つい先日観た愛すべきアイルランド映画「 once ダブリンの街角で」に対する他の人の感想を読んでみたところ、何人かの人たちの文章の中に出ていたのがこのアラン・パーカー作品。
前々から気にはなっていつつも観ずじまいだったのだけど、これをきっかけに観てみたら、あ~、あ~、なんで、どうして今まで観ていなかったのだろうと激しく後悔するくらい、本当に面白かった。
(ただ、どうせならやはり音響のちゃんとした大きなスクリーンで観たかった!)
舞台はお馴染み(笑)アイルランドの首都、ダブリン。
本格的なソウル・バンドの結成を夢見た主人公ジミーが新聞に広告を載せ仲間を集うのだけど、ここに登場する連中の可笑しいこと。
好きなミュージシャンがバリー・マニロウだと言うスキンヘッド野郎とかジョニ・ミッチェルとジョーン・バエズが同列で好きな天然系少女だとか、あるいはウイングスファンやスパンダー・バレエファン、はたまたボーイ・ジョージみたいなお兄ちゃんとか、ソウルとは程遠い連中が集まってくるところが何ともお見事。
そうそう、エルヴィス・プレスリーの「愛せずにはいられない」を朝っぱらから歌い上げるジミーのお父さんも良い味を出していたし、プロコル・ハルムの「青い影」やパーシー・スレッジのネタでお茶目さを発揮する司祭もナイスでありました。
で、話そのものは大まかに言えば、ある程度ふるいにかけた素人を寄せ集めたバンドが紆余曲折ありつつも徐々にバンドとしての体をなすようになり、人気も出始め、雑誌に取り上げられるようになりマイナーレコードとの契約話も持ちかけられるようになるといった具合に終盤近くまではとりあえずはサクセスストーリー風。
ところがどっこい、とにかくバンドの連中の行儀の悪いこと、悪いこと。
そして他人を思う気持ちなんてこれっぽちもなくて、喧嘩ばっかり。
それでも出演者にプロの役者ではなくほとんどが現役ミュージシャンを起用しただけあって、ストーリー的にも時間を追うごとにバンドとしての音のまとまりは確実に進化して行き、特にラストステージのアンコールで演奏した“ In The Midnight Hour ”でのバンドとしての高揚感、達成感が上手く伝わってきたし、だからこそ起こるその後の決定的ないざこざの数々という苦い展開にも大いに納得。
ともあれダブリンのソウルフルな青春の終わりと始まりがここにはありました。
それにしてもメンバーたちのその後の姿を描いたシーンで「 ONCE ダブリンの街角で」でストーリート・ミュージシャンとなっていたグレン・ハンサードが、この時点ですでに路上で歌っていて、それ以来15年も歌っていたんかい!と勝手に突っ込みを入れてしまい(笑)、何とも可笑しかったなあ。
オマケ:
映画の中で美味しい役どころだったトランペット奏者 Joey "The Lips" Fagan 役に、実はアラン・パーカーはヴァン・モリソンを起用したかったとのこと。
結果的にしなくて良かったと思うのだけど、はてさて(苦笑)
今日の1曲 “ Try A Little Tenderness ” : Otis Redding
“Mustang Sally ”をはじめ“ Take Me to the River ”、“ Do Right Woman, Do Right Man ”、“ Dark End of the Street ”などなど、ソウルの名曲がてんこ盛りの映画でしたが、中で1曲あげるとするならば、やはり誰が何と言おうとこの曲に尽きるでしょう。
この曲が最後に入っている'67年リリースのアルバム『 Live in Europe 』は70年代前半頃本当によく聴いたものでした。
キー坊こと、上田正樹&サウス・トウ・サウスのアンコール曲としても良く歌われていました。
そんなアルバム試聴はこちらから
こんな映像が見れるなんて!涙涙の動画はこちらで!
前々から気にはなっていつつも観ずじまいだったのだけど、これをきっかけに観てみたら、あ~、あ~、なんで、どうして今まで観ていなかったのだろうと激しく後悔するくらい、本当に面白かった。
(ただ、どうせならやはり音響のちゃんとした大きなスクリーンで観たかった!)
舞台はお馴染み(笑)アイルランドの首都、ダブリン。
本格的なソウル・バンドの結成を夢見た主人公ジミーが新聞に広告を載せ仲間を集うのだけど、ここに登場する連中の可笑しいこと。
好きなミュージシャンがバリー・マニロウだと言うスキンヘッド野郎とかジョニ・ミッチェルとジョーン・バエズが同列で好きな天然系少女だとか、あるいはウイングスファンやスパンダー・バレエファン、はたまたボーイ・ジョージみたいなお兄ちゃんとか、ソウルとは程遠い連中が集まってくるところが何ともお見事。
そうそう、エルヴィス・プレスリーの「愛せずにはいられない」を朝っぱらから歌い上げるジミーのお父さんも良い味を出していたし、プロコル・ハルムの「青い影」やパーシー・スレッジのネタでお茶目さを発揮する司祭もナイスでありました。
で、話そのものは大まかに言えば、ある程度ふるいにかけた素人を寄せ集めたバンドが紆余曲折ありつつも徐々にバンドとしての体をなすようになり、人気も出始め、雑誌に取り上げられるようになりマイナーレコードとの契約話も持ちかけられるようになるといった具合に終盤近くまではとりあえずはサクセスストーリー風。
ところがどっこい、とにかくバンドの連中の行儀の悪いこと、悪いこと。
そして他人を思う気持ちなんてこれっぽちもなくて、喧嘩ばっかり。
それでも出演者にプロの役者ではなくほとんどが現役ミュージシャンを起用しただけあって、ストーリー的にも時間を追うごとにバンドとしての音のまとまりは確実に進化して行き、特にラストステージのアンコールで演奏した“ In The Midnight Hour ”でのバンドとしての高揚感、達成感が上手く伝わってきたし、だからこそ起こるその後の決定的ないざこざの数々という苦い展開にも大いに納得。
ともあれダブリンのソウルフルな青春の終わりと始まりがここにはありました。
それにしてもメンバーたちのその後の姿を描いたシーンで「 ONCE ダブリンの街角で」でストーリート・ミュージシャンとなっていたグレン・ハンサードが、この時点ですでに路上で歌っていて、それ以来15年も歌っていたんかい!と勝手に突っ込みを入れてしまい(笑)、何とも可笑しかったなあ。
オマケ:
映画の中で美味しい役どころだったトランペット奏者 Joey "The Lips" Fagan 役に、実はアラン・パーカーはヴァン・モリソンを起用したかったとのこと。
結果的にしなくて良かったと思うのだけど、はてさて(苦笑)
今日の1曲 “ Try A Little Tenderness ” : Otis Redding
“Mustang Sally ”をはじめ“ Take Me to the River ”、“ Do Right Woman, Do Right Man ”、“ Dark End of the Street ”などなど、ソウルの名曲がてんこ盛りの映画でしたが、中で1曲あげるとするならば、やはり誰が何と言おうとこの曲に尽きるでしょう。
この曲が最後に入っている'67年リリースのアルバム『 Live in Europe 』は70年代前半頃本当によく聴いたものでした。
キー坊こと、上田正樹&サウス・トウ・サウスのアンコール曲としても良く歌われていました。
そんなアルバム試聴はこちらから
こんな映像が見れるなんて!涙涙の動画はこちらで!
かわらしい映画やったね~。
確かに映画館で観たい映画やね。
ライブシーンの観客エキストラ?に
ヘレナボナムカーターが居たの、気がついた?
>ヘレナボナムカーターが居たの、気がついた?
って、全然気がつかなかったッス。
あそこで気がつくキミは凄すぎます(笑)。
それはさておき、今のところ渋谷のシネ・アミューズ
でしか上映していないけれど、アイルランド繋がりで
「ONCE ダブリンの街角で」も是非!
ザ・コミットメンツはone of the most faverite movie なのですよーーー!
サントラも持ってるですよ。
あれは20歳の頃…
そうそうそんな感じであります。
ちなみにこのDVD、2枚で1,980円キャンペーンで売られているらしく、
何枚かまとめ買いしてお歳暮代わりに配ろうかと(笑)。
ちなみに公開当時二十歳だったということは…
アハハハ。