3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典2013-2014』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当された競馬道OnLine様のサイトにて、栗山求と望田潤がG1予想を行います
今週の宝塚記念は望田潤の担当で、有力馬3頭(ゴールドシップ、ジェンティルドンナ、フェノーメノ)の血統分析と直前予想を行います
有力馬分析は無料公開、直前の予想は有料会員のみ閲覧できますので、よろしければご覧ください
http://www.keibado.ne.jp/sp2013/
「母父カーリアンの血を増幅する配合が成功する。ストームキャット持ち牝馬からはメイショウボーラーやレッドスパーダが出て勝ち上がり率も70%近い。マルゼンスキー持ち牝馬も勝ち上がり率が高く、ディアチャンスなどが出て中身も濃い。ニジンスキーのクロスもゴールデンキャストなど成功例多数」
(『パーフェクト種牡馬辞典2013-2014』タイキシャトルの「配合チェック」より)
ゴールデンキャストやマイケルバローズ=サトノプログレス兄弟の血統表をみれば明らかですが、タイキシャトル産駒はCaerleonを増幅するのが成功パターン
だからStorm CatをもってきてCaerleon≒Storm Catのニアリークロス(Nijinsky≒Storm Bird、ナスキロ、Flaring Top≒First Roseなどが共通)にするのもかなり有効で、「タイキシャトル×Storm Cat」はこれまで25頭出走し17頭が勝ち上がり(うち8頭が2勝以上)、そこにはメイショウボーラー、レッドスパーダ、トラバントと3頭のオープン馬が含まれます
メイショウボーラー
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2001100650/
そしてタイキシャトルの3代母の父Roan RocketはRelicの孫なので、ここにStorm CatをもってくるとWar Relic≒Eight Thirty8×7の薄いニアリークロスも派生することとなり、なるほどこれが隠し味として効いていた…と
ちなみにタイキシャトルを経由しない「Caerleon持ち種牡馬×Storm Cat牝馬」の組み合わせは、6頭出走中5頭勝ち上がりとやはり高確率ですが、2勝以上をあげたのはメイショウキトリ(4勝,メイショウボーラーの妹)とシャーズブルー(2勝)だけ
注目されるのはこの2頭の父がともにマリエンバードという点で、そもそも「マリエンバード×Storm Cat」は5頭中4頭が勝ち上がりという高確率を誇り、「タイキシャトル×Storm Cat」に劣らない優秀な成績を残していたのです
そしてマリエンバードはCaerleon×Darshaanで、Darshaanの母母父はRelic直仔のヴェンチア
メイショウキトリ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2004102205/
つまりCaerleon≒Storm Catのニアリークロスは、同時にWar Relic≒Eight Thirtyをニアリークロスしてもうひと手間かけることで、打率も長打力もアップさせることができたと考えられるのです
パラダイスSの予習をしていたはずなのに、レッドスパーダの血統表を掘っていたらアッという間に脱線してしまいました(・∀・)