栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

配合大喜利「メジロフォーナに合う種牡馬を探せ!」

2017-11-08 22:23:29 | 配合論

今月下旬に胆振軽種馬農協青年部のグループ研修(第4回)があり、今回は栗山さんと私がリクエストされた繁殖牝馬に合うと思われる種牡馬を選んで、ケーススタディ的に配合解説するという時間が設けられることになりました

各牧場さんからいただいたリクエストの中から6頭ずつ担当することになり、昨日送られてきたリストを眺めていたんですが、最も難しくて最も面白そうなのがレイクヴィラさんちのメジロフォーナで、「これ面白そうなので、私のブログで大喜利やっていいですか?」と岩崎義久さんにお聞きしたら快諾していただきました(・∀・)

というわけで、今日から一週間ほど「メジロフォーナに合う種牡馬を探せ!」大喜利を開催いたしますので、何か浮かんだらどしどし書き込んでください(・∀・)よろしくお願いします



本繁殖メジロフォーナはJRA3勝、ここまでの産駒はシゲルドンタク(牡、父タイキシャトル)、ツボミ(牝、父スペシャルウィーク)、メロディーア(牝、父ディープブリランテ)と未勝利に終わっています

ツボミなんかは[0-4-1-2]とあと一歩で勝ちを逃しつづけ、Aureole5×6だけにちょっと馬群を嫌がるところがもどかしかったのですが能力は感じさせてました(1歳はヴィクトワールピサの牝でシルクの募集馬)
http://www.jbis.or.jp/horse/0000887430/

母母メジロチェイサーはメジロライアンやメジロフルマーを産んだ名繁殖牝馬で、メジロ血統でも最も底力を誇ったシェリルの牝系

父ナリタトップロードはテイエムオペラオーのライバルとして活躍した菊花賞馬で、母父フレイズはBCターフの勝ち馬、フレイズの母Zalataiaはディクタスの海外の代表産駒でオークツリー招待やドーヴィル大賞典の勝ち馬





岩崎さんからの情報では
・メジロフォーナは現役時は500キロ超で出走した大型馬で、ノド鳴りを手術したことがある
・産駒は概して成長が遅めで、2歳になっても成長しつづける感がある

サッカーボーイとZalataiaを通じるディクタス3×4ですから、たしかにスタミナに振れた配合というべきで、ノドが鳴らなければもう少し長い距離で活躍したのかなあ…とも
では名案妙案お待ちしておりますm(_ _)m

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ヘニーヒューズの砂のツボ(2)~ヘニーキセキにつづいてヘニーフレンチも

2017-11-08 11:50:24 | 配合論

「Eight Thirty≒War Relic≒Good Exampleの血の強化は、走るダート馬を出すのに必須と思われる。Deputy Ministerやフジキセキの血を引く牝馬との配合は成功するはず」(『パーフェクト種牡馬辞典』ヘニーヒューズの「血統チェック」より)

土曜にらいおん君と「東5新馬は面白い配合のStorm Cat系がいっぱい出てるねえ~」という話をしてたんですが、「ヘニーキセキ」「ヘニーフレンチ」を猛プッシュしてきた私としては、「ヘニーフレンチ」JRA初出走となるマコトモンジョワは(事前に実馬を確認できなくとも)馬券にしてみたかった

東京5R 2歳新馬
◎12.マコトモンジョワ
火曜にヘニーヒューズ×フジキセキのドンフォルティスが北海道2歳優駿を完勝。先週土曜には同じ配合のプロミストリープが新馬を圧勝。3月に発行した『パーフェクト種牡馬辞典』で「ヘニーヒューズ×フジキセキはダートで成功するだろう」と書いてきたが、同じ理由でヘニーヒューズ×フレンチデピュティの組み合わせにも注目している。ちなみにダートで新馬勝ちしたオーヴァーライトは母母がフレンチデピュティの姉だ。ヘニーヒューズ産駒はストライドで走るので東京コースも合っている。



そして5Rのパドックを見ながら「ミスターメロディはStorm Cat系のダート馬として文句のつけようがない配合」とも書いておきました

結果はミスターメロディが「おおおお前はモーニンか!それともアジアエクスプレスか!」という圧巻のレコ勝ち、マコトはゲートをもっさり出て最後方も、直線は追えば追うほど伸びる感じで3着

馬券的にも大勝利やったんですが、ヘニーキセキやヘニーフレンチを馬主生産者にも一口POGでも推してきた私としては、思惑どおり近未来ダート黄金配合になりそうなのがホッとしています





ミスターメロディはStorm Cat×Deputy Minister×In Reality、マコトモンジョワはStorm Cat×Deputy Minister×Affirmed、やってることはドンフォルティスと寸分違わない

地元新冠の村田牧場さんが「全体に柔らかい産駒が多い」と評するヘニーヒューズですが、こないだ三輪さんとヘニーヒューズの話をしたときに、「フレンチデピュティを柔くしたイメージですかね。望田さんふうに言うとフレンチデピュティの甘酢漬け?」

ヘニーヒューズ産駒はここまでJRAのダートで8勝をあげていますが、内訳は京都ダ1400で3勝、福島ダ1150と中京ダ1200と東京ダ1400と阪神ダ1400と札幌ダ1700で1勝ずつ、ヨハネスブルグと同じStorm Cat~ヘネシーのラインなのに夏の2歳戦で思ったほど出脚がよくなかったのは、小回り1200より大箱1400向きのストライドで走るタイプが多いからではないかと

下記エントリ「ヘニーヒューズの砂のツボ」では、女傑Beholder(ヘニーヒューズの北米での代表産駒)の配合についても説明していますが、今年のBCジュヴェナイルターフに勝ったMendelssohnは、そのBoholderやキャッシュコールフューチュリティ(米G1・AW8.5F)のInto Mischiefの弟にあたります

Leslie's Lady(父Tricky Creek)
├Into Mischief(父Harlan's Holiday)
├Beholder(父ヘニーヒューズ)
└Mendelssohn(父Scat Daddy)

このように3頭の父はいずれもStorm Cat系で、このスーパーニックスの根拠も牝祖PatelinがEight Thirty≒War Relic3×3・4であることで説明できますね





門別でドンフォルティスが、デルマーでMendelssohnが、東京でミスターメロディが、Eight Thirty≒War Relic≒Good Exampleが各地でうなりをあげる

ヘニーヒューズの砂のツボ
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/bcec2c6e21bd250180eb70f6078d45f0

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