俺の明日はどっちだ

50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写

70歳まで使える英国の運転免許証

2004年12月01日 01時31分11秒 | 時系列でご覧ください
昨日取り上げた「堕天使のパスポート」の中でキウェテル・イジョフォー扮する主人公がミニキャブの営業所に行ったとき、車の運転免許証をキーとともに同僚の運転手に渡すシーンがあった。

もしかして不審に思った人のためにお節介ながら英国の免許証事情を説明すると、実は英国のクルマの免許は一度取得してしまうとなんと70歳!まで更新無しで使えるため顔写真を貼る必要がない、というかそんなスペースすらない!
だから映画のシーンのように免許証に書いてある名前さえ名乗れば、使い回しが可能だ。

そしてちょっと白状すると、英国にいたとき一度だけパトカーに追いかけられたことがあった。ケンブリッジからロンドンまで高速道路を走っていたときに後方にパトカーが走っていることに気付いて、思わず減速したところ、いきなりサイレンが・・・!
こちらとしてはてっきりスピード違反で捕まると勝手に思っていたのだけど、実のところ彼らはこちらのクルマが急に減速したものだから何かトラブルでもあったのかと心配して、親切心で追いかけてきてくれたのだと、停まってからわかった。とにかく違う国でパトカーに追いかけられるのって、相当に汗をかくものだと実感。トホホホ

で、その時、求められて免許証を見せたら、通常はコピーを持ち歩くものだと注意された。
つまり英国では車上荒らしが日常茶飯事化しているので、免許証は誰でも成りすまして使うことが出来るからクルマに置く場合、本物じゃなくてコピーで全然OKなんだそうだ。ん?

そして、ぺらぺらのA4大の大きさの紙一枚を八つ折りしたこの貧相な免許証でEC各国みーんな運転できるのもすごいと思う。

ちなみにそんなことがあった1986年、この年この作品の監督ステーヴン・フリアーズの出世作である "My Beautiful Landlord " が英国で公開されていた。

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1 コメント

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Unknown (とおりすがり)
2004-12-01 23:01:18
実は1999年から英国の免許証は写真入りのプラスチックカードになっていまして、この紙の免許証は更新しないとこのままではもう使えないんです。
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