栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

12/2,3の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2017-12-04 22:13:18 | 共有クラブ

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2016)』『ディープインパクト好配合リスト(2017)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したエリスライト(牝2歳)が日曜中山6Rの新馬戦(芝2000m)を勝ち上がりました。

★キャロットクラブ
父ディープインパクト
母クリソプレーズ(エルコンドルパサー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015104758/
牝 募集価格:7000万円
名繁殖クリソプレーズの娘で、マリアライトやフォルトファーレンの全妹で、クリソライトやリアファルの3/4妹。クリソプレーズはBold Reason≒Never BendとRibotのクロスでパワーとスタミナを強く伝える繁殖牝馬ですが、ディープインパクトとの配合はその母母Burghclereのスタミナをそれほど活かした形ではなく、こういう配合のディープ産駒は牡より牝のほうが成功しやすいのです。実馬も父のしなやかさと母の武骨さの発現のバランスが絶妙に見え、ディープインパクト産駒ではこれをピックします。(望田)
【8/30追記】
宝塚記念(G1)とエリザベス女王杯(G1)を勝ったマリアライトの全妹。クリソライト(ジャパンダートダービー)、リアファル(神戸新聞杯)の4分の3妹でもあります。母クリソプレーズはアロンダイト(ジャパンCダート)の全姉で、現役時代はローズS8着などの成績を残しました。上記のとおり繁殖成績はきわめて優秀。「ディープインパクト×エルコンドルパサー」は少ないサンプルから他にアンビシャス(大阪杯、ラジオNIKKEI賞)を出しています。馬体によほど問題がない限り走ってくる血統で、動画を見るかぎりそうした不安点は認められません。兄弟と同じく重賞を狙える器でしょう。現時点で馬体重は410kgですが、マリアライトは3歳1月のデビュー戦が420kgなので問題ありません。(栗山)

○エリスライト(牝・母クリソプレーズ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015104758/
マリアライトの全妹で、クリソライトやリアファルの3/4妹。母父エルコンドルパサーがNureyev≒Sadler's Wells3×2で、母クリソプレーズがBold Reason≒Never Bend5×3。本馬もパワーとスタミナは男勝りだろう。ただPOG向きかとなると、少し完成は遅めになるかもしれない。(望田)

◎エリスライト(牝・母クリソプレーズ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015104758/
キャロットクラブで募集価格7000万円。宝塚記念(G1)とエリザベス女王杯(G1)を勝ったマリアライトの全妹で、クリソライト(父ゴールドアリュール/ジャパンダートダービー)、リアファル(父ゼンノロブロイ/神戸新聞杯)の3/4妹でもある。母クリソプレーズはアロンダイト(ジャパンCダート)の全姉。「ディープインパクト×エルコンドルパサー」は少ないサンプルから他にアンビシャス(大阪杯、ラジオNIKKEI賞)を出している。晩成傾向はあるもののPOGでも期待できる。(栗山)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2016)』で栗山求が推奨したヴェルテアシャフト(牡2歳)が土曜阪神5Rの新馬戦(芝2000m)を勝ち上がりました。

★キャロットクラブ
父ディープインパクト
母ヒルダズパッション(Canadian Frontier)
牡 募集価格:1億2000万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015104937/
新馬戦-若竹賞(500万下)を連勝したジークカイザーの全弟。同馬は『種牡馬別好配合馬リスト ディープインパクト編』で推奨した馬です。母ヒルダズパッションはバレリーナS(米G1・ダ7F)など5つの重賞を制し、ガルフストリームパークのダート7ハロンのトラックレコード(1分20秒45)を樹立しました。Alzaoの相似な血、すなわち2代目にNorthern DancerとSir Ivorを並べた血は、ディープインパクトと相性が良好です。Shareef Dancer(ディサイファ、ダノンジェラート、ワールドインパクト)、Touch of Greatness(ショウナンアデラ)、Green Desert(サザナミ、ミッキージョイ)などがそうです。El Pradoの場合、全兄ジークカイザーのほかは成功していません。Northern Dancer が Sadler's Wellsを経由しているのでスピードに難があるのでしょう。ジークカイザーの場合、母が抜群のスピード誇った名牝なのでそうした欠点が表れず、むしろスピードを支える重厚さとして機能しているように思われます。本馬は募集価格1億2000万円だった全兄と同じ価格設定。馬体に問題はなく、順当に走ってくるのではないかと思われます。(栗山)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2016)』『望田潤のPOG好配合馬リスト(2017)』で望田潤が推奨したダンケシェーン(牡2歳)が土曜阪神1Rの未勝利戦(ダ1400m)を勝ち上がりました。

★ローレルクラブ
父ヘニーヒューズ
母ゼフィランサス(キングヘイロー)
牡 募集価格:2000万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015100894/
母ゼフィランサスは快速ローレルゲレイロと3/4同血でJRA3勝。そこにStorm Cat系ヘニーヒューズが配されて、Storm Catとダンシングブレーヴとモガミポイント、ヘネシーとダンシングブレーヴなど似たような血脈構成の血を組み合わせた凝った配合になっています。この牝系を知り尽くした村田牧場さんらしい狙いの配合と言えるでしょう。このヘネシー≒ダンシングブレーヴのニアリークロス(Northern Dancer、Secretariat≒Sir Gaylord、Tom Fool、Otra=Dipsy Doodleなどが共通)を持つ馬は、ホッコーサラスター(現役5勝)、タカラジェニファ(現役2勝)、クールジョーカー(現役1勝)、ブリーズスズカ(現役1勝)、以上4頭は父ヨハネスブルグで、他に父サンライズバッカスのアイファーリスナー(未勝利)がいて、5頭出走で4頭勝ち上がり。ヨハネスブルグ産駒は全て勝ち上がっています。ヘニーヒューズ産駒らしい力感溢れる後駆が印象的で、しかもこの牝系らしいしなやかさも兼備しており、芝ダ兼用のマイラーとして推奨できる馬です。(望田)

○ダンケシェーン(牡・父ヘニーヒューズ・母ゼフィランサス)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015100894/
母ゼフィランサスはローレルゲレイロと3/4同血でJRA3勝。そこに新種牡馬ヘニーヒューズが配されて、様々なニアリーな血を組み合わせた、この牝系を知り尽くした村田牧場らしい配合に仕上がっている。ヘネシー≒ダンシングブレーヴのニアリークロスを持つ馬は、ホッコーサラスター(現役5勝)などJRA出走6頭中4頭が勝ち馬となっている。芝ダ兼用のパワーマイラー。(望田)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2016)』と『望田潤のPOG好配合馬リスト(2017)』で望田潤が推奨したシュナイデン(牡2歳)が日曜中京4Rの未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がりました。

★ジーワンサラブレッドクラブ
父ステイゴールド
母サルヴェジェルマニア(パントレセレブル)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015104181/
牡 募集価格:3800万円
3代母SacarinaはThong=Ridan5×2を持ち、G1馬を3頭産んでドイツの最優秀繁殖牝馬に選ばれています。母母Salve Reginaは独オークス(独G1・芝2200m)勝ち馬で、母サルヴェジェルマニアはボールストンスパH(米G2・芝8.5F)勝ち馬。サルヴェジェルマニアはNureyev≒Sadler's Wells2×4、Thong=Ridan4×4・7を持ち、そこにMonsun(Kaiserkrone=Kaiseradler4×4)、Bravour(Alchimist≒Arjaman2×3)と代々ドイツ血脈が1/4異系として注入されており、繁殖牝馬としてもなかなか面白い配合をしています。ステイゴールド×パントレセレブルはオープン馬アングライフェンなど出走3頭中2頭が勝ち馬となっており、全体の配合パターンも良好。芝中距離で奥のあるステイゴールド牡駒として期待したい馬です。(望田)

◎シュナイデン(牡・父ステイゴールド・母サルヴェジェルマニア)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015104181/
母サルヴェジェルマニアはNureyev≒Sadler's Wells2×4を持ちボールストンスパH(米G2・芝8.5F)に勝った。母母Salve Reginaは独オークス(独G1・芝2200m)勝ち馬。3代母SacarinaはThong=Ridan5×2を持ち、G1馬を3頭産んだ独最優秀繁殖牝馬。ステイゴールド×パントレセレブルはアングライフェンなど出走3頭中2頭が勝ち馬。全体の配合パターンも良好で一発大物狙い。(望田)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2016)』で栗山求が推奨したマリアスパン(牝2歳)が日曜阪神1Rの未勝利戦(ダ1800m)を勝ち上がりました。

★ユニオンオーナーズクラブ
父ハードスパン
母プリンセスキナウ(キングカメハメハ)
牝 募集価格:1000万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015105693/
父ハードスパンは現役時代にキングズビショップS(米G1・ダ7F)を制したほか、ケンタッキーダービー(米G1)2着、ブリーダーズCクラシック(米G1)2着、プリークネスS(米G1)3着など、ビッグレースで差のない競馬をして実力の高さを示しました。産駒成績は優秀で、日本で走ったサマリーズが全日本2歳優駿(Jpn1)を制し、アメリカでも多くのG1馬が誕生しました。その好成績を目の当たりにしたアメリカ側から帰国要請が届き、日本での種付けはわずか1年で切り上げられました。芝では疑問ですが、ダート向きの高い能力を伝えるので、注目したい種牡馬です。本馬の母プリンセスキナウは「キングカメハメハ×Unbridled」ですからホッコータルマエを思わせる構成で、現役時代にダートで準OPまで出世しました。サマリーズは母の父がMr.Prospectorで、母は Raise a Native2×4でした。本馬の母は Mr.Prospector3×4。配合の方向性は似ており、大レース向きの底力も感じられます。ダート1400~1800mが最も力を出せる条件でしょう。1000万円なら楽しみが大きいと思います。(栗山)

■土曜中山8RイルミネーションジャンプS マイネルプロンプト(一口・望田&栗山)
■土曜中京11R浜松S ペイシャフェリシタ(POG・望田)
■土曜中京12R豊川特別 レッドオルガ(ディープ・望田)
■土曜阪神11RチャレンジC2着 デニムアンドルビー(ディープ・栗山)

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先週はエリスライト、ダンケシェーン、シュナイデンと、一口&POGダブル推奨馬が3頭勝ち上がり

マリアライトは3歳1月に420キロで新馬勝ち、エリスライトは2歳12月に432キロで新馬勝ち
それでもパドックのエリスライトはまだまだ肉がつききっていないという体つきではあり、やっぱりマリアと似た成長曲線を描くのではないかと私は思っていて、だからPOGでは○評価にとどめたのです
ただし姉ほどラトロ肩で掻き込む走りではなく、Rivermanの牝馬の斬れを感じる体質フォームなので、こちらのほうが良馬場の斬れ味は上でしょうね

ダンケシェーンはスタートがイマイチだったのでノリがちょっと気合をつけたら凄い勢いでビュンとハナに行ってしまい、名手が泡食ってしまうほどのあのビュン加速はまだまだ上を狙えるレベル(・∀・)
村田牧場産らしい凝った配合で、ヘネシー≒ダンシングブレーヴのニアリークロス2×3が面白いですが、ゼフィランサスはEight Thirty8×6でもあるので「ヘニーヒューズの砂のツボ」も当然押さえてあります







シュナイデンの新馬戦は現場でパドックを見てて、「アプルーヴァルは素晴らしい馬だが、シュナイデンはまだ完成途上に見える」というラインやメールをみんなに送ってしまって恥ずかしいのなんの(^ ^;)
だからシュナイデンが2戦目でアッサリ勝ち上がるとは嬉しい誤算でしたが、でも古馬になってからより楽しめる馬だろうなあ…という感触は変わらないかな
母サルヴェジェルマニアはボールストンスパH(米G2・芝8.5F)勝ち馬で、Monsunを1/4異系としつつNureyev≒Sadler's WellsとThong=Ridanのクロスでまとめた好配合で、Galileoやソウルスターリング同様これがMonsunの正しい使い方、今後の産駒にも注目したいですね



アプルーヴァルの惨敗を京都競馬場のスタンドで茫然と見ていたら、「新馬戦見ました。たしかに馬はいいのでいつか走ってくると思いますが、現状は芯が入ってなく、爪先までしっかり蹴れてないです」とクレバーさんからラインが
昨日のパドックを見ても、やっぱり後ろの踏み込みが緩くて力強さに欠けるんですよね…
あの新馬戦は大ショックで、それ以来パドックではオルフェ産駒のトモばっかり見てますが(^ ^;)、新馬で人気を裏切るオルフェ産駒はだいたいトモが緩く、直線でいざ追い出してもギアが上がらないことが多い
まあ前にも書きましたが、オルフェーヴル自身が3歳春の段階ではまだ未完成で、素質だけで皐月とダービーを勝ってしまったようなもんで(元値高すぎ)、神戸新聞杯のパドックでようやくトモがパンとして、一番強かったのは引退レースの有馬、という馬やったわけでね

マリアスパンは11/28の雑感で書いた「ハードスパン×Nijinsky」の黄金配合で、ハードスパンの2歳はここまでJRAに33頭が出走し10頭が勝ち上がっていますが、母系にNijinskyを持つものは19頭が出走し8頭が勝ち上がっています

コメント (8)
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第18回チャンピオンズC回顧~ホットドッグをクールに差し切り

2017-12-04 09:50:55 | 血統予想

中京11R チャンピオンズC
◎4.ノンコノユメ
○13.テイエムジンソク
▲1.コパノリッキー
△10.キングズガード
×7.ロンドンタウン
×14.サウンドトゥルー
注12.カフジテイク
ステイヤーズSはアルバートが3連覇の偉業。アドマイヤドン(フォールアスペン、トニービン)にノーザンテーストというハイペリオン色濃い成長力に富む配合が、息の長い活躍を支えているというべきだろう。コパノリッキーもヌレイエフ(ハイペリオン4×4)、フォールアスペン(同3×4)、トニービン(同5×3・5)から濃厚なハイペリオンを受け継ぎ、だから直線先頭に立ってからの頑張りが身上で、7歳の今年も揉まれず運べればかしわ記念も南部杯もJBCスプリントも好走している。ここは何が何でも行きたい馬はいないから、ジンソクが番手でいいという出方ならば、内枠から出していってハナに立てるのではないかと思うが、ジンソクはいつもうなりながら4角で先頭に立つので、あと200mが苦しくなってしまうかもしれない。マニアックな血統解説はここでは避けるが、テイエムジンソクとノンコノユメは実は非常に配合パターンが似ている。だからジンソクがG1を勝ちきっても驚けないのだが、両者の比較ではスーパー名繁殖コートリーディーのニアリークロスでまとめたノンコノユメのほうが配合は上だ。前走でキッカケは掴んだし、連続騎乗のクリスチャンがどう乗ってくるか、この名配合にもう一度◎を打ってみたくなった。ロンドンタウンも好きな配合だが理想はもう少し軽い馬場か。キングズガードとのワイドや○▲の行った行ったも買いたい。

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「アルバートは今が全盛期なんやから、コパノリッキーがまだ衰えてるとは思わんのやけど」
「昨年も一昨年もペースが速かったので、タルマエの年みたいにスローに落とせればですねえ…」
「フルキチは番手で押さえてくれるやろうから、東海Sぐらいの、61秒台に持ち込めばなんとか踏ん張れへんかなあ…」
という話を、前夜にらいおん君としてました

田辺がジワリジワリとペースを緩め、1000m通過が61秒5ぐらいなのを確認したとき、これは前残りやと思ったんですが、それを顔色一つ変えず、ズバッとクールに差し切ったのはゴールドドリームとライアン・ムーア

まるでM1の敗者復活戦のように、フルキチとコンビ結成後[4-1-0-0]でとうとうG1の舞台に駒を進めてきたテイエムジンソク

途中でユタカに主戦の座を譲ったものの、田辺とのコンビで名を上げ、G1をいくつも勝ってきたコパノリッキー

手の内に入れたお手馬を、日本人騎手二人が思いどおりに操って、絵に描いたようなスローの行った行った、たまにはこんなレースがあってもいいだろう

「よし出来た!これそのままや」と思わず声が出たのですが、それを事もなげに差し切ったのはナンバーワンジョッキーのテン乗りでした

ゴールドドリームの血統については今年のフェブラリー回顧も参照していただきたいですが、3代母StatisticはジェイドロバリーやNumerousの全きょうだいにあたり、この血を母系に引くG1馬4頭のうち、アドマイヤリード以外の3頭はKingmambo≒ジェイドロバリーやNureyev≒Numberのクロスを持っています

良血だが底力に欠けG3級を量産したジェイドロバリーの弱点を補うには、Kingmamboやニキーヤといった名種牡馬・名繁殖を通じて、ジェイドロバリーの血そのものをクロスするしかない







また下記エントリ「ゴルアA級産駒の“最後のひと手間”Anchors Ahead=War Relic≒Eight Thirty」で書いたように、ゴルアの母母父Hostageの牝系をさかのぼるとWar Relicの全姉Anchors Aheadに辿り着くので、これにWar Relic≒Eight Thirty≒Good Example的な血を合わせるのが隠し味

たとえばWar Relic3×3のIn Realityはコパノリッキーやグレイスフルリープの母系に入るし、スマートファルコンの母系にはWar Relic系シルバーシャークが、エスポワールシチーの母系にはブライアンズタイムを通じてEight Thirtyの血が入ります

ゴールドドリームの場合は母父フレンチデピュティがGood Example≒Eight Thirty5×4で、しかも母母父Cox's Ridgeの母母CordayもMan o'WarとFriar RockとDominoの組み合わせで、これがモンヴェール(JRAダート4勝)やその仔たちのダートのパワーを生んでいるのは間違いない(モンヴェールの仔はJRA出走4頭全て勝ち馬、計12勝は全てダート)



そしてフェブラリーの回顧でも書いたように、ゴルア産駒は父からVaguely Nobleの血を受け継いでいるので、コパノリッキーやスマートファルコンなどを見てのとおり全体に馬群が苦手な側面があります

ゴールドドリームにしても直線は一番外に出したほうが気分よく伸びるような面はあり、フェブラリーは大外を捲りあげたし、今日も直線でスムーズに一番外に持ち出せたのは大きかった

予想コメントにも書いたように、テイエムジンソクはノンコノユメとよく似た輪郭の配合で、クリミナルタイプ×My BupersというのはBimlette≒Bupersのニアリークロス4×3になり、そこにNever Bendの血をもってくるとBimletteのクロスになるわけでなるほどなあ…と

他にフォーティナイナーやLyphardなど共通する血が多い2頭ですが(近親のマルカプレジオも同じパターン)、一つ異なるのは、ジンソクはクロフネ×フォーティナイナーの「父中距離×母父(母)マイラー」、ノンコはトワイニング×アグネスタキオンですから「父マイラー×母父(母)中距離」、だからジンソクが先行でノンコが差しになったのも順当というべきです







そしてクロフネ×フォーティナイナー×クリミナルタイプ×My Bupersというのは北米パワー×北米パワー×北米パワー×北米パワーでもあり、ホットドッグにケチャップとマスタードぶっかけたアメリカンですから、そういう血統的な持ち味を出しきるという意味では、今日のフルキチは少し大事に乗りすぎたという指摘も的外れではないと思います

前2頭で兼ね合って、ゴール前でリッキーを交わせば勝てる、という思惑どおりには運べたと思うし、ゴールドドリームさえいなければそれで正解だったのでしょうが、ホットドッグは顔や手をケチャップだらけにしてムシャムシャ頬張って食うのが美味いのであって、それをナイフとフォークで切り分けてしまったような、G1で人気を背負ってちょっと上品に乗ってしまったところはあるかもしれません

昨日は知り合いん家で飲んでたらM1がはじまり、面白いコンビ、上手なコンビが次々出てくるもんやなあ~と酔っぱらいながら観てたんですが、M1で圧巻やったのはやっぱりサンドイッチマン(07年)とアンタッチャブル(04年)の優勝

敗者復活から優勝したサンドイッチマンも凄かったんですが、アンタッチャブルは前年に敗者復活から勝ち上がって決勝でも9人気3着みたいな好走、不動の本命に推された翌年はもう実力と自信に満ち溢れていて、みんなの期待を背負って4角先頭の横綱相撲でチャンピオンの座についたのは感動的ですらあり、笑いながら泣きながら漫才見たのはあれが最初で最後かも

テイエムジンソクはサンドイッチマンにはなれなかったけれど、アンタッチャブルになれるチャンスはまだまだあるから、次はケチャップドバドバでいこうやフルキチ

第34回フェブラリーS回顧~弔いの3/4同血クロス
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/50a0edf6f98e4abdea59d65a1df14ebe
ゴルアA級産駒の“最後のひと手間”Anchors Ahead=War Relic≒Eight Thirty
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/3f067fe2d37e73e8ae5616b7c191544d

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