goo blog サービス終了のお知らせ 

栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2025-2026」

4/12,13の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報&『日本の種牡馬父系図大全2025』

2025-04-17 11:24:06 | 血統予想

ちょっとやることが多いのでいろいろ報告のみで
ノルマン3次募集が出ましたが、望田のピックはなしです

(以下栗山ブログより)
平出貴昭さんの新しい電子書籍『日本の種牡馬父系図大全2025』が発売となりました。
http://miesque.com/c00106.html
日本で本格的なサラブレッドの生産が始まった1907年頃から現在までに日本で供用された種牡馬約3500頭を父系図にまとめた画期的な労作です。



各種牡馬には主な勝ち鞍や供用年も記載し、JBIS-Searchなどのデータベースサイトにもリンク。さらに付録として、1924年以降の中央サイアーランキングや、地方も含めた各種リーディングサイアーのデータ、新供用種牡馬一覧もまとめています。
父系図で50ページ越え、付録データで30ページの計89ページという膨大なデータとなりました。日本の種牡馬の歴史を学ぶのにはお役に立つかと存じます。何時間眺めていても飽きない価値ある一冊であり、ぜひぜひ、オススメです!!
http://miesque.com/shopping.html



■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2022)』で栗山求が推奨し、『POG種牡馬別好配合馬リスト(2023)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したサフィラ(牝4歳)が土曜阪神11Rの阪神牝馬S(G2・芝1600m)を勝ちました。

★シルクホースクラブ
父ハーツクライ
母サロミナ(Lomitas)
牝 募集価格:7000万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021105541/
サリオス(朝日杯FS、毎日王冠、サウジアラビアRC)の全妹。サラキア(府中牝馬S、有馬記念-2着、エリザベス女王杯-2着)、エスコーラ(現4戦3勝)、サリエラ(現2戦2勝)の4分の3弟。ドイツ産馬 Salde を起点とするファミリーは活力旺盛で、他にシュネルマイスター(NHKマイルC、毎日王冠)、サンタフェチーフ(日経新春杯-5着)などが誕生しています。本馬はG1馬の全妹というだけでなく、次から次へと活躍馬が出ている牝系に属しており、この勢いがあるうちは、よほど馬体が悪くないかぎり、強気の姿勢で行きたいところ。母方にデインヒルを持つハーツクライ産駒はコンスタントに走っています。芝向きのマイラーでしょう。(栗山)

サフィラ(牝・父ハーツクライ・母サロミナ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021105541/
サリオスの全妹で、サラキアやサリエラやエスコーラの3/4同血の妹。母サロミナは独オークス馬でシュネルマイスターも同牝系。母系にデインヒルとNiniskiが入るのはワーケアと同じで、母系にLomitasとDanzigが入るのはダノンベルーガと同じ。まさに最近のハーツクライ産駒の走るパターンだ。サリオスほどマッチョなタイプではないが、オークスの期待は当然。(望田)

サフィラ(牝・父ハーツクライ・母サロミナ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021105541/
サリオス(朝日杯FS、毎日王冠、サウジアラビアRC)の全妹。サラキア(府中牝馬S、有馬記念-2着、エリザベス女王杯-2着)、エスコーラ(現4戦3勝)、サリエラ(現2戦2勝)の4分の3妹でもある。ドイツ産馬Saldeを起点とするファミリーは活力旺盛で、他にシュネルマイスター(NHKマイルC、毎日王冠)、サンタフェチーフ(日経新春杯-5着)、その息子フェイト(東京スポーツ杯2歳S-5着)などが出ている。母方にデインヒルを持つハーツクライ産駒は、完成が早く、距離適性が短め、という特長がある。阪神ジュベナイルフィリーズから桜花賞という路線で期待したい。(栗山)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2023)』で栗山求が推奨したウインシャーガス(牝3歳)が土曜福島3Rの未勝利戦(芝1800m)を勝ち上がりました。

★ウインレーシングクラブ
父キズナ
母ウインアキレア(コンデュイット)
牝 募集価格:2000万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2022106209/
現3勝クラスのウインアキレウス(父スクリーンヒーロー)の半弟。母ウインアキレアは2013年の当企画で推奨し、フローラS(G2)で4着と好走しました。ドリームバレンチノ(JBCスプリントなど重賞5勝)、ウインムート(さきたま杯、兵庫ゴールドトロフィー)を兄弟に持つ良血で、Miswaki≒Seeking the Gold4×3、Mill Reef≒Riverman≒ブレイヴェストローマン5・5×3という好配合馬でもあります。父キズナはヨーロッパの重厚な血と好相性を示しており、母の父コンデュイットとの組み合わせは初めてですが、その父Dalakhaniとの組み合わせは、カフジテトラゴンのみ競走馬となって現3勝クラスと活躍しています。また、コンデュイットは近い世代にDarshaanとSadler's Wellsの組み合わせを持っていますが、これとよく似た配合構成のHigh Chaparralを母の父に持つキズナ産駒は、イティネラートルのみ競走馬となってフィリーズレビュー(G2)5着。現在は3勝クラスに在籍中です。2代母コスモヴァレンチは小倉2歳S(G3)を制した仕上がり早のスピード馬なので、重すぎることはないでしょう。芝のマイル~中距離で期待できます。(栗山)

■土曜中山7R1勝クラス ガルサブランカ(一口&POG・栗山)
■日曜阪神9R忘れな草賞 サヴォンリンナ(一口・栗山)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第85回桜花賞回顧~フィリーサイアー×フィリーサイアー、名手の手綱で桜の女王に

2025-04-16 09:38:01 | 血統予想

阪神11R桜花賞
◎16.ナムラクララ
○7.エンブロイダリー
▲2.エリカエクスプレス
△9.アルマヴェローチェ
×6.ビップデイジー
日曜は朝から雨予報で、どうやら道悪は避けられそうもない。馬場が渋った桜花賞というと、最近ではデアリングタクトとレシステンシアで決まった20年(重)と、レーヌミノルとリスグラシューで決まった17年(稍)。ともにダイワメジャー産駒のマイラーが連対しており、いっぽうで底力のある中距離も連対している。
この世代の桜花賞路線において、最も才気ある勝ち方を見せたのはフェアリーSのエリカエクスプレスだろう。底力に富むが気難しい血が多く、レースぶりも危ういのだが、戸崎さんのソフトタッチで抜いて走れれば圧勝まであるのでは。道悪はこなすと思う。
エンブロイダリーはクイーンCをHペースで押し切ったのはダイワメジャーの孫らしいが、ビワハイジ牝系らしい斬れ味も兼備して行っても差してもOK。道悪は巧そうだし、鞍上にモレイラを迎えたとなると、どう転んでも対応できそうで減点材料がほとんどない。
アルマヴェローチェは脚長で大箱向きのストライドで、ナミュールと似たタイプで距離は1800がベストだろう。重の札幌2歳でインからしぶとく差していたし、これも末脚は確実。
ビップデイジーはダンジグのクロスで、ルアーとアグネスデジタルのマイラーっぽさも強い。斬れるタイプではないが、脚元を見ても馬場が渋るのは歓迎だろう。
リンクスティップはキタサン産駒としては配合的にもクリスマスパレードに近く、機動力ある中距離馬。外マイルはレース運びが難しいか。
◎はナムラクララ。父アドマイヤマーズは香港マイルとNHKマイルに勝ったダイワメジャー産駒で、初年度産駒は本馬やエンブロイダリーなど牝がよく走っている。本馬はナムラクレアの妹で牝系は名門。マキャベリアンの全きょうだいクロス4×3も光る。ダイワメジャーらしいパワー型マイラーで姉のような斬れ味勝負ではなく、チューリップ賞やりんどう賞のようにスローの上がりのケイバでは鋭さ負けしてしまう。道悪は姉もこなしたし脚元を見ても巧そうで、時計や上がりがかかるのは大歓迎。1400のHペース経験も頼もしい。西村の負傷で急きょの乗り替わりになったが、折り合いや馬群に不安はなく乗りやすい馬だし、良血好配合がここで開花とみた

----------

例によってNETKEIBAの全頭血統解説より1~3着を

エンブロイダリー
エーデルブルーメやアーデルリーベの姪で、母ロッテンマイヤーはクイーンC3着。牝祖ビワハイジは現阪神JF勝ち馬で、ブエナビスタ、ジョワドヴィーヴル、アドマイヤジャパン、アドマイヤオーラなどを産んだ名繁殖でもある。父アドマイヤマーズはダイワメジャーの代表産駒で初年度からナムラクララなどを輩出。ダイワメジャー父系×ビワハイジ牝系のマイラーで、パワーと斬れ味兼備で弱点が少ない。差しにも回れるし、モレイラで人気必至だが好走率は高い。(距離◎スピード○底力○コース◎)



アルマヴェローチェ
モンドキャンノやカリボールの姪で、母ラクアミはJRA3勝(芝1400~1600)。母母レイズアンドコールはアイビスサマーダッシュ3着で、子孫にサクラバクシンオーのスピードをよく伝えている。父ハービンジャーはキングジョージ勝ち馬で、ディアドラ、チェルヴィニア、ナミュールなど牝馬の大物も出す。脚長で大箱向きのストライドでナミュールと似たタイプで、距離は1800がベストだろう。時計が速すぎるとどうかだが末脚はたしか。(距離○スピード○底力◎コース◎)



リンクスティップ
デュアルウィルダーの半妹。母の全弟ディヴィシデロはウッドフォードリザーヴターフクラシックS(米G1・芝9F)に勝った。母父キトゥンズジョイは北米リーディングサイアー。父キタサンブラックは年度代表馬でイクイノックス、ソールオリエンス、クロワデュノールなどを出し成功。キタサン産駒としては配合的にもクリスマスパレードに近く、機動力ある中距離馬。きさらぎ賞は先行してしぶとく残ったが、外マイルはレース運びが難しいかも。(距離○スピード○底力○コース○)



「近7年の勝ち馬に共通するのは、チューリップ賞やフィリーズレビューなどいわゆるトライアルを使っていない点。いずれも2月のクイーンCやエルフィンS、1月のシンザン記念、12月のJFからの直行なのだ」

血統解説の導入文ではこのように書きましたが、終わってみれば1~3着の前走はクイーンC1着、阪神JF1着、きさらぎ賞2着で、トライアル組(チューリップ、フィリーズレビュー、アネモネS)は掲示板にも載れませんでした

でもそれは、3月のトライアルに有力馬が集まりにくくなったというだけではなくて、前後半48.0-46.0のチューリップや48.2-47.5のアネモネと比較しても、45.7-46.5のクイーンや45.5-47.3のフェアリーや46.1-12.6-48.3のきさらぎを追走し好走したという、締まったペースの経験値がモノを言ったというべきかもしれません

あと予想コメントにも書きましたが、馬場が渋った桜花賞はダイワメジャー産駒が必ず連対していて、だからアドマイヤマーズ産駒に◎○で、エンブロイダリー以上にパワー型マイラーのナムラクララが重馬場なら食い下がれるのではないか…と期待したのですが、2着は母父ダイワメジャーでした(^ ^;)

クラシックの蹄音が聞こえてくると「今年のハッとする脚は何ですか? 私のパンツは○○です」みたいなことを毎年みんな言ってくるのですが、この世代のパンツレースとなるとやっぱりエリカエクスプレスのフェアリーSに最も才気を感じたし、とはいえお尻プリプリ太腿ムチムチのマイラーのパンツには見えなかったので、う~んどうしたもんかなあ…というのが正直なところ

当日のパドックを見ても「馬っぷりはエリカだが、マイラーとして素晴らしい馬ではない」「エンブロイダリーは道悪OKの脚元」とコメントしておきました

ビュンビュン逃げるような短距離馬が見当たらないので、エリカが抜いて走れれば1800質の後傾ラップで走破できる可能性はあり、実際好発を決めて労せずハナに立ったので、中盤に12秒台二つ入れられるぐらいには抜いて走れていたし、そこはさすがソフトタッチ戸崎さんやったんですが、結果は46.6-47.6で走破して5着でした

見るからに中距離馬っぽいラインと体質で、シーザリオとAnabaaを経由するAureoleのクロスで周りに馬がいると力んでしまう気性で、抜群のスタートを決めたようにHabitatとAnabaaのマイラーとしてのしなやか俊敏さも受け継いでいて、才気と狂気としなやかな身のこなしがまさにエピファとAnabaaのイメージ

AnabaaといえばTreveやクイーンズリングの母父でもあり、フィリーズレビューをうなりながら大外一気で差し切ったクイーンズリングは古馬になってエリ女を勝ち有馬2着で引退しましたが、名うてのエピファ使い杉山晴師がそんな中距離馬に完成させられるかどうかが見もの

中盤緩んだので馬群が固まり、望来アルマヴェローチェに張り付かれていたエンブロイダリーは4角で外に出せそうもなく、一瞬内に1頭ぶんだけスペースができたその瞬間にスルリと通してアルマとの追い比べに持ち込んだのは超絶で、モレイラだから超絶に見えないですがあそこが今年の桜花賞のハイライトでした

リンクステップは前傾ラップのきさらぎ賞を先行して2着に踏ん張った馬ですが、今日は出遅れカマして最後方ポツン、でもそこでミルコは腹を決め、この馬の中距離馬としての追走に徹することができたのは結果オーライだった部分もあったかと

「1キロ重い斤量で、ダノンキングリーと東京1800で叩き合った共同通信杯。これこそがアドマイヤマーズのベストレースで、東京1800なら世代最強のダノンキングリーと互角なのだから、アドマイヤマーズも東京1800最強なのだ」と言いつづけてきて、皐月賞も◎にしたぐらいで、その後ダノンキングリーもアドマイヤマーズもマイルG1に勝ちましたが、東京1800最強説が揺らぐことはなかったですね

アドマイヤマーズが走ったマイル戦で最も内容が良かったのは、たぶん4歳時のマイルCS、グランアレグリアとインディチャンプに最後差されたけれど僅差の3着に食い下がったレースで、あれがレースラップ46.9-45.1の後傾でマーズ自身もそれぐらいの配分で走破しています(ちなみに19年香港マイル勝ちはレースラップ48.0-45.25)

エンブロイダリーの配合のポイントは、父アドマイヤマーズがもつHalo3×5・5をサンデーサイレンス3×4と継続し、父がもつノーザンテースト≒Storm Birdのニアリークロス3×4にVice Regent(Northern Dancer+Windfields)とNijinsky(Northern Dancer+Bull Page)を合わせ、あとアドマイヤマーズの4代母Salvinaxiaとアグネスタキオンの母母アグネスレディーの組成が似ている(Alcide、Palestine、Tenerani、Abernant≒Owen Tudorなどが共通)、主にこの3つですかね

エンブロイダリーはクロフネのパワーとビワハイジのマイラー資質で父を少しパワー寄りマイル寄りにしたイメージで、アドマイヤマーズよりはダイワメジャーっぽいという言い方もできると思いますが、いずれにしてもクイーンCで前傾ラップのマイル戦を経験していたことは大きかった

アドマイヤマーズ産駒はここまで芝[21-11-7-101]ダ[4-5-6-48]で、連対時平均距離は牡1629m牝1550m、そして以下のように2勝以上をあげているのは全て牝



22年産のJRAリーディング20位までではAEIは最も高く(2位キタサンブラックを凌ぐ2.68)、勝ち馬率でもナダルとドレフォンに次ぐ3位(36.7%)で、JRA出走49頭中20頭がノーザンファーム産というバックボーンはあったにせよ、アベレージの高いフィリーサイアーとして認知されてきました

フィリーサイアーといえば、クロフネもG1を勝った産駒9頭(ソダシf、カレンチャンf、ママコチャf、ホエールキャプチャf、アエロリットf、スリープレスナイトf、ホワイトフーガf、フサイチリシャール、クラリティスカイ)のうち7頭が牝という猛烈なフィリーサイアー

クロフネは母父としても、クロノジェネシスf、ヴェラアズール、ノームコアf、スタニングローズf、レイパパレf、アマンテビアンコ、ノーヴァレンダといったG1馬を出しており、エンブロイダリーfで8頭目ということになりますが、8頭のうち5頭が牝です

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日曜のボツ予想~光る全きょうだいクロス

2025-04-13 09:41:24 | 血統予想

中山もこれから降り出すので、中山7は◎リバースザトレンド、血統表を見てのとおりTerlingua=Pancho Villaの全きょうだいクロス4×4が光る配合
428キロの牝馬でディープ×Storm Catの組み合わせですから、前走を見てのとおり脚抜きのいい軽い馬場が合うタイプで、人気2頭とは時計の比較で五分、捲って勝ったモルタル産駒ですから少頭数もありがたい



大阪-ハンブルクは◎アドマイヤテラ○ヴィローチェアラともにデインヒルが表現されていて渋った阪神はOK、長距離適性のぶん2600では◎かと思いますが、大箱の長丁場に最も良績がある▲フライライクバードが穴っぽい

NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では桜花賞と忘れな草賞を、競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」では桜花賞を予想していますので、日曜もよろしくお願いします


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
http://www.keibado.ne.jp

コメント (40)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

土曜のボツ予想~重厚なドゥラメンテ

2025-04-12 09:24:36 | 血統予想

昨夜も「丹陽」で5時間ぐらいずっと飲み食いしてました(^ ^;) 栗東の大物調教師や美浦の気鋭の若手調教師も訪れる名店です



締めの100gラーメン二つに、行列店「雪風」創始者の底力を見せつけられる

山藤は◎ダノンピクチャー
このHolly Moonの牝系はディープインパクト系やブラックタイド系との配合でAlzao≒リリズムのニアリークロスにするのが黄金配合ですが、本馬は母父にSharpen Upが入ってNureyev≒Niniskiのニアリークロスですからこれはこれでドゥラメンテ黄金配合
見るからに重厚な12F型のイメージなのですが、器の大きさならこれかと



今日のランドウィックは晴れ予報、日本馬にとってはできるだけ乾いて欲しいところで現在は稍重発表
良まで回復しないとQエリザベスSは◎ヴィアシスティーナVia Sistinaと○ドバイオナーDubai Honourがやっぱり強そうで、Zoffany×Raven's Passなら10Fがベストで重馬場が巧そうな▲フォークナーパークFawkner Parkがヒモ穴かなと







NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」ではNZTと阪神牝馬Sを、競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」ではNZTを予想していますので、今週もよろしくお願いします


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
http://www.keibado.ne.jp

コメント (43)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第69回大阪杯回顧~今年も4角3番手、高速巡行で連覇

2025-04-08 15:15:08 | 血統予想

阪神11R大阪杯
◎13.ロードデルレイ
○5.ベラジオオペラ
▲10.シックスペンス
△15.アルナシーム
×2.ホウオウビスケッツ
×3.ラヴェル
×9.コスモキュランダ
×12.ステレンボッシュ
池添デシエルトがどんな逃げになるかだが、岩田ホウオウはここも離れた番手で追いかけるようなことはないだろう。1000m58秒で逃げても離れた2番手以降は60秒ということもありうるが、そうなったらなったでコスモキュランダが向正で動くだろうし、シックスペンスもベラジオオペラも機動力十分だから、レースの動きはけっこうあるのでは。ロードデルレイも母がヘイロー3×4だけに機動力は十分で、日経新春杯も3~4角インのコーナリングがよかった。川田がイン差しを教えてきた馬で、この外枠からでも馬群を捌いて差すレースができるだろう。みんなが動くワンテンポ後ろから捲り差しが決まるとみた。ここならイン差しになりそうなラヴェルと、大外枠でもノリが平気で最内を狙ってきそうなアルナシームが穴っぽい。

----------

例によってNETKEIBAの全頭血統解説から導入文と1~3着を

Robertoが強い阪神内回り 勝ち馬の4角順位は平均2.5
17年からG1に昇格し、今年で9年目を迎える大阪杯。23年はジャックドールが、21年はレイパパレが逃げ切り。24年はベラジオオペラが番手抜け出し。22年と20年と19年はポタジェとラッキーライラックとアルアインがイン好位抜け出し。18年はスワーヴリチャードが向正先頭で、17年はキタサンブラックが番手抜け出しで勝った。勝ち馬の4角順位は平均2.5で良でも重でも前内有利。外々を回ってまとめて差し切るのは困難なレースだ。枠番でいうと4~6枠の成績が良い。ベラジオオペラ(父ハービンジャー)、ジャックドール(父モーリス)、レイパパレ(母父クロフネ)、ローシャムパーク(母父ハービンジャー)、クロノジェネシス(母父クロフネ)と、Robertoの血が強いのは阪神内回りらしい。

ベラジオオペラ
エアアンセムやサトノヘリオスの甥。牝祖エアデジャヴーはオークス2着で、エアメサイアやエアシェイディの母でエアスピネルやエアウィンザーの母母。父ロードカナロアは世界の短距離王だが、中距離型の繁殖との間にアーモンドアイやパンサラッサなど中距離のチャンピオンを出した。本馬も母父ハービンジャーなので2000ベストの中距離馬で、この牝系らしく機動力に富み重賞勝ちは全て内回り。宝塚も有馬も好走したが、内2000はベストコースで大阪杯連覇を狙う。(距離◎スピード◎底力◎コース◎)



ロードデルレイ
ロードクルセイダーの甥で、母デルフィーノはJRA3勝(芝1800~2000)。3代母レディバラードは交流重賞2勝でダノンバラードの母でクラヴィコードの母母でもある。牝祖エンジェリックソングはグロリアスソングやデヴィルズバッグの全妹という名門牝系。ロードカナロア×ハーツクライはコスタノヴァなどが出る有力ニックス。通算[6-2-0-1]と底を見せておらず、父より母似で2000はベスト距離だし、母がHalo3×4だから内回りのコーナリング能力も高い。(距離◎スピード◎底力◎コース◎)



ヨーホーレイク
名繁殖クロウキャニオンの息子で、カミノタサハラ、ボレアス、ベルキャニオン、ストーンリッジなどの全弟。母母クロカミは府中牝馬Sと京成杯AHの勝ち馬。ディープインパクト×フレンチデピュティもショウナンパンドラ、マカヒキ、アンジュデジールなどが出て成功した。きょうだいのなかではタサハラに似て、Nijinsky的な伸びのある体型の地力ある中距離馬。京都記念で重賞3勝目をあげたが、阪神内2000よりは京都外2200がベターな馬だ。(距離○スピード○底力◎コース○)



ゲート内の駐立が悪かったデシエルトが出遅れ、途中からハナに立って、公式ラップは前後半57.5-58.7、金鯱賞同様2番手以降は離れましたが、当然のごとく1.56.2のコースレコードが出ました

ホウオウビスケッツはデシエルトに交わされる際にしばらく力んでしまいましたが、外3番手をシックスペンスが気合いよく追走、その直後で前の動向をうかがうイン4番手、ベラジオオペラが絶好位を確保したままレースは進みます

7枠13番のロードデルレイはスタートしてすぐに横2列目まで寄せていって、取りたいポジションは取れたと思われたのですが、その外のエコロヴァルツもインに寄せたかったようで、これに前をカットされる形でワンポジ下がってしまった

まあそれよりも結果的には外枠が厳しかった感じで、内枠ならたぶんベラジオを前に見る6番手が取れたんじゃないかと思うんですよね

終わってみれば、そら大阪杯やもん、内枠のRobertoのほうが勝ちやすいわなあ…ということなんですが、レース内容は1着2着五分とみたいですね

ヨーホーレイクもスタートはイマイチやったんですが、それが結果オーライというか、あれで望来はインベタで回ってくる腹が決まったと思うし、直線も全くロスなく詰まることなく捌けた

同じように「これは内回りでは差しにくいだろう」と思われたルージュエヴァイユの3着とかスターズオンアースの2着と似たような3着で、コーナリングで無理せず直線だけでインを割るというね

やはり内回りのコーナリングがイマイチなジャスティンパレスが外々を回って最後力尽きたのと比較しても、コーナリングがよくないからこそコーナーではなるべく脚を使わないんだ、という発想ですよね、それでもハナ・クビ・クビですからこのあたりの3着争いは紙一重でしょう

シックスペンスは牝祖Gather the ClanがWhat Luckを通じるBold Ruler3×3で、あのシャドーロールといい機動力溢れるレースぶりといい、タゲのメモには「ジェニュイン+Danzig+嵐猫」と書いてあるほどでずっとジェニュインのイメージなんですよね



1800が鬼で、2000でもマイルでもスローがベターというタイプに見えますが、2000でタフなレースを経験したことを糧にできるかどうか、母父がCandy Rideのラインなので地力も秘めていると思うのでね

ベラジオオペラについては昨年の大阪杯回顧を…と誘導しようと昨年の回顧を読み返していたら、いみじくも「望田が選ぶサンデー直仔限定“三大Bold Ruler忍者”は、マイルがジェニュイン、中距離がエアメサイア、そして短距離がオレハマッテルゼです」「私に言わせればSeattle SlewやSecretariatなんてぜんぜんBold Ruler的じゃなくて、彼らはオリジナルなナスキロ血脈であり、アイドリームドアドリーム牝系みたいなのが典型的なBold Rulerやと思ってます」と書いてました

というわけでベラジオオペラの配合についてはこちらを
第68回大阪杯回顧~今年も先行押し切り、高速巡行で夢かなう
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/09dadd4d3980ccc4221132d5fd6686bb

ロードカナロア×サクラバクシンオーがスプリントの頂点に立ったばかりですが、ロードカナロアのような短距離~マイルの種牡馬こそ、ハービンジャーやハーツクライやスペシャルウィークやMontjeuのような中長距離の肌に配して、マイル~中距離の大物を狙うというのが配合論の王道なのだ、という持論を体現してくれた大阪杯やったと思います

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日曜のボツ予想~やっぱり今年もエーピーの差し

2025-04-06 09:43:59 | 血統予想

まずお知らせから、キャロット追加募集の望田のピックはなしです

ドバイワールドCは母父TapitのヒットショーHit Showがストライドで追い込み
予想コメントにも書いたように、Country GrammerとかMystic Guideとか、Senor Buscadorみたいなやつ、北米小回りでなかなか差し届かないA.P.Indyのストライド型が、ドバイやサウジでは差し届いてしまうんですよね





アルクォーツスプリントはビリーヴィングBelievingがウインカーネリアンを際どく差し切り
欧州スプリント路線の強豪ですが、父MehmasはDark Angelと同じAcclamation×Machiavellianで(Romantic Warriorを逆さまにしたような配合でもある)高速芝にも適性が高い血統です
イクイノックスとかこんな牝馬に配合したいですな

NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では大阪杯とバイオレットSを予想していますので、日曜もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当)


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
http://www.keibado.ne.jp

コメント (42)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

土曜のボツ予想~レイデオロの中山捲り、サートゥルの少頭数外枠

2025-04-05 09:37:39 | 血統予想

山吹はモレイラで人気ですが◎ピックデムッシュ
レイデオロ×ハービンジャーで牝系がライトバンク、454キロの牡馬で見るからにTT体質で、レイデオロ産駒らしい立ち肩
たしかに中山の長いところで捲るレースが合っており、少頭数で前半ゆっくり入れそうなのでモレイラ捲りが見られるのでは





アザレアは◎ジーティーダーリン
サートゥルナーリアもロードカナロア同様Secretariat≒Sir Gaylordのクロスがないほうが跳ねる傾向はあり(ファンダムもコートアリシアンもレッドキングリーもエストゥペンダもクロスなし)、ファンダムは母父ジャスタウェイ、コートアリシアンは母父ハーツクライ、レッドキングリーは母がSmart Strike×Nureyev、エストゥペンダは母父父Wild Again、カナロア同様ナスキロよりナスペリオンで攻めよ
本馬は母系にVaguely NobleがありAureoleの薄いクロス、少頭数の外枠で前走のように揉まれず先行できそうなのも吉

ドバイの予想も昨夜眠い目をこすりながらだいたいやったので、この後前売りオッズをチェックしながらアップしようかなと
NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」ではダービー卿CTとチャーチルダウンズCを予想していますので、今週もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当)


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
http://www.keibado.ne.jp

コメント (87)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第55回高松宮記念回顧~黄金配合ディープ×Storm Cat、黄金配合カナロア×バクシンオーを差せず

2025-04-01 00:35:03 | 血統予想

中京11R高松宮記念
◎14.ナムラクレア
○1.マッドクール
▲10.サトノレーヴ
△6.ルガル
△12.トウシンマカオ
土曜の中京芝は渋化残りで、メインの豊橋Sでメルトユアハートは内2~3頭ぶんを避けてスローで逃げ、逃げきれそうだったが最後外からバウンシーステップに差された。メルトユアハートの内を走った馬たちは直線失速した。日曜は良に回復するだろうが、このバイアスに変化があるかどうかは何ともいえない。そして今年は確たる逃げ馬が大外のペアポルックスだけで、これが内を見ながらハナまでいくのかいかないのか。マッドクールやルガルは3番手ぐらいでOKだから、あまりペースが上がらず昨年(前後半34.9-34.0)のような後傾ラップになる可能性も十分だろう。
ルガルとサトノレーヴはピュアスプリンターと言っていいタイプで、この2頭は前傾ラップでガンガン行ったほうが持ち味は活きると思う。いっぽうトウシンマカオとナムラクレアはしなやかストライドで差す1400質で、1200ならば後傾ラップのほうが差しやすい(外差しが届くバイアスという前提だが)。マッドクールは昨年後傾ラップで勝っているし、阪神C2着を見てもアホヌーラ4×3らしいトゥルビヨン系独特のしなやかさで走るので、後傾ラップをイン番手から抜け出すのが最も勝ちパターンかもしれない。明日は最高気温11℃という予報なので、クロフネの夏馬のママコチャは下げてみた。
1人気だが◎はナムラクレア。3代母クードジェニーはマキャベリアンの全妹の仏2歳女王で、その孫娘で父ストームキャットのサンクイーンは繁殖牝馬として最高に近い名血といえる。G1を勝つ馬を産んで何ら不思議はない。ディープインパクト×ストームキャットのしなやかさで走るので大箱1400が最も斬れるが、1200なら後傾ラップで追走して斬れ味に賭けたい。斬れる牝馬に乗せたらルメールが最も達者なのは阪神Cを見てのとおり。昨年の高松宮が重で前後半35.7-33.2で走破して惜しい2着。昨年のセントウルSが良で、勝ったトウシンマカオは34.6-33.1で走破し大外一気を決めた。1400質のレースで一番強いのはナムラクレアだから、35秒を切るぐらいで入って32秒台で上がれば届くだろう、という結論で。

----------

例によってNETKEIBAの全頭血統解説より1~3着を

サトノレーヴ
快速ハクサンムーンやバーバリアンクラシック(独G3・芝2000m)勝ちWarring Statesの半弟で、シャルルゲランの甥。母チリエージェはJRA5勝(芝ダ1000~1400)。ロードカナロア×サクラバクシンオーはファストフォース、キルロード、テイエムトッキュウなどが出る短距離×短距離の黄金配合。スプリンターズSは後手に回ってしまったが、香港スプリントはモレイラがインを捌いてさすがの3着。大型馬でパワー兼備だが良馬場のほうがいいだろう。(距離◎スピード◎底力○コース◎)



ナムラクレア
ナムラムツゴローの妹でナムラクララの姉。3代母Coup de GenieはMachiavellianの全妹の仏2歳女王で、子孫にバゴやファンディーナなど活躍馬多数の名繁殖。父ミッキーアイルはマイルG1を2勝し、メイケイエールやララクリスティーヌなど牝駒は芝短距離でよく走る。しなやかで1400質なのもメイケイと似ていて、スプリンターズより高松宮の着順が良いのは後傾ラップになりやすいのもあるだろう。晴雨兼用だし馬群も割れる。阪神Cのように斬れに賭けるか。(距離○スピード◎底力◎コース○)



ママコチャ
ソダシの全妹で、ユキチャンやシロニイの姪で、アマンテビアンコやハヤヤッコのイトコで、メイケイエールも近親。母ブチコはJRA4勝(全てダ1800)。父クロフネはカレンチャンやアエロリットなどを出した名フィリーサイアー。良血でデビュー当初から注目を集めてきたが、古馬になって馬体重が増え短距離トップクラスに完成。クロフネ産駒らしい夏馬で、前走オーシャンSは最高気温20℃で快勝。昨年の高松宮記念は肌寒い小雨で動けなかった。(距離○スピード◎底力○コース◎)



今年の高松宮はマッドクールかペアポルックス、どちらかが行くにしても前半はゆっくり入るとみて、ならば1400質のナムラクレアがルメールでついに差し届くのだ、という予想でいこうと

ゲートが開くと、ビッグシーザーやウイングレイテストなども先行争いに加わり公式ラップは前後半33.8-34.1、ナムラクレアで前後半34.7-33.3です

1400質の追走で、直線は勝ち馬の直後から満を持して追い出して、ルメールさんならこう乗るだろうというまさに思い描いたとおりのレース運びで、美しいストライドでしなやかに斬れたのですが、躍動するピュアスプリンターをとらえることはできなかった

こんな名血のナムラクレアでも、名手が完ぺきに乗っても勝てないんやなあ…という思いと、まあ繁殖として母ちゃんぐらい大成功するのは間違いないので、サトノレーヴが種牡馬になれるならそれはそれでよい結末じゃないか…という思いが交錯

1~4着まで6歳が独占という結果になりましたが、最近でもファストフォースは7歳、ジャンダルムは7歳、ナランフレグは6歳にしてスプリントG1初制覇ですからね

チャンピオンスプリンターというのは鍛えられながらCCの筋肉を増してスプリンターとして完成するので遅咲きが多く、ロードカナロアだって4歳春の高松宮は3着に負けているし、天才スプリンターのサクラバクシンオーだって3歳のスプリンターズは6着に負けてます

3歳時にスプリントの頂点まで駆け上がったのは最近じゃピクシーナイトぐらいじゃないかと思いますが、香港短距離界もウェリントンとかなんちゃらプローンとかラッキーなんちゃらとか、トップクラスは7歳ぐらいまで毎年香港スプリントに出てますよね(まあほとんどがセン馬というのもありますが)



上表はロードカナロア×サクラバクシンオーのJRA勝ち馬一覧で、サトノレーヴの出現で問答無用の最強の短距離配合に認定されました

ロードカナロア×サクラバクシンオーが短距離で大成功した最大の理由は、Nureyevとテスコボーイを通じるナスペリオンのクロスになること、Storm Bird≒ノーザンテーストのニアリークロスになること、そしてSecretariat≒Sir Gaylordのクロスにならないことで、ようするに両者のCCスプリンターとしての頑強さがONになりやすいという解釈でいいと思います(牡が圧倒的に走るのも頑強さという観点で説明できる)

ロードカナロアはその母レディブラッサムがSecretariat=Syrian Seaの全きょうだいクロス3×4をもつので、世界の短距離王としては非常にしなやかな体質でしたが、だから産駒においてSecretariatやSecretariat≒Sir Gaylordの3/4同血クロスをやると、マイル以下を走るには柔らかすぎるような体質になりがちであまりプラスにならないのです



以下はロードカナロア産駒の母父別成績ですが、出走数10頭以上で勝馬率や1走当賞金がカナロア産駒全体を上回るのは、サクラバクシンオー、ファルブラヴ、サンデーサイレンス、ハーツクライ、フレンチデピュティ、スペシャルウィーク、シンボリクリスエスで、ロードカナロアと比較的相性が良い母父は、いずれもSecretariat≒Sir Gaylordの血はもっていません

ロードカナロア産駒全体(平地勝ち馬486頭/JRA出走1145頭)勝馬率42.4%、1走当賞金234万円

サクラバクシンオー(17/28)勝馬率60.7%、1走当賞金505万円、サトノレーヴ、ファストフォース

ファルブラヴ(9/18)勝馬率50.0%、1走当賞金403万円、ステルヴィオ、ミッキーワイルド

サンデーサイレンス(32/65)勝馬率49.2%、1走当賞金389万円、アーモンドアイ、ダイアトニック

ハーツクライ(20/41)勝馬率48.8%、1走当賞金314万円、コスタノヴァ、ケイデンスコール

フレンチデピュティ(11/24)勝馬率45.8%、1走当賞金285万円、レッドルゼル、アンヴァル

スペシャルウィーク(20/40)勝馬率50.0%、1走当賞金274万円、サートゥルナーリア、グルーヴィット

シンボリクリスエス(19/27)勝馬率70.4%、1走当賞金254万円、レッドガラン、ダノンスプレンダー

サクラバクシンオー(テスコボーイ)、ファルブラヴ(Special)、ハーツクライ(トニービン)が1走当賞金で上位であることからも、カナロア産駒はナスキロよりナスペリオンのクロスなのだと、ナスキロでは最柔のSir GaylordよりはナスペリオンでもあるMill Reefのクロスのほうが跳ねます

ディープインパクト(62/133)勝馬率46.6%、1走当賞金223万円、ブレイディヴェーグ、レッドモンレーヴ

これらと比較すると母父ディープインパクトは上のように1走当賞金が高くなく、短距離~マイルの大物が出ていないことがこの数字につながっているといえます

ご存じのように、ディープインパクトの母父の母父はSir Gaylord直仔Sir Ivorで、ディープ×Storm Catの黄金配合はSecretariat≒Sir Gaylord的な柔らかさによって成功したといえるのですが、カナロア産駒でマイル以下の大物を出すにはSecretariat≒Sir Gaylord的柔らかさはあまり必要ないというわけで、ブレイディヴェーグやサートゥルナーリアみたいな馬をつくるにはいいんですけどね

以下はロードカナロア産駒のJRA重賞距離別成績で、Secretariat≒Sir Gaylordのクロスの有無で分けてみました

Secretariat≒Sir Gaylordのクロスをもたないロードカナロア産駒の重賞成績


Secretariat≒Sir Gaylordのクロスをもつロードカナロア産駒の重賞成績


Secretariat≒Sir Gaylordのクロスをもたないロードカナロア産駒は、芝1200は[140-105-80-766]連対率22.5%、1走当賞金324万円、重賞勝ちはG1(3)、G2(1)、G3(9)
Secretariat≒Sir Gaylordのクロスをもつロードカナロア産駒は、芝1200は[88-86-59-597]連対率21.0%、1走当賞金209万円、重賞勝ちはG3のみ(4)

これだけ見ても、ロードカナロア産駒におけるSecretariat≒Sir Gaylordのクロスは、少なくとも高松宮記念や安田記念を狙う上では、プラスに働くことはあまりないといえるでしょう

そして先ほどのロードカナロア×サクラバクシンオーのJRA勝ち馬一覧ですが、馬名が青塗りになっているのはSecretariat≒Sir Gaylordのクロスをもつもので、この最強配合においてもSecretariat≒Sir Gaylordのクロスはやっぱり跳ねていないというべきかと

アパッシメントとベルジュロネットは4戦2勝の3歳馬ですから今後の成長次第でトップスプリンターに完成する可能性もないとは言わないですが、どちらも現状ダ1400で活躍していて、やっぱりCCパワースプリンターというよりはしなやか1400型というタイプに見えるんですよね

ディープインパクト×Storm Catの黄金配合は、リアルインパクト(ラウダシオン、モズメイメイ)、ディープブリランテ(ラプタス、モズベッロ)、ディスクリートキャット(オオバンブルマイ)、アジアエクスプレス(ピューロマジック)、そしてミッキーアイル(ナムラクレア)の代表産駒が出たように、ディープ孫の代でもSecretariat≒Sir Gaylord的な柔らかさで成功しているのですが、ロードカナロア×ディープインパクトは柔らかすぎてマイル以下では跳ねないのです

そんなことを考えているとね、ミッキーアイル×Storm Catでスプリンターとしてはしなやかすぎて大箱1400で最も斬れるナムラクレアが、ロードカナロア×サクラバクシンオーの新短距離王を差せなかったというのは、たしかに順当な結果なのだろうと受け入れるしかないんですよねえ…サトノレーヴもモレイラも素晴らしかった

ちなみにSecretariat≒Sir GaylordのクロスをもつJRA短距離G1勝ち馬というのは、私が思いつくのはグランアレグリア、キングヘイロー、ウルトラファンタジー、この3頭ぐらいですかね、グランアレグリアとキングヘイローはまさにA級マイラーの脚で追い込んだというべきですな

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日曜のボツ予想~キンカメ×トニービン×グレイトフィーヴァー

2025-03-30 10:24:21 | 血統予想

大寒桜は◎エムズ、新馬もパドックを見てほめましたが、アルゼンチン牝系のドゥラメンテ産駒ながら細身で脚長でしなやかな身のこなし
このあたりはトニービンとNot for Sale経由のGrey SovereignクロスやHabitat経由のSir Gaylordクロスのイメージ、つまりCozzene的なイメージで、長いところで斬れるタイプに完成しないかなと





六甲は△ニホンピロキーフはマイラーズCで◎にしたときから京都外ベスト説なのでここは一枚いや半枚割り引きたいお気持ちで、▲セオが番手でその直後が◎レディントンで叩き合いになりそう
他となると、ファンダムと同じキンカメ×トニービン×グレイトフィーヴァーの黄金配合○トランキリテ、これはルーラーシップ×ゼンノロブロイなのでマイルではズブいんですが、この頭数ならそんなに離されずついて回れるので圏内まで追い込めるかも、というぐらいの…

NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では高松宮記念とマーチSと御堂筋Sを、競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」では高松宮記念を予想していますので、日曜もよろしくお願いします


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
http://www.keibado.ne.jp

コメント (57)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

土曜のボツ予想~君子蘭はAureole魂対決

2025-03-29 09:33:37 | 血統予想

君子蘭は◎ルクスジニア
父キズナより母サトノアリシア(芝1800で3勝)に似た中距離馬で、母はAureoleの薄いクロスをもつので多頭数で揉まれるとサッパリでしたが娘も前走ハナ切ると楽勝
ここも他に行く馬は見当たらないので、人気ですが正攻法でいけるのではないかと



Aureole魂といえば▲ブルーミングローズはサートゥルナーリア産駒らしい気性で、ひいらぎはHペースなのに馬群の中でうなってしまいましたが、折り合えば外1800で斬れるタイプやとは思います

NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では毎日杯と日経賞と伏竜Sを、競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」では毎日杯を予想していますので、今週もよろしくお願いします


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
http://www.keibado.ne.jp

コメント (47)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする