啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「秋の一日」

2018-10-31 16:56:00 | 庭の花木
 「ノコンギク」 キク科
 茶道入門教室、館長に依頼され、今年で2回目。対象は初心者。
 ”足がいたぁ~い、痺れが切れるぅ~”畳で足をあっちへやったり、こっちへやったり・・お茶やお菓子の頂き方、箸の扱い、懐紙の使い方・・全てが初めて。あ~でもない、こ~でもないと皆、元気いっぱい、楽しさいっぱい、興味津々。”日常生活の慌ただしさから離れ、ゆったりとした心で、伝統文化に触れてみませんか”と市の広報に載せていただいたが・・さてさて、ゆったりした心持ちになっていただけたでしょうか。
 単発的な教室であったが、個人的には収穫も多い。① 5歳のお嬢ちゃんを連れてきたお母さん。娘がお抹茶を気に入り、毎日飲んでいるとのこと。② 20年ぶりに着物を着て教室にいらした方。日本女性の着物姿は美しいです。所作まできれい。③ 当日、急に地域のケーブルTVが取材に。おぉ~!彼は何と、大学の後輩。話も弾み、懐かしくウキウキ。当日、夜9時のニュースで放映されたと、教室にいらした方から報告を受けた。全員、それなりに美しく映っていた・・らしい。④ 11月、高崎合同茶会に行きたいという方もいらしたこと。
 今年の茶道入門教室、無事終了。秋の、心に残る一日が過ごせたでしょうか?また、Aさん、ご協力いただきありがとう存じました。
 正直、アップしたのは、ユウガギクかヨメナかリュウノウギクかノコンギクか明確に区別がつかない。けれど、当方、ノコンギクと勝手に決めている。庭には、いわゆる野菊が3種ある。全く、全く分からない。図鑑には、いろいろ記載されているが。
 野に、それとなく咲いている花は、自然で可愛らしい。
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「群馬県民の日」

2018-10-28 13:33:15 | 庭の花木
 「アメリカンセージ」  シソ科
 遠くの山に、ぽっかり浮かぶ雲。長閑な晴天。秋空が高く見えるのは、水蒸気が少ないからと聴いたことがある。空気が乾いて澄み渡り、秋晴れとは、こんな日をさすのでしょう。
 10月28日は、群馬県民の日。郷土の歴史を知り、郷土についての理解と関心を深め・・・。昭和60年に制定されたそうだ。今年は日曜日と重なり、子供たちは、ちょっぴりがっかりしているかも?県内各地では、たくさんイベントが催されたり、入園、入館が無料になったり・・。さわやかさを感じる陽気、どこからともなく、秋の香りが漂う。
 やわらかなベルベットのような肌触り、あざやかな紫の花は、メキシカンセージ。目の覚めるような花色は、今の時期、魅力的。一枝にたくさんの花が次々と咲く。日当たりさえ良ければ、冬越しも可能。アップした個体は、丈が一番小さいものを選んだが、本来1メートル以上にもなる。多年草。原産地、メキシコ。
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「臨江閣にて」

2018-10-24 16:18:11 | その他
 前橋公園、県庁の近いところに位置する臨江閣。風情ある和風の木造建築は、国指定重要文化財。明治17年、当時の県令、楫取素彦や有志により建築されたとのこと。本館、別館、茶室とあり、入母屋造り、数寄屋風建築。いつも、その前を通過するたびに、一度は訪れたいと思っていた。
 今回、ここで茶会があり初めて足を踏み入れた。建築物は勿論のこと、庭も木も手入れされて、立派な日本庭園。別世界に身を置いている錯覚にとらわれた。
 茶会当日は晴天、大勢の人で混雑していた。前売券を持ち、仲間といそいそ出かけたのだが、どこの茶席も人、人、人・・・。茶券は持っていても、並んで整理券をもらい、さらに席入りするまで1時間は廊下で待たされる。その整理券、茶券と交換したりしなかったり・・それぞれの席で違う。庭園茶室では、11時20分には整理券配布済み。時間で区切られ、お菓子もお茶にも交換できない、無駄になってしまった複数枚の前売茶券を見なが心持ちはブルー。
 茶会がきっかけで、初めて訪れた臨江閣。今度はお茶室で一服いただきたい。
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「稲穂」

2018-10-21 18:27:51 | その他
 穂波は揺れる、黄金の穂波、みのりの喜び畑に満ちて。朝から、雲ひとつない秋晴れ。絶好の稲刈り日。9月に開花した稲の花は、穂が熟し、今日という日を待っていたかのように、重い頭を垂れていた。
 近所の田んぼでは、朝からコンバインの音が鳴り響き、家族総出で稲刈り。秋風に揺られる稲穂は、あちらにゆらゆら・・まるで波のように。今年も豊作のようだ。
 スーパーには、米どころの新米が店頭に並んでいる。長岡の友人からは、”新之助”の新米が今年も届けられた。粘りがあり、甘く、一粒ひとつぶが輝いている。本当に美味しい。息子達が来たら食べさせようと、今から楽しみにしている。
 近年、お米を作る農家がぐっと減り、そこは休耕地となり、田は荒れ、セイタカアワダチソウが茂ったり、つる性の雑草が伸び放題。田舎生まれ、田舎育ちの当方、かつての賑わいを知っているだけに、荒れた田を見るのは少し寂しい。
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「夜学」

2018-10-17 18:10:42 | 庭の花木
「ツワブキ」  
 ”これは夜学といいます”と教えられた蓋置き。甕形の四方に、火灯窓のような透かしがある。夜、学問をするため、机の上を照らす灯明の火皿の台を転用したもの、と茶道辞典に記されていた。その昔、秋の夜長、学問をするため、夜学の台の上にお皿を置き、そこに油を注ぎ、灯心で火をともし、少しばかりの灯りを頼りに、勉学に勤しんでいた遥か昔の暮らしを想像する。
 自身の事を言うならば、夜勉強しなければならない(夜学)という必要にも迫られず、毎日サンデーなのだけれど、肝心要の目が・・どこかのCMではないが、小さい文字はかなりつらい。日中の自然の光の中でさえも。ましてや、夜ともなると、電気の光が反射して、本が読みにくい。
 ツワブキが咲いている。例年より、少し早い気がする。形がフキに似て、葉につやがあるので、ツワブキの名とか。多年草なので、特別な手入れは必要としない。本州、四国、九州、沖縄などに分布。次から次へと咲く、黄色の花が鮮やかだ。
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「秋の一夜」

2018-10-14 14:56:53 | 庭の花木
 「ホトトギス」 ユリ科
 昨夜、群馬音楽センターにて、明治大学マンドリンコンサート。会場は満席。久方ぶりのマンドリンの調べ。1ST、2NDマンドリン、マンドラ、ピアノ、アコーディオン、ギター、エレキ、パーカッション、ドラム、シンセサイザー・・など楽器が音を奏でる。きちっと学生服も凛々しく、皆、かっこいい。第1部、心に響く日本の歌、第2部 特別出演 今陽子、第3部、マンドリンで描く世界地図のプログラム。明大マンドリン生みの親、古賀政男不朽の名作の数々。素晴らしい演奏会。楽しい時間は、あっという間にすぎる。2時間30分、たっぷり美しい音色に聴き入った。そして、思い出すのは、学生時代友人のMさん。彼女もまた、ある大学でマンドリンサークルに所属。もちろん、演奏会の度に足を運んだ。私にとりマンドリンは、彼女に直結する。海外生活が長く、49歳という若さで、あちらに逝ってしまった。演奏を聴いていると、彼女のことやあの頃の思い出がよみがえる。
 杜鵑草・・日本に5月頃来て、9月頃に帰る渡り鳥のホトトギスの胸の模様が、花びらに、点々と入る紫色の模様に似ていることからつけられた名前。お店でよく見かけるのは、たぶん園芸種。というのは、花の数が多いし茎もしっかりしている。個体は原種らしいのだけれど・・。あまり大きくならず、頼りなさそう。

 
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「幽玄の美」

2018-10-10 17:27:19 | 庭の花木
 「ネコノヒゲ」 シソ科
 ”吉野石膏、日本画コレクション、幽玄の世界”。高崎タワー美術館にて、現在開催中。横山大観、東山魁夷、平山郁夫など、さまざまな画家の作品、58点。風景画、花鳥画など、ただただ観ているだけであり、それらの作品を、奥深く探求しようなどという大それた考えはなく、自分の目で本物をみたいという欲求だけで、美術館に足を運んでいる。今回、杉山寧”環”という作品に、ある種のものが、一つの線で結ばれた思いがした。
 トルコ、アナトリア高原、カッパドキアを背景に、ロバに収穫物を積んだ少女が、帰宅する場面が描かれていた。人物画はあまり好まないのだけれど、あの山肌を、自分で実際に触れたからこそ、そして、あの風土を肌で感じたからこその感覚なのかもしれない。妙に吸いこまれそうに見入ってしまった。
 園芸センターで、初めて出会ったネコノヒゲ。本当にユニークな花で、可笑しくなった。インド~マレー半島が原産地とか。従って、耐寒性に弱く、10℃以上でないと生育しないようだ。あまりに可愛いので購入はしたものの、当家では冬越しは難しそう。
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「乗鞍の秋」

2018-10-07 18:48:30 | 山野草
 当家から車で3時間30分、到着したのは乗鞍観光センター。ここからはマイカー規制。バスに乗り換え、目指すは畳平。緑の葉を引き立てる紅葉、目を奪ったのは、真っ赤なウルシやツタの葉、そしてモミジなど。また、黄葉した・・たぶんブナ?クロモジ?・・などの葉。一口に、赤や黄といっても、薄いのものもあれば濃い葉もある。まさに、童謡の”紅葉”そのもの。その様子を、織る錦とはよく表現したものだ。
 バスが進むにつれて、山の様子も変化。シラビソなどの高木からハイマツへ。森林限界はこの辺りかと気づかされる。畳平までバスに揺られること、およそ40分。晴天なので、剣ケ峰も見える。アップしたのは車窓からの映像。どこを撮ったのやら・・。畳平2702m、バス乗り場、標高日本一とか。さすがに寒い。同行者3人はコーヒータイム。せっかく来たのに、少しは山をたのしみたい。魔王岳まで短時間で行けることを知り、一人でのぼる。その階段の隙間に、風を防ぐように咲いていた1本の紫の花。チシマギキョウ?イワギキョウ?・・いずれにしてもお名残りの花。この場所で、この時期に花が見られるなんて奇跡的。
 宿は、ペンション。オリジナルメニューの数々。きのこ料理抜群。オーナーや同宿者とおしゃべりしながら、夜は更けてゆく。翌日は奈良井宿。
 紅葉の乗鞍の旅。もうすぐ冬がやってくる。


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「赤城温泉 秘境の宿」

2018-10-03 16:51:37 | 山野草
 「リンドウ」
 台風一過の翌日、1泊2日、 年に一度の”賢人会”ハイキング。赤城山、小沼駐車場11時集合。当方、5分遅刻。お互いの健康を確認し、目指すは、小沼の東に位置する”長七郎山”。子供でも容易に、しかも短時間で山頂に行けるが、台風の影響で、水たまりあり、倒木が道を塞いでしまっている箇所もある。それを乗り越え頂上に立てば、明るく開けた山頂の風景に感動し、澄んだ秋の空は、どこまでも透明、くっきり富士山がその雄姿を見せてくれた。。小沼も大沼も、そして地蔵岳も秋の光をうけ、輝いていた。。登山道の脇に、1本のリンドウの花、台風の厳しい風雨に耐え、咲いていたのか、と思えば愛しさがつのる。さらに、高層湿原である”覚満淵”へ足をのばす。湿原はすでに草紅葉、実にきれいだ。晴天で穏やかな秋の赤城山、両手を広げ天を仰ぎ、胸一杯おいしい空気を吸った。
 さて、次に目指すは、今夜のお宿。入って、びっくり。何だかパンチを受けたような衝撃! 門の脇に古びた赤い和傘、どこの国のお面やら、どこの国の木彫りやら・・わけのわからないランプ、おびただしいガラス製品、古い漫画本、古い本・・・雑多にありとあらゆるところに。日用品から廃品(失礼)と思われるものまで、怪しげなコレクションの数々。非常に個性的・・マニア向けの宿かな?
 もう一度行きたいかと問われれば、”Thank you,but no thank you”
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