栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

朝日杯にまつわる血統の話(2)

2017-12-14 14:34:03 | 配合論

ディーマジェスティが皐月賞を勝ったときに、「ディープインパクト×Robertoはアンチニックスのように言われてきたが、不振なのは牝であって、牡の場合はコンスタントにオープン級が出ているし勝ち上がり率も高い」と書きました

母系にRobertoの血を引くディープインパクト産駒は、ディーマジェスティ、ステファノス、アドミラブル、シャイニングレイ、ゼーヴィント、サトノラーゼン、シルバーステートなどなど、賞金ベスト20にランクされるのは牡ばかりで牝はカワキタエンカぐらいかな



このセックスバイアスは2歳においてもハッキリ出ていて、牡は朝日杯で本命になりそうなダノンプレミアム(母父Intikhab)をはじめ、ヘンリーバローズ(母父Silver Hawk)やフランツ(母父ブライアンズタイム)など来春が楽しみな素材が出ていますが、牝はここまで10頭がデビューして勝ち上がったのはフィニフティとガールズバンドだけ

あと出走馬の血統表を見ていて気づいたんですが、ダノンプレミアムの母とカシアスの母はデインヒルとZienelle=Polish Precedentを通じてDanzigとBuckpasserをクロスしているのが同じですね



ダノンプレミアムの全兄ロードプレミアムはHabitat的後駆を受け継いで未だに後ろがペランペランで、東京でムーアがグイグイ追っても坂にさしかかるとフワッとしてますが、デインヒル的プリケツを引いた弟は坂のところで後続を一気に突き放してしまった

というわけで、ダノンプレミアムを一言コメントでいうならば、“お利口ミッキーアイル”ですかね

コメント (10)
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