栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

JC外国馬解説をさらりと

2017-11-23 11:38:24 | 血統予想

アイダホIdaho
Highland Reelの全弟
兄は良馬場の12Fなら世界のどこでも好走するが、こちらのほうがやや重厚で手先が重い走りで、東京の良で11.5-11.5で上がれるイメージは希薄



イキートスIquitos
昨年は上がり2位の34.4でインからジワジワ追い込み7着(16人気)
小柄で無駄肉のない体つきでMill Reef的に斬れる中距離馬とみたので、昨年の予想では△を入れておいたし、「もう少し馬場が渋れば掲示板までこれたかも。直線での斬れ方がMill Reef的でリスグラシューとよく似ている」と回顧では書いた
父も母もドイツ血脈を1/4異系に使っていて、自身は「クロスの強い父×アウトな母」の緊張→緩和
いつも後方からインに突っ込んで追い込んでるので、みんなが荒れたインを避けるような馬場バイアスになったほうが面白いか
今年もドイツのトップクラスとして気を吐いており、Mill Reef的な斬れ味は東京向きだから人気以上には走るだろうし、リスグラシュー(母Mill Reef5×3)やレコンダイト(母Mill Reef3×3)が届くぐらいの上がりになれば掲示板以上も



ちなみに最近のJCで印を入れた外国馬は、これと△アイヴァンホウ(12人気6着)と▲ドゥーナデン(13人気5着)と△デインドリーム(1人気6着)です

ギニョールGuignol
母Guadalupeは伊オークス(伊G1・芝2200m)勝ち馬で、そこにCape Crossが配されて、Northern Dancer4×4、Never Bend5×5、Sir Gaylord5×6ときれいな「走った両親の父母相似配合」
Park AppealやMonsunなどアウトサイダー血脈が強いスカスカ配合でもあり、3歳4月にデビューし5歳を迎えて遅咲きの血が開花、バーデン大賞とバイエルン大賞を逃げ切ってここへ駒を進めてきた
逃げ馬として覚醒したのは母Guadalupeが持つAureole≒Hypericum5×6の影響も大きそう
陣営は早々と逃げ宣言しているが、先頭を走っているうちは実にHyperion的にしぶとい馬なのだろう





ブームタイムBoom Time
Black Caviar、Magnus、Malaguerraといった快速馬が出るオセアニア牝系で、父はデインヒル系の快速Flying Spur(日本ではコスモラナップの父、フギンの母父として知られる)
デインヒル×Snippetsの組み合わせはスニッツェルと同じで、どこを切っても豪州ガチムチパワースプリンターのイメージなのに芝2000~2400で強い変な馬
レース映像を観てもキャンベルジュニアが更に粘着力を増したような馬にしか見えず、日本で走れば函館記念あたりがピンポイントなんかなあ…

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「2歳勝ち馬評価」11/11~19ぶんを更新&雑感

2017-11-23 00:00:25 | POG

レイクヴィラさんのご厚意で盛り上がったメジロフォーナの配合大喜利、たくさんのご意見いただきありがとうございましたm(_ _)m 月曜の研修では◎モーリス○ハービンジャー▲カレンブラックヒルで提案させてもらいました(ちなみにメジロフォーナは今年モーリスを受胎しています)
まあこれからも毎年モーリスは150~200頭の繁殖に種付けすることになるでしょうが、やっぱりこんな配合、こんなクロスを狙った配合が1頭はいてもいいんじゃないかと思うし、それを率先してやれるのはレイクヴィラさんを置いて他にはないと思うのでね






先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」11/11~19ぶんを更新しました(計5頭)

◆定番ニックス

秋開催になってディープの良血がポンポン新馬勝ちしてますが、ディープ×Unbridled's Song(JRA出走8頭全てが勝ち馬)、ディープ×クロフネ(JRA出走21頭中17頭勝ち馬)、ディープ×ブライアンズタイム(牡に限ればJRA出走14頭中12頭勝ち馬)、ディープ×Storm Cat(JRA出走45頭中33頭勝ち馬)といった定番ニックスはやっぱり外さない



「昔はねえ…すんごい良血が新馬戦で人気になって飛ぶのが日常茶飯事やったんですよ。今はみんな当たり前に勝つから面白くも何ともない」と酔っぱらいながら愚痴ったら「…どうもすみませんね(^ ^;)」と社台関係者が頭かいてましたが、それだけ日本の血統が世界のトップレベルに成熟してしまった

◆ワグネリアン

秋のナスキロ会は東スポ杯の3日前、冨味屋でレバーをつつきながら当然ワグネリアンの話題にもなったんですが、Mahmoudさんが「ちょっと道中うなりすぎてるのが距離延びて心配」と仰ってて、なるほど東スポ杯もあれぐらい流れててもうなりながらの追走



一方で、祐一が押さえきれない馬、押さえるのに苦労する馬は大物の証…という前例もいくつかあります
レース後にクレバーさんととにかくトモのバネが凄いよねえ~と話してて、「後駆はあれブロードアピールですよねえ~」

コメント (4)
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