栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」

1/4異系で父の無念を

2017-05-11 09:48:40 | 配合論

Kダービーを勝ったAlways Dreamingの父Bodemeisterは、現役時代はアーカンソーダービー(米G1・ダ9F)に勝ち、KダービーもプリークネスSも1人気に推されたものの、どちらもアイルハヴアナザーの2着に終わりました



血統表を見てのとおり、Unbridled×Storm Cat×A.P.Indy、北米最有力のMr.Prospector系とNorthern Dancer系とBold Ruler系の組み合わせで、まあ今の日本でいうならリアルスティール(ディープインパクト×Storm Cat×Kingmambo全妹)みたいな配合ですかね



父エンパイアメーカーがIn Reality4×3で母Untouched TalentがStorm Bird≒Nijinsky2×4とSecretariat≒Sir Gaylord3×4・6で自身はNorthern Dancer4×4・6、良血や流行血脈のごった煮が煮詰まりすぎたような配合です

母父In Excessは地味な欧州マイラー血統で3歳途中まで欧州で走り、北米に移籍すると突然目覚めて4歳時にダートG1を4連勝、そのまま北米で種牡馬入りして成功したという異色の経歴

Pharos=Fairway5・6・6×4・5のKantadoにGrey Sovereign系のSiberian Expressを配してNorthern DancerもBold RulerもRaise a Nativeも有力な北米血脈とはほぼ無縁で(Siberian ExpressはMr.Prospectorの近親ですが)、こういう血がIndian Charlie~Uncle Moとしぶとく父系を伸ばしつづけるのが北米の馬産の奥深さであり面白いところ(Uncle Moは昨年の北米リーディング3位)



良血が煮詰まりすぎたBodemeisterはKダービーで1人気を裏切ってしまったけれど、それをIn Excessという極薄ですが味わい深い出汁で希釈してやることで、Always Dreamingは父の無念を晴らすことができたのです

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キンカメ×ブライアンズタイム×サンデーがダートでブイブイ捲るのも

2017-05-11 09:12:15 | 配合論

昨夜は恒例の「さっさん会」、いつものごとく北新地の「くちばし」さんで梅どりを堪能しながら、オッサン8人で競馬の話をワイワイガヤガヤ(・∀・)みなさんお疲れさまでした





昨夜の羽田盃を制したキャプテンキングは、とんとんとととんさんが指摘されるようにフリオーソを逆さまにしたような配合で、Mr.ProspectorとRobertoとNureyevを通じるNashua≒Nantallahの継続クロスという砂黄金のトライアングル配合、大井1800で先行押し切るレースぶりもフリオーソをマイルに寄せたようなイメージです



キャプテンの血統表を見てたら、前に書き上げたまま放置してたネタが一つあったのを思い出したので、この機にアップしておこうかなとフォルダーを漁ってたら出てきました



下記エントリ「サンデー×Roberto×ヌレサドが…」で、「ライジングリーズンもマジックタイムもディーマジェスティも、Robertoの父母の血脈構成(Hail to ReasonとNashuaとBull Lea)を全てクロスすることでRobertoらしさを受け継いだ結果、中山の4角でスムーズに力強く加速して差し切ることができるのだ」と書きました

そしてこれは、ダートのオープン馬が頻出する「キングカメハメハ×ブライアンズタイム」の黄金配合にも当てはまることなのです

キングカメハメハ×ブライアンズタイムの組み合わせは、JRAに24頭出走し13頭が勝ち馬(牡に限れば14頭出走で10頭勝ち馬と更に高率)、中身も濃くてハタノヴァンクール、グランドシチー、キョウワダッフィー、シセイオウジと4頭のオープン馬が出ています



キングカメハメハ×ブライアンズタイムはMr.ProspectorとNureyevとRobertoを通じるGold Digger≒BramaleaとNashua≒Nantallahのクロスになり、私がよく言う「ダート黄金のトライアングル」ですが、これがダート向きのパワーをよく伝えるわけです

┌Nasrullah
Nashua
│┌○┌Sir Gallahad
└△└La France
   └Flambette

┌Nasrullah
Nantallah
│  ┌Sir Gallahad
│ ┌Gallant Fox
│┌○└Marguerite
└△

一方で、ハタノヴァンクールとグランドシチーとシセイオウジは母がHail to Reasonのクロスを持つ点も共通し(Dayjurの母系にもHail to Reasonが入る)、またハタノヴァンクールとシセイオウジの母は薄いながらもBull Leaのクロスも持っています

ダートで大成功しているキングカメハメハ×ブライアンズタイムですが、中でも最も成功したハタノヴァンクールは、母の代でHail to ReasonとBull Leaをクロスし、自身の代でNashua≒Nantallahをクロスしていた

┌Hail to Reason
Roberto
│┌Nashua
└△┌Bull Lea
 └△

下記エントリで書いたのと同じで、Robertoの父と母父と母母父をクロスしたからこそ、Robert的なパワーでダートを捲ることができたのだろうと

今年急逝したダートの名種牡馬ゴールドアリュールはサンデーサイレンス×Nureyevですから、ここにRobertoを持ってくると同じくHail to ReasonとNashua≒NantallahとBull Leaのクロスになり、母系にRobertoを引くゴールドアリュール産駒にはコパノリッキーとエスポワールシチーとオーロマイスター



ブライアンズタイムのダート最強馬フリオーソにしても、母系にMr.ProspectorとNureyevが入ってNashua≒Nantallahのクロスを重ねると同時に、Hail to Reasonの3×5も持っているんですね

スクリーンヒーローは父がRoberto系で母父がサンデーサイレンスですからHail to ReasonとBull Leaのクロスを持ちますが、Nashua≒Nantallahには手を付けておらず、モーリスはそこにNureyevと3/4同血のSadler's Wellsをもってきて、Nashua≒Nantallahを薄いながらもクロスしています



まあこれはRobertoという血を基軸にした血統表の見方、配合の見方にすぎないのですが、Robertoとはなんぞや?ということを考える手がかりにはなるだろうし、モーリス産駒の配合を考える手がかりにもなるだろうと

サンデー×Roberto×ヌレサドが中山芝重賞でブイブイ捲るのは
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/7b35664de0b7af343ca17396a660558b

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