阪神11R宝塚記念
◎4.プラダリア
○17.レガレイラ
▲12.メイショウタバル
△2.ドゥレッツァ
×1.ベラジオオペラ
×3.ローシャムパーク
×9.ヨーホーレイク
×11.ソールオリエンス
×13.アーバンシック
×15.ロードデルレイ
阪神はこれからどれだけ降っていつ止んで、どこまで馬場が回復するのかが読みきれないが、渋化残りは間違いないだろう。ロードカナロア2騎は2200より2000がベターだから、馬場が渋って時計がかかるのは有難くない。
となると、この休養でトモのビルドアップ顕著で坂路で自己ベストを叩き出したレガレイラの本格化と、宝塚記念を知り尽くしたユタカ=メイショウタバルの逃げと、それを離れた番手で追走するドゥレッツァのイン立ち回り、この3頭で迷うが、大穴ならプラダリアか。ディープインパクト×クロフネといえばレイパパレが重の大阪杯を逃げ切り、ステファノスが大阪杯をイン立ち回りで2着したように、道悪が巧くて小回りがきく血統だ。本馬も道悪実績は十分で、昨年の宝塚は重馬場でベラジオオペラと接戦の4着だった。新進気鋭の高杉吏麒が、ドゥレッツアやベラジオの直後から無欲のイン差し。
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例によってNETKEIBAの全頭血統解説から導入文と1~3着を
今年は開催4日目で好時計&先行有利か
RobertoとHaloの機動力が有力
阪神で行われた近4年(20~23年)を振り返ると、クロノジェネシス、スルーセブンシーズ、レイパパレと母父クロフネが3頭馬券に絡んでいる。他にジャスティンパレス(母母父Red Ransom)とデアリングタクト(父エピファネイア)も3着で、ロベルトの血を引く馬はひとまず有力。またイクイノックスはHalo4×4、クロノジェネシスはHalo5×4、ヒシイグアスはHalo3×5、モズベッロはHalo4×4・5と、Haloのクロス馬がよく走っている。阪神内回りだから、機動力があるに越したことはないということ。今年と同じく3回阪神4日目(開催2週目)に行われたのは22年と21年。22年はタイトルホルダーが番手抜け出しでレースレコードで勝ち、21年はユニコーンライオンが2着に逃げ残っており、時計が速く先行有利が想定されるところ。
メイショウタバル
メイショウカンパクやメイショウタカトラの甥で、ワールドスケールやロンのイトコ。父ゴールドシップはステイゴールドの代表産駒でユーバーレーベンなどの父。ゴールドシップ×フレンチデピュティはプリュムドールと同じ。立ち肩でTom Fool的脚捌きなのは母母父ダンスインザダークの影響も強く、神戸新聞杯では4角で後続を突き放してしまったようにコーナリングはいい。開催4日目の宝塚は前有利だし、ユタカの逃げとなると不気味な存在に。(距離◎スピード◎底力○コース◎)
ベラジオオペラ
エアアンセムやサトノヘリオスの甥。牝祖エアデジャヴーはオークス2着で、エアメサイアやエアシェイディの母でエアスピネルやエアウィンザーの母母。父ロードカナロアは世界の短距離王だが、中距離型の繁殖との間にアーモンドアイやパンサラッサなど中距離のチャンピオンを出している。本馬も母父ハービンジャーなので2000ベストの中距離馬で、この牝系らしく機動力に富み重賞勝ちは全て内回り。地力も増しており、ここも好位抜け出しで安定随一。(距離○スピード◎底力◎コース◎)
ジャスティンパレス
母パレスルーマーは優秀な繁殖で、本馬の他にもベルモントS勝ちパレスマリス(ジャンダルマンタルの父)やアイアンバローズを産んでいる。近親にハリウッドゴールドCのRail Tripなど。母父Royal AnthemはTheatrical産駒で芝10~12FのG1を3勝。持続力に富む野太いストライドはディープインパクトとNureyevのイメージで、大箱向きで坂コース向き。大阪杯や有馬記念を見ても内回りのコーナリングはイマイチで、外伸びバイアスの馬場になってほしい。(距離◎スピード○底力◎コース○)
10R花のみちSが芝マイルで1.32.6、かなり良に近いところまで回復したなかで行われた第66回宝塚記念は、メイショウタバルがベラジオオペラ以下を3馬身突き放す快勝
レースラップ=12.4-11.0-11.4-12.1-12.2-12.2-11.9-11.9-11.8-11.7-12.5、後続が追いつくタイミング、捲るポイントがどこにもナッシングで、まさに武豊会心の逃げ切りでした
開催4日目の宝塚はやっぱり逃げ切りなのかという結果で、導入文で書いたように「クロフネ、Roberto、前残り」ならメイショウタバルしかいなかったんですが(^ ^;)、ちなみに今年は1~3着全てRobertoもちでした
アイドリームドアドリーム牝系で大阪杯連覇、阪神内回りのコーナリングは現役屈指のベラジオオペラが、3角から捲りにかかったんですが並ぶところまでいきませんでしたからね、ベラジオも3~4角で後続を完全に突き放しているんですが
ジャスティンパレスとヨーホーレイクは「大箱坂コース向きの中距離馬」という点で適性は似たものがあり、内回りの大阪杯や宝塚記念や有馬記念ではコーナーでなるべく吹かさず直線に賭けるしか手がなく、いわば3着を拾うケイバに徹するしか活路がない
大阪杯ではヨーホーレイク、宝塚記念ではジャスティンパレス、3着狙いに徹したほうが3着を拾い、コーナーで吹かして勝ちにいったほうが沈むという構図になってます
坂路快走で+10キロのレガレイラはまさにハーツクライのトモパンで、馬体的には過去最高に良かったと思うし、だからこのペースを追走できた、追走してしまったという面もあったかと思うんですが、TTステイヤーという本質は変えようがないので、緩みないペースをこれだけ追走してしまうとステイヤーとしての持ち味が出せなかった
メイショウタバルの配合で面白いのは、父ゴールドシップがノーザンテースト≒The Minstrel4×4で、自身はThe Minstrel≒Nijinsky5×5で、そこにカナダの名血Vice Regentとノーザンアンサーも加わることで、ノーザンテーストの血脈構成、Northern Dancer+Victoria Park(Victoriana~Windfields)の組み合わせを増幅している点
┌Northern Dancer
ノーザンテースト
│┌Victoria Park
││┌Windfields
│└Victoriana
└△
┌Northern Dancer
The Minstrel
│┌Victoria Park
│││┌Windfields
││└Victoriana
└△
└Flaming Page
┌Northern Dancer
Nijinsky
└Flaming Page
┌Northern Dancer
Vice Regent
└△┌Windfields
└Victoriana
┌Northern Dancer
ノーザンアンサー
│┌Windfields
└△
└Reply
Flaming PageはBull Dog=Sir Gallahad3×5、ReplyはBull Dog=Sir Gallahad2×3で、Northern DancerとSir Gallahad=Bull DogとVictoriana~Windfieldsというカナダ有力血脈の組み合わせを活かした配合といえます
カナダ血脈由来のパワー加速とダンスインザダーク+Blushing GroomのTom Fool走法による巡行力に秀でた中距離馬というべきで、宝塚記念は阪神内2200稍、神戸新聞杯は中京2200稍、毎日杯は阪神外1800重、それぞれコース形状は異なりますが、渋った馬場を逃げて4角で突き放して決めてしまうという勝ち方は同じ
ステイゴールド系種牡馬×フレンチデピュティ肌の組み合わせはレインボーライン(父ステイゴールド)、マルシュロレーヌ(父オルフェーヴル)につづく3頭目のG1勝ち、HペースのBCディスタフをうなりながら捲り上げたマルシュロレーヌの巡行力も、ノーザンテーストとフレンチデピュティの組み合わせならではといえるものでしょう
母母母父クリスタルグリッターズもBull Dog=Sir Gallahad5×4・5・6なのでパワー巡行力に一役買っているといえますが、母系にクリスタルグリッターズをもつG1勝ち馬はカルストンライトオ(父ウォーニング)とメイショウタバル(父ゴールドシップ)しかおらず、この2頭の次に賞金が多いメイショウカンパク(京都大賞典)はタバルの伯父で父グラスワンダーですから、Robertoとクリスタルグリッターズも謎のニックスといえるかもですな
乗り役も達者すね
確かにレガレイアは今まで以上に腰がパン、として良く見えましたね。先行できたときは行けるかなぁと思いましたが、案外でした。思った以上に流れたことが仇でしたか、難いです^ ^
ジャスティンパレスはいつも良く見せていて、G Iでは力負けは感じないのですが、やはり長い直線でスタミナを活かすのが良いのですね。今さらながら春の天皇賞は仕掛けが余りに早すぎましたよ!