。ここからが山頂への急登→塩見岳(3052㍍)。
 
1、遅れて登る私が撮った写真。写真を撮るため小休止となった。高度差が判りにくいが
  かなりの崖で、慎重に登る。怖くはなかったが、1時間近くも急な崖を登り続けるのは
  初めてだった。

2、先に塩見岳「東峰」(3052㍍)に立ったK氏が、西峰(3047㍍)から東に向か  う3人を撮ったもの。山頂は360度の大展望。北、中央、南書くアルプスの山々は
  もちろん、どっしりと構えた富士山まで全部見えた!!

※私を南アルプスの3千㍍級の山に連れて行ってくれた友人たちに感謝。ありがとう。 
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