俺の明日はどっちだ

50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写

「花様年華」 In The Mood For Love

2006年04月25日 01時32分51秒 | 時系列でご覧ください
ツボヤキさんのページで今年のカンヌ映画祭のポスターに使われていることを知って、このあたりの映画を観ていなかったことを思い出し早速DVDにて鑑賞。
監督はご存知ウォン・カーウァイ。大雑把に言ってしまえば'60年代の香港を舞台にした、隣に住む男と女の秘められた大人のラブストーリーなんだけど、とにかく主演のトニー・レオンとマギー・チャン、この二人が素晴らしすぎる。

ここに描かれているのは、お互いに伴侶の裏切りにあうという共通の痛みを持ち、次第に気持ちが繋がっていきながら決して最後の一線を越えないもどかしいまでもの大人の恋。

そしてそこにあるのは大人の分別なのか、未知への不安なのか。お互い相手の気持ちを承知していながら、決して表立って言葉にしない二人の苦しい胸の内が伝わってきて、その瞬間瞬間にみせる二人のあまりに切ない表情、手をそっと触れ合うだけの仕草、それらだけでとてもエロティックにすら見えてくるのだ。



とにかくこの作品で2000年カンヌ国際映画祭 最優秀男優賞を受賞したトニー・レオンの精一杯の男振りに涙し、チャイナドレス姿のマギー・チャンに改めて恋するのでありました。堪りませ~ん。

こうなったら(いろいろと言われていたが故にパスしていた)本作の続編だと言われる「2046年」も是非観なくては。


今日の1曲 “ Quizás Quizás Quizás ” : Nat King Cole

梅林茂の「夢二のテーマ」が入っていたり、音楽的にも面白い作品ですが、ここではやっぱりナット・キング・コール41才の時(1958年)発表された名曲「キサス・キサス・キサス」でしょう。
1930年代からスウィング・ジャズ時代末期の傑出したピアニストとしての業績を残し、艶のある声を買われて歌手としても活動するに至り、1950年代以降はジャズからポピュラー界に軸足を移し、広く大衆的な人気を得たナット・キング・コール。ちなみに歌手のナタリー・コールは彼の娘です。
コチラのサイトに行くとそんな彼の歌が1曲丸ごと聴けるので、是非是非。一見ん?という取り合わせながら見事に画面にマッチしていました。




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2 コメント

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こんばんは (さつき)
2006-04-28 00:22:27
私も大好きな映画で、二人の越えそうで越えられない

その揺れがたまりません♪

「2046」のトニー様はまた趣を異にしていました。

トニー様のファンでも有ります(^_^)
トニー・レオン (nikidasu)
2006-04-28 09:02:15
>さつきさん



コメントありがとうございます。

「恋する惑星」の頃に較べ、ウォン・カーウァイの演出が随分(良い意味で)大人びたのと同様、トニー・レオンの大人ぶりにもしびれました。

「インファナル・アウェア」とは違った彼がここにはいましたね。

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