環境破壊の進んだ近未来が舞台の低予算SFラブストーリー。タルコフスキー監督は「惑星ソラリス」で1960年代の東京の首都高を未来の風景として描いたが、この映画の監督ウィンターボトムは現在の上海を未来都市として設定していて、それがおよそ未来都市に見えないところが可笑しい。ローバジェットのためなのか、意図的なものか微妙なところだけど、とにかく、英語主体の会話の中に中国語やスペイン語、フランス語、さらには多分アラビア語めいた言葉がちょっとずつ挟み込まれている小技をもって、言葉のグローバル化が進んだことで未来を現そうとしているところは愛嬌モノ。
で、そうした近未来の地球では人工的に環境が整えられた都市部(内の世界)と、砂漠化した外の世界に分かれていて、点在する都市と都市の間を移動するには、通行証とパスポートを兼ねたパペルという滞在許可証が必要という設定。そしてそのバベルの偽造が行なわれ、その事件の解明のためにやってきた調査員が犯人の女の子とともに恋に落ちるのだけど、高度に管理化された世界では道行きの恋もままならず、さまざまな障害が待ち受けていましたとさ、というのが大まかなストーリー展開。
いかにもこんなやついるよな(ちなみにドイツの某銀行の極東頭取をこの前までしていた友達の旦那にそっくり)的なティム・ロビンスのもっそりとした演技も好ましく、対するサマンサ・モートンのいささか過剰気味の演技もまた、それなりに納得感があり、音楽のチョイスも良く、説明不足を指摘すれば多分きりがないと思うけれど、それなりに楽しめる作品でした。
それにしても、劇中、「もし自分の行動の結果がわかってしまっていても、同じように行動するだろうか?」といった意味の台詞があったけれど、性懲りもなく繰り返してしまう、それが「恋」ちゅうものなんだろうな。
で、そうした近未来の地球では人工的に環境が整えられた都市部(内の世界)と、砂漠化した外の世界に分かれていて、点在する都市と都市の間を移動するには、通行証とパスポートを兼ねたパペルという滞在許可証が必要という設定。そしてそのバベルの偽造が行なわれ、その事件の解明のためにやってきた調査員が犯人の女の子とともに恋に落ちるのだけど、高度に管理化された世界では道行きの恋もままならず、さまざまな障害が待ち受けていましたとさ、というのが大まかなストーリー展開。
いかにもこんなやついるよな(ちなみにドイツの某銀行の極東頭取をこの前までしていた友達の旦那にそっくり)的なティム・ロビンスのもっそりとした演技も好ましく、対するサマンサ・モートンのいささか過剰気味の演技もまた、それなりに納得感があり、音楽のチョイスも良く、説明不足を指摘すれば多分きりがないと思うけれど、それなりに楽しめる作品でした。
それにしても、劇中、「もし自分の行動の結果がわかってしまっていても、同じように行動するだろうか?」といった意味の台詞があったけれど、性懲りもなく繰り返してしまう、それが「恋」ちゅうものなんだろうな。
こうやって記憶を消されるのであれば、
恋なんてしたくなくなるんだけど・・・
ほんとに素晴らしい相手だと、また好きになっちゃうのでしょうね・・・