俺の明日はどっちだ

50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写

マリアとU2とウイスキー

2006年03月08日 10時36分27秒 | 時系列でご覧ください
「ウーツー、スキデスカ?」 わりと最近になって、今更ながらではあるのだけど、アルゼンチンに親戚の人が住んでいることを知った。 アルゼンチンといってもクレスポ、サビオラ、アイマールといったサッカー選手とウォン・カーウァイ監督の映画「ブエノスアイレス」とイグアスの滝とタンゴとシュラスコしか知らない。 そんな国から遠路はるばる2ヶ月の語学研修をかねて親戚のマリアがやって来た。 アルゼンチンに住む39 . . . 本文を読む

「ラッシュライフ」 伊坂幸太郎

2006年03月07日 23時13分26秒 | 時系列でご覧ください
この前の出張のとき、空港の本屋で文庫本を物色していてたまたま手に取った久々の伊坂幸太郎作品。これがすこぶる面白かった。 いささかナルシスティックなプロの空き巣専門の泥棒、お互いの配偶者殺人を企ている女医とJリーガーの不倫カップル、、怪しげな宗教めいた集団で神と崇められる教祖に傾倒する青年、傲慢で拝金主義者の画商と行動を共にする美人画家、そして妻子に逃げられ、さらに40社連続不採用の失業中の中年男 . . . 本文を読む

「力道山」 RIKIDOUZAN

2006年03月06日 11時22分13秒 | 時系列でご覧ください
小学生の頃、当時の日本中の男の子がそうであったように毎週金曜日のプロレスの中継を楽しみにしていた。 ただ力道山が本当に強かったことを同時代的に実感できる世代ではなかったので、彼の死は記憶にあるけれど、どちらかというとネガティヴな印象しか残っていなかったーーー。 それにしても 「これはフィクションであり、力道山の人生をなぞっただけの伝記にはとどまらない」 という監督のコメント通り、映画「力道山」は . . . 本文を読む

山手線占い

2006年03月04日 11時41分20秒 | 時系列でご覧ください
首都・東京の名を冠した「東京駅」は別格として、生年月日から導き出された数が山手線28駅の中のどれになるかで、自分の性格と恋愛傾向がズバリあたる究極の占い「山手線占い」。 もともとは、1000年以上もの歴史を誇る「宿曜占星術」や「紫微斗数占星術」などの中国・インドに伝わる由緒正しい占いがベース。これら東洋で生まれた占いは、生年月日や曜日、干支、月の満ち欠けなど複合的な要素をミックスさせて判断する、 . . . 本文を読む

「アメリカ,家族のいる風景 」 Don't come knocking

2006年03月02日 03時13分36秒 | 時系列でご覧ください
『パリ、テキサス』から20年。ご存知ヴィム・ヴェンダースとサム・シェパードという、そのときの二人が再びコンビを組み完成させたロードムービー、それがこの「アメリカ,家族のいる風景 」。 ここに描かれている「父権の喪失、家族の崩壊」という主題は前作と共通しているようにも思えるが、前作には決して描かれていなかった「救い」が今回の作品には色濃く出ている。 話そのものは、落ち目の西部劇俳優が撮影現場を抜け . . . 本文を読む

「ホテル・ルワンダ」 Hotel Rwanda

2006年03月01日 10時38分24秒 | 時系列でご覧ください
第1次世界大戦後、国際連盟はルワンダを『戦利品』としてベルギーに与えた。国家としてまとまっていたルワンダを分裂させるためにベルギーが利用したのはフツ族とツチ族の容姿の差。黒い肌に平らな鼻と厚い唇、そして四角い顎をもつフツ族に対し、薄めの肌に細い鼻、薄い唇に尖った顎と、よりヨーロッパ人に近い容姿のツチ族をベルギーは経済的にも教育的にも優遇。1933~34年にはすべてのルワンダ人をフツ族、ツチ族、そし . . . 本文を読む