昨日は胆振軽種馬農協青年部の第4回研修会に、栗山さんと細田直裕さん(社台コーポレーション事務局)と参加してきました
胆振青年部グループが第4回研修会
http://uma-furusato.com/news/detail/_id_91442
細田さんとはこの研修でコンビを組ませていただいたのですが、その経験と知識は本当に凄いの一語で、DansiliやHasiliももちろん見ていて私の質問にもスラスラ答えてくださり、ホンマに何ギガ食ってもいいからあの人をマイパソコンにインストールしたいです(^ ^;)
その後は登別グランドホテルへ移動して待ちに待った打ち上げ、深夜まで実に楽しい宴会がつづきましたが、開会の挨拶のときにエアスピネルの吉田哲哉さんがペルシアンナイトの吉田正志さんを祝福した際には自然と拍手が沸き上がった
マイルCSの回顧はこれから書きます
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■『ディープインパクト好配合リスト(2017)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したフランツ(牡2歳)が日曜京都5Rの新馬戦(芝2000mを勝ち上がりました。
◎フランツ(牡・母ロベルタ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015105105/
母ロベルタはヴィクトリーの全妹でJRA3勝。青葉賞も圧勝したアドミラブルとは、父ディープインパクトと母母グレースアドマイヤが同じで、母父がRoberto系なのも同じなので7/8同血の間柄になる。ディーマジェスティともよく似た輪郭の配合で、ディープの大物中距離牡駒が出るパターンだ。(望田)
★フランツ(牡・母ロベルタ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015105105/
母は皐月賞馬ヴィクトリーの全妹で、現役時代に芝中距離で3勝を挙げて1000万クラスまで出世した。リンカーンの半妹でもある。2代母はフサイチコンコルドの半妹、アンライバルドの半姉。「父ディープ、2代母の父トニービン」はハープスターやアドミラブルなど出走19頭中15頭が勝ち上がり、芝連対率39.0%と成功している。「ディープインパクト×ブライアンズタイム+Sadler's Wells」という配合は皐月賞馬ディーマジェスティと同じ。また、「父ディープインパクト、2代母グレースアドマイヤ、母の父 Roberto 系」という配合は青葉賞馬アドミラブルと同じ。1歳上の全兄コペルニクスは新馬戦で4着のあと骨折して休養に入っているが、この配合なので復帰すれば未勝利で終わることはない。全弟が順調に大成することを期待したい。(栗山)
■土曜東京10RユートピアS レッドアヴァンセ(ディープ・望田)
■土曜東京12R1000万下 ハウメア(POG・望田)
■日曜東京9R赤松賞 マウレア(ディープ・望田)
■日曜京都7R500万下 ムーヴザワールド(ディープ・望田&栗山)
先週の新馬は推奨馬3頭がみんな圧倒的人気で、けっきょく勝ったのはフランツだけでしたが、ダンケシェーンもエルディアマンテも相手をほめるしかないほど好内容だったので納得はしてます
しかしフランツのレースが上がり11.3-11.0、ブラストワンピースのレースが10.8-11.1、レッドベルローズのレースが11.2-11.1で最近の芝1600m以上の新馬はこんなんばっかり…
イダペガサスとダンケが叩き合ったレースなんてダートなのに上がり11.7-11.3、このラスト11.3は私の調べた限りでは東京ダ良の最速ではないかと
これはもう何度も書いてるネタですが、ディープインパクト×Roberto系の配合は圧倒的に牡馬が走ります
母系にRobertoの血を引くディープインパクト産駒は、ステファノス、ゼーヴィント、ディーマジェスティ、シャイニングレイ、モンドインテロ、マウントロブソン、サトノラーゼン、アドミラブル、ニューダイナスティ、グランプリブラッド、ヴィクトリースター、ダノンプレミアムと収得賞金上位12頭まで牡馬、13位にようやくカワキタエンカがランクされます
フランツは外伸び馬場の京都内回りをひと捲り、だいたい配合のイメージどおりの勝ち方でしたが、欲を言えば、皐月を捲りきるにはあと体重が10キロぐらい増えてほしいかなあ…という第一印象
だから418キロのスリムな牝馬でフランツの2着に食い下がったクリノアリエル(ディープインパクト×ブライアンズタイム)なんかは、一つ下に全弟がいますが、ディーマジェスティ=ホクラニミサやアドミラブル=イサベルと同じ方程式が当てはまる可能性はある
秋明菊は前走スタート一息で追い込んだ○レッドシャーロットが、母父クロフネ牝系フェアリードールのカナロア産駒で、適度に締まりのある体質でちょっとタフな馬場もプラスでしょうが、あれでゴール前内2頭に差し返され気味だったのも事実
△シグナライズは前走はパワーと地力で圧倒しましたが、ソウルスターリングに似た配合のFrankel牝駒、1400に短縮よりは1800に延ばすべき馬じゃないかと思うんですよね
△ヴァイザーは1400なら好位で立ち回れそうですが、ピッチ加速なので京都なら内回りがベターかなと
同じノヴェリストならば▲ナディアのほうが脚長で母方のDarshaanの斬れで差すので外回り向きと思うんですが、母系にVaguely Nobleを引く馬が大外一気で差し切り、果たして同じ手が通用する馬場バイアスかどうか
人気どころにそれぞれケチをつけたくなる部分があって、難しいですがここは◎デルマキセキの手堅さをとってみます
父のScat Daddyはヨハネスブルグ産駒でMr.Prospector4×2とStorm Bird≒Nijinsky4・6×3、日本での産駒は13頭出走で10頭が勝ち馬、うち9頭が2歳時に勝ち上がっており完成の早さと打率の高さはさすが
本馬は母父Night ShiftなのでNorthern DancerとChop Chopのクロスでそれらを継続しつつ、母母Dedicated LadyのところだけはNorthern DancerやBull PageやChop Chopといった血とは無縁で「3/4Storm Bird≒Nijinsky≒Night Shift」で「1/4異系」、そしてPersonable Lady≒Persian Appleのニアリークロス4×5が隠し味
完成度が高くレースが上手で、ややパワーに寄ってるので時計や上がりが速いと辛いタイプですが、今の京都でソコソコ流れれば好位からひと脚使えそう
函館2歳でクビ差の接戦だったアリアがりんどう2着ですから、まあ同じぐらい走れれば馬券圏内では
衣笠はトモが緩い前輪駆動で平坦大箱では[2-1-0-0]でアドマイヤリードにしか負けてない▲エイシンティンクルと、夏休みで馬体に身が入った○フローレスマジック、この2頭はG1馬の全きょうだいでもありたしかに先々楽しみですが、今の京都で渋化残りで、ディープ×Storm Catのしなやかストライドを信用しきれるかどうか
◎アンドリエッテは3歳時は牝馬クラシック路線皆勤で掲示板を賑わせ、その後も準オープンを勝っているのに今年は1000万下で足踏みがつづきました
母はDeputy Minister×Unbridled×Dr.Fagerですからダートのオープン馬みたいな血統で、だからディープ牝馬にしてはガテン系体質でパワーでノシノシ差してくる馬で、大箱向きだけど上がりが速いと辛いというのが(大箱1800はたいてい高速上がりですからね)足踏みの因だろうと
道悪のチューリップで脚をとられながら豪快に追い込んだのを思い起こしても、タフな馬場かつ渋化残りの京都外1800で、しかも先行馬が何頭もいて、ついにパワーでノシノシ追い込める舞台が整った
「No.1予想」ではマイルCSを、「競馬道OnLine」と「厳選予想 ウマい馬券」ではマイルCSと霜月Sと赤松賞を予想していますので、日曜もよろしくお願いします
修学院は○ハナズレジェンドが母系にいかつい豪血が入っていかにも道悪が巧そうなピッチ走法ですが、先週の京都はエリ女を見てのとおりイン有利な馬場
重になってこれが変わる可能性もあるのですが、ここは伝家の宝刀=内回りの◎フロリダパンサーの単騎で
4走前の但馬も◎でしたがハナ切れなかったものの4角先頭で差のない4着、ラッキーバニラと同血で、母系にサンデーサイレンスとMr.ProspectorとYeats(Nijinsky×Lisadell)が入り、Robertoの父(Hail to Reason)と母父(Nashua≒Nantallah)と母母(Bull Lea×Blue Larkspur)をクロスするパワー機動力配合
1月の京都でも内2000mの稍重で◎でしたが、リッチーリッチーを4角のコーナリングで封じたあの再現を狙いたい
ちなみに「父Roberto系種牡馬×母父サンデーサイレンス×母母セトフローリアン」の配合は、上記2頭に加えスモーキーナイト、マルカゴクウ、ラウンドロビンと計5頭いて、いずれも小回り内回り向きの機動力型に出ているのは配合的に順当といえます
今日はやることが多くてボツ予想は一つでm(_ _)m
「No.1予想」では東スポ杯2歳Sを、「競馬道OnLine」「厳選予想 ウマい馬券」では東スポ杯とアンドロメダSと東京4Rを予想していますので、今週もよろしくお願いします
3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典 2017-2018』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当した競馬道OnLineのサイトにて、「栗山求、望田潤 今週のBLOOD穴ライズ!」という新コーナーを開始することになりました
今春まではG1レースのみの予想でしたが、今シーズンから1日3Rに拡大してお届けいたします(12/28まで)
http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html
11/18,19は望田潤の担当。よろしければご覧ください
月曜の研修ではビッグアーサーやザファクターやアメリカンパトリオットなど新導入種牡馬についても話すことになったので、War FrontとRelaunchのニックスとか、そこらへんの説明もしてみようかと
Noted and Quotedはザファクターの北米での代表産駒でシャンデリアS(米G1・ダ8.5F)勝ち
前にも書きましたが、War FrontはRubianoをいじくってナンボでっせ奥さん
奥さん、Tapit持ち牝馬ならこんなことも…
勢い余ってタールタン
その研修の準備にもかなり追い詰められており、今週は「競馬道OnLine」「No.1予想」「ウマい馬券」以外のボツ予想はお休みさせてもらうことになるかもです…有料予想は締め切りオーバーするほどみっちり考えましたので(だからボツ予想まで時間がとれない)
おかげさまで今年も好評をいただいている「一口馬主好配合馬ピックアップ(2017~18)」ですが、昨日ロードサラブレッドオーナーズから栗山が2頭、望田が3頭ピックしました(1頭はダブルピックなので計4頭)
http://miesque.com/c0044.html
ここも様子見できそうな馬は6頭ほど様子見してますので、追加ピックの可能性は少なからずあります
現在キャロット(16)、シルク(11)、ジーワン(8)、東サラ(7)、ラフィアン(5)、ロード(4)、ウイン(3)、ノルマンディー(3)、ユニオン(3)、ワラウカド(2)からピックしています
一昨日は名古屋入りして、今回は魚介とコリアン(ソウルで食ったのには及ばないが美味いケジャンにありつく)、昨日から東京入りしてます
のぞみに乗り込む前に安定の住よし
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京都11R エリザベス女王杯
◎12.スマートレイアー
○17.ルージュバック
▲11.ディアドラ
△6.リスグラシュー
×10.ミッキークイーン
×16.ヴィブロス
注8.タッチングスピーチ
京都の芝は相変わらず少しタフだが、デイリー杯も比叡Sも勝ち馬は最内から抜けてきたように、決してインが伸びない馬場ではない。マリアライト=ヌーヴォレコルトで決まった一昨年のエリザベス女王杯は、1~5着までクビ・ハナ・1/2・クビの接戦だった。3~5着のタッチングスピーチとルージュバックとスマートレイアーが、二つ年を取って今年も出てくる。ルージュとスマートは前走G2を快勝し、衰えを感じさせないどころが更に進化充実しているところを見せてもいる。
クロコスミアは和田のテン乗りだから、おそらくそんなに緩めず、悔いの残らない逃げを打つだろう。昨年のような上がり3Fの競馬にはならないか。若いころは母方のマイラー資質が強かったスマートレイアーだが、年を重ねるとともにウインドインハーヘアとホワイトマズルの重厚なスタミナが発現してきて、今年は2000m以上では[1-2-0-0]、図太い中距離オバチャンに変貌してきた。男馬相手にもヒケを取らない持続力を信用したい。
大箱の持続戦となるとリスグラシューにも食指が伸びるが、京都の大レースでハーツクライの単勝はやっぱり買いにくい。昨年はクイーンズリング、一昨年はタッチングスピーチに◎を打った。今年は持続戦想定だからタッチングのほうを拾いたい。
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和田がハナを切るとするとスローに落としすぎることはないだろうから、マリアライトが勝ってタッチングスピーチとルージュバックとスマートレイアーが3着争いを演じた15年の再現というか、あれをベースに予想を立ててみたのですが、康太がハナを奪ってスローに落として上がり11.6-11.2-11.6
先週の京都芝はハッキリ内有利のバイアスだっただけに、こうなると番手から先頭に立ったクロコスミアをイン好位のモズカッチャンが差し切ったところがゴール
とはいえ、ここ5年のエリザベス女王杯は15年以外は全部上がり3F特化のレースで、手の内を知り尽くしている牝馬たちによる外2200戦はこういうレースになる可能性が80%なのだ…という頭で予想すべきだったということでしょう
京都外回りの上がり3F特化戦となると、上手に下って軽いピッチで流れ込める血が有利で、クロコスミアは母父がSeattle Slew系でも最軽のスピードを誇るCapote~ボストンハーバー、シングウィズジョイはマンハッタンカフェ×シンボリクリスエスでボルキロのクロス、Bold Ruler的忍者スピードでサササッと流れ込む馬が2年連続で穴に
モズカッチャンの母系は優秀で、牝祖Bright TiaraはQエリザベス二世S(英G1・芝8F)のPoet's Voiceや南部杯のゴールドティアラの母でステファノスの3代母、このベストブートからの枝もモズやクインズパリジャンなどが出ており、ゴールドティアラやベストブートの血統表を見ると母系に入るSecretariatやBuckpasserの優秀さを再認識せざるをえない
望田botに出てくる「スペシャルウィークが母父として優秀なのはマルゼンスキーが母父として優秀だから、マルゼンスキーが母父として優秀なのはBuckpasserが母父として優秀だから、Buckpasserが母父として優秀なのはWar Admiralが母父として優秀だから」というやつですね
ミッキークイーンは昨年も今年も一番強い競馬をして3着、しかし京都外回りでもこれだけ上がり特化のレースになると、ストライドで走る馬は“最も強い3着”になりがち
ヴィブロスはHaloクロス馬らしく何でもできる自在脚質で、16番枠で外々を回らされるよりは出していって好位を取ってインに寄せる策、ただ出していったぶんペースダウンしたところからちょっと噛んでしまった
スマートレイアーは直線マキシマムドパリとヴィブロスの間を割ろうとしましたが、この2頭がそれほど弾けなかったので進路が取りにくいところはあったかな、でも上がり特化のレースで差しに回ってはHyperionオバチャンはここまで
リスグラシューはレース上がりと着順がきれいにリンクするタイプで、上がり12.8の桜花賞と12.4の秋華賞と12.2の阪神JFが2着、12.0のローズSと11.9のチューリップが3着、上がり11.6のオークスが5着、同じく上がり11.6のエリ女が7着
ディープ×Rivermanは上がり11.5を鋭く差せるけれど、ハーツクライ×Mill Reefは上がり12.0でないと届かない
ルージュバックはオールカマーでは最内から抜け出してビックリでしたが、あれは最内に突っ込んだから、つまり視界が右半分開けていたから抜けられたんじゃないか、という疑念は残った
今日は大外から追い込んではノーチャンスでしたが、ムーアもイン伸びはわかっているので直線は真ん中を割ろうとはしていて、でもけっきょく一番外に持ち出さざるをえなかったのは、やっぱりスローでバラけない馬群を割るというのは難しかったんじゃないかと…馬群を気にせず走ったときは間違いなくG1級なんですが…ね
■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2017)重賞勝ち馬の弟妹編』で望田潤が推奨したジャンダルム(牡2歳)が土曜京都11Rのデイリー杯2歳S(G2・芝1600m)を勝ちました。
◎ジャンダルム(牡・父Kitten's Joy・母ビリーヴ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015110013/
ファリダットの半弟。母母グレートクリスティーヌは強力な父母相似配合のDanzig産駒で、そこにサンデーサイレンスをアウトブリードして短距離女王が生まれた。本馬はKitten's Joyとグレートクリスティーヌとの間で密なクロスが派生し、これまでのビリーヴの仔では最も配合が良いと思う。短距離で3勝していざNHKマイルへ。(望田)
■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2016)ステイゴールド編』で望田潤が推奨したウインブライト(牡3歳)が日曜福島11Rの福島記念(G3・芝2000m)を勝ちました。
○ウインブライト(牡、父ステイゴールド、母サマーエタニティ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014100222/
ステイゴールド×アドマイヤコジーンという組み合わせは本馬の全姉ウインファビラスとペルソナリテしか出走例がなく、この2頭が阪神JFに駒を進めて2着と6着に入線したのは快挙と言うべきだ。ロイヤルサッシュとミセスマカディーの血脈構成がよく似ており、ダイナサッシュ≒アドマイヤマカディの3×3になるのがニックスの根拠。そしてロイヤルサッシュ≒ミセスマカディーのニアリークロスを持つ馬も、上記2頭以外にスノードラゴンしか見つからないのだからまた驚かされる。現時点ではスーパーニックスと言っても差し支えなく、後追いと言われようが恥も外聞もなく全弟も狙う。(望田)
■『ディープインパクト好配合リスト(2017)』で栗山求が推奨したフィニフティ(牝2歳)が日曜京都4Rの新馬戦(芝1600m)を勝ち上がりました。
○フィニフティ(牝・母ココシュニック)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015104779/
キャロットクラブで募集価格5000万円。富士S(G3)を勝ち、天皇賞・秋(G1)で2着となったステファノスの全妹。「ディープインパクト×クロフネ」はコンスタントに良駒が出ており、18頭中15頭が勝ち上がっている。2歳戦から活躍できるだろう。(栗山)
■土曜東京8R1000万下 ハナレイムーン(ディープ・望田&栗山)
■日曜福島5R障害未勝利 ジュールドトネール(ディープ・栗山)
■日曜京都11Rエリザベス女王杯3着 ミッキークイーン(ディープ・栗山)
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強力な相似配合でDanzig的なスプリントをよく伝えるグレートクリスティーヌにサンデーサイレンスをアウトブリードし、つまり緊張→緩和のリズムで短距離女王ビリーヴは生み出されたといえます
だからビリーヴの産駒の代では、また強いクロスを持つ種牡馬を配して緊張→緩和→緊張のリズムにするのが最もオーソドックスで、その場合グレートクリスティーヌの持つNorthern Dancer≒IcecapadeやPetitionやOlympiaやFighting Foxのクロスと脈絡する血をその種牡馬もクロスで持っているというのが、この牝系のスピードを活かす上では最も有効だろうと
だから父Kingmambo(Nashua≒Nantallah3×5)のファリダットも父Medaglia d'Oro(5代アウト)のフィドゥーシアも決して悪い配合ではないけれど、Northern Dancer3×5、Tom Fool≒Attica4・4×5、Thong=Lt.Stevens5×4、Hail to Reason5×4と強力な父母相似配合のKitten's Joyのほうが更にベターな相手だろう、ということでビリーヴの仔を初めてPOGで推奨しました
緊張(相似配合)→緩和(アウトブリード)→緊張(相似配合)ということですね
レースは超スローで上がり12.6-11.6-11.3、外マイルでもこれだけ上がり2F特化になると当然脚の回転の速い馬が有利で、インに潜り込むときのシャカシャカピッチ走法はこれぞEl Prado、これぞTom Fool
アッゼニへの急きょの乗り替わりを危惧する声は少なからずありましたが、いつも書くようにTom Foolは俊敏自在のピッチ走法で操作性抜群の血なので、少頭数のスローで乗り難しいところは何もないだろうと思ってました
ウインブライトの新黄金配合、ダイナサッシュ≒アドマイヤマカディのスーパーニアリークロスについては11/9のエントリで書いたばかりですのでそちらを
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/8a7afdeedbc2321f6d4b0458537f0250
今日から東京入りでバタバタしてて、エリザベス女王杯の回顧は今晩にでも、改めて映像を観ながら書きます…2歳勝ち馬評価はたぶん厳しい…
これは来週の軽種馬農協青年部の研修用にまとめていたネタなのですが、ハービンジャーの代表産駒(G1連対馬)、ペルシアンナイト、ディアドラ、モズカッチャンの3頭は、いずれも母系にNureyevとNijinskyを持っています
「ハービンジャーとDansiliがナスペリオン的に斬れる理由」でも書いたように、社台グループがハービンジャー導入を決めた理由として、父Dansiliが日本向きのナスペリオン的な斬れをよく伝える、というのが一つあったのだと
だからハービンジャーにNureyev(母Specialがナスペリオン)をもってくることで、ナスペリオン的な斬れを引き出すことができるのだろう…ということもそこで書きました
そして2006年の凱旋門賞、直線先頭に立ったディープインパクトにRail Linkが襲いかかって差し切ったあのレースが、Dansiliに着目する決定打となったであろうことも想像に難くない
社台グループの野望を打ち砕いたナタの斬れ味、それを日本で再現すべく、Dansiliの代表産駒ハービンジャーを導入し、Nureyevの血を引く繁殖に配して、2年目の産駒からペルシアンナイトとディアドラが出た
あれから十年、凱旋門賞のタイトルには未だ手が届きませんが、敗戦から得られたものもいろいろあったのだと、Rail Linkの血統表を見ると改めて思います
ハービンジャーにNureyevとNijinskyを持ってくるというのは、ナスペリオンとNijinskyをクロスすることであり、それはナスペリオン的な斬れ味を発揮できる体質と体躯を得ようとすることであり、それはつまりハービンジャーやDansiliの斬れがHasili由来だという根拠ともなる
ただしモズカッチャンは父(Northern Dancer4・6×4・5)も母(Northern Dancer5・5・7×5・5)もNorthern Dancerのクロスが過多で、だから配合はペルシアンナイトやディアドラほどほめてはきませんでした
ハービンジャーの活躍産駒でみても、重賞連対馬11頭のうち、母がNorthern Dancerのクロスを4×4以上の濃さで持つのはモズカッチャンとアグネスフォルテだけで、こういう配合は基本的には私は推奨しないし、あまり真似するべきでもないだろうとエリザベス女王杯を勝った今でもそう言います
NureyevとNijinskyをもってくるのが黄金配合ならば、その両方を併せ持つキングカメハメハ肌との配合は大成功して不思議ないのですが、ハービンジャー×キングカメハメハはJRAに10頭が出走し勝ち馬は3頭だけ
しかもモズカッチャン以外の2頭は1勝馬で、今のところ成功しているとまではいえず、それはNorthern Dancerクロスが過多になりがちだからでしょう
今日は朝イチでキャロ会報の原稿を入稿(次号は「血は水よりも濃し」拡大版です)、それから荷物をまとめて名古屋入りするので、レース回顧はぷらっとこだまの車内で書くことにします
ハービンジャーとDansiliがナスペリオン的に斬れる理由
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/7ee3062dfc82b5ee11f67c822003c635
福島記念は◎サンマルティン
小回り2000mの重賞を勝てると書きつづけてきたし小倉記念につづいて◎です
福島芝も外差しがききまくってるのであの競馬でいい
相手は「ステイゴールド×アドマイヤコジーン」の新黄金配合で「父中距離×母父マイラー」の○ウインブライトが福島なら本領の捲り差しで
あとは母ランペイア譲りのSir Gaylord的な非力な後駆の▲マサハヤドリーム(母母スマラがSir Gaylord=Swansea3×5)、平坦芝2000mは2戦2勝で、前走の捲りが鮮やかだっただけにここでも注目
福島2歳は人気筋ですが、◎ヴェルスパーと○アンヴァルのカナロア2騎が強いと思います
カナロア産駒はここまでJRAで39連対していますが、TARGETの脚質別成績は逃げ3、先行25、中団10、後方1
デビュー戦から優等生な好位差しができる性格も長所の一つで、ここは前がガリガリやりそうなだけに好位で我慢して差せるのも有利
夏に社台SSにお邪魔したとき、アブがうるさく飛び回っていてオルフェなんかは大立ち回りを演じてましたが(^ ^;)、カナロアは「アブうっとおしいけど、今客がきてるから我慢しよう…」という表情でジッとしてたのが印象的で、産駒も顔つきからして大人しそうなのが多いです
観月橋は◎ロイカバード
母アゼリは24戦17勝(うちG1を11勝)の北米年度代表馬、ディープ産駒にしてはしなりやバネをあまり感じないパワー体質、このダート替わりは狙ってみたい…というかW5はこれ塗ります
「No.1予想」ではエリザベス女王杯を、「厳選予想 ウマい馬券」ではエリザベス女王杯と黄菊賞を予想していますので、日曜もよろしくお願いします
今日もこれから競馬場へ、エリ女回顧はたぶん月曜に
メジロフォーナの配合大喜利、いつもながら沢山のコメントをいただきありがとうございますm(_ _)m
ひとまず14日に締め切らせてもらって、名前があがった種牡馬は全て組み合わせてみます
Saxon WorriorとSeptember、2頭のディープインパクト2歳が欧州クラシック路線に名乗りを上げていますが、どちらも母系にデインヒルとSadler's Wellsを持つという共通点があります
このように母系にデインヒルとSadler's Wellsを併せ持つ配合馬は、これまでJRAに70頭が出走し21頭が勝ち馬
獲得賞金ベスト10は、ナガラフラワー、ヒーラ、レッドルグラン、トルシュローズ、レッドディオーサ、メジャーシップ、サウンドマンデュロ、ビッグプレゼンター、アンバーグリスキー、グラスレグナム、つまりオープン級は出ていない…というのをどう考えるか
オキザリスはまともに走れば○アントーニオが強いと思いますが、馬券的妙味も含めば◎はハーモニーライズ
馬群に入ると動きが悪いところがあるので、前走は外からくるだけ出していったらハナに立って楽々逃げ切り、つまり大外枠ならデビュー戦のように外から差す競馬もできるはず
Halo4×4とTerlingua≒Sir Ivor4×5でわりと柔体質なので、ダートなら中山1200より東京1400という馬でしょう
武蔵野は◎サンライズノヴァはサンライズバッカスの甥で肉付きがもうマイラーっぽいので、たしかにマイルがベスト距離と私も思います
相手ですが、グリーンチャンネルで◎にナデ斬られた○ラストダンサーや☆アキトクレッセントが東京1600ならもっと好位で楽に運べそうで、意外にヒモ穴として妙味ではないかと
「No.1予想」ではデイリー杯を、「厳選予想 ウマい馬券」ではデイリー杯と三鷹特別を予想していますので、今週もよろしくお願いします