阪神11R 大阪杯
◎1.ロードマイウェイ
○12.クロノジェネシス
ダノンキングリーはディープ×ストームキャット×リローンチの黄金配合だが、ずっと東京1800最強と書いてきたし、阪神内2000ならば“しなやかホエールキャプチャ”クロノジェネシスの充実をとりたいというのが筆者の考え。とはいえ大阪杯はハッキリ前有利内有利のレースで、土曜の競馬もそんな傾向は見てとれた。馬券的な妙味は、ユタカでスタートが決まればハナまであるロードマイウェイだろう。ジャスタウェイ×ジャングルポケットでトニービン4×3、ハイペリオン血脈の凝縮を両親から受け継ぎ、成長力と持続力に富む中距離血統。金鯱賞もチャレンジCも上がり3Fは同じ33.8で、前で受けて粘着力を活かすケイバならもっとやれる馬だ。
--------
予想コメントではこのように書いたのですが、日曜も10R難波はセラピアが番手押し切りで直後のポッケリーニが2着に流れ込み、9R千種川はコウエイダリアとトンボイの絵にかいたような行った行った
土曜以上に高速でイン有利バイアスになっている感もあって、逃げ馬不在といわれるなかでいったい何が逃げるのか、その逃げ馬の直後のインというベスポジをとるのはどれなのか、私のTLではそんな話題ばかりでした
ロードマイウェイはゲートの中でやっぱりジッとしてないし、出たときの体勢もよくなくて横に滑るような感じで脚を取られて後退、予想コメントにも書いたようにHyperion的な持続力粘着力で走る中距離馬なので、この悪癖を克服しないといろいろ難しいですね…
最もスタートが良かったのはラッキーライラックで、ミルコは直後のワグネリアン福永を牽制しながらラチ沿いへ、2番目にスタートが良かったダノンキングリー横山典は外のジナンボー藤岡祐介をチラ見しながら「俺が行くしかないか…」という感じでフワリとハナへ

1角の入りのパトロールですが、この時点でダノンキングリーが早々と失速しない限りは、ラッキーライラックの好走の確率がマックスまで高まったといえます
ノリとしてはもっとドスローに落としたかったのかもですが、ジナンボーが微妙につついてくるので中盤も緩むことはなく、前後半でいうと60.4-58.0
これが18年のように向正面でもっとペースダウンすれば、スワーヴリチャードのようにそこで一気に先頭に立つ術もあるんですが、そのスキもないぐらいの絶妙なスローで、ラチ沿いを走った前の組にしかチャンスはないレースになったといえるでしょう
これは4角手前の映像ですが、クロノジェネシスの外を回った5頭は全滅で、最後方から上がり1位で4着に追い込んだカデナはここからラチ沿いに突っ込みます

そんなわけでラッキーライラックにとっては理想的なレースになったといえるし、その外を回りつづけたクロノジェネシスも非常に強い2着だったといえるかと
秋華賞で+20キロで復帰して以降、フォトパドックや追い切りを見るたびに「前走より更にいい!」と毎回言いつづけているほどで、小さなBlushing GroomがHyperion的なスタミナに支えられて古馬になってブリブリ成長して頂点にまでのぼりつめるというのはマヤノトップガンの頃はよく見たシーンですが、バゴやNashwanがこういう成長曲線に乗ったら恐るべしです
ラッキーライラックも牝馬クラシックはアーモンドの露払いみたいな役回りも、そこから地道に着実に成長しつづけ、エリ女でインを切り裂いて勝ったのはスミヨンマジックという印象も強かったんですが、今日の直線でもダノンとジナンボーの間をこじ開けるように割って出て、あんなケイバは若いころはできませんでしたからね

さっさんの最後の予想は、G1に昇格する前年の16年大阪杯、◎はショウナンパンドラで、根拠は「Burghclereとディクタスを通じるBusted≒Doronic4×4の本格化」
2日後の4月5日に突然逝ってしまいましたが、2020年4月5日に行われたG1大阪杯は、充実期を迎えたオルフェーヴル産駒と上がりに上がるバゴ産駒の叩き合いとなり、まあいつも言うように全馬に公平なレースなんてないので、ここは牝馬2頭の成長をほめたたえ充実に脱帽して終わりにしたいと思います…さっさんお化けもそれで成仏するでしょう
1~3着馬についてはNETKEIBAの全頭血統解説より再掲します
ラッキーライラック
母ライラックスアンドレースはアシュランドS(米G1・AF8.5F)勝ち。母父Flower Alley(トラヴァーズS)はトーセンラーやスピルバーグの半兄でアイルハヴアナザーの父。母父フォーティナイナー系はエポカドーロと同じ。ミッキーアイルやアエロリットと同じ北米牝系だが、母系のSeattle Slewの影響でオルフェ産駒にしては伸びのある体型。今は大箱2000がベストコースか。ここも中山記念ぐらいは。(距離◎スピード○底力○コース○)

クロノジェネシス
母クロノロジストはビーチサンバと同血(父が同じで母が全姉妹)の間柄で、本馬の他にもノームコアやハピネスダンサーなどを産んだ名繁殖。母母インディスユニゾンはフサイチエアデールの全妹にあたる。秋華賞は+20キロ、京都記念は+12キロと馬体は充実一途。Blushing Groom系らしいオールラウンダーでHalo5×4らしい機動力も持ち合わせており、馬場も不問で死角の少なさではここでも最右翼の存在。(距離○スピード○底力◎コース◎)

ダノンキングリー
ダノンレジェンドやダノングッドの半弟で、トラヴァーズS勝ちウエストコーストの甥。母母Caressingは北米2歳女王。ディープ×Storm CatにIn RealityやCequilloが入る黄金配合で、性能の高さはサートゥルナーリアにもヒケをとらない。Relaunchの血が入るので本来はフワッと流れ込む脚質で、ずっと東京1800最強説できたが、阪神内2000だとスローを先行流れ込みが理想。(距離○スピード◎底力◎コース○)

ラッキーライラックの配合そのものはデビュー時から絶賛してきたのであんまり書くこともないですが、「3/4Northern Dancerクロス」をエレクトロアート≒Sadler's Wellsのニアリークロスで締めるというのはオルフェ産駒としては最高得点がつけられるものです
あとオルフェ産駒は母や母父にマイラーっぽいスピードを入れて先行力や機動力を増す配合にしたほうが大きいところを勝ちやすく、重賞勝ち馬の母は
ラッキーライラック…母ライラックアンドレースはアシュランドS(米G1・AF8.5F)勝ち
エポカドーロ…母ダイワパッションはフィリーズレビュー勝ち
サラス…母ララアはハリウッドスターレットS(米G1・AW8.5F)勝ち
シャインガーネット…母ベルベットローブはGone West産駒でJRA3勝(ダ1400~1800)
ロックディスタウン…母ストレイキャットはStorm Cat産駒でワンブレスアウェイやキャットコインの母
いずれもミスプロやStorm Catなどのスピード系でマイラーなんですよね
たとえばシンボリクリスエスやキングカメハメハやブライアンズタイムの肌とも相性は良くて勝ち馬率なんかは高いんですが、母中距離型のオルフェ産駒は軽快に先行できないことが多いので、重賞を勝ちきるとこまではなかなかいかないんですよね…エスポワールとかオーソリティとかタガノディアマンテとかね
週末までに皐月賞の全頭解説をすすめなければならないんですが、ヴェルトライゼンデはPOGで推奨したように大好きな馬でまだまだ奥があると思ういっぽうで、ドリームジャーニー×マンデラ(Acatenango)で良の皐月賞を勝ち切る絶対スピードがあるのかどうかというね、そのあたりももう一度思案してみたいです
◎1.ロードマイウェイ
○12.クロノジェネシス
ダノンキングリーはディープ×ストームキャット×リローンチの黄金配合だが、ずっと東京1800最強と書いてきたし、阪神内2000ならば“しなやかホエールキャプチャ”クロノジェネシスの充実をとりたいというのが筆者の考え。とはいえ大阪杯はハッキリ前有利内有利のレースで、土曜の競馬もそんな傾向は見てとれた。馬券的な妙味は、ユタカでスタートが決まればハナまであるロードマイウェイだろう。ジャスタウェイ×ジャングルポケットでトニービン4×3、ハイペリオン血脈の凝縮を両親から受け継ぎ、成長力と持続力に富む中距離血統。金鯱賞もチャレンジCも上がり3Fは同じ33.8で、前で受けて粘着力を活かすケイバならもっとやれる馬だ。
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予想コメントではこのように書いたのですが、日曜も10R難波はセラピアが番手押し切りで直後のポッケリーニが2着に流れ込み、9R千種川はコウエイダリアとトンボイの絵にかいたような行った行った
土曜以上に高速でイン有利バイアスになっている感もあって、逃げ馬不在といわれるなかでいったい何が逃げるのか、その逃げ馬の直後のインというベスポジをとるのはどれなのか、私のTLではそんな話題ばかりでした
ロードマイウェイはゲートの中でやっぱりジッとしてないし、出たときの体勢もよくなくて横に滑るような感じで脚を取られて後退、予想コメントにも書いたようにHyperion的な持続力粘着力で走る中距離馬なので、この悪癖を克服しないといろいろ難しいですね…
最もスタートが良かったのはラッキーライラックで、ミルコは直後のワグネリアン福永を牽制しながらラチ沿いへ、2番目にスタートが良かったダノンキングリー横山典は外のジナンボー藤岡祐介をチラ見しながら「俺が行くしかないか…」という感じでフワリとハナへ

1角の入りのパトロールですが、この時点でダノンキングリーが早々と失速しない限りは、ラッキーライラックの好走の確率がマックスまで高まったといえます
ノリとしてはもっとドスローに落としたかったのかもですが、ジナンボーが微妙につついてくるので中盤も緩むことはなく、前後半でいうと60.4-58.0
これが18年のように向正面でもっとペースダウンすれば、スワーヴリチャードのようにそこで一気に先頭に立つ術もあるんですが、そのスキもないぐらいの絶妙なスローで、ラチ沿いを走った前の組にしかチャンスはないレースになったといえるでしょう
これは4角手前の映像ですが、クロノジェネシスの外を回った5頭は全滅で、最後方から上がり1位で4着に追い込んだカデナはここからラチ沿いに突っ込みます

そんなわけでラッキーライラックにとっては理想的なレースになったといえるし、その外を回りつづけたクロノジェネシスも非常に強い2着だったといえるかと
秋華賞で+20キロで復帰して以降、フォトパドックや追い切りを見るたびに「前走より更にいい!」と毎回言いつづけているほどで、小さなBlushing GroomがHyperion的なスタミナに支えられて古馬になってブリブリ成長して頂点にまでのぼりつめるというのはマヤノトップガンの頃はよく見たシーンですが、バゴやNashwanがこういう成長曲線に乗ったら恐るべしです
ラッキーライラックも牝馬クラシックはアーモンドの露払いみたいな役回りも、そこから地道に着実に成長しつづけ、エリ女でインを切り裂いて勝ったのはスミヨンマジックという印象も強かったんですが、今日の直線でもダノンとジナンボーの間をこじ開けるように割って出て、あんなケイバは若いころはできませんでしたからね

さっさんの最後の予想は、G1に昇格する前年の16年大阪杯、◎はショウナンパンドラで、根拠は「Burghclereとディクタスを通じるBusted≒Doronic4×4の本格化」
2日後の4月5日に突然逝ってしまいましたが、2020年4月5日に行われたG1大阪杯は、充実期を迎えたオルフェーヴル産駒と上がりに上がるバゴ産駒の叩き合いとなり、まあいつも言うように全馬に公平なレースなんてないので、ここは牝馬2頭の成長をほめたたえ充実に脱帽して終わりにしたいと思います…さっさんお化けもそれで成仏するでしょう
1~3着馬についてはNETKEIBAの全頭血統解説より再掲します
ラッキーライラック
母ライラックスアンドレースはアシュランドS(米G1・AF8.5F)勝ち。母父Flower Alley(トラヴァーズS)はトーセンラーやスピルバーグの半兄でアイルハヴアナザーの父。母父フォーティナイナー系はエポカドーロと同じ。ミッキーアイルやアエロリットと同じ北米牝系だが、母系のSeattle Slewの影響でオルフェ産駒にしては伸びのある体型。今は大箱2000がベストコースか。ここも中山記念ぐらいは。(距離◎スピード○底力○コース○)

クロノジェネシス
母クロノロジストはビーチサンバと同血(父が同じで母が全姉妹)の間柄で、本馬の他にもノームコアやハピネスダンサーなどを産んだ名繁殖。母母インディスユニゾンはフサイチエアデールの全妹にあたる。秋華賞は+20キロ、京都記念は+12キロと馬体は充実一途。Blushing Groom系らしいオールラウンダーでHalo5×4らしい機動力も持ち合わせており、馬場も不問で死角の少なさではここでも最右翼の存在。(距離○スピード○底力◎コース◎)

ダノンキングリー
ダノンレジェンドやダノングッドの半弟で、トラヴァーズS勝ちウエストコーストの甥。母母Caressingは北米2歳女王。ディープ×Storm CatにIn RealityやCequilloが入る黄金配合で、性能の高さはサートゥルナーリアにもヒケをとらない。Relaunchの血が入るので本来はフワッと流れ込む脚質で、ずっと東京1800最強説できたが、阪神内2000だとスローを先行流れ込みが理想。(距離○スピード◎底力◎コース○)

ラッキーライラックの配合そのものはデビュー時から絶賛してきたのであんまり書くこともないですが、「3/4Northern Dancerクロス」をエレクトロアート≒Sadler's Wellsのニアリークロスで締めるというのはオルフェ産駒としては最高得点がつけられるものです
あとオルフェ産駒は母や母父にマイラーっぽいスピードを入れて先行力や機動力を増す配合にしたほうが大きいところを勝ちやすく、重賞勝ち馬の母は
ラッキーライラック…母ライラックアンドレースはアシュランドS(米G1・AF8.5F)勝ち
エポカドーロ…母ダイワパッションはフィリーズレビュー勝ち
サラス…母ララアはハリウッドスターレットS(米G1・AW8.5F)勝ち
シャインガーネット…母ベルベットローブはGone West産駒でJRA3勝(ダ1400~1800)
ロックディスタウン…母ストレイキャットはStorm Cat産駒でワンブレスアウェイやキャットコインの母
いずれもミスプロやStorm Catなどのスピード系でマイラーなんですよね
たとえばシンボリクリスエスやキングカメハメハやブライアンズタイムの肌とも相性は良くて勝ち馬率なんかは高いんですが、母中距離型のオルフェ産駒は軽快に先行できないことが多いので、重賞を勝ちきるとこまではなかなかいかないんですよね…エスポワールとかオーソリティとかタガノディアマンテとかね
週末までに皐月賞の全頭解説をすすめなければならないんですが、ヴェルトライゼンデはPOGで推奨したように大好きな馬でまだまだ奥があると思ういっぽうで、ドリームジャーニー×マンデラ(Acatenango)で良の皐月賞を勝ち切る絶対スピードがあるのかどうかというね、そのあたりももう一度思案してみたいです