昨夜は千喜の9周年イベント「裏千喜」、募集馬見学ツアー民と飲んでましたが、しかしサトノレーヴは完ぺきな運びやっただけに惜しかった
勝ったLazzatはモーリスドゲスト賞(仏G1・芝1300m)につづくG1勝ちで1400m以下は4戦4勝、私去年の香港マイルで◎にしたんですがマイルは少し長いんですかね(^ ^;) 母がMiswaki≒Gone West4×3で自身はGreen Desert3×5、Never Bend肩全開で掻き込みますが日本向きの柔軽さもあります
父TerritoriesはInvincible Spirit産駒のG1マイラーで、母父がMachiavellianで牝系がHelen Streetなので注目してるんですが、代表産駒は本馬LazzatとスプリントC(英G1・芝6F)のRegionalがセン馬、オペラ賞(仏G1・芝2000m)のルジールが牝馬で、Machiavellianの肌やし、こういう種馬はMotivatorのように肌に回っていいと思います
今日の新馬は東5ダーリングハースト(POG)と東6アーガイルショア(一口&POG)、ダーリングハーストはマイルだと取りこぼしそうやし、アーガイルショアはクレーキングと15/16同血ですが芝でおろすんすね
多摩川は▲モンドデラモーレが地力上位ですが血統的にも1400がベストとは思えず、しかもここは前が薄いので、前走をみても1400がピッタリでこれもオープンまでいけそうな◎シンバーシア、そして短距離体型で1400への短縮にいきなり対応できそうな○スマートワイス、カナロア2頭の前残りを狙ってみたいです
ちなみに以下は「2019年以降の東京芝1400戦、オープンと3勝クラス」の種牡馬成績(出走数10以上)で、ロードカナロアはこの条件では高値安定
NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では府中牝馬SとしらさぎSを、競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」では府中牝馬Sを予想していますので、日曜もよろしくお願いします
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水木はセレクトセール上場馬の視察、毎年スタートは「柳ばし」から
良い馬いっぱい見せていただきましたが、注目のイクイノックス産駒についてはそのうち書きます
東サラとジーワンのピック、そして40口&オーナーズの推奨、リストアップは概ね終わっており、週明け月曜にまとめてやります
他のレースはこれから考えますが、NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」と競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」では天保山Sを予想していますので、今週もよろしくお願いします
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阪神11R宝塚記念
◎4.プラダリア
○17.レガレイラ
▲12.メイショウタバル
△2.ドゥレッツァ
×1.ベラジオオペラ
×3.ローシャムパーク
×9.ヨーホーレイク
×11.ソールオリエンス
×13.アーバンシック
×15.ロードデルレイ
阪神はこれからどれだけ降っていつ止んで、どこまで馬場が回復するのかが読みきれないが、渋化残りは間違いないだろう。ロードカナロア2騎は2200より2000がベターだから、馬場が渋って時計がかかるのは有難くない。
となると、この休養でトモのビルドアップ顕著で坂路で自己ベストを叩き出したレガレイラの本格化と、宝塚記念を知り尽くしたユタカ=メイショウタバルの逃げと、それを離れた番手で追走するドゥレッツァのイン立ち回り、この3頭で迷うが、大穴ならプラダリアか。ディープインパクト×クロフネといえばレイパパレが重の大阪杯を逃げ切り、ステファノスが大阪杯をイン立ち回りで2着したように、道悪が巧くて小回りがきく血統だ。本馬も道悪実績は十分で、昨年の宝塚は重馬場でベラジオオペラと接戦の4着だった。新進気鋭の高杉吏麒が、ドゥレッツアやベラジオの直後から無欲のイン差し。
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例によってNETKEIBAの全頭血統解説から導入文と1~3着を
今年は開催4日目で好時計&先行有利か
RobertoとHaloの機動力が有力
阪神で行われた近4年(20~23年)を振り返ると、クロノジェネシス、スルーセブンシーズ、レイパパレと母父クロフネが3頭馬券に絡んでいる。他にジャスティンパレス(母母父Red Ransom)とデアリングタクト(父エピファネイア)も3着で、ロベルトの血を引く馬はひとまず有力。またイクイノックスはHalo4×4、クロノジェネシスはHalo5×4、ヒシイグアスはHalo3×5、モズベッロはHalo4×4・5と、Haloのクロス馬がよく走っている。阪神内回りだから、機動力があるに越したことはないということ。今年と同じく3回阪神4日目(開催2週目)に行われたのは22年と21年。22年はタイトルホルダーが番手抜け出しでレースレコードで勝ち、21年はユニコーンライオンが2着に逃げ残っており、時計が速く先行有利が想定されるところ。
メイショウタバル
メイショウカンパクやメイショウタカトラの甥で、ワールドスケールやロンのイトコ。父ゴールドシップはステイゴールドの代表産駒でユーバーレーベンなどの父。ゴールドシップ×フレンチデピュティはプリュムドールと同じ。立ち肩でTom Fool的脚捌きなのは母母父ダンスインザダークの影響も強く、神戸新聞杯では4角で後続を突き放してしまったようにコーナリングはいい。開催4日目の宝塚は前有利だし、ユタカの逃げとなると不気味な存在に。(距離◎スピード◎底力○コース◎)
ベラジオオペラ
エアアンセムやサトノヘリオスの甥。牝祖エアデジャヴーはオークス2着で、エアメサイアやエアシェイディの母でエアスピネルやエアウィンザーの母母。父ロードカナロアは世界の短距離王だが、中距離型の繁殖との間にアーモンドアイやパンサラッサなど中距離のチャンピオンを出している。本馬も母父ハービンジャーなので2000ベストの中距離馬で、この牝系らしく機動力に富み重賞勝ちは全て内回り。地力も増しており、ここも好位抜け出しで安定随一。(距離○スピード◎底力◎コース◎)
ジャスティンパレス
母パレスルーマーは優秀な繁殖で、本馬の他にもベルモントS勝ちパレスマリス(ジャンダルマンタルの父)やアイアンバローズを産んでいる。近親にハリウッドゴールドCのRail Tripなど。母父Royal AnthemはTheatrical産駒で芝10~12FのG1を3勝。持続力に富む野太いストライドはディープインパクトとNureyevのイメージで、大箱向きで坂コース向き。大阪杯や有馬記念を見ても内回りのコーナリングはイマイチで、外伸びバイアスの馬場になってほしい。(距離◎スピード○底力◎コース○)
10R花のみちSが芝マイルで1.32.6、かなり良に近いところまで回復したなかで行われた第66回宝塚記念は、メイショウタバルがベラジオオペラ以下を3馬身突き放す快勝
レースラップ=12.4-11.0-11.4-12.1-12.2-12.2-11.9-11.9-11.8-11.7-12.5、後続が追いつくタイミング、捲るポイントがどこにもナッシングで、まさに武豊会心の逃げ切りでした
開催4日目の宝塚はやっぱり逃げ切りなのかという結果で、導入文で書いたように「クロフネ、Roberto、前残り」ならメイショウタバルしかいなかったんですが(^ ^;)、ちなみに今年は1~3着全てRobertoもちでした
アイドリームドアドリーム牝系で大阪杯連覇、阪神内回りのコーナリングは現役屈指のベラジオオペラが、3角から捲りにかかったんですが並ぶところまでいきませんでしたからね、ベラジオも3~4角で後続を完全に突き放しているんですが
ジャスティンパレスとヨーホーレイクは「大箱坂コース向きの中距離馬」という点で適性は似たものがあり、内回りの大阪杯や宝塚記念や有馬記念ではコーナーでなるべく吹かさず直線に賭けるしか手がなく、いわば3着を拾うケイバに徹するしか活路がない
大阪杯ではヨーホーレイク、宝塚記念ではジャスティンパレス、3着狙いに徹したほうが3着を拾い、コーナーで吹かして勝ちにいったほうが沈むという構図になってます
坂路快走で+10キロのレガレイラはまさにハーツクライのトモパンで、馬体的には過去最高に良かったと思うし、だからこのペースを追走できた、追走してしまったという面もあったかと思うんですが、TTステイヤーという本質は変えようがないので、緩みないペースをこれだけ追走してしまうとステイヤーとしての持ち味が出せなかった
メイショウタバルの配合で面白いのは、父ゴールドシップがノーザンテースト≒The Minstrel4×4で、自身はThe Minstrel≒Nijinsky5×5で、そこにカナダの名血Vice Regentとノーザンアンサーも加わることで、ノーザンテーストの血脈構成、Northern Dancer+Victoria Park(Victoriana~Windfields)の組み合わせを増幅している点
┌Northern Dancer
ノーザンテースト
│┌Victoria Park
││┌Windfields
│└Victoriana
└△
┌Northern Dancer
The Minstrel
│┌Victoria Park
│││┌Windfields
││└Victoriana
└△
└Flaming Page
┌Northern Dancer
Nijinsky
└Flaming Page
┌Northern Dancer
Vice Regent
└△┌Windfields
└Victoriana
┌Northern Dancer
ノーザンアンサー
│┌Windfields
└△
└Reply
Flaming PageはBull Dog=Sir Gallahad3×5、ReplyはBull Dog=Sir Gallahad2×3で、Northern DancerとSir Gallahad=Bull DogとVictoriana~Windfieldsというカナダ有力血脈の組み合わせを活かした配合といえます
カナダ血脈由来のパワー加速とダンスインザダーク+Blushing GroomのTom Fool走法による巡行力に秀でた中距離馬というべきで、宝塚記念は阪神内2200稍、神戸新聞杯は中京2200稍、毎日杯は阪神外1800重、それぞれコース形状は異なりますが、渋った馬場を逃げて4角で突き放して決めてしまうという勝ち方は同じ
ステイゴールド系種牡馬×フレンチデピュティ肌の組み合わせはレインボーライン(父ステイゴールド)、マルシュロレーヌ(父オルフェーヴル)につづく3頭目のG1勝ち、HペースのBCディスタフをうなりながら捲り上げたマルシュロレーヌの巡行力も、ノーザンテーストとフレンチデピュティの組み合わせならではといえるものでしょう
母母母父クリスタルグリッターズもBull Dog=Sir Gallahad5×4・5・6なのでパワー巡行力に一役買っているといえますが、母系にクリスタルグリッターズをもつG1勝ち馬はカルストンライトオ(父ウォーニング)とメイショウタバル(父ゴールドシップ)しかおらず、この2頭の次に賞金が多いメイショウカンパク(京都大賞典)はタバルの伯父で父グラスワンダーですから、Robertoとクリスタルグリッターズも謎のニックスといえるかもですな
昨日の募集馬見学ツアーではホットロッドチャーリー初年度産駒の芝馬のような柔さや身のこなしが話題になってましたが、父Oxbowの母TizamazingがTiznowの全妹で、母父Indian CharlieがCaroのラインなので、ザックリいうとUnbridled's Songと似た質感の柔さと表現すればいいのかなあれは
だからArrogate×Tiznowでミスティックロアが出たみたいな、あんな感じの中距離ダート馬が出せれば成功かなと思いますね
平出さんが東京ダービー3着シーソーゲームと血統が似ていると書いてましたが、Tiznow×Indian CharlieってたぶんUnbridled's Song的で、たしかに不良の大井2000が合いそうなイメージなのです
宝塚は2週早めてもけっきょく雨にたたられることとなりましたが、さっき止んでメインまでにどこまで乾いてくるか
準メインの花のみちは母が北米パワー型で重馬場のほうが狙いやすい◎ガイアメンテ、Kingmambo3×3で手先の強い○ベラジオボンド、マイルに短縮が効きそうな▲ファーヴェント、ひとまずこんな印で
NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では宝塚記念を予想していますので、日曜もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当)
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今日は社台系クラブの募集馬見学ツアーに参加するので、競馬はほぼ見れないしコメント等にも対応できないと思います
NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では函館スプリントSを予想していますので、今週もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当)
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東京11R安田記念
◎18.ブレイディヴェーグ
○10.ジャンタルマンタル
▲13.ソウルラッシュ
△1.シックスペンス
×5.レッドモンレーヴ
×7.ガイアフォース
×8.エコロヴァルツ
×17.ジュンブロッサム
どうしてもハナを切りたい馬は見当たらず、内からマッドクールかウインマーベルがハナに立ちそうだが、後傾ラップになると読むべきだろう。ブレイディヴェーグは母系にリヴァーマンの血が入って、いかにもルメール好みの斬れる牝馬というタイプだが、母方の中距離体質が強いので大箱1800の府中牝馬Sが最も斬れた。ここは後傾ラップで1800質のレースになるとみれば狙いが立つ。ちなみに過去10年の安田記念においては、牡セン[7-5-9-119]連対率8.6%、牝[3-5-1-12]連対率38.1%で、牝馬は7年連続連対中で、今年は牝馬はブレイディヴェーグ1頭だけ。ジャンタルマンタルは調教を見ると復調がうかがえるので、これの好位抜け出しが相手。
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例によってNETKEIBAの全頭解説から導入文と1~3着を
23年と22年の勝ち馬ソングラインはキズナ×シンボリクリスエス。21年ダノンキングリーはディープインパクト×Storm Cat。20年グランアレグリアはディープインパクト×Tapit。そもそも安田記念は差し優勢のレースだが(過去5年の連対馬の4角順位は平均8.9)、ディープインパクトやStorm CatやSeattle Slew経由のナスキロ血脈が生むストライドが、長い直線で爆発するレースともいえるだろう。過去10年においては、牡セン[7-5-9-119]連対率8.6%、牝[3-5-1-12]連対率38.1%で、牝馬が7年連続連対中。いっぽう4角5番手以内で馬券に絡んだのは、ロマンチックウォリアー、セリフォス、シュネルマイスターと、いずれもNureyev≒Sadler's Wellsの血を引く牡馬。今年の登録馬で牝馬はプレイディヴェーグだけなので、ヌレサドをもつ牡馬の前残りから入る手もあるか。
ジャンタルマンタル
母インディアマントゥアナはレッドカーペットH(米G3・芝11F)勝ち。母父Wilburnはインディアナダービー(米G2・ダ8.5F)に勝ったA.P.Indy系。父パレスマリスはジャスティンパレスやアイアンバローズの半兄のCurlin産駒で、ベルモントS(米G1・ダ12F)に勝ちノーブルロジャーなどを出している。主として両親のナスキロ柔さで芝を走っている印象で、大箱1600~1800がベストコースだろう。休み明けの香港は動けなかったが、立て直してくれば。(距離◎スピード○底力○コース◎)
ガイアフォース
ルイドフィーネの甥で、母ナターレは南関東で活躍し戸塚記念やしらさぎ賞に勝った。アグネスゴールド、フサイチゼノン、リミットレスビッドなども同牝系。父キタサンブラックは年度代表馬でイクイノックスなどを出し成功。母方のクロフネやノーザンテーストのフィジカルも強く、マイル戦にも対応するがベスト距離は1800か。冬場は体質が硬くなるところがありダートのほうが走りやすいが、安田記念は2年連続4着で今年も上位をうかがう。(距離○スピード○底力○コース◎)
ソウルラッシュ
ディオ(父リオンディーズ)の3/4兄で、ヒラボクディープの甥で、ヘネシー、Editor's Note、カフェブリッツなども同牝系。兄同様Storm Catのマイラーっぽさが強い体つきも、父ルーラーシップの重厚さも受け1800型に見えると書いてきた。ジワジワ成長し地力強化しついにG1ホースの仲間入りを果たしたが、ロマンチックウォリアーを差したドバイターフはベストレースだろう。安田記念は2年連続1.32.2で走破。あと時計半分速くなって差せるかどうか。(距離○スピード○底力◎コース◎)
水曜の調教はとにかくジャンタルマンタルがグンバツで、坂路で終いを伸ばすときにあんなにしなって躍動するのは間違いなく好調だろうと
私が見た媒体の調教診断もAがついてたのでみんなよく見えたんやと思いますが、NHKマイルCのような後傾ラップが予想されただけに、これの好位抜け出しが軸としては堅いだろうと思われました
当日は北枕塾生として、パドック最前列かぶりつき→止まれの合図と同時に5Fスタンド最4角寄りに駆け上がって返し馬チェック→急いで馬券を買ってレース観戦、というルーチンを繰り返してましたが、コメント欄に書いたようにパドックが良かったのはブレイディヴェーグで、この出来と仕上げで後傾ラップならば、しなやかなストライドで斬れまくるに違いないと
ソウルラッシュはますますルーラーシップ的Hyperion的な重厚さを増した感があり、やっぱり今は1800のほうが重厚な末脚を繰り出せるのではないかというイメージでしたね
ガイアフォースは肉量豊富なマイラー体型で、前捌きがゴトゴトしているのはいつものことで、これ冬場ならもっとゴトゴトしますから、それより返し馬におろした瞬間の走りが集中力抜群で、「ブリンカー効いてる。行く馬いなければガイアがハナに立ってしまうかも」とコメントしておきました
予想どおりマッドクールがジワリとハナに立って、あまりペースは上がらず前後半は46.7-46.0、これぐらい後傾ラップだと各馬4角まで抱えたままでの追走で、ジャンタルマンタルが3番手から満を持して追い出し、NHKマイルと同じような勝ち方で堂々のマイル王宣言
ソウルラッシュはこのペースで勝ち時計1.32.7ならマイルの好走ゾーンといえるし、手応え十分に4角まできて、直線は坂の上りから一気に追い出して全開、そのためゴール前では少し末脚に陰りが見られ、全開区間を遅らせたガイアフォースに差されてしまった
ブレイディヴェーグもこのペースならば手応え十分、直線まで弓を引いたままの状態で、さあどこで矢を放つかというタイミングで、坂で全開のソウルラッシュが抑圧しながら馬体を併せてきたので、戸崎さんもあそこから追い出さざるを得ず、ソウルラッシュと同じようにゴール前はちょっと脚が上がってしまった
いっぽう東京芝コースはまだ4回しか乗ったことがないというのに、集中力みなぎるガイアフォースを中団でなだめ、直線は坂を上がってから全開させていったん交わされたソウルラッシュを差し返すという、吉村誠之助の落ち着いた手綱捌きはほめられるべきでしょう
ジャンタルマンタルの配合については下記を読んでくださいということで、今日も後傾ラップをジェニュインのように抜け出したマイル王、ちなみに父パレスマリスの母父はNureyev直系のRoyal Anthemなので、ヌレサドもちの牡馬が前受けで勝った安田記念でした
第29回NHKマイルC回顧~ナスキロ質ジェニュイン、フワリと抜け出すマイル王
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/b507c26ae6549425b3a521f7dbc16790
英ダービーはLambourn、母Gossamer WingsはScat Daddy×RubianoでMr.Prospector3×4とNijinsky4×4ですからJustify的で、そこにGalileo×Cape CrossのAustraliaですから、昨年の英ダービー馬City of Troy(Justify×Galileo)や今年の英2000ギニー馬Ruling Court(Justify×High Chaparral×Cape Cross)を逆さまにしたような配合
「ガリンヒルで煮詰まってる今の欧州血統の箸休めとして、Storm Cat~Scat Daddy~Justifyのラインが重宝されているのだ」という話は何度か書いてますが、まさに「母のスピードで先行し父のスタミナで踏ん張る」逃げ切りでした
ベルモントはまたもやSovereigntyとJournalism、今年はTapitではなくBernardiniのワンツーでしたが、まあしかし肌に回ってのBernardiniの優秀さここに極まれりで、両馬の血統については以下参照
土曜のボツ予想~ザックリKダービー予想
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/819a37715ba356f6d97f1c3ddc343294
今日はこれから東京競馬場へ、北枕塾生として新馬戦からパドックかぶりつくので、ブログのほうはあんまり対応できないかもです
軽く予習しておくと、東京6は調教を見た感じタフクッキーとディアダイアモンドがいかにも1400っぽいスピードありそうで、だから人気してるんでしょうね(^ ^;)
穴は小柄なMedaglia d'Oro肌で緒戦から気合いで走るキトゥンズシルバー、母がヴィクトワールピサ産駒でHaloとMr.Prospectorが多く芝実戦で動きそうなライトアズフェザー
阪神はPOG推奨ラッキーバック期待、リヒトミューレも一口推奨でなかなか手堅いマイラーやと思うんで、あと血統的に気になるのはStorm Cat≒ロイヤルアカデミー3×4のダノンキングリー産駒ジューンマロンかな
香港JCTは◎ウィクトルウェルス、ウィクトーリアはピサ肌の最高峰ですからオープン馬を何頭も産んでもらわないと困る
エランはいかにもラブリーデイ産駒らしい内回り機動力型なので相手は○フォーザボーイズ、436キロのエピファネイア産駒ですからTT質で2000のスローは合うし、エピファ×ハービンジャーのマイルドAureole魂ですから少頭数で揉まれずに
小金井は我らが▲ハリウッドブルースがベストコースと思われる東京マイルに出てきましたがここは前が薄い
良の東京はA.P.IndyよりNureyevですから◎はテーオードラッカー、テーオーケインズの半弟ですが、父がコパノリッキーに替わりサンデーサイレンス3×3とNureyev≒Number4×4、人気どころが軽い馬場向きなので好位追走で頑張れそう
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英オークスはMinnie Hauk、Sex Appealの妹でアルデバランの母母でスピニングワールドの母母母でもある名血Minnie Haukと同名です
こっちのMinnie Haukは英マイルG2に勝ったTilsitの半妹で、母MultilingualはKingmanの半妹、Oasis Dreamも近親で負けず劣らずの良血ですが、この牝系はダンシングブレーヴが入るのがポイント高いですな
昨日から東京入りでバタバタしておりボツ予想はお休みしますm(_ _)m 安田と東京ダービー観て帰ります
これから新馬や特別を考えようかというところですが、NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」と競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」では垂水Sを予想していますので、今週もよろしくお願いします
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東京11R日本ダービー
◎13.クロワデュノール
○17.マスカレードボール
▲9.ジョバンニ
△1.リラエンブレム
×3.エリキング
今年のダービーは確たる逃げ馬が見当たらないが、前半ゆっくり入っても向正でまたファウストラーゼンが押し上げるだろう。前半スローから向正で池添とミルコが動いて、後半1000mのロンスパになった昨年と似た流れになるのではないかと予想。土曜の10R葉山特別芝1600が重馬場で1.35.9。日曜は良まで回復しても高速馬場は望めないか。
ダノンデサイルの母トップデサイルはBCJフィリーズ2着。ドウデュースの母ダストアンドダイヤモンズは北米ダ短距離重賞を2勝。タスティエーラの母パルティトゥーラは全3勝が芝マイル。最近のダービーは「父12F×母マイラー」が勝つことが多い。クロワデュノールの母ライジングクロスは英オークス2着の重厚な中距離馬だが、その父ケープクロスはグリーンデザート直仔のマイラー。イクイノックスも母父がマイラーのキングヘイローで、全体の配合形も似ているとほめてきた。イクイのような斬れはないから、母父のスピードで先行し父のスタミナで踏ん張るレースをしているのは正しい。イクイと同じような皐月賞2着だったが、ダービーも同じケイバでいいと思う。
大跳びのマスカレードボールは中山だとコーナーで加速できない。皐月賞は直線だけで3着に差してきたのはドウデュースと重なる。しかし母母父が重厚なホワイトマズルなので、ドウデュースのように瞬時に加速するタイプではない。ストライドでジワジワ伸びつづける脚質だから、東京なら坂井瑠星は共同通信杯のように好位抜け出しでくるだろう。リファール4×4のキタサンブラックを父にもつクロワデュノールと、リファール4×4のマスクオフを母にもつマスカレードボールが、好位から抜け出して重厚な叩き合いのダービーになるとみた。ロジャーバローズ(リファール4×4)が2頭で叩き合うイメージだ。
ジョバンニは父がエピファネイアで母父がストームキャットのマイラーだからこれも真っ当な配合だ。セキトバイーストの弟で揉まれ弱さのある血統だが、皐月賞ではゴチャついたのにやめずに地力で4着まできたのは評価したい。距離2400はプラス。昨年のダノンデサイルにつづくか。
少しタフな馬場でのロンスパ戦を想定するならば、1800ベストに見えるミュージアムマイルとサトノシャイニングや、上がり3Fの瞬発力抜群のサートゥルナーリア産駒2頭はちょっと評価を下げて、母系が重厚なキズナ産駒2頭を上げてみた。
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例によってNETKEIBAの全頭血統解説より1~3着を
クロワデュノール
アースライズの半弟で、母ライジングクロスはパークヒルS(芝G2・芝約13F)勝ち。母父Cape CrossはロッキンジS(英G1・芝8F)勝ち馬でロジユニヴァースの母父。父キタサンブラックはイクイノックスなどを出し成功。母母のところだけノーザンダンサーの血が入らず、母父がマイラーというのはキタサン産駒として好配合といえる。皐月賞はまるでイクイノックスのような2着だったが、東京2400でも正攻法でいい。タスティエーラのように凌ぎきる。(距離◎スピード○底力◎コース◎)
マスカレードボール
マスクトディーヴァ(父ルーラーシップ)の7/8同血の弟で、トゥーフェイスの半弟で、オメガヴェンデッタやマスクトヒーローの甥で、サンライズソアのイトコ。母母ビハインドザマスクはスワンS勝ち。見た目は父ドゥラメンテだが、薄手の体型は母父ディープのイメージ。コーナリングに難がある馬で、皐月賞は直線だけで追い込んでまるでドウデュースのような3着。ただこちらは全身運動ストライドで瞬時に差すタイプではない。東京なら坂井瑠星は共同通信杯と同じ乗り方だろう。(距離○スピード○底力◎コース◎)
ショウヘイ
ミッキークイーンやトーセンマタコイヤの甥で、エピファニーやミッキーゴージャスのイトコ。母母ミュージカルウェイはドラール賞(仏G2・芝1950m)勝ち馬。父サートゥルナーリアは名牝シーザリオの息子でエピファネイアやリオンディーズの弟。初年度からファンダムやコートアリシアンなどを出している。脚長でいかにも大箱向きのストライドで、京都新聞杯を見てのとおり上がりのケイバに強い。ここもスロー希望で、ルメールさんが好位で折り合う。(距離○スピード◎底力○コース◎)
日曜の東京芝は稍重スタートで10Rの前に良に回復、どこの競馬場でもだいたい内から乾きはじめるので、芝レースの勝ち馬は4Rダノンエンブレムと6Rニシノティアモは直線で内から2~3頭目を、8Rデュアルウィルダーは4頭目、10Rメリオーレムは5頭目あたりを走って勝っており、ダービーは離れた番手のサトノシャイニングが直線で6頭目あたりまで持ち出していて、その外でクロワデュノールとマスカレードボールの叩き合いが繰り広げられることになりました
皐月賞につづいて外枠を引いてしまったサトノシャイニングのユタカは「壁つくれずにまたかかるぐらいなら俺がペースつくってやるよ」と言わんばかりにハナに立ったのですが、ユタカが逃げると田辺がちょっかい出すというのはちょっと昔はよくあったシーン
こりゃタナベスローに落とすんかいな~と思って見ていたら、そこからも緩めずずっと12秒1を刻んで離して逃げ、レースラップは前後半でいうと72.1-71.6
クロワデュノールはユタカを追うように進出しいつでも動ける外好位、こうなると直線は後続が気になるところですが、来るなら来いとばかりに早めに追い出して早々と先頭
東京の直線で爆発したというような躍動するフォームではないんですが、実直に粘り強くLyphardらしく、ゴールまで確り駆け抜けて、北村友一としてはやりたいケイバができたという意味では会心やったんやないですかね
クロワとマスカレードの血統表やレースを何度も見返しているうちに「今年のダービーはLyphardがLyphardらしく勝つパターンじゃないか」という気がね、先週ぐらいからそんな気がしてきたんですよね
いつも書くようにディープインパクトとダンシングブレーヴは全然Lyphardじゃなくて、本格化してからのハーツクライとかキタサンブラックとか、ブラックタイドとかバブルカンパニーとか、もっと古いところでいうとレガシーワールドとかね、ああいう粘着質なのがLyphardなんやで、という話はよく書きました
ディープインパクト産駒でいうと、19年ダービーを2-2-2-2で早々と抜け出して勝ってしまったロジャーバローズ(Lyphard4×4)、12年ダービーを3-4-4-3で抜け出して競り勝ったディープブリランテ(Lyphard4×5)、この2頭がLyphardらしくないディープインパクトの産駒で最もLyphard的な馬やったと思うんですよね
だから土曜のボツ予想で、マスカレードボールとドウデュースは戦歴的に重なるところが多いけれど、ドウデュースのほうが全然ダンシングブレーヴ的で、ダンシングブレーヴとホワイトマズルってのは全く別もんで、Lyphard的粘着力を伝えたホワイトマズルを経由するからこそ、ディープインパクトとダンシングブレーヴを経由するLyphardクロスをもつにもかかわらず、マスカレードボールはLyphard的な粘着力で走る馬なのだ、ということを言っておきたかった
そんなわけで今年のダービーは、ロジャーバローズ2頭が叩き合うレースになるんじゃないかと書いたのですが、やっぱりLyphardとLyphardの叩き合いは前で受けたほうが先着するんやなと、よりLyphardの美点を表現できたクロワデュノールが7792頭の頂点に立ったのです
ちなみに2000年以降の日本ダービーにおいて、4角3番手以内で勝った馬を列挙していくと、あああホンマにLyphardくさい馬ばっかりやんか…
04年キングカメハメハ
06年メイショウサムソン(オペラハウス×ダンシングブレーヴ)
09年ロジユニヴァース
12年ディープブリランテ(ディープインパクト×バブルカンパニーでLyphard4×5)
17年レイデオロ(母母ウインドインハーヘア)
19年ロジャーバローズ(ディープインパクト×LibrettistでLyphard4×4)
クロワデュノールは母父がDanzig系のマイラーCape Crossなのもロジャーバローズと似ていますが、こういう血が母父に入ると先行力や機動力を増すことが多く、その点ではネオユニヴァース×Cape Crossでダービーを3-3-3-3で勝ったロジユニヴァースとも重なる部分があり、ロジユニヴァースにLyphardとBustedをトッピングしたのがクロワデュノールというイメージでもありますね
馬場が良まで乾いたので、重厚欧州母系でドンくさいキズナ産駒(エリキング、リラエンブレム)よりも鋭敏なサートゥルナーリア産駒(ショウヘイ、ファンダム)が有利かなと内心思ったんですが、直前でダービーの印を変えるのもイヤなんで馬券は◎○▲だけで買ってました
ジョバンニはAureoleの薄いクロスのエピファ産駒ですから、やっぱり最後は外に出して差したいだろうし、ああやってずっと馬群の中で追っていても同じ位置で流れ込むだけやないですかね
ファンダムは毎日杯のように瞬発力に賭けるんかと思ってたら好位を取りにいってかかり気味、父のダービー失速と同じようなレースになってしまいました
サトノシャイニングとミュージアムマイルは、これぐらい流れると最後は距離かなという脚色になってしまい、ミュージアムマイルは自身の距離適性としては父リオンディーズと同じようなところじゃないですかね
クロワデュノールの血統については、イクイノックスと似た配合パターンという点でずっとほめてきましたが、そのあたりはホープフルの回顧を読んでくださいということで
第41回ホープフルS回顧~涙の好位差し、盤石のキタサン教科書配合
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/314d63fb4b4d05d3a36c7e71e8a9f16b
ちなみに募集時にイクイノックスとクロワデュノールを絶賛し激推ししていた(イクイは出資もしている)キタサン名人Sくんは「デカくて緩いけど手先が重苦しくはない、というのが走るキタサン産駒です」と力説しますが、それってキタサンブラックそのものやんか(^ ^;) というわけでみなさん、キタサン産駒はキタサンらしい馬を選びましょう
キタサンブラックの産駒はこの22年産と21年産が質量ともに底といってもよく、イクイノックスが走ったのをうけた23年産以降は繁殖牝馬の質量が大幅に上がっていくわけですが(種付料も)、そんな底世代でも配合さえ決まっていればダービー馬を出してしまうのだというね、ブラックタイド×サクラバクシンオーがオークスを勝った翌週に天晴れでした
下記エントリで書いたように、アブキールベイはエンシンフェンサーと同じくロイヤルアカデミー≒Storm Catのニアリークロスをもつのがポイント
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/048fa00769832b4afa9ece88593fdd81
あとこれも何度か書いてますが、緩くて重厚なハーツクライの肌は、ロードカナロアとかリオンディーズとかモーリスとか、ドレフォンとかマクフィとかファインニードルとか、マイル~スプリント種牡馬との配合が成功しやすい
それにしても土曜の京都芝は良なんですが、キズナ×キングヘイローのジュンヴァンケット1人気7着、エピファネイア×ディープインパクトのミッキースターダム2人気9着、ワールドエース×Giant's Causeway×Unbridled's Songのテーオーシュタイン1人気4着と、京都外で斬れそうなSir Gaylord的なディープが軒並み凡走
いっぽうでロジャーバローズ産駒が穴を連発しており、前輪駆動で下って高速上がりを出せるSir Gaylord走法がアドバンテージにならない馬場、という感じがしますね
安土城は◎クランフォード、モルタル産駒なのでこの枠なら行ききるしかないでしょうが、タマモブラックタイ幸は好位差しでファルコン勝ってるので外枠なら主張することはないだろうと…レコードで勝ったこともあるスピード馬ですが、ワンフォーローズの孫ですからパワー兼備
青嵐は人気ですが一口とPOGの推奨◎デュアルウィルダー、この世代のヨシダ産駒で最強じゃないかと思ってますが青葉3着の舞台で
相手は2着が多い5歳ジャスタウェイ牡駒○ジュンツバメガエシ、今が本格化のピークにさしかかってる感が
薫風もピック馬○ターコイズフリンジに頑張ってもらいたいですが、重の東京ダ1600ですからStorm CatとA.P.Indyを重視…ということでインティの甥◎ラタフォレスト、前走も重馬場をインから差し切ってるのは心強い
NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では日本ダービーと目黒記念と白百合Sを予想していますので、日曜もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当)
http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatophttp://www.keibado.ne.jp