グレイルは“後ろがデインヒル”なので坂を駆け上がるときの勢いはよかったのですが、そこからフォームが沈まず長い直線で惰性の伸びがなかったのは、以前から指摘しているように、“前がグラスワンダー”だからだろうと思います
ゴーフォザサミットがいかにもハーツクライという東京での末脚の伸ばし方だったのとは対照的で、やっぱりグレイルやタイムフライヤーはハーツクライのスタンダードとはちょっと違う馬で(マジックタイム的な方向に寄っているともいえる)、だからこそ京都内回りでワンツー決めたり中山内回りを捲り差したりという芸当ができるわけでね
そのあたりのこそばゆい話は、明日発売の「サラブレ」でMahmoudさんとやってますのでご一読いただいたいですが(3歳馬素質番付)、上がり11.8-12.0の弥生賞ならまたタイムフライヤーをねじ伏せる可能性もあると思います
という話の流れから東京4は◎トラストケンシン
ベストメンバーの甥で、母系にヌレサドとテスコボーイとBlushing Groomが入って、まさにナスペリオンなハーツクライの典型
字面の成績だけみると東京で凡走→中山で好走ですが、東京の新馬は超スローの上がり10.8-11.1、それを最後方からブラストワンピースと同じぐらいの脚色で追い込んでました
その後中山で連続3着もエンジンがかかったのは直線半ばからで、東京も距離延長もかなりプラスとみてまずはここから
ちなみにハーツクライ×エルコンドルパサーの男馬といえば東京芝2400[0-2-0-0]のストロングレヴィルがいますね
東京最終は◎メイショウボンロク
名血リアフォーモサの孫で、アグネスデジタルを肉付きよくしたようなマイラー体型、父系がA.P.Indyで母母父がNureyev、血統的にも東京マイルがベストやと思います
1600mは走ったことがないのですが、1700m[0-0-0-2]で1400m[4-2-1-8]、これは1700が長いというよりは小回りコーナー4つのレースが合わないとみるべき
小倉開催は明日に順延となりましたが、「厳選予想 ウマい馬券」ではクイーンCと雲雀Sとテレビ山梨杯を予想していますので、月曜もよろしくお願いします(「競馬道OnLine」のほうは栗山さんの担当です)