
「父さんは今日で父さんを辞めようと思う」。春休み最後の日、朝の食卓で父さんが言った。------ 何とも気を惹くうまい出だしで、本屋で立ち読みしつつ、それってーーー、と思わず物語りに引き込まれてしまい、つい買ってしまったのがこの瀬尾まいこの「幸福な食卓」。
中学の先生をしていた父と、訳ありで家を出て近くにアパートを借りて生活している母、成績優秀で高校を卒業したあと農業を始めた兄、そして中学生の主人公というちょっと変っているけれど、さほど「変」でもない一家の日常を淡々と描いているこの作品、最終章を除いて決して派手なストーリー展開があるわけではないけれど、その淡々とした日常描写になぜか一気に読まされてしまった。
先日の日経MJのコラムの中で、働く女性に人気のある女性作家の一人として紹介されていたけれど、若干お行儀が良すぎる気もしないではないけれど、(多分女性なら特に)それってあるよねという等身大に感情移入できる表現が随所に見受けられ、だからこそなのかとも納得。
とにかく切ないけれど、前向きにほのぼのしていて、心温まる作品です。
ちなみにご存知の方も多いと思うけれど、著者は、中学校の現役国語講師。
我が家は男ばかりの兄弟なのでどうかと思うけれど、女の子がいたら、読むことを勧めるかもしれないとふと思ってしまった。
中学の先生をしていた父と、訳ありで家を出て近くにアパートを借りて生活している母、成績優秀で高校を卒業したあと農業を始めた兄、そして中学生の主人公というちょっと変っているけれど、さほど「変」でもない一家の日常を淡々と描いているこの作品、最終章を除いて決して派手なストーリー展開があるわけではないけれど、その淡々とした日常描写になぜか一気に読まされてしまった。
先日の日経MJのコラムの中で、働く女性に人気のある女性作家の一人として紹介されていたけれど、若干お行儀が良すぎる気もしないではないけれど、(多分女性なら特に)それってあるよねという等身大に感情移入できる表現が随所に見受けられ、だからこそなのかとも納得。
とにかく切ないけれど、前向きにほのぼのしていて、心温まる作品です。
ちなみにご存知の方も多いと思うけれど、著者は、中学校の現役国語講師。
我が家は男ばかりの兄弟なのでどうかと思うけれど、女の子がいたら、読むことを勧めるかもしれないとふと思ってしまった。
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