栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

日曜のボツ予想~配合に素直なキンカメ×サンデーたち

2015-10-25 09:24:56 | 血統予想

なでしこは◎デピュティプライム
フレンチデピュティ×フジキセキで、母はIn Reality4×4、3代母はVictoriana3×3、自身はVice Regent3×5という堂々の砂黄金配合(War Relic≒Good Example≒Eight ThirtyとBunty Lawless≒Parade Girlの嵐のような継続クロス)
「参考レース」でこの馬が走ってるところを見ると他の出走馬のアラばかりが目立ってしまうほどで、まずノボバカラ級は堅い素材、スプリンターというよりは1400寄りのマイラーでボルキロ柔さもある体質で、京都1400なら更にパフォーマンスは上がるでしょう
ノーザンテースト≒Vice Regent4×3のエポックは阪神>京都ではないかと思うので、ダイワメジャー黄金配合でダートも1400もいけそうな○レッドラウダを相手本線に

今開催の京都芝は1200でもダイワメジャーやサムソン産駒が大活躍、母がヌレサドクロスのビッグアーサーが圧勝したりで、となるとBold Ruler忍者走法で撫でるように走るエイシンブルズアイやプレイズエターナルの京都実績を鵜呑みにしていいのだろうか…というところからひとひねりして、キンカメ産駒◎トーキングドラムから入ってみたい
万能で配合に素直なキングカメハメハ×サンデーサイレンス、本馬の場合は母母アンスチュアートがNorthern Dancer≒Indian Hemp2×3(NearcoとHyperionとMahmoud≒Mumtaz BegumとSarita)で、絵に描いたような「3/4Northern Dancerクロス,1/4サンデーサイレンス」
この母系に入るT.V.LarkのスピードがONになったようで、1400でけっこう流れた前走でも好位で唸っていて、ザッと調べてみてもサンライズクリーク、ジャージデスマイル、シャンパンフルートと近親もスプリンターばかり
このようにT.V.Larkってのは妙なスプリントを伝えるNasrullah血脈で、タケイチイチホース・タケイチケントウ兄弟でおなじみのクリード牝系とか懐かしいですが、そうかこれはキンカメでもサンデーでもなくT.V.Larkやなあ…という馬なのでここで狙ってみたい

ブラジルのロワジャルダンもキングカメハメハ×サンデー×Lyphardまでトーキングドラムと同じですが、こちらは母系にTudor Minstrelが入ってNureyevとLyphardのFair TrialっぽさLady JurorっぽさがONになった短足曲飛ピッチ走法なので、小回りを捲るような競馬が合っていると書いてきました
なので中山1800なら人気でもこれが◎ですが、東京2100ならば同じキンカメ×サンデーでもダイナサッシュ牝系でナスペリオン的斬れで差すクラージュドールやファビラスラフインの孫でHyperion的持続力でジワジワ差すナリタハリケーンのほうを上位視、◎ドコフクカゼ○クラージュドール▲ベルゲンクライ☆キャニオンバレー△アメリカンウィナー

もういっちょキンカメ×サンデーで浦佐は◎アルパーシャン
キンカメ×サンデー×トニービン×ノーザンテーストとここまでドゥラメンテと同じ15/16同血、脚長の体型も似ていますが、Hornbeam≒パロクサイドのニアリークロスにならないぶん、こちらのほうがよりHyperion的な体質でしなやかさやバネでは及ばない
同血のミッキードリームと似た体質脚質で、上がりのかかる外1800戦がベストパフォを出せる条件で、今の新潟の馬場でこの頭数、わざわざ乗りにいく四位にとっても取りこぼせない鞍でしょう
○リーサルウェポンが相手ですが、外1800ならキタサンブラックやドゥラメンテの3着の再現がある☆グラブザフラッグまでが厚め

甲斐路は◎ネオリアリズム
戸崎がガツンと持っていかれルメールでも前走は手こずったように折り合いが課題ですが、それだけエンジンのフケがいいということで、ルメールが手こずったり祐一がソッと下げてしまうような馬というのは、ガツンとひっかかることができるぐらい走る脚があるということでもあるのです
名繁殖トキオリアリティーの息子でリアルインパクトにも劣らない好体質で重賞を狙える器、距離もこの1800mがベストでしょう
○ラングレーは古馬になって肉付きと加速がよくなった今は血統どおり1800mベスト、外差しもきく東京1800でいいところがないようではほんとに愚兄と言われかねず、ここは正念場
穴は☆クラウンレガーロの前残りかな、ではこれから支度して京都競馬場へ…菊の回顧は月曜になる可能性大です

「No.1予想」では菊花賞を、「馬券総合倶楽部」では菊花賞とくるみ賞を予想していますので、日曜もよろしくお願いします

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土曜のボツ予想~母父Acatenangoの黒い奴

2015-10-24 09:52:41 | 血統予想

秋嶺は人気3頭が強そうですが、行く馬が多いので◎スノーモンキーの差しが食い込む余地がありそうな
Nureyev×トニービン×テスコボーイ、ナスペリ的斬れで差すダート馬で東京マイルがベストコース、前々走は1人気を裏切ってしまいましたが持ち時計は走っており、1分36秒台の決着ならば

壬生は◎テーオーソルジャー
コパノリチャードでおなじみの牝系で、母母アルガリーがWild Risk3×4でこの燃える気性で短距離をうなりながら走るタイプ、芝1200mで折り合いがついたときはシンデレラボーイやラインスピリットを差し切っており準オープン勝ち負けの脚、前走勝ちが中39週で鉄砲はきく気性

古都は◎ベリーフィールズ
ブリッツェンやキタサンエピソードやダンツカナリーらにSt.PaddyのAureole魂を脈々と伝え、芝で逃げたときは[7.5.6.13]、単回値417複回値225を誇るJuniper Berryの牝系
この馬は行き脚が鈍いのでいつも後方からですが、芝[2.1.2.16]の連対3回はいずれも大外一気で、馬群を割るようなことはございません
ここも外に出して追い込む一手でしょうから少頭数はありがたく、芝で12頭立て以下では②⑥①⑥③、脚長でCaerleon×ラストタイクーンのナスキロ斬れで差すので京都外も悪くなく、単純な斬れ味の比較ならばここでも一番
ペンタトニックやダノンマックインは京都外回りのスローで速い上がりを叩き出せるイメージではなく、デュライヴァーの○エーティータラントが相手本線

萬代橋は“母父Acatenangoの黒い奴”◎チャパラで
父ストーミングホームはMr.Prospector2×3、母母父Unfuwainはディープインパクトと同じ牝系でキングジョージでMtotoと叩き合った馬ですが種牡馬としてはスピード不足に泣きました
自身はNorthern Dancerとナスキロのクロスで、一方でAcatenangoの独血を1/4異系にした配合がよく、まだまだ成長しつづけるステイヤーで、いつも後ろからですがソコソコ小脚はきくので持続戦になればジワジワ捲れそう
相手も“母父Monsunの黒い奴”○サトノダイレンサが本線

「No.1予想」では富士Sを、「馬券総合倶楽部」では富士SとアイビーSを予想していますので、今週もよろしくお願いします

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競馬道OnLine G1スペシャル予想~菊花賞

2015-10-23 12:47:01 | お知らせ

3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典 2015-2016』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当した競馬道OnLineのサイトにて、この秋もスプリンターズSから有馬記念まで、栗山求と望田潤がG1レースを交代で予想します

今週の菊花賞は望田潤の担当で、有力馬3頭の血統分析と直前予想を行います

有力馬分析は無料公開、予想は有料会員のみ閲覧できますので、よろしければご覧ください(血統分析で取り上げた3頭がそのまま予想の順位となるわけではありません)
http://www.keibado.ne.jp/sp2015/

最近の菊花賞馬の父を列記すると、スペシャルウィーク、シンボリクリスエス、ステイゴールド、バゴ、ダンスインザダーク、ジャングルポケット、ホワイトマズル、エルコンドルパサー

いずれも2400m超の大レースの勝ち馬で2000mより2400mに向いた馬ばかりで(エルコンだけはFair Trial的ピッチを極めたオールラウンダーというべきかな)、ダンスインザダークやスペシャルウィークの仔が勝ってもダイワメジャーやデュランダルの仔が勝ったことはないし(ネオユニヴァースやフジキセキの仔も2着はあっても勝ったことはない)、バゴやジャングルポケットやホワイトマズルの仔が勝ってもタイキシャトルやアジュディケーティングやアフリートの仔が勝ったことはないのだから、やっぱり菊花賞は血統が重要なのだなあと思いました(^ ^;)

しかし一方で、母父がSilver Deputyとか母がジェニュインの全妹とか、母方にはマイラー寄りの血が強いケースもままあり、Unbridled's SongはBCジュヴェナイルの勝ち馬だし、シーザリオは堂々のオークス馬ですが内回り桜花賞で2着にラインクラフトに詰め寄るぐらいのマイル適性はHabitatから受け継いでいたし、ポイントフラッグはチューリップ賞2着のマイラーでタニノジャドールはダートのスプリンター

過去9年の勝ち馬の4角順位は2,2,2,3,2,4,2,2,2、母のスピードでフワッと先行したりジワジワ押し上げたりして4角では好位置につけてないと、父のスタミナを活かしきることは難しい

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今週の新馬戦

2015-10-22 17:04:26 | POG

土曜京都4Rペプチドコンドル(「POG好配合リスト」ステイゴールド編)、土曜京都5Rヴィブロス(ディープ好配合リスト)、日曜京都4Rアットザシーサイド(「POG好配合リスト」キングカメハメハ編)、日曜京都5Rドレッドノータス(「POG好配合リスト」重賞勝ち馬の弟妹編)

アットザシーサイドは『パーフェクト種牡馬辞典』でも取り上げた馬で、Kingmambo≒タックスヘイブンのニアリークロス(Raise a NativeとThong=Lt.StevensとFair TrialとHyperion)に注目してます

今日から京都入り、11/22のマイルCSまで約一ヶ月いて、翌日の東スポ杯に合わせて東上の予定

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これから京都入り

2015-10-22 08:31:33 | その他

これから京都入り、今のところ一ヶ月ぐらい滞在して、東スポ杯~JCぐらいまでは在京の予定です
今日は伊丹から阪急で帰るので、缶ビール+チーカマ+文春の黄金トリオの出番はないかな(・∀・)

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「2歳勝ち馬評価」先週ぶんを更新&雑感

2015-10-21 09:41:53 | 血統予想

先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新しました~

◆ナスキロ柔い牝馬はお手のもの
ノボリディアーナは脚長でナスキロ柔いので3歳の白百合Sで◎にしたときから外1800mベスト説でしたが、さすがにもうオープン特別ならなんとか…という先行馬で終わるのかと思っていて、ここで大外一気を決めるとはビックリでした(揉まれなかったのもよかったか)
母スターリーロマンスはフジキセキの全妹ですから、カネヒキリやミラクルレジェンドでおなじみ「フジキセキ×Deputy Minister」の黄金配合でもありますが、フジキセキとフレンチデピュティの組み合わせはBold RulerとPrincequilloのクロスにもなるので、カラフルデイズのように芝もいけるナスキロ柔さを兼ね備えていることが多いのです
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010103780/
Rivermanを引く牝馬がスローで斬れまくるフランス競馬において腕を磨いてきたわけですから、こういうナスキロ柔く斬れる牝馬で大箱を差すのはフレンチの鉄人にとってはお手のもの
ルメールとRivermanといえばJC史上に燦然と輝くウオッカの名騎乗、スローの中距離重賞を勝ちまくったペリエとワコーチカコ(父リヴリア)の名コンビも忘れがたいですが、クイーンズリング(母がRiverman4×3)も新馬-特別はブノワで連勝してるんですね
そのルメールが外回り向きだと言うのだから、エリ女はもういっちょタッチングスピーチ(母母父Irish River)でいってやろうかどうか思案中です

◆サクラメガワンダーのように
紫菊賞をうなりを上げて抜け出してきたシルバーステートの長所は主にパワーと俊敏さにあり、それはゲートが開いた直後の踏ん張ってピッチでササッと出ていく挙動をみれば明らかで、たとえばリアルスティールなんかもそうですがあそこの動きが俊敏な馬は俊敏なのです
母シルヴァースカヤはロワイヨモン賞(仏G3・芝2400m)勝ち馬でシックスセンスの叔母にあたりますが、RobertoとRibotですからブライアンズタイムやグラスワンダー的で、RobertoとRidanですからLear Fan的で、いずれにしても京都外をしなやかにストライドで差すというよりは阪神内をパワーとピッチで捲るイメージの血統
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105903/
もちろんディープ産駒ですからコテコテのパワー型ではないんですが、グラスワンダー的パワーで走るけれどHalo的脚捌きで高速馬場にもシャカシャカ対応しまっせというあたりが、イメージとしてサクラメガワンダーが近いのかなあ…と
メガワンのベストパフォは宝塚2着やと思ってるし、シックスセンスのベストパフォも皐月賞2着と神戸新聞2着(ともに内2000mで勝ち馬はディープインパクト)やと私は思ってます

◆ドリームジャーニー×Nureyev
土曜新潟でドリームジャーニー×タイキシャトルのフリームーヴメントが未勝利を勝ち、これで勝ち上がったドリームジャーニー産駒5頭のうち、エスティタート(Nureyev)、プリンセスオーラ(Nureyev)、フリームーヴメント(タイキシャトルの母Welsh Muffin)の3頭が「Northern Dancer+Special」を持っています(つまりエレクトロアートのニアリークロス)

 ┌Northern Dancer
┌○
エレクトロアート
│ ┌Nantallah
│┌Lt.Stevens
└△└Rough Shod
 │  ┌Hyperion
 └△┌○
  └△
┌Northern Dancer
Nureyev
│  ┌Hyperion
│ ┌○
│┌○
└△┌Nantallah
 └Thong
  └Rough Shod

しかもドリームジャーニー産駒はこれまで17頭が中央でデビューしていますが、そのうち母系に「Northern Dancer+Special」を持つのは上記3頭だけ、つまりエレクトロアート≒Nureyevとかエレクトロアート≒Welsh Muffinのニアリークロスはオール勝ち上がりで、これはオルフェーヴル産駒の配合を考える上でも参考になるデータだろうと

◆ウォーエン牡駒の息の長さ
信越は9歳ダノンプログラマーが追い込んで7勝目、シビルウォーは8歳で名古屋大賞典に勝ち、キングスエンブレムは8歳で佐賀記念3着、ウォーエンブレムの代表牡駒3頭はいずれも高齢まで活躍していますが、ミスプロ系といってもDamascusにRibotにBrigadier GerardにHerbagerにStar Kingdomと傍系異系の血が強いアウトブリードで、産駒の息が長いのも納得

JRAの発表によると新潟芝は「8月中旬以降の低温と日照不足によって十分な生育が見られず、全体的にコースの内側に蹄跡が残った状態」とのことで、しかも開幕週のエアレーション効いた馬場ですからいきなりタフなコンディション
だから内回りのレースは連対馬12頭中6頭がRoberto持ちで、あとニンジャ、ダンツプリウス、ブルックデイル、シルクリバー、マイネルツィールとRibotのクロス馬の好走が目立ちました
しかし初っ端からビップレボルシオンやトレジャーマップやオンタケハートやジョーアラタのパワー持続差しがバンバン決まる光景を見せられると、「エアレーション開幕週やから、ハービンジャーやサムライハートやアドマイヤマックスの追い込みが届くだろう」なんて発想がふつうになってくるんでしょうか(^ ^;)

◆直千のヨハネス
あと先日「ヨハネスブルグ産駒って直千競馬よく走るよね~」という話を書いたら、先週もレッドキャンティー(7人気1着)にタカラジェンヌ(7人気2着)と2鞍とも美味しい絡み方をしており、タカラジェンヌは“直千の村田”なのでアッと思ってPAT画面を開いたらもう締め切りやったんです…
これでヨハネスブルグ産駒の直千成績は[5.5.2.12]で連対率41.7%単回値143複回値136、全芝が連対率15.6%単回値53複回値71、芝1200mが[25.17.23.186]連対率16.7%単回値51複回値86

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秋華賞も「母父マイラー」のディープが勝ちましたが

2015-10-19 16:26:46 | 血統予想

先週もミッキークイーン(Nureyev)、タガノエトワール(Kingmambo)、グリュイエール(Kingmambo,Roberto)、ハピネスダンサー(Sadler's Wells)、シルバーステート(Roberto)、メイショウブイダン(Sadler's Wells)、クラリティーアイズ(Kingmambo)、レイリオン(Sadler's Wells)、デンコウアンジュ(Sadler's Wells)と、Special&Roberto的パワーピッチが勝ちまくった京都芝

しかし秋華賞はRiverman的斬れで走る牝馬のワンツースリー、ここから考察されることは、エアレーション馬場でもHペースで持続戦になれば、ナスキロ的斬れで差し届くのだなあ…と

ガリバルディ(Sir Gaylord≒Secretariat6×5でストライドで走るディープ産駒)が勝ったマイル戦も、58.0-34.7と流れましたからね~

ディープインパクト産駒はたしかにマイルの活躍馬が多いのですが、それは「スプリンター~マイラーの母から筋力を受け継ぐ配合が成功しやすい(特に3歳春までは)」というのが大きいでしょう

3000m以上のオープン競走で馬券に絡んだディープインパクト産駒は下記の8頭ですが、その母父をみると、マイラーといえるのはトーセンラー(Lycius)とスマートロビン(Lyphard)の2頭だけ

トーセンラー(Lycius=英2000ギニー2着)、ファタモルガーナ(エリシオ=凱旋門)、サトノノブレス(トニービン)、デニムアンドルビー(キングカメハメハ=ダービー)、イグアス(Potrillazo=亜ダービー)、ラストインパクト(ティンバーカントリー=プリークネス)、ニューダイナスティ(Dynaformer=ブライアンズタイムと7/8同血)、スマートロビン(Lyphard=ジャックルマロウ)

ディープ×Storm Catは3000m以上[0.0.0.5]、サトノラーゼンの母父IntikhabはクイーンアンS(英G2・芝8F)に勝ったマイラー

まだ月曜ですからネタ投下は軽くこんなもんで、本日18時更新のNETKEIBA「重賞の見どころ」では菊花賞と富士S(これも驚くほど好メンバー)の上位人気馬の血統解説をしていますので、今週もよろしくお願いします

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10/17,18の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2015-10-19 09:46:19 | POG

■『ディープインパクト好配合リスト(2014)』で栗山求が推奨したミッキークイーン(牝3歳)が日曜京都11R秋華賞(G1・芝2000m)を勝ちました。

★ミッキークイーン(牝・母ミュージカルウェイ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104870/
セレクトセールで1億円の値がついた高馬。母はドラール賞(仏G2・芝1950m)の勝ち馬。母の父Gold AwayはNureyevとBlushing Groomを併せ持つのでハルーワソング(フレールジャックの母、ヴィルシーナの祖母)と似ており、母にはさらにMr.Prospectorが入るのでヴィルシーナと構成がよく似ている。全姉インナーアージ、全兄トーセンマタコイヤに続いて3年連続の指名となるが、仮にインナーアージのように馬体が小さく出てしまうと厳しいので★まで。

■『望田潤のPOG好配合リスト(2015)重賞勝ち馬の弟妹編』で推奨したモーゼス(牡2歳)が土曜東京4R新馬戦(芝1400m)を勝ち上がりました。

◎モーゼス(牡、ダイワメジャー×チャールストンハーバー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105194/
カレンブラックヒルの全弟でレッドアルヴィスの3/4弟。セレクトセールで実馬を見たがなかなかいい馬だった。チャールストンハーバーはDrone≒Terlingua3×3、Le Fabuleux4×4を持つ名繁殖牝馬で、出走8頭中6頭が勝ち上がっており、種がMr.Greeleyでもタニノギムレットでもメイショウサムソンでも優雅なスピードを伝えている。中でもダイワメジャーとの配合はかなりベストに近い。

■日曜京都7R1000万下 ガリバルディ(ディープ・望田)
■日曜新潟7R500万下 ラフィネシチー(一口・栗山)

モーゼスはカレンよりも大型で脚長でWild Risk的なナタのストライドで、1400は少し忙しいようなレースぶりで、こちらのほうが大箱向きではあるでしょう

下記エントリでまとめたように、

(1)HaloにDrone的組み合わせ(ナスキロ+Tom Fool)を合わせることで柔らかさと俊敏さを増す(Storm Cat、Caerleon、Sir Ivor、A.P.Indyなど。Red Godもこれに準ずるが、柔らかさを補強する意味では少し劣る)
(2)Lady AngelaにPretty Polly血脈(Donatello、Worden≒Le Fabuleux、ガーサント、Great Nephew、Indian Hempなど)を合わせるのが隠し味で、これが重賞レベルでの底力につながる

これが「ダイワメジャー黄金配合」で、チャールストンハーバーの場合は、Drone≒Terlingua3×3にLe Fabuleux4×4と(1)(2)を強力なクロスで持つこと、しかも母系にGreat Nephewが入って母母がNearctic≒Sybil's Niece4×3(NearcoとHyperionとSister Sarah)の3/4同血クロスを持つこと、この2点によりダイワメジャー黄金配合の頂点にそびえ立つプラチナ配合といえ、母の配合も自身の配合も最高なのですから、ミュゼモーゼスがモーゼスになっても新馬ぐらい勝ちますよ(・∀・)

そもそも主にカレンブラックヒルとコパノリチャードの配合を叩き台に導き出したのが「ダイワメジャー黄金配合」なわけですが、大活躍の2歳世代でも、メジャータイフーン、マコトルーメン、アストラエンブレム、レッドラウダ、ヒルダの重賞入着馬はいずれも(1)(2)を押さえた黄金配合なのです

だから2歳のダイワメジャーを(1)(2)だけで選んだら、何回やっても◎モーゼス(POG推奨)、○アストラエンブレム(一口ピック&POG推奨)、▲ボールライトニング(一口ピック)の順になりますね~(はいはい、カープストリーマーも黄金配合ですからご心配なく)

ダイワメジャー黄金配合《2014最新バージョン》
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/b895276e842b3f2ffc2a70007810d5ce

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第20回秋華賞回顧~Hペースで炸裂する“Rivermanの女性的な斬れ”

2015-10-18 17:32:20 | 血統予想

京都11R 秋華賞
◎11.タッチングスピーチ
○10.レッツゴードンキ
▲7.トーセンビクトリー
△18.ミッキークイーン
×1.ココロノアイ
注4.ディアマイダーリン
タッチングスピーチの母リッスンは英GIフィリーズマイル勝ち馬で、その全姉シクウォイアは英愛2000ギニーのヘインリーザナビゲーターを産んでおり、代々の配合も良く、繁殖としての成功は約束されたも同然の世界的名血だ。「母父中距離型」のディープ産駒だから、春は「母父マイラー型」に完成度で見劣ったが、この2連勝の内容は掛け値なしで、特に地面を掴む力が強くなって全くズレずに走っている。今の京都は高速馬場だが血統的にはパワー型の好走が目立つし(土曜もメイショウサムソン産駒が3勝)、この名血がついに本格化してきたとあれば、ここも器とパワーでねじ伏せてしまうだろうという結論で。ミッキークイーンは秋華賞よりはエリザベス女王杯で狙いたいストライドだから、ここでは○▲を上位にとった。

--------

今年の秋華賞は57.4-59.5とノットフォーマルがかなりのHペースで逃げ、直線は外から差し追い込み馬が次々とやってきましたが、それを尻目に内を割ったミッキークイーンがオークス馬の貫禄をみせつける勝利

「ウオッカやミッキークイーンが体現する“Rivermanの女性的な斬れ”について(1)(2)」で書いたように、いかにもRiverman的な斬れ味で東京の追い比べを制したオークス馬、ウオッカが外々を回らされてダイワスカーレットを差せなかったように、内回りではレース運びが難しいんじゃないだろうか…という読みやったのです

実際のところ3~4角では一頭も前を抜いてはおらず、しかし浜中は1角の入りと3角の入りでは内2頭目に馬を寄せていて、全てのコーナーでの距離ロスを最小限にとどめることで、直線まで番手を下げずに回ってこれたのが大きかった

そして最後の200mでようやくストライドが伸びて、そこからRivermanの斬れ味をついに発揮したという勝利で、これは秋華賞男と呼ぶにふさわしい浜中の好プレーやったと思います

以下「重賞の見どころ」より再掲

ミッキークイーン
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104870/
母ミュージカルウェイはドラール賞(仏G2・芝1950m)勝ち馬で、その父Gold Awayはミュゲ賞(仏G2・芝1600m)などに勝ったマイラー。Gold AwayはGoldikova(BCマイル3連覇の欧年度代表馬の名牝)と配合パターンが似ていて、種牡馬として女傑Alexander Goldrunを出したように、牝馬にRivermanの斬れ味をよく伝える種牡馬だろう。母父がマイラーで母がNorthern Dancerのクロス(Northern Dancer≒Icecapade4×3)というのは、ディープ牝駒の最も成功しやすい配合形だ。伸びのある体型でしなやかに斬れるので、広いコースのほうが斬れるタイプだろうと書いてきたが、オークスではその本領を十二分に発揮。この外回り向きのストライドを、京都内回りで浜中騎手がどう操るかが焦点といえる。

そしてクイーンズリングは母がRiverman4×3、マキシマムドパリは母母父がHighest Honor(その母父Riverman)で、1~3着馬はみんな母系にRivermanの血を引いており、京都内回りでも持続戦になったことで、“Rivermanの女性的な斬れ”がモノを言う秋華賞になったのかと

クイーンズリングはあまりにも馬が良く見えたので馬券に加えるとコメント欄でフォローしましたが、マキシマムドパリがこの先行馬総崩れのなか3着に粘るとはちょっと驚きで、前走もエイシンハドソンをひと捲りで降しており、斬れだけでなく持続力に秀でたタイプなのかもしれません(叔母のハシッテホシーノもタキオン産駒ながらスタミナありました)

しかしTreveやGoldikovaやショウナンアデラやクイーンズリングの血統表をみると、スローのフランス競馬で育まれてきたAnabaaの女性的な斬れって、なかなか日本向きなんやなあ~と思いますね

アンドリエッテは川田が勝負をかけて捲っていきましたが、直線入り口での加速がイマイチで追いかけてきたアスカビレンに前に入られてしまい、そこからまた差し返して4着

この馬は春からずっとこんな競馬ばかりで、なにかこうチグハグになってしまうのは“ハッとする脚”がないからで、だから最後はきてるのになあ…という4着が多い

アースライズは母が英オークス2着で、このスタミナが強いようで、オークスといい秋華賞といい、大一番で持続戦になると掲示板に載っているという渋い馬ですね

レッツゴードンキの岩田は「馬を前に置いて折り合いたい」と言ってましたが、けっきょくカベをつくれずにHペースを追いかけてしまい、こうなるとベストは1800mですから苦しい

アスカビレンは「父中距離×母父スプリンター」の機動力型で絶妙なタイミングで捲ったかに見えましたが、これも1800mベストだけに今日のペースでは最後苦しくなった

今回はもう少し前で運びたいと言っていたタッチングスピーチですが、ペースが速くてここもやっぱり最後方、ただしそれで展開はハマっていたはず

惜しむらくは3~4角で外に振られてしまったことで、あの振られ方は皐月賞のサトノクラウン(ドゥラメンテにぶつけられるその前ね)と似たものがありましたが、でもゴール前の脚色は良かったし、次巻き返しを期待したいです

ウオッカやミッキークイーンが体現する“Rivermanの女性的な斬れ”について
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/92aac231c91bda42fd1e1b140ceb8166

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日曜のボツ予想~“ディープらしくないディープ”が躍動する京都芝

2015-10-18 09:44:37 | 血統予想

Highest Honorはナスキロ柔い斬れをよく伝える仏リーディングサイアーですが、斬れ味がしなやかで女性的すぎて牡馬の大物が出ない血でもあり、ついに母父Highest Honorからこんな大物牡馬が出たと思ったら、Solowはセン馬でした…というトランスワープみたいなオチがついたところで日曜のボツ予想

土曜もエゲツない時計や上がりが続出した京都芝ですが、一方でメイショウサムソン産駒が3勝、ディープでも母父CozzeneとかStorm Catのナスキロ柔いやつは届かず、勝つのはSilver HawkとかDynaformerとかKingmamboとかSingspielのパワーが表現されたタイプばかりで、その呼吸がなかなか難しいけれど面白い

シルバーステートなんて決してディープらしいディープじゃなくて、「Halo的走法を手に入れたグラスワンダー」ってな感じでピッチを上げる際のパワーが圧巻ですが、何というか阪神外1800mとか中山内2000mでベストパフォを出すような地面をしっかり掴んで走れるタイプが京都外でも好走している…という馬場にみえるのは先週と同じかなと

ドラゴンストリートは後駆がSir Gaylord的で地面をあんまり掴まず撫でて走りますが、ああいう京都の高速馬場に本来向いたタイプが勝ってないのです

京都2は◎レッドデイヴェル、前走時にも書きましたが、いかにもデインヒル系らしい短足パワーピッチで内回りのほうが差しやすそうな馬
○クラリティーアイズは母父が力馬のバチアーなので斬れは平凡で、これも内回りをパワーごり押しのほうが合っていそう
△ファンタサイズはナスキロ柔いファンジカ産駒で、外1800mが一番斬れそうですが距離延長はプラス
ドゥーカの前走は直線で追いづらいシーンが再三、ただこれも脚長の緩慢ストライドで外回りをジワジワ差してくるキャラでしょう

鳴滝は○レントラーはシルクプリマドンナを胴長にしたような馬で脚捌きは半分Roberto的、持続力は確かですが、戦績どおり京都で上がりが速くなったときが課題かと
◎グリュイエールは母がMr.Prospector(2本)+Nureyev+Robertoの砂黄金トライアングルで、このパワーで走るのでディープ産駒でも内回り向きの加速だと書いてきて、実際2勝目は東京マイルの超スローの上がりの競馬
春はレースを使うごとに行きたがるようになって岩田が苦労してて、戸崎がこういう馬に乗ると折り合いがスムーズになることがよくありますが、セントライトでは中団で抜いて追走して前と同じ脚では上がっていました
上がりだけの競馬になりそうなここは、今の京都芝のトレンドどおり、「母系のKingmambo&Robertoパワーで走るディープらしくないディープ」がピッチで抜け出すとみました

アイルランドはG1の裏のオープン特別らしいややこしすぎるメンバーで、△ヒュウマの前残りまで一考したくなりますが、前々走ダートで久々に気を吐いた◎アンコイルドは、東京2000m[2.1.0.1]で唯一の着外が秋天4着(エイシンフラッシュとクビ差)
斬れ味と機動力を兼備していてどこで走っても2着3着のナマクラ脚質だと書いてきましたが、Storm CatにAlzaoにRivermanでナスキロ柔い体質ですから、ベストパフォーマンスはエイシンフラッシュと叩き合った秋天とヒットザターゲットと叩き合った京都大賞典、やっぱり大箱のほうが少しパフォーマンスは上がるというべきかと
この煮えきらないメンツならば、久々にチャンスが巡ってきたのではないか…と考えながら戦歴を眺めていたら、この馬に◎を打つのは13年白富士S以来と判明、東京2000の煮えきらないオープン特別で、どこを走っても煮えきらないアンコイルドに二年半ぶりの◎を…

白秋は○アンジェリックはシンボリクリスエス譲りの胴長で、同じ1400mでも新潟内より東京がベターですから、新潟日報よりパフォーマンスを上げてくるはず
しかし東京1400で△クリノタカラチャンをモノサシにすれば◎アイラインも五分の評価で、ここ2走は馬群を捌けず脚を余しつづけてます
ダンシングブレーヴ3×3だけでなく非常に密な父母相似配合になっていて、ローレルゲレイロ産駒はアイラインもグランジゲレイロも「キングヘイロー黄金配合のツボ」Lady Be Goodをいじくっているのはさすがですが、やっぱりこれだけ強力な相似配合の牝馬やと完成は早いほうやと思うので、3歳で斤量の恩恵があるうちにもういっちょ狙っておきたいなあ…と

「No.1予想」では秋華賞を、「馬券総合倶楽部」では秋華賞ともみじSを予想していますので、日曜もよろしくお願いします

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