青い海とスイセンを楽しんだ爪木崎から車で15分ほど戻ると、左手に「ハリスの小道」と書かれた表示板が現れ、やがて右側に「史跡・玉泉寺」という案内板が見えてきます。
下田と言えば「黒船秘話」、ハリスと唐人お吉の物語で有名ですね。
舟大工市兵衛の娘、斉藤きちは14歳で芸妓となりました。
新内明烏(しんないあけがらす)のお吉とうたわれるほどの評判と美貌でしたが、それが奉行所の目にとまるとこととなり、17歳の時、鶴松という恋人がいたにも関わらず、法外な年俸と引替にアメリカ総領事タウンゼントハリスのもとへ侍妾(じしょう)として奉公にあがることとなります。
お吉さんがハリスのところに居たのはほんの数ヶ月だったそうですが・・・
その後は「唐人」と呼ばれ、世間の罵声と嘲笑をあびながら、鶴松とも別れて、貧困の中に身をもちくずし、遂に川へ身を投げ、自らの命を絶ってしまいます。
どこまでがフィクションかは分りませんが、あの時代差別を受けたことは容易に考えられますから・・・
やはり時代に翻弄された女性なんでしょうね。
「日米和親条約」が結ばれ下田が開港されると、安政3年(1856年)にタウンゼント・ハリスが米国総領事として着任しました。
マウスオンでご覧下さい
ハリスは曹洞宗の「玉泉寺」に居住し、ここを日本初のアメリカ領事館としました。
こじんまりとしたこの境内の庭前に星条旗が掲揚され、以来2年10ヶ月、この玉泉寺は幕末開国の歴史の中心舞台となりました。
境内には「ハリス記念館」(入場料500円)がありましたが、時間がなかったので素通りです。
他にも日本に初めて牛乳が伝えられた事から「牛乳の碑」があり、「日本初の牛の場」もありましたが、あえて写真は撮りませんでした。
昭和54年には、アメリカ大統領ジミー・カーター氏が家族と共に訪れたようですね。
ごく普通の小さなお寺という印象でしたが・・・
「玉泉寺」前の通りの奥のステキなお店の中に、鮮やかな「つるし雛」を見つけました。
この近くの「稲取」は、昔からつるし雛で有名な所ですね。
江渡時代から始まったそうで・・・
立派なお雛様などを揃える余裕のない庶民が、娘の健康を願って心を込めて作ったものなのでしょう。
お店の奥様の説明では、このようなつるし雛は他に九州柳川の「さげもん」と山形県酒田市の傘飾り「傘福」などがあり、この伊豆稲取の雛のつるし飾りと合わせて全国でも三箇所しかないそうです。
我が家の孫娘の菜々ちゃんも、今年の3月3日が初節句です。
昨年秋には肺炎で入院し、今年はお正月元旦から熱を出し、挙句にマタマタ中耳炎で痛がり可哀想な事になりました
健康で丈夫に育って欲しいと心から願います
娘の健やかな成長を願う親心はいつの世も変わりはありませんね。
私たちは車のナビに二日目の熱海の宿を登録して、来た道を戻りました。
海岸線を走る国道135号線からは、波浮の港が分るほど「大島」が大きく見えていましたが・・・
帰路は私が運転し、主人は爆睡。写真は残念ながら撮れませんでした。
フロントガラス越しに、時々濃いピンクの蕾みを付けた「河津桜」が見えていました。
もうすぐ咲き出すことでしょう
前日に泊まった宿は息子夫婦が選んだ伊東温泉のマンモスホテルでしたが、2日目の宿は熱海の会員制のホテルです。
丁度夕方の5時、暮れなずむ時間に着きました。
全室オーシャンビュー
早速8Fの部屋のバルコニーに出て、走ってきた道を写しました。
あの岬は「城ヶ崎海岸」辺りでしょうか・・・
海のすぐ横の、遮る物が何もないホテルの部屋の前には大海原が広がっていました。
正面の「初島」の明かりがキラキラと輝いて・・・
太陽の光が消えた海原の向こうに、大島の影が横たわっていました。
夕闇の迫るバルコニーは流石に寒くて、体が冷え切ったので早速温泉に入りました
お風呂の湯船の中からも、初島の明かりがクッキリと見えていました。
旅のもう一つの楽しみは「お食事&お酒」です。
温泉の後の生ビールの美味しい事
このホテルは和食と洋食の好きな方をセレクトできますが、我が家の夫は断然和食党ですから、琴の音♪の流れる中で冷酒も戴きました。
お料理は少しずつ、たくさんの種類が運ばれてきます。
メインディッシュは「ん」の付く焼き物・・・
伊豆の名物「キンメ」が乗っていて、お魚大好き人間の主人は嬉しそうです
主人の趣味の一つに「お魚」があります。釣りではありません。
暇があると自分で魚市場にお魚を買いに行って、自分でさばいて食べるのです。
ほとんどがお刺身ですが、焼き魚や干物も大好きで・・・
こうして、お魚の中のお魚の形をした骨を必ず捜し、毎度「あった~!」と叫びます。
そして、感じの良いお運びのお姉さんがすっかり気に入ってしまいました。
「博多人形のような顔立ちだね」と・・・
一緒に並んだ写真を、私が撮りましたよ、この嬉しそうな顔
お食事もお酒も美味しく戴きました。
前の晩は、息子一家とお嫁ちゃんのご両親と、みな揃って賑やかな新年会を兼ねたお食事を楽しみましたが・・・
旅の最後に夫婦2人でノンビリと過ごすのも良いものですね。
お天気にも恵まれたし、「運」の付く物も食べたし、きっと今年は何か良い事があると信じましょう。
下田と言えば「黒船秘話」、ハリスと唐人お吉の物語で有名ですね。
舟大工市兵衛の娘、斉藤きちは14歳で芸妓となりました。
新内明烏(しんないあけがらす)のお吉とうたわれるほどの評判と美貌でしたが、それが奉行所の目にとまるとこととなり、17歳の時、鶴松という恋人がいたにも関わらず、法外な年俸と引替にアメリカ総領事タウンゼントハリスのもとへ侍妾(じしょう)として奉公にあがることとなります。
お吉さんがハリスのところに居たのはほんの数ヶ月だったそうですが・・・
その後は「唐人」と呼ばれ、世間の罵声と嘲笑をあびながら、鶴松とも別れて、貧困の中に身をもちくずし、遂に川へ身を投げ、自らの命を絶ってしまいます。
どこまでがフィクションかは分りませんが、あの時代差別を受けたことは容易に考えられますから・・・
やはり時代に翻弄された女性なんでしょうね。
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「日米和親条約」が結ばれ下田が開港されると、安政3年(1856年)にタウンゼント・ハリスが米国総領事として着任しました。
マウスオンでご覧下さい
ハリスは曹洞宗の「玉泉寺」に居住し、ここを日本初のアメリカ領事館としました。
こじんまりとしたこの境内の庭前に星条旗が掲揚され、以来2年10ヶ月、この玉泉寺は幕末開国の歴史の中心舞台となりました。
境内には「ハリス記念館」(入場料500円)がありましたが、時間がなかったので素通りです。
他にも日本に初めて牛乳が伝えられた事から「牛乳の碑」があり、「日本初の牛の場」もありましたが、あえて写真は撮りませんでした。
昭和54年には、アメリカ大統領ジミー・カーター氏が家族と共に訪れたようですね。
ごく普通の小さなお寺という印象でしたが・・・
「玉泉寺」前の通りの奥のステキなお店の中に、鮮やかな「つるし雛」を見つけました。
この近くの「稲取」は、昔からつるし雛で有名な所ですね。
江渡時代から始まったそうで・・・
立派なお雛様などを揃える余裕のない庶民が、娘の健康を願って心を込めて作ったものなのでしょう。
お店の奥様の説明では、このようなつるし雛は他に九州柳川の「さげもん」と山形県酒田市の傘飾り「傘福」などがあり、この伊豆稲取の雛のつるし飾りと合わせて全国でも三箇所しかないそうです。
我が家の孫娘の菜々ちゃんも、今年の3月3日が初節句です。
昨年秋には肺炎で入院し、今年はお正月元旦から熱を出し、挙句にマタマタ中耳炎で痛がり可哀想な事になりました
健康で丈夫に育って欲しいと心から願います
娘の健やかな成長を願う親心はいつの世も変わりはありませんね。
私たちは車のナビに二日目の熱海の宿を登録して、来た道を戻りました。
海岸線を走る国道135号線からは、波浮の港が分るほど「大島」が大きく見えていましたが・・・
帰路は私が運転し、主人は爆睡。写真は残念ながら撮れませんでした。
フロントガラス越しに、時々濃いピンクの蕾みを付けた「河津桜」が見えていました。
もうすぐ咲き出すことでしょう
前日に泊まった宿は息子夫婦が選んだ伊東温泉のマンモスホテルでしたが、2日目の宿は熱海の会員制のホテルです。
丁度夕方の5時、暮れなずむ時間に着きました。
全室オーシャンビュー
早速8Fの部屋のバルコニーに出て、走ってきた道を写しました。
あの岬は「城ヶ崎海岸」辺りでしょうか・・・
海のすぐ横の、遮る物が何もないホテルの部屋の前には大海原が広がっていました。
正面の「初島」の明かりがキラキラと輝いて・・・
太陽の光が消えた海原の向こうに、大島の影が横たわっていました。
夕闇の迫るバルコニーは流石に寒くて、体が冷え切ったので早速温泉に入りました
お風呂の湯船の中からも、初島の明かりがクッキリと見えていました。
旅のもう一つの楽しみは「お食事&お酒」です。
温泉の後の生ビールの美味しい事
このホテルは和食と洋食の好きな方をセレクトできますが、我が家の夫は断然和食党ですから、琴の音♪の流れる中で冷酒も戴きました。
洋風茶碗蒸し | 海の幸盛り合わせ | ||
薄葛仕立のお吸い物 | 和牛ロース煮込みと橙のクリーム焼き | ||
お料理は少しずつ、たくさんの種類が運ばれてきます。
メインディッシュは「ん」の付く焼き物・・・
伊豆の名物「キンメ」が乗っていて、お魚大好き人間の主人は嬉しそうです
主人の趣味の一つに「お魚」があります。釣りではありません。
暇があると自分で魚市場にお魚を買いに行って、自分でさばいて食べるのです。
ほとんどがお刺身ですが、焼き魚や干物も大好きで・・・
こうして、お魚の中のお魚の形をした骨を必ず捜し、毎度「あった~!」と叫びます。
そして、感じの良いお運びのお姉さんがすっかり気に入ってしまいました。
「博多人形のような顔立ちだね」と・・・
一緒に並んだ写真を、私が撮りましたよ、この嬉しそうな顔
さざえ殻盛りとお運びさん | ワンタン入り鶏スープ | ||
牛肉しぐれご飯 | りんごコンポートと果物 | ||
お食事もお酒も美味しく戴きました。
前の晩は、息子一家とお嫁ちゃんのご両親と、みな揃って賑やかな新年会を兼ねたお食事を楽しみましたが・・・
旅の最後に夫婦2人でノンビリと過ごすのも良いものですね。
お天気にも恵まれたし、「運」の付く物も食べたし、きっと今年は何か良い事があると信じましょう。
ホンマにご主人は幸せそうな顔をしてはるなあ(笑)
これやから旅は楽しいんやでぇと、ご主人の声が聞こえてきそう\^o^/
伊豆半島は何処も全ていいですねぇ~ 伊豆大好きです!
私の最近の旅は・・殆どが主人と一緒です
友人とは色々な事情で中々皆時間があいません
主人と・・これはも~う喧嘩がつき物ですが 気にしません
気楽な二人旅もいいものですよね~
中には「よくダンナ様と行くねぇ~」って言う方もいますが・・
私もそろそろ温泉に浸かりたくなりましたが今月は無理でしょう
そうそう~、もうお雛様ですね
菜々ちゃん初節句おめでとうございます
今年は良い年ですよ~!
このお姉さん、愛想も良くて笑顔の可愛い人でした。
ホテルには、他にもハワイアンの楽器や衣装を持った、女性ばかりの外人を含むご一行様10人以上が、打ち上げとかで泊まっていらっしゃいました。
それはそれは華やかで・・・
このようなリゾートにはピッタリの姿の40代から60代の女性達でした。
主人は目の保養となり、喜んでいましたよ。
海では私、山のスタイルこそしていませんが、もっともっと派手でもいいかなぁ~と反省したくらいです。
旅先で「好い女」はいますが「好い男」はなかなか見つかりませんわ
湘南に近い横浜で育った息子は断然「海人間」なんですよ。
孫のハーくんに泳ぎをさせたくて、全員での旅行は夏も冬も伊豆になりました。
熱が出て心配していた菜々ちゃんも無事に参加できて良かったです。もうすぐ初節句でお誕生日です。
私も小桃さんと同じ・・・
友人達とはなかなかスケジュールが合わなくなりました。
だんだん皆、老後の生き方が違ってきて、時間が取れなくなっています。
夫婦で行くのが一番気楽となりました。
ご主人の嬉しそうな声が聞こえてきそうです。
naoママさんのため息も(笑)。
いつもながら勉強になるnaoママさんの記事ですね。
私も「あーやっぱりこの人とが気楽だわ」と思えるような
旦那さまを見つけなければ~☆
熱海旅行最後はやっぱりご夫婦二人、ゆっくり出来たのではありませんか?よかったですねぇ~
水仙は母が大好きな花でした。
瓜木崎灯台の水仙、香りが伝わってきます。
我が家は趣味が違うのでいつも別々です。
熱海で大学の仲間10人くらいで同級会をやったことがあります。
遠くは四国の高知からも駆けつけました。
翌日は初島に行って港の近くの料理屋で飲み直ししました。
あれから10年が経ちました。
2~3日前にその高知の友人から「また会いたいのでどこかで会わないか?」と携帯に電話がありました。
今度は道後温泉あたりでもよさそうです。
今は亡き父と2人で、そのときは稲取で泊まったかな。
爪木崎か瓜木崎かいまだに迷っています。
しばらくウチは2人で旅行してないなあ。ボツボツしたいなあ。
こんなことはしょっちゅうですから、今更なんとも思いませんね。
それにこのお姉さん、確かに感じの良い方でした。
マンモスホテルの大ホールではこんな触れ合いはありませんが、ここの和食レストランでは一つ一つのお料理を運んでもらって説明を受けました。
次は主人の希望で、616さんの妹さんが長期滞在した南国のリゾートに行く予定ですが・・・
どんな展開が待っていることでしょう?
私も、9月末に引いた風邪が未だに「完全に治った!」という感じがしません。
疲れが溜まると喉がおかしくなります。
PCで夜更かしが一番駄目みたいです。
ミサさんも気をつけて下さいね。
今更ラブラブだなんて事はないのですが、友人たちもそれぞれがそれぞれの道で忙しくなり・・・
結局は夫婦で行くのが一番気楽で簡単ということですよ。