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俺の明日はどっちだ

50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写

Switch 20th ANNIVERSARY SPECIAL ISSUE

2005年12月25日 02時27分16秒 | 時系列でご覧ください
雑誌をちゃんと定期的に買わなくなってどれだけ経つだろうか?
先日久々に行った書店の雑誌コーナーで「Switch」の創刊20周年記念号を見かけてふと思ってしまった。

個人的には「映画批評」、「ムービー・マガジン」、「はっぴぃえんど通信」、「わんだーらんど」、「本の雑誌」、「ズーム・アップ」といった雑誌が次々と創刊されていた70年代のあの頃がもっとも数多く雑誌を読んでいた時期だったと思う。
それはさておき、この「Switch」が創刊された80年代に半ばと言えば、クルマ雑誌の「NAVI」とか、「BRUTUS」、「Number」といった雑誌がほぼ同時期に創刊された時期でもあった。
そしてそうした雑誌やそれ以前からあった「スタジオ・ヴォイス」、「流行通信」といった雑誌も改めて注目され、それまで思い描かれていた雑誌のイメージとはヴィジュアル的にも編集的にも違ったテイストを持ったものとして登場し、そうしたものが一般化されはじめた時代だったと思う。

それにしても当時、そうした流れに対して(確かに面白いのだけど)、どこかお尻がむず痒い、居心地の悪さも多少引き摺っていたことを覚えている。

そんな中、まさしくサブカル的に当時ブレイクしていたサム・シェパードを表紙に持ってきた「Switch」の創刊号はビジュアルやレイアウトが垢抜けていてスタイリッシュだったし、内容的に読み応えも充分あった。

そしてその後も特集記事としてミッキー・ローク、トム・ウェイツ、ジョン・ベルーシ、ウディ・アレン、デヴィッド・バーン、スザンヌ・ヴェガ、ライ・クーダーなどなど、あげればきりがないほどの魅力的な人物を次々と担ぎ出す、そのセンスの良さには思わず嫉妬してしまうほどだった。

ただそう思うつつ、日本というマーケットで考えた場合、こういった雑誌が採算的に成り立つとは到底思っていなかったので、今年で20周年と知って少なからず驚いてしまった。

とにかく250ページ近くある(まるで家庭画報だ!)この記念号。その中ではいささか手前味噌的な記述があるのはご愛嬌として、まずは何よりもこういったテイストが受け入れられるようになった経緯が、この記念号の中にどことなく垣間見れて興味深かった。

それにしても笠智衆さんからヴィム・ヴェンダース&サム・シェパード、そして湯川潮音まで、そのチョイスには相変わらず納得するところも多いなぁ。

そして仕事ながら会いたい人にちゃんと会えて、思いを繫ぎ合わせ、ビジネスとしても成立させている編集人であり、発行人でもある荒井敏記さんには相変わらずベタながら素直に嫉妬してしまう。ぞ!








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3 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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むふふふふ(笑いデス) (ツボヤキ)
2005-12-27 05:24:30
参ったデスね、こーゆーの(苦笑)

そーなんですね。そういう現況…雑誌買わなくなりました。「はっぴいえんど通信」なんて、その、50円とは表記されているものの無料だったデスね。その後くらいからフリーペーパーも沢山出ましたネ。

もーこの方面の話は終わらない~ぞ~デス(苦笑)



今、どうなのか知らないですが、「Switch」が外苑近くにあった創刊当初、伺ったことがありました。丁度「ジャングル・クルーズにうってつけの日」を書いた生井英考氏(今や教授ですか)がいらしてたな~などと…急に思い出したりして…(ふむふむ~)。
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お、お、お(懐かしさの絶句デス) ()
2005-12-28 11:46:27
サム・シェパードの創刊号、2号だったか3号だったかの「スポーツ・ライター」特集号、隅から隅まで読みましたよ。当時、友人がswitch編集部にいて、彼女がつくった「ジョン・カサベテス別冊」も、思わず嫉妬させられる出来でした。



いま新井敏記は若向けに変えたswitchを降りて、coyoteの編集長ですけど、こちらがかつてのswitchのテイストですね。
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えへへへ(照れ笑いデス) (nikidasu)
2005-12-29 02:16:00
■ツボヤキさんへ

>もーこの方面の話は終わらない~ぞ~デス

確かにそうですよね。自分で書いときながら、強く思います。

それにしても“はっぴいえんど通信”、いろいろ検索をかけても見事なくらい引っかかってきません。

そういう時代なんでしょうか?



■雄さんへ

いつもお世話になっています。

20周年記念号だけは新井さん、編集人されていました。

存在こそ知りつつも手に取ったことのない“ coyote ”、近いうちに一度読んでみようと思います。

それにしてもネットの影響は少なからずあるとは言え、興味を惹くパワー溢れる雑誌って、ひとつも思い浮かばないのが自分自身に対しても悲しいものです。



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