俺の明日はどっちだ

50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写

マリアとU2とウイスキー

2006年03月08日 10時36分27秒 | 時系列でご覧ください
「ウーツー、スキデスカ?」

わりと最近になって、今更ながらではあるのだけど、アルゼンチンに親戚の人が住んでいることを知った。
アルゼンチンといってもクレスポ、サビオラ、アイマールといったサッカー選手とウォン・カーウァイ監督の映画「ブエノスアイレス」とイグアスの滝とタンゴとシュラスコしか知らない。
そんな国から遠路はるばる2ヶ月の語学研修をかねて親戚のマリアがやって来た。

アルゼンチンに住む39歳の日系3世だということで勝手にウルグアイ映画「ウイスキー」に出ていた女性を想像していたら、実はお母さんがフランス人なんだそうでヨーロッパ的風貌でちょっとびっくり。
そして彼女、実はお医者さんだそうで、フランス語とスペイン語と英語を話す才媛ぶり。

そんな彼女と、自国通貨であるペソがここ数年でドルに対して1/3になってしまい、アルゼンチンから外国に出かけるのは大変だという話やトランジットですらアメリカのビザを取るのは困難なので、ヨーロッパ経由でしか日本にこれなかった話、あるいは京都をはじめとした日本の印象などなど、ある意味ありがちな会話をした後、クルマで彼女が逗留しているホストファミリーの家まで送ることになった。

実はさほど親しくない人を車に乗せるとき、一番気を使うのが、どういった音楽を流せば良いのかということだったりする。
そこでクルマのCDチェンジャーに入っているCDを思い起こし、さりげなく何枚か小音量で流してみたところ、マリアが反応してくれたのがウーツー(U2)だった。

そこから話はアルゼンチンでも行なわれ、日本でも近く行なわれるU2のコンサートの話から、そのチケットのべらぼうともいえる値段の高さ、そして高さ繋がりでチケットが買えなかったファンが会場に入れるように警官隊に詰め寄って、投石したり、付近の車を壊したりする騒動があったローリングストーンズのブエノスアイレスでのコンサートの話とか、すっかり話が弾んでしまった。

時差にしてちょうど12時間。日本から一番遠くにある国への距離感が一気に縮まった気がした。
ったく、音楽ってやつは、というわけであります。

今日の1曲  “ Sunday Bloody Sunday ”   :  U2

ということで今日はマリアお勧めのこの曲を。83年、発表されると同時にUKチャートで初登場1位を獲得したU2の3枚目のアルバム「War」に収録。
あくまでも個人的な嗜好からいうと、デビュー作からこのアルバムまでが、特に聴き込んでいたこともあってか一番充実していたと思えてしょうがないのですが。
とにかくエッジが効いたギターとボノの野太いヴォーカルのバランスが絶品であります。


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