いやはや、そう来たかという(「羅生門」はさておき)今までにありそうでなかった異なった視点から繰り返される構成と小気味良い演出で一気呵成に見せてくれるサスペンスアクションの快作。
スタイリッシュなタイトルバックを見ただけで何となくワクワクして快作の予感がしていたけれど、そうした思いを超えた仕上がりに大いに満足。
国際サミットのため訪れたスペインのサラマンカの広場でアメリカ大統領が大群衆の前で狙撃され、引き続き爆弾テロも起こってしまうというシークエンスに対して、事件前の20数分間に絞って捜査官や観光客、犯人などいろんな立場の8人の人間の視点で8回その間のことが繰り返され、あたかも映像テープを巻き戻し再生しなおすがごとく、そこで起こった出来事の真相を小出しに明らかにしていくという巧みに考え抜かれた脚本はかなりお見事。
後半のまさに手に汗握るカーアクションをはじめ、銃撃シーンや追跡シーンにも一切手抜かりがなく、90分間という凝縮された時間をあっという間に見せ付けてくれるテンポある演出、そして複雑に絡み合う視点を破綻なくまとめ、スリリングで小気味良い作品に仕上げていた巧みな編集にも拍手!
実のところ、話そのものは格別新しいものではなく、言わばどうってことのないものながら、脚本の練り込みと優れた演出によって映画はここまで面白くなるという意味で、あえて政治的背景云々といった点に拘泥するのではなければ、久しぶりによく出来たアメリカ映画らしい超娯楽作なのだと言い切ってしまおう。
それにしてもジョン・ハートがアメリカ大統領を演じ、それがまた似合っていたことに「時代」を感じてしまったのだよー(苦笑)。
とりあえず映画館で映画の醍醐味を味わうのにうってつけの本作、アクションファンのみならず多くの娯楽映画ファン必見のオススメ作であります。
スタイリッシュなタイトルバックを見ただけで何となくワクワクして快作の予感がしていたけれど、そうした思いを超えた仕上がりに大いに満足。
国際サミットのため訪れたスペインのサラマンカの広場でアメリカ大統領が大群衆の前で狙撃され、引き続き爆弾テロも起こってしまうというシークエンスに対して、事件前の20数分間に絞って捜査官や観光客、犯人などいろんな立場の8人の人間の視点で8回その間のことが繰り返され、あたかも映像テープを巻き戻し再生しなおすがごとく、そこで起こった出来事の真相を小出しに明らかにしていくという巧みに考え抜かれた脚本はかなりお見事。
後半のまさに手に汗握るカーアクションをはじめ、銃撃シーンや追跡シーンにも一切手抜かりがなく、90分間という凝縮された時間をあっという間に見せ付けてくれるテンポある演出、そして複雑に絡み合う視点を破綻なくまとめ、スリリングで小気味良い作品に仕上げていた巧みな編集にも拍手!
実のところ、話そのものは格別新しいものではなく、言わばどうってことのないものながら、脚本の練り込みと優れた演出によって映画はここまで面白くなるという意味で、あえて政治的背景云々といった点に拘泥するのではなければ、久しぶりによく出来たアメリカ映画らしい超娯楽作なのだと言い切ってしまおう。
それにしてもジョン・ハートがアメリカ大統領を演じ、それがまた似合っていたことに「時代」を感じてしまったのだよー(苦笑)。
とりあえず映画館で映画の醍醐味を味わうのにうってつけの本作、アクションファンのみならず多くの娯楽映画ファン必見のオススメ作であります。
テロ云々っていうメッセージ性は脇に置いておいて、やはり超娯楽大作として楽しんだ方がいいですよね~。