ドバイワールドCを勝ったのは昨年3着のMonterossoでした
Monterossoの父Dubawiの父Dubai MillenniumはドバイワールドCなど10戦9勝の名馬で、Mr.ProspectorにBuckpasserとNorthern Dancerとナスキロと、そしてMiesqueと並び称される“ハイインローの女王”Fall Aspenが入るという誰がみてもパーフェクトな配合で、一世代だけの産駒を遺しての早死にが惜しまれる名血でもあります
ちなみにDubai Millenniumとティンバーカントリーは3/4近くが同血なのですが、クロスの違い、Tom Fool4×5とSwaps4×3の違いがキャラの違いにハッキリ出てますな~
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a00035e/
そして息子のDubawiは、Northern Dancer、Raise a Native、Sir Ivor≒Droneなど父の主要な血をキッチリとクロスしていて、早逝した天才が残した自信作、というべき相似配合になっています
http://www.pedigreequery.com/monterosso5
2着のかっぽう着じゃなくてCapponiはMachiavellianの孫でHalo≒Red God4・5×3、そしてヴィクトワールピサはネオユニ×MachiavellianでHalo3×4
http://www.pedigreequery.com/capponi
4角で抜群の手応えでCapponiの直後に取り付くときのMonterossoの脚、あの機動力はたしかにヴィクトワールピサとも通じるものがあり、メイダンのAW2000mの大レースを勝つのに最も必要なものは、Sir Ivor≒Drone≒Halo≒Red God(+ミスプロ)的な機動力あるスピードなのかもしれない…と
ヴィクトワールピサもレッドディザイアも東京ではブエナビスタにズバッと差しきられてしまうけれど、中山や京都内回りでは機動力にモノを言わせてブエナの猛追を封じてG1を手中に収めたわけで、AWって脚質的にはそういうタイプが合ってるんじゃないか…という気も去年からしています
シーマクラシックはCirrus des AiglesとSt Nicholas Abbeyの叩き合いで、ちょっとタフな芝での2400mは欧州勢強しという結果でした
デューティフリーを逃げ切ったCityscapeはSharpen UpとNashwanとLyphardとDanzigですからいかにも粘着力型の欧州風味のマイラー血統ですが、Red God≒Sir Ivor5×5・5と母のナスキロクロスで軽さや柔らかさも出しているという配合
http://www.pedigreequery.com/cityscape
ゴドルフィンマイルを勝ったAfrican StoryはNorthern DancerとナスキロとハイインローとTom Foolを使った手堅い相似配合で、NureyevとTom Foolが走ってるような馬で、たぶん父父Polar FalconもNureyevとTom Foolが走ってるような馬だったのでしょう
http://www.pedigreequery.com/african+story
ゴールデンシャヒーンの勝ち馬Krypton FactorはPolar Falcon3×2だし、アルゴスプリント2着Sole Powerは父父父がPolar Falconで、マイル以下ではこの血を持つ馬の活躍がやけに目立ちましたね~
http://www.pedigreequery.com/krypton+factor
http://www.pedigreequery.com/sole+power
UAEダービーのDaddy Long Legsは父Scat DaddyがMr.Prospector4×2にStorm Bird≒Nijinsky4×3で、母母Sparrow LakeもNasrullah≒Royal Charger4×4ですが、母父MeadowlakeだけはノンNearcoで北米アウトサイダー血脈で固めていて、この緊張と緩和のリズムが見事な配合
http://www.pedigreequery.com/daddy+long+legs3
あとあの黒いAWは黒鹿毛馬の走りが見にくいので、もうちょっと色を考えて欲しいなあ…とも
緑色にできないものなんですかね?
国王の財力で