栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

「2歳勝ち馬評価」12/28ぶんを更新&雑感

2017-12-31 13:34:30 | 配合論

先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」12/28ぶんを2頭更新しました

◆キタサンブラック

キタサンブラックについては「母父バクシンオー問題」ばかりが先行したために、メインクロスのLyphard4×4にあまり触れてこなかったように思うんですが、ハーツクライ、アグネスワールド、レガシーワールド、メジロパーマー、メイショウサムソン、ニッポーテイオー、キンシャサノキセキ、マイネルラヴ、ニホンピロアワーズ、バブルカンパニー牝系のG1馬たち、ホワイトマズル産駒のG1馬たち
ディープインパクトとダンシングブレーヴというオリジナルな爆発力を誇った名馬2頭は別として、上記のように、Lyphardの血を引く大物は概ね4角先頭でベストパフォーマンスを発揮しています



キタサンもLyphard4×4+ウインドインハーヘアの粘着力持続力こそが最大の武器で、母父にスプリンターの血が入って先行する脚があったからこそ持続力粘着力が100%活きた、という言い方もできるだろうと
サンデーサイレンス×ウインドインハーヘアの中で唯一Lyphardらしくない(Halo≒Sir Ivorらしい)ディープインパクトは、産駒の代でLyphardをクロスしてもあまりLyphardっぽい馬が出ず、それこそバブルカンパニー牝系のディープブリランテ(Lyphard4×5)ぐらいかなG1馬では
おそらく種牡馬キタサンブラックはディープインパクトというよりハーツクライに近いタイプだろうし、ハーツクライがトニービンのナスペリオンを活かした配合で大物を出していることを思えば、キタサンブラック産駒はHaloのクロスはもちろん、バクシンオーの(テスコボーイの)ナスペリオンを狙っていく意識もあっていい
さっき競馬ブック誌の「有力新馬紹介」のグラビアを見ていたらディープインパクト×Medaglia d'Oroが2頭も載ってましたが、キタサンブラックとMedaglia d'Oroなんて面白いと思いますけどね

◆Wild Again

中山4Rが引退レースとなった平野優は、リトルゲルダの半弟アドバンスマルスで逃げて逃げて3着(12人気)
Wild AgainはBCクラシックを逃げ切って大穴をあけた馬で、Wild Againの血を引くとトランセンド、ティアップワイルド、ナイキマドリード、クラーベセクレタ(以上ワイルドラッシュ産駒)、シゲルカガ、サンライズプリンスなど一本気に先行して強い馬がよく出ます



TARGET調べによると、Wild Againを血統表3代目までに持つ馬がダートで逃げたときは、[104-51-42-220]勝率25%連対率37%単回値301複回値170、ダートで逃げた全馬の成績が勝率21%連対率35%単回値200複回値146ですから、やっぱり逃げたときのWild Againは怖い
Wild Againに限らずこのIcecapadeのラインは一本気なスピードをよく伝え、パイロ(母父Wild Again)やケイムホーム(母父Clever Trick)の産駒が新馬戦でいきなり激走したり逃げて穴になるのもWild AgainやClever Trickでだいたい説明できます





平野とのコンビで獲得賞金1位、オープンまで出世したスプリンターのルチャドルアスールは、二ノ宮厩舎所属でケイムホーム産駒らしい逃げ馬でした
平野とのコンビで獲得賞金4位のトキノセレブはワイルドラッシュ産駒で、JRA唯一の勝ち鞍は8人気での逃げ切り(なんか石塚さんがうなってた記憶がある)
そして二ノ宮厩舎が花道に用意したのは母母父Wild Againのアドバンスマルス、最後も平野らしい逃げで穴をあけて鞭を置いた



これが今年最後のブログ更新、一年間お付き合いいただきありがとうございました
来年もまあまあ、こんな感じでぼちぼちいきます
では皆さま良いお年をm(_ _)m

コメント (10)
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