栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

競馬道OnLineプレミアム予想 12/16,17

2017-12-15 23:33:02 | お知らせ

知り合いがフジキセキ×Deputy Ministerの牝馬を手に入れたので、「これはヘニーヒューズでヒヤシンス狙うしかないでしょう」と色めき立ってるところですが、村田牧場さんに聞いてみてもすでに満口なので余勢で頑張るしか…
この牝馬がオークションに上場されたとき、「これにヘニーヒューズ付けたら満点ですか?」と他にもいろんな人に聞かれて、ドンフォルティスの活躍でヘニーキセキすっかり浸透してます(・∀・)

3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典 2017-2018』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当した競馬道OnLineのサイトにて、「栗山求、望田潤 今週のBLOOD穴ライズ!」という新コーナーを開始することになりました
今春まではG1レースのみの予想でしたが、今シーズンから1日3Rに拡大してお届けいたします(12/28まで)
12/16,17は栗山求の担当。よろしければご覧ください


http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html

NETKEIBAの「No.1予想」「厳選予想 ウマい馬券」の予想は通常どおりアップします(すでにNo.1予想にひいらぎ賞をアップ)

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朝日杯にまつわる血統の話(1)更新

2017-12-15 10:38:48 | 配合論

いくつか付け足したいこと(本文も血統表も)があったので更新しました

朝日杯FSで上位人気に支持されそうなタワーオブロンドンとファストアプローチは、Touch of Greatness≒Sadler's Wellsのニアリークロスを持つ点がひとつ共通します






Northern Dancer、Hail to Reason、Bimelech=Big Hurry、ハイインロー(Forli,Flower Bowl)が共通

Touch of GreatnessはElusive Quality(Gone West系のA級種牡馬)とRossini(ロベールパパン賞)を産んだ優秀な繁殖で、GraustarkやSir Ivorなど母系に入って優秀な血を多く引き、Elusive Qualityはショウナンアデラの、Rossiniはサトノクラウンの母父となったように、母系に入っても極めて優秀な血といえます

この2頭のようにTouch of GreatnessとSadler's Wells(Fairy King)を血統表内に併せ持つ馬は、JRAに22頭が出走し13頭が勝ち馬(勝ち馬率59%)、タワーオブとファストの他にもドーヴァーやブルーストーンなどの上級馬が出ており、Touch of Greatnessを引きSadler's Wells(Fairy Gold)を引かない馬は70頭出走し33頭が勝ち馬(同47%)ですから、このニアリークロスには一定の効果がみられる、と考えていいでしょう

ちなみにRaven's Pass(AW10FのBCクラシックと芝マイルのQエリザベス二世S勝ち)の代表産駒Via Ravennaも、母父SingspielなのでTouch of Greatness≒Sadler's Wells3×4で、母系にShirley Heights~Mill Reefの血が入るのも同じ


インプルーデンス賞(仏G3・芝1400m),ロートシルト賞(仏G1・芝1600m)2着

そしてこのことは、種牡馬サトノクラウンが母父として優秀であろうことや、Sadler's Wells=Fairy King持ち牝馬との配合がキラーコンテンツの一つになるであろうことも予測させます

ただし実馬の比較では、いかにもDawn Approachの仔らしいパワー体質とTom Fool的な脚捌きで中山や札幌を捲るファストに対し、タワーのほうは東京でルメールがジックリ差しに回るとなかなかの斬れ味を発揮、これは代々ナスフリート(Mr.Prospector,Verbatim,Fleet Nasrullah,Mill Reef)とナスキロ(Secretariat≒Sir Gaylord,Verbatim,Mill Reef,Hopespringseternal)、ナスペリオン(Mill Reef,Special)の組み合わせを重ね、全体としてMill Reef的な斬れ味を増幅した配合にもなっているからでしょう


Mill Reefはナスキロでもありナスフリートでもありナスペリオンでもある





Raven's Passのもう一頭の代表産駒で、ロイヤルロッジS(英G2・芝8F)に勝ったSteelerは母父がDarshaan~Shirley Heights~Mill Reefのラインなのが共通しますね



Darshaanは仏ダービー馬でMill Reef系でもなかなか日本向きの斬れ味がある血ですが(サニングデール、ダノンシャンティ、オディール、ファインニードル、タイキブライドル、レッドエルディストなどの母系に入る)、何度か書いているように、こういうフレンチなMill ReefやRivermanでジンワリ差させたらフレンチの鉄人が一番達者

「Darshaanを母系に引く馬」騎手ランキング(芝コース,騎乗数20以上)
ルメール[8-3-2-12]連対率44%単回値172複回値108
福永[9-13-3-32]連対率39%単回値97複回値81
横山典[3-4-3-11]連対率33%単回値24複回値79
四位[7-2-3-18]連対率30%単回値163複回値94
岩田[5-3-4-15]連対率30%単回値147複回値99
※ミルコ[4-1-1-8]連対率36%単回値85複回値60
※武豊[7-3-2-24]連対率28%単回値113複回値72

そもそもGone Westの系統は、Gold Digger(ナスフリート)とSecretariat(ナスキロ)にMill Reef(ナスフリート&ナスキロ)を合わせることで、Gone West系のスピードを斬れに転化することで、女傑Zarkava、欧マイル王Ribchester、他にもDarjina(仏1000ギニー、ムーランドロンシャン賞)、Almanzor(仏ダービー、愛チャンピオンS)、Zenda(仏1000ギニー)などなどフランスのマイル~中距離を制してきたという歴史があります





日本で走ったElusive Qualityでみても、ノーブルジュエリーやショウナンアデラの母オールウェイズウィリングなんかも(Mill Reefの代わりにRivermanを使って)やってることは同じですよね





ショウナンアデラの斬れが他のディープインパクト×Gone West系と比較して“濃い”のはRivermanが効いてるからでしょう

というわけで、タワーオブロンドンを一言コメントでいうならば、“Mill Reef斬れするGone West”“Mill Reef斬れするElusive Quality”ですかね

コメント (11)
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