先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週分を2頭更新しました~
夕月のアナスタシアブルーは横綱相撲で抜け出して強い2着だったと思いますが、やっぱりマツクニ厩舎のファルブラヴ×ライラプスでパワーで加速するタイプですから、急坂小回りの1800mがベストでそのぶん差されてしまったかな…という内容
京都内1600mの新馬圧勝で(POGで推奨してた私ももちろん)、これは桜花賞路線で…と色めきたった人は多かったと思いますが(^ ^;)、これで内回り小回りでは2戦2勝、血統表をみるとたしかにそういう馬ではあったかなと
だから繰り返しますがこれはなかなか強い2着で、たとえば中山1800mならもう一クラス上でもいいところじゃないかと思いますよ
ハワイアンウインドはデインヒルをNijinsky的Lyphard手系に背長胴長にした体型で、デインヒル的にガシャガシャ掻き込む走りですから、洋芝急坂小回りでベストパフォーマンスを叩き出す“女エアエミネム”というキャラで、こういう馬が欧州遠征したら化けそうな気はするんですが、秋華賞で一発あるとしたらやっぱり上がり12秒の持続戦になったときでしょう
日曜6Rで2勝目をあげたマーチャンテイマーはベストクルーズの全妹で、「クロフネ×サンデー×チヨダマサコ」の必殺配合(この高確率ニックスについては下記エントリを参照)
ただこのマサコチャンの分枝はNashwanやリマンドをくぐってないので(つまりHyperion的な凝縮がないので)、ホエールキャプチャやシゲルスダチのようにオープン級にまでは突き抜けられないんですよね~
チヨダマサコ牝系との相性が抜群なだけになおさら、クロフネから芝オープン級を出すには相手牝馬からHyperionをシッカリ入れる必要があるのだ…ということが、この牝系図をみれば実感いただけるのではないかと
グローバルハートもデビュー戦の内容は悪くなく走る馬だと思ってるので、エミネントガールの血を引く繁殖をお持ちの関係者は、来年はこぞってクロフネのもとへ駆けつけましょう(笑)
チヨダマサコ(ラバージョン)
├タレンティドガール(リマンド)
│├エミネントガール(Nashwan)
││└グローバルピース(サンデーサイレンス)
││ ├ドリームセーリング(クロフネ)現役4勝
││ ├ホエールキャプチャ(クロフネ)現役5勝
││ └グローバルハート(クロフネ)現役未勝利
│└ライジングサンデー(サンデーサイレンス)
│ └エトレーヌ(ブライアンズタイム)
│ └シゲルスダチ(クロフネ)現役3勝
└マサコチャン(サンデーサイレンス)
├サトノロマネ(クロフネ)2勝
├ベストクルーズ(クロフネ)現役3勝
├マーチャンテイマー(クロフネ)現役2勝
└ブライダルドレス(クロフネ)現役未勝利
神戸新聞はフミノポールスターが1000m通過60秒7とソコソコ引っ張り、メイショウカドマツが下りからこれを交わしてスパートしたので、道中の最遅ラップが12秒6という緩みのないペースで流れ、私が考えていたよりも持続戦になりました
ゴールドシップはオルフェーヴルと同じステイゴールド×メジロマックイーンで、ノーザンテースト≒The Minstrelのクロスになるところも似ていますが、こちらはPrincely Gift5×5もあるのでオルフェよりも脚は長くなって動きは緩慢になり、なんというかコスモバルクみたいなスピードの乗りなんですね~
Princely GiftはNasrullah直仔でThe Tetrarch4×5ですから、クロスすると脚が長く体質は柔らかくなりやすいですが、現代においてはスピード(俊敏さ)を増すとはいえないです
Princely Giftクロスのスピードがどんなスピードかというと、コスモバルク、サイレントハンター、サンライズマックス、メジロマイヤー、ブルーイレヴン、コスモプラチナと、中距離でしなやかさでゆっくりスピードに乗る感じですね~
オルフェーヴルよりも脚長で緩慢なストライド走法になったのがゴールドシップで、だから本来は東京や外回り向きで、スピードに乗るのに時間がかかるが乗ってしまえば惰性で伸びつづける馬なのだ…と書いてきました
皐月賞はウチパクのファインプレーが大きかったですが、折り合いはつきすぎるぐらいの馬なので、外回りの長丁場ならどこかで外に出してロングスパートでOKで、本番も自信満々に同じ乗り方でくるでしょう
フェノーメノはトモがパンとして明らかに春よりも機動力を増したし、そして燃費のいいトボトボ走法のフェデラルホールも九十九里を見ての通りどこからでも動けますから、今年の菊はステゴ産駒のロングスパート合戦になりそうで、それだけでももう見応え十分で、実は某桃航空で格安のところをポチッとやってきたところです(^ ^;)
ロードアクレイムは「血統クリニック」でも書いたように外回りの持続戦ではしぶといところを春にみせていたし、ディープ×トニービン×Blushing GroomでハイインローとWild Riskのクロスで、こういう配合であまり筋肉質ではないディープ産駒というのは3歳春あたりはまだ未完成だけど、グルヴェイグのような成長曲線で3歳秋~古馬にかけて一皮むけてくる…という傾向もだんだんみえてきたところ
カポーティスターはこれだけ伸びないということは、新緑賞も超スローだったし、ベストは2000mぐらいなのかもしれないですね…
ホエールキャプチャ≒ベストクルーズ≒レジネッタ
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/d7f6472ac0ed4ca142cd202b7aa530e8
常連さんにリクエストされたら無下に断ることもできず、「血統クリニック」の1/3ぐらいの労力をかけてわざわざ書き上げましたので、心して読むように…(そして菊の当日淀で私を見かけたら、常連二人はビールでも奢るように…)
父トーセンダンスはダンスインザダークの全弟で、母系にTom Rolfeが入ってRibotのクロス、Nijinsky的な胴長体型で、札幌2600mと京都2400mで勝ち鞍があり、持続力勝負となった神戸新聞で前の組で唯一踏ん張ったユウキソルジャー
さっさん、オメガさん…、大変申し訳ないですが、これだけ揃ったらもう穴人気必至です(^ ^;)
ユウキソルジャーの母オースミエルフはオースミタイクーン×Theatricalでダ1700mで3勝をあげましたが、その母オークアップルがThong=Ridan4×3で、オースミエルフはRuss-Marie≒Nantallah4×5・6と継続したことで、つまりRoberto×Nureyev的な(Nashua≒Nantallah的な)パワーがONになったと考えられます
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009103720/
┌Nasrullah
Russ-Marie
│┌Sir Gallahad
└Marguery
└Marguerite
┌Nasrullah
Nantallah
│ ┌Sir Gallahad
│ ┌Gallant Fox
│ │└Marguerite
│┌Flares
└△
そこにダンシングキイからNijinskyが入ることで(Nijinskyの母系にはFlaresの全兄Omahaが入るので)、ユウキソルジャーはOmaha=Flaresの薄い全兄弟クロス
ややこしいですがまとめると、ユウキソルジャーの母母はThong=Ridan4×3で、母はRuss-Marie≒Nantallah4×5・6で、自身はFlares=Omahaの全きょうだいクロスと、Nantallah的パワーを代々継続クロスしてきた配合といえます
このように母系にSpecialの血を引くダンスインザダーク産駒は、トーホウアラン(Nureyev)、コンラッド(Nureyev)、ダイシングロウ(ジェイドロバリー)、ストロングガルーダ(Nureyev)と、やっぱりパワーの勝った中距離馬が出ていますね~
ちなみにオースミタクイーンの半兄ジェネラス(KJと英愛ダービー)は、父がNijinsky系CaerleonなのでGallant Fox=Fighting Fox=Margueryの7×4・6
つまりユウキソルジャーの配合は、代々Nantallah的なパワーの血を継続クロスし、またメイショウドトウやフェデラリストが持っていたNijinsky≒トライマイベストのニアリークロスがあり、そして隠し味的にRibotのクロスもあると
だからトーセンダンスからみるとNijinsky的なパワーを主に増幅した配合といえるし、ダンスインザダーク全弟×ジェネラス半弟でジェネラスみたいなパワー型中距離馬が出ました…というイメージも描けるし、配合や血脈構成やレースぶりをすり合わせるとトーホウアランやアルナスラインに近いイメージも固まってきて、結論としては神戸新聞の力走どおり、外回り2400mの持続戦パワー戦でベストパフォーマンスを叩き出す馬…でしょう
3000mでバテることはないし神戸新聞ぐらいの上がりならまた食い下がれるでしょうが、京都でもっと上がりが速くなったらシンドイんじゃないかと…ふう疲れた
土曜5Rは「時計のかかる芝1200mの新馬戦」という激走条件にハマってスウェプトオーヴァーボード産駒のワンツー
そもそもスウェプトオーヴァーボード産駒は「新馬戦」というカテゴリだけでも単回値124,複回値115とベタ買いで儲かるほど仕上がり早で実戦タイプなのですが、これを「芝の新馬戦」に限定すると単回値163,複回値131([20.17.10.129])、さらに「芝1200m以下の新馬戦」に限定すると単回値243,複回値154([16.11.4.70])で、芝1200m以下ならどこの競馬場でも万遍なく好走しているのですが、唯一京都芝1200mの新馬戦だけは[0.1.0.5]と不振で、時計に限界があるのはアーバンストリートやキヲウエタオトコのイメージどおり
というわけで「高速馬場ではない芝短距離の新馬戦」では、スウェプト産駒から目を離してはいけません…ということで
フェデラルホールは無駄な筋肉が全くついてなくて理にかなった燃費の良いフォームでずっと走り続けることができ、しかしバーンと弾ける脚はないので決して大勝ちはしないというステイヤーの条件を100%満たしている馬で、たとえばオルフェーヴル兄弟との比較でいうと3000mへの距離適性は全然上だと思ってるので、菊でも◎○▲のどれかは打ちます
ゴールドシップはストライドが伸びるのでトップスピードに乗るまでが大変ですが乗ってしまえばそれを長く持続できるという脚質で、フェデラルホールの場合は同じフォームでずっと走り続けられるというのが最大の長所で、たとえばヒシミラクルだって運動能力は並でしたがフォームの良さだけで、燃費のいいフォームでずっと走り続けられるという長所だけで天下をとったような馬でした
土曜最終を逃げ切ったツインクルスターはバクシンオー×フジキセキですからグニャグニャになりそうな配合ですが、母母キョウエイヨシノは田島裕が乗ってたダート馬でOlympia4×5、Alibhai5×5、このHyperion硬いダート巧者の血がノーザンテーストの頑健さをONにしていることは体型や走りをみれば明白です
ようするにバクシンオー×フジキセキだとステイゴールド的に柔らかいけれど、そこに硬いダートの力馬の血をもってくるとうまくいった…という図式ですね~
外房はレイカーラの頑張りにまずビックリで、道中の行きっぷりも4角の手応えもそんなに良くはみえなかったのにあの頑張りで、これは東京1800mでやったらあと2馬身はやっぱり強いんじゃないかと
これで7/15のラスヴェンチュラス=レイカーラ戦の1~4着馬のその後は[3.1.3.0]と全部馬券に絡んでます
他では4着ディープサウンドに注目で、ピンナのコメントにもあるようにこういう馬場ではやっぱりノメるようで、それでも馬体が戻って見せ場はつくりました
ラスヴェンチュラスの全兄ですがこちらのほうがデインヒル的パワーがONになった走りで、ピンポイントで買うなら中山1800m良とみます
オールカマーは腰に筋肉がついたナカヤマナイトが完勝、しかしダイワファルコンは1800mまでの馬じゃなかったのか、ユニバーサルバンクは道悪はダメじゃなかったのか…というあたりがよくわからんです
ルルーシュは直線追われたらノメってましたが、ま~でもこれぐらいの道悪は我慢するほうでしょう
母ダンスーズデトワールはHighest Honorの娘でSir Gaylord4×5ですから、どんな種牡馬との配合でもナスキロ柔く斬れるストレッチランナーを出す名繁殖レーヴドスカー(レーヴディソール、アプレザンレーヴ、レーヴダムールなどの母)と配合が似ていて、実際ルルーシュもナスキロ柔い体質なのですが、一方でその母Larifoliaはダンシングブレーヴ×Krisですから、ここにサンデー系種牡馬をもってくると「サンデー×Lyphard×ハイインロー」の形にもなるのです
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008102912/
つまり外回りをナスキロ柔く差したいけれど、Lyphard的に前受けして粘りたい…というちょっと矛盾したところのある血統で、これはバラ一族がMill ReefとSecretariatを引いてナスキロ柔く斬れるのにLyphardも入るのでG1で差しに回ってもなかなかハマらないというややこしさと似ていて、けっきょくローズキングダムは東京と外回りのスローで前受け、つまり長い直線で前受けしながら斬れるという形で最も強い馬だったわけで、ルルーシュも前走後の雑感で書いたように、「東京と外回りの2000~2400mで前受けなら重賞でも◎級の印が打てる」ということになるのかと
3/4兄のステージプレゼンス(父アグネスタキオン)もきさらぎで3着するなど能力はあるんですが(ちなみにこのときの2着はレーヴドスカーの息子レーヴドリアン)、内回りで先行しても外回りで差しても、何をやってもピタッとはまらないもどかしさは戦績を見ただけで伝わってきます(^ ^;)
ルルーシュも能力は高いんですがそういうややこしい血統ではあり、やっぱり一番勝ち味があるのは東京のスローを3-3-2-2とか、そんな感じじゃないですか
先ほど「一口馬主好配合馬ピックアップ」シルクホースクラブから6頭ピックアップしました~(またしばらく経ってから、残口がある募集馬のなかからピックアップすることもあります)
先週は栗山さんの推奨馬が2頭勝ち上がり、昨年のピックアップ馬はここまで7頭が勝ち上がっています
一口推奨馬マジェスティハーツ、ホワイトフリート快勝!~栗山求の血統BLOG
http://kuriyama.miesque.com/?eid=415
ロードシュプリーム(父ロードアルティマ)、サンブルエミューズ(父ダイワメジャー)、ディアデラマドレ(父キングカメハメハ)、ホワイトフリート(父クロフネ)、マイネルブルズアイ(父アルデバラン)、マジェスティハーツ(父ハーツクライ)、ローブティサージュ(父ウォーエンブレム)と、ピックアップ馬が続々勝ち上がり!
栗山求・望田潤の「一口馬主好配合馬ピックアップ2012」
http://miesque.com/c00009.html
「競馬総合チャンネル」では「血統クリニック」と題して、メインレースの出走予定馬の血統解説をしています
神戸新聞杯はこんな感じでしたが、ヒストリカルのところの誤植(○トーセンホマレボシ×トーセンジョーダン)は直しました(^ ^;)
今からリプレイみて重賞回顧をやろうかと思ったんですが、「一口馬主好配合馬チェック」シルクを早く早くという声が多いので、まあ半分近くは終わってるんですがまずこれを終わらせようかと
というわけで回顧は夜になる可能性が高いので、まず「血統クリニック」を再掲しておきますね~
◆ハーツクライの成長曲線
カポーティスターはエピセアロームやサクラローレルの近親。母方のSeattle Slewの影響も強い長手の体型で、母にはナスキロ血脈が多く柔らかくストライドを伸ばすから、東京や外回り向きの中距離馬だ。小回り小倉で前目で立ち回った前走内容が良いし、ハーツクライ産駒はわりと晩成で3歳夏以降に一皮むけるから、ここは菊路線に名乗りをあげるような好走を期待したい。
◆パワー兼備のディープ産駒
マウントシャスタはボレアスの全弟だが、こちらのほうが父母のナスキロ柔さがオンになっていて外回りで斬れるし、宝塚記念で荒れたインに突っ込んで見せ場をつくったようにパワーも兼備している。ここも勝ち負けだろう。
ゴールドシップはステイゴールド×メジロマックイーンのオルフェーヴル配合で、ノーザンテースト≒The Minstrelのニアリークロス4×4でもあるが、Princely Gift5×5の影響で柔らかくストライドを伸ばして走る。皐月賞は荒れたインをすくって見事に抜け出したが、本来は東京や外回りを持続力で差す馬だ。ここは休み明けで上がりの競馬になると、トライアルらしい負け方になってしまうかも。
ミルドリームはフジキセキの甥で、シャイニンアーサーやクリスティロマンスとは同血(父が同じで母が全姉妹)の間柄で、シンボリクリスエス×フジキセキのアリゼオに似た配合形でもある。外回り向きの柔らかなストライドで走るが、前走の強さをみると上記馬たち同様、距離は1800mがベストかもしれない。
ヤマニンファラオは体型走法はダイワメジャーとBlushing Groomが強くベストは1800mだと書いてきたが、母父がSadler's Wellsで阪神2400mで勝ち鞍もあるし、週刊誌の立ち姿をみると前走時より胴が伸びたようにもみえる。
ブレイズアトレイルはファビラスラフインの孫でギュスターヴクライの甥。Hyperionベースの配合でまだまだ力をつけてきそうだし、ダイワメジャー×エルコンというのは小回り向きの血統だが、この馬は「サンデー×ミスプロ」の組み合わせ特有の柔らかさもあって弱点の少ない中距離馬だ。ここも相手ナリに駆ける可能性も。
ロードアクレイムはオークス馬レディパステルの息子。ディープ×トニービンはグルヴェイグやコティリオンやラウンドワールドと同じで、Wild Riskのクロスを持つのもラウンドワールドと同じ。少しジリ脚だが東京や外回り向きの持続力ある差し脚が武器で、上がりがかかれば食い込みの余地はある。
ローゼンケーニッヒは格下だが、シンボリクリスエスにMill ReefとSecretariatが入ってナスキロ柔く斬れるので阪神外回りは合っている。油断すると引っかかるので乗りにくいが、無欲の追い込みで前崩れなら。
ベールドインパクトはコイウタの3/4弟。母系のTom RolfeやLa Troienneのパワーがオンになった馬で、ディープ産駒にしてはあまりストライドが伸びない走りだから、本質は内回り小回りで捲る脚質だと思っている。
ヒストリカルはカンパニーやレニングラードの半弟で、トーセンホマレボシとは同血(父が同じで母が全姉妹)の間柄。こちらはノーザンテーストのマイラー体型と牝系のスピードを受け継いだのでカンパニーに近いタイプで、2400mは少し長いか。
メイショウカドマツはCourtly Deeの名牝系で「サンデー×ミスプロ×War Admiral×La Troienne」のA級配合形。ただし父がダイワメジャーで母父がRoberto系Kris S.だから、どちらかというと小回りで先行粘り込むタイプで、実際連対はすべて内回り小回りだ。
神戸新聞、セントライト、そして最終切符の九十九里と、菊へのステップはすべてステイゴールド産駒が優勝し、またオールカマーでは腰回りが逞しくなったナカヤマナイトが快勝、そしてロンシャンではオルフェーヴルが凱旋門賞に王手
オルフェーヴルとゴールドシップは母父メジロマックイーン、フェノーメノはデインヒル、ナカヤマナイトはカコイーシーズ、フェデラルホールはドクターデヴィアス
「肌馬の質を考えたら、実質的なリーディングサイアーは(ディープインパクトではなく)ステイゴールドじゃないか?」とはよく言われますが、う~んどうなんですかね? そう単純なことでもないんじゃないか…とも思うんですよね~
たとえば父ディープ×母父Caerleonの組み合わせは9頭のうち6頭が勝ち馬で重賞ウィナーが3頭出ていますが、ステゴ×Caerleonは4頭のうち勝ち上がったのは1頭だけ、それも1勝馬にすぎません
またディープ×トニービンは17頭中11頭が勝ち上がりグルヴェイグ、コティリオン、ラウンドワールド、ロードアクレイムと4頭のオープン馬が出ていますが、ステゴ×トニービンは22頭中9頭が勝ち上がり、オープン馬はバウンシーチューンだけ
ま~Caerleonやトニービンの肌といっても、ディープの場合はビワハイジ級やエアグルーヴ級が勢ぞろいしているのですから、もちろんそこは同一視はできません
しかしTARGETで調べてみると、ステイゴールド全産駒の1走平均賞金は185万円ですが、これを母父別にみると、ブライアンズタイム139万、トニービン128万、アフリート44万、フォーティナイナー58万、ジェイドロバリー70万、マルゼンスキー170万、Caerleon73万と、非サンデー系のリーディングBMSの上位どころとの配合では、実は軒並み数字は下がってるんですね~
そういえば伯父(母の全兄)のサッカーボーイも、シェイディハイツ、ニゾン、ニチドウタロー、パーシャンボーイ、ナオキといった、当時としてもマイナーな存在の母父から代表産駒級を次々と出していました
競走馬としてのステイゴールドは、サンデーとPrincely Giftの柔らかでしなやかな体質とディクタスのスタミナが主にONになった馬で、しかし少しだけパワーの血が不足していたというかノーザンテースト的な力強さはあまりONになっていなかったので、ここでトップスピードに乗りたい…というときにグイッと加速できないところがあって、だからいつも相手ナリに2着3着ということが多い馬だったのだと考えています
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1994108729/
だから産駒の代では、ノーザンテーストの頑健さをONにするような配合、ノーザンテーストそのものをクロスするのはもちろん、ノーザンテースト≒The Minstrelやノーザンテースト≒Vice Regentをニアリークロスしたり(Deputy Minister持ち牝馬との配合はアイスフォーリスをはじめなかなか確率が高い)、Lady AngelaにFlower Bowlやリマンドを合わせたりする配合が成功しやすいのだ…ということは何度か書いてきました
日本の馬産において父や母父として成功をおさめて生き残ってきた血というのは、多くは高速芝を走るのに必要なしなやかさ柔らかさを伝える血なわけで、しかし種牡馬ステイゴールドはそういう血はあまり必要としないのです
たとえば同じノーザンテーストの血を引く繁殖牝馬でも、そこに柔らかな血をもってきて体質が柔らかくなって芝で好成績をおさめて社台に繁殖として戻った牝馬と、体質が硬いままで芝の良駒を出せずに放出された牝馬では、種牡馬ステイゴールドに合う牝馬は後者のほうが可能性は高いでしょう
となると、社台で繋養されなかったことも社台の牝馬にあまり配合されなかったことも、ステイゴールドにとって本当にマイナスだったと言い切れるのだろうかと
メジロマックイーン、タイトスポット、ポリッシュネイビー、カコイーシーズ、モガンボ、これらの肌から重賞勝ち馬を続々と出せる種牡馬は他にいませんが、だからといってCaerleonやKingmamboやSadler's WellsやA.P.IndyやUnbridledやHighest Honorやデインヒルやトニービンといったところとバンバン配合したとして(ま~このなかではサドラーやデインヒルやKingmamboとは好相性でしょうが)、今より飛躍的に産駒成績が上がるとも私は思えないです
この喩えは前にも書きましたが、アウトローのベースの隅かすめるような高速スライダーを大ホームランするステイゴールドはそりゃもう絶対に凄いんですが、絶好球を見逃さず長打にする種牡馬、ビワハイジやエアグルーヴとの配合で確実にオープン馬を出す種牡馬というのもなかなかいないわけで、それはそれで評価されて大事にされて当然だろうと
重賞回顧の前ふり的なつもりで書き始めたら、長くなってしまったので別エントリで先に(^ ^;)これからレースを見直します
阪神芝は稍重発表ですが、1R2Rをみるかぎりちょっと泥は飛んでますがそんなに走りにくそうな感じはなく、これから降らないなら良に近い稍重ぐらいの感覚でいいんじゃないかという時計
中山は稍重発表で今もしとしと降り続いてますから、重まで悪化も想定しつつ…
外房は△レイカーラが人気ですが、Caerleon×Mill Reefでナスキロ柔さを伝えるカーラパワーの娘で、脚長でただでさえ外回りで斬れるタイプだけに中山で道悪だと押さえでしょう(ちなみにカーラパワー産駒は芝重不[0.0.2.4])
△ディープサウンドはラスヴェンチュラスの全兄ですが、こちらは主にデインヒルがONになった体型走法で中山のパワー勝負歓迎、ただ道悪で大敗したときに「上滑りする馬場はダメ」というコメントを読んだ記憶が…
◎はロイヤルクレスト
母はRaise a Native4×4ですが、Alibhaiを3本引きHyperion4・5×4のダイナガリバーも入るので体質がHyperion硬くて、行くだけ行って上がりのかかる決着に持ち込んでパワーで踏ん張るというタイプ
ゴールドシップのイン捲りの余韻さめやらぬ最終の春興Sで、一頭だけ4角でもラチ沿いを回って粘りに粘ったように荒れ馬場は大得意(馬場が渋ったときは[1.3.0.1])、そして1600mでハナをきったときは[3.3.0.0]、前走行けずに大敗しただけにここは譲らないはず
ダイワメジャー牝系の中山巧者で道悪もこなす○ヒシカツジェームスは無難な相手ですが、道悪なら▲レトと☆フェスティヴタローを○と同格の相手本線で
甲東は△ショウナンラムジが人気ですが、母のBold Ruler5×5・5の軽さで京都の軽い馬場フワッと…というイメージが強いマイラーで、阪神で稍重ならフジキセキ×ユタカオーのダイタクリーヴァ配合で母母父がサドラーのぶん硬肉で力馬っぽくなった◎タマモコントラバスが、1500m③②、1600mも現級でクビ・ハナ・ハナ・ハナの5着があり距離不安なしというかむしろ1600mベスト、稍重[0.1.1.1]重不[1.1.0.0]で軸としては信用できそう
○ニシノスタイルは母がナスキロのクロスで動きが緩慢でエリンコートのマイラー版みたいなイメージがあるので、外マイルで馬場が渋るというのはこれも条件揃った感あり、△アルティシムスも渋るのは歓迎ですがこれはディープにTom Rolfeらしいガシャガシャ走りで内回り向きですから、◎流しと◎○流しでいきたいです
ムーンライトはこれだけ人気がないなら◎エドノヤマトでいってみたいですね~
東プリと関東オークスに勝ったヘイワンリーフの息子で、洋芝や道悪で狙いたい力馬で、外回りより内回りがベターでもあります
前走はスローで上がりが速く4着が精いっぱいでしたが、復調は感じられる内容でしたよ
神戸新聞はマウントシャスタは○にしましたが、この馬の配合はディープにCaerleonにフレンチデピュティですからナスキロ的斬れを増幅し、BurghclereにVaguely Nobleですからハイインロー的スタミナも最良のラインで押さえてあって、これだけみるとビワハイジの子供のようにグニャグニャ斬れそうなんですが、母がLa Troienneのラインを3本引く(だから産駒はダート巧者が多い)のでパワーも兼備していて、ようするにディープ産駒としても斬れもスタミナもパワー押さえましたという、特選幕の内弁当みたいな配合になっとります
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106130/
ボレアスよりもナスキロ柔さがONになっているので外回りで斬れるし、宝塚で荒れたインに突っ込んで見せ場をつくったようにパワーも十分で、中距離なら先行差し自在で何でもできるオールラウンダーですが、すべてのカテゴリで90点だけど突出した武器を持たないので大きなところでは善戦マン的なポジションに落ち着くんじゃないか…という予感もあって、ま~道悪は上手だと思うので今日は成長度合いとともに、川田がマウントシャスタをどういう馬だと思って乗ってくるのか、そこにも注目したいです
ゴールドシップなんてスピードの乗りは遅いけれど乗ってしまえばストライドを伸ばして惰性でいつまでも伸び続けるという、長所も短所もハッキリしてるカラアゲ弁当大盛みたいなやつで、でもこういうキャラがハッキリ立ってる馬のほうが、鞍上も作戦を立てやすいし長所を活かしやすいという面はあると思うんですよね~
阪神10R 夕月特別
◎9.ハワイアンウインド
○12.アナスタシアブルー
▲8.サンレガーロ
△2.コウエイオトメ
×10.リトルダーリン
注4.ラシンティランテ
◎はラスヴェンチュラスとレイカーラが叩き合った7/15のハイレベル平場戦で4着だから、次走小倉でレコード圧勝も当然。母はディープインパクトの半姉で、父父がキングマンボで母父がデインヒルで母母がウインドインハーヘアという、英オークスを勝っても誰も驚かない本格派の欧州中距離血統だ。体重が20キロ以上も増えて上昇一途を辿る3歳馬で、胴が長くてナスキロ柔い体質だから外回りの斬れ勝負でも見劣らない。ここで底が割れることはないだろうし、秋華賞への最終切符をゲットするとみた。○もライラプスの娘でマツクニ厩舎らしい凄いトモをしているが、ファルブラヴ×フレンチデピュティでパワーでグイッと加速するので、どちらかというと小回り内回りがベターかもしれない。
阪神9R ききょうS
◎2.プリムラブルガリス
○10.ワキノブレイブ
▲9.アウトシャイン
△4.プリンセスジャック
×1.ジェネクラージュ
×3.ローガンサファイア
注5.ドリームマークス
注6.マルシゲサムライ
混戦だが◎から入ってみたい。フレンチデピュティ×サンデーサイレンス×ナイトシフトだから米血パワーの勝った配合だが、それだけに母系の奥にハイインロー血脈の凝縮があるのは好感。デビュー戦は4角で不利がなければ勝ち負けだったはずで実際前走は大楽勝だったし、血統体型から距離も1400mあたりがベストだろう。このメンバーならハナもありうる。
--------
夕月はハワイアンウインドが直線狭いところをこじ開けて、アナタスシアブルーをハナ差だけ、しかしねじ伏せるように差しきって秋華賞最終切符をゲット
7/15のラスヴェンチュラス=レイカーラ戦の1~4着馬はずっと追いかけてますが、その後は③③③①①①でこの③がローズ3着も含めいずれもハイレベルな内容ですから、あのレースはほんとに凄かった
ハワイアンウインドもラスヴェンチュラスもハイレベルなところでメイチの競馬が続くだけに、本番でどの程度お釣りが残っているかがカギでしょうが、お釣りが残っているようなら何らかの印は回すつもり
日曜の外房にはレイカーラが出てきますが、新潟外1800mと中山1600mでは2馬身ぐらいパフォーマンスが違う馬やと思ってるので、2馬身パフォーマンスが落ちても勝てるかどうかこれから考えます
プリンセスジャックはここでも勝ち負けの力はあると思ってたんですが、母父アフリートで「馬群を嫌がる」という陣営のコメントを読むと外枠がよかったかなあ…と思えてきてちょっと評価を下げたんですが、今日のレースぶりなら問題なしですね~
で、これは次のキャロット会報のコラムとかいろいろネタバレになっちゃうんでまだあんまり書きたくないんですが、ダイワメジャー×アフリートというのは勝ち上がり率100%の鉄板配合で、なぜ鉄板かというとアフリートの母父Venetian JesterがDroneとニアリーだからです(ダイワメジャーとDroneのニックスは今さら説明不要でしょう)
プリムラブルガリスはハナを切る構えもワキノブレイブが外から来たので、これを行かせて番手マークに切り替えたまではよかったんですが、ワキノが直線半ばで一杯になってしまったのでそこで進路がなくなってしまいました…
あれローガンサファイアの外に出していれば同じぐらいの脚で上がれたと思うんですが、岩田の1人気が逃げたのだから後ろにつけておけばOKと考えたのも当然で、私もおうそこでいい、岩田の後ろにくっついていけ~と声をかけてたぐらいで、浜中は責められないです…(^ ^;)
こちらは菊の最終切符をシッカリつかんだフェデラルホールは、パドックをみて思ったことはとにかく体型と肉付きに全く無駄がないのがいいですね~
こないだMahmoudさんちのブログでオルフェーヴルとドリームジャーニーの走法の話をしてたんですが、オルフェーヴルの各レースのストライド幅を10cm単位で計測されていて相変わらず凄いです(^ ^;)
http://ameblo.jp/mahmoud1933/entry-11357935768.html#main
オルフェーヴル兄弟とフェデラルホールはノーザンテーストのクロスで馬体のシルエットはいずれもノーザンテースト的なのですが、オルフェーヴルは柔らかな筋肉がいっぱいついていて、ドリームジャーニーは硬めの筋肉がいっぱいついていて、フェデラルホールは柔らかな筋肉が必要最小限だけついている感じ
だから馬ナリで走っているときの燃費が抜群によくて、同じフォームのままいつまでも走り続ける感じで追ってバーンと弾けないので後続を突き放すことはできませんでしたが、それがこの馬をステイヤーとみる根拠の一つでもあるのです
ディサイファはえらい後ろから、ドタドタと大外を捲って今日も2着でしたが(^ ^;)、やっぱり中山のほうが勝ち味はありそうな
そして蛯名がああ乗るということは、土曜は外捲りOKの馬場だったと
先週の雑感・小倉編~やはりハイレベルだったレイカーラ=ラスヴェンチュラス戦
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/e9482f0e79b76ec3da4006d8c64e983e
「血統屋メールマガジン」で栗山さんが書いてる「思い出のこの血統」シリーズは、私も一読者として毎週楽しみにしていますが、今週は懐かしのオールカマー圧勝ジュサブロー
私もあの勝ちっぷりに惚れてJCで応援したクチで、当時京都タワー地下街の飲み屋であくせく働いて稼いだバイト代を注ぎ込んでしまいましたが(^ ^;)、今思えばシーホーク(ステイヤー)×サウンドトラック(スプリンター)という配合は典型的な中山>東京の捲りの中距離馬が出るパターンで、その後は日経賞でミホシンザンの2着、ダービー馬ダイナガリバーに競り勝って気を吐きました
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1982102353/
毎週発刊中!血統屋メールマガジン(栗山求と望田潤が土日の予想や血統情報などを配信)
http://www.mag2.com/m/0001305873.html
--------
行川は◎ディサイファ
ディープにミスプロでクロスがHalo≒Sir Ivor3・5×6ですから柔らかさはあるのですが、母ミズナはグラスワンダーの近親でRaise a NativeとSwapsのクロスで、ここから蛯名に「ダートのほうが合うかもしれない」と言わせるドタドタ走法を受け継いで、だかた東京や新潟外では何かに斬れ負けすると書いてきましたが、フェデラルホールを追うように捲った南相馬を見ての通り、捲りのきくコースならば◎でいいでしょう
逃げ馬不在でスロー想定だけに、ビワハイジ的小脚で俊敏に捲る▲アロヒラニの巻き返しがありそうですが、中山は月曜こそ外捲りもきく馬場になっていたとはいえあれは雨の影響もあったと考えられるし、Cコースでまたインベタになるかもしれないし、現時点では外枠から入りにくいところはあります
インベタなら△トウショウレイザーと△ケルンフォーティーの前残りも少し警戒ですが、チェリーメドゥーサと同じシックスセンス産駒でデインヒル的ドタドタ走法で昨年のこのレース2着の☆アルティストもインに潜れば
九十九里は◎フェデラルホール
ノーザンテースト4×3に、Determine(Alibhai×Mahmoud)、Alycidon(Donatello×Hyperion)、そしてMolly Desmond牝系のガーサントと、Lady Angela増幅の仕掛けが万全の「ステイゴールド黄金配合」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106104/
しかしこうしてみると、アンデスレディー(=シャダイチャッター=シャダイスピーチ)は、Sans Souci3×4のガーサントを文字どおり1/4異系とし、残りの3/4をHyperionとNearcoのクロスでかため、しかもMolly Desmond-Pretty Pollyの継続クロスにもなっているという、そりゃあ子孫繁栄しまっせ~というべき好配合になってます(善哉氏のPretty Polly好きは有名)
血統にはこだわらない、いいものは買う、買えるものならチャンピオンは全部買う…というのが社台のやり方だとすれば、だからこそLady Angela3×2で豆タンクのような体型のノーザンテーストとか、Grey Sovereign系の中堅種牡馬にHyperionを重ねて突然凱旋門賞を勝ったトニービンとか、Gainsborough傍系の荒くれ者ディクタスとか、Hermit系の仏リーディング種牡馬ガーサントとか、La Troienneの名牝系にTourbillon系という米仏アウトサイダー配合のヒッティングアウェーとか、多くの失敗のなかによくぞこういう貴重な血が日本に入って遺ったもんだという歴史があることは認めなければならず、ノーザンテーストのLady Angela3×2にディクタスやガーサントやヒッティングアウェーをアウトブリードすることによって、ダイナカール牝系もサッカーボーイ牝系もダイナシュート牝系も、そしてシャダイチャッター=アンデスレディー牝系も活力を増し子孫を繁栄させてきたのです
つまりオルフェーヴルとはノーザンテーストのクロス以外にも、母父がTourbillon系のアウトサイダーであること、AlycidonをLady Angelaに脈絡させていることが共通する配合ということになりますが、残るべくして残ったダイナサッシュとアンデスレディーの子孫から、体型はやはりノーザンテーストがONになっていてしかしサンデーとフランス血脈の柔らかな体質もONになっていて、オルフェやドリームジャーニーほど才気走った俊敏さはないけれど軽々と捲ったあともどこまでも伸び続けそうな燃費の良い走りをみせるフェデラルホールが出たというのは、ダイナガリバーがダービーを制した年から血統をかじりはじめ、ノーザンテーストの手書きの血統表からありとあらゆることを教わってきた40代後半オヤジにとっては、血統表をみればみるほど胸熱です
もちろんここも蛯名は乗りたがっていたのですが、菊はナカヤマフェスタ的配合のフェノーメノがいますからここから隼人で…ということで、隼人で本気で菊を狙っているというのもなんかいいではないですか~
タイセイグルーヴィは配合通りチョウサンにサダムパテックが乗り移ったような伸び方をするので東京向き、スペースアークもスペシャルウィークにナスキロで胴長で緩慢なストライドで、相手はシンボリクリスエス産駒ながらダイワメジャー牝系の機動力で中山をスイスイ捲る○ナンデヤネンと、ティファニーラス牝系にRobertoとDanzigとAlydarが入った△ヤマニンアーマー、この2頭に絞って隼人を応援
阪神12は◎サンライズトゥルー
母がリアルシャダイ×ノーザンテーストでこのパワーが出た走りで、これは京都外より阪神内のほうが絶対パフォーマンスが上がるタイプで、ムーニーバレー4着よりパフォーマンスが上がるとすればまず勝ち負け
相手もネオユニ×ブライアンズタイムらしく小回り2000mで機動力をみせた○ダイシンハンターで、この母父Roberto系馬券でいってみたいです~
昨日更新の「血統クリニック~神戸新聞杯」における、ヒストリカルの記述について誤りがあったので、ここで訂正したものを再掲しておきます
--------
ヒストリカルはカンパニーやレニングラードの半弟で、トーセンホマレボシとは同血(父ディープインパクトが同じで母が全姉妹)の間柄。こちらはノーザンテーストのマイラー体型と牝系のスピードを受け継いだのでカンパニーに近いタイプで、2400mは少し長いか。