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花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

梅雨の晴れ間の「塩沢宿」

2014年07月10日 | 旅日記
沖縄県地方に暴風雨の被害をもたらした大型で非常に強い台風8号は
明日11日にも関東などの東日本に近づく見通しとか・・・

梅雨前線が刺激され、台風から遠く離れた北陸・信越・東北地方が大雨となり
南木曽町では痛ましい土石流災害も起こったようですね。

被害地の皆様には心からお見舞いを申し上げます。

7月3日(木)「塩沢宿」へ
一週間前、中学時代の仲間と梅雨の晴れ間の「当間高原」で、爽やかな空気を満喫した私たち
正午前に「越後湯沢駅」に戻ってきました。

ここから12時18分発の上越線「長岡行」の普通電車に乗り込みました


越後湯沢駅から15分で「塩沢駅」に到着です。
ホームや階段は私たちが若い頃のローカル駅の感じが残っていましたが、駅舎は新しくて綺麗

親切な駅員さんに見所を教えてもらいました。


駅前の通りを歩いて5分で旧三国街道の交差点に出ます。

その左手が江戸時代を模した町並みが400mほど続く「牧之(ぼくし)通り」です。
詳しい地図などはこちらです。


何年か前に行った軽井沢の先の「海野宿」に似た感じですが、あそこより規模が大きいようです。
午後1時前ですが、人が少なくて淋しい感じがしたので、仲間に観光客風に立ってもらいました。

江戸時代、塩沢は宿場町として栄えていた雪国の通りには欠かせない雁木が再現


塩沢町の中心街は旧三国街道(日本海側と江戸を結ぶ輸送路)沿いの宿場町として栄えていました。
それから300年、その歴史と文化を復興させようと1998年より地元住民が
「塩沢らしさ」とは何かを長い時間をかけ、議論し考えました。

結論、それは「雪国の歴史と文化の街」ということに集約されました。
そして県の事業認可を経て2003年より市、県、国が一体となって街づくりを進め、
2009年に三国街道塩沢宿「牧之通り」として完成しました(公式ホームページより)


この「牧之通り」は、江戸時代の雪の書「北越雪譜」を書いた鈴木牧之(ぼくし)にちなんで名付けられました。
この本は我が家にもあったはず・・・
昔主人が読んで感動し、「苗場山」に行きたいとか申しておりましたが、私だけが友人と登りました。

牧之の生家の酒店はこの日シャッターが下りていました。

「高田屋」

通りの家々は普通のお店も信金も医院も、すべて江戸時代の建物風でした

実は私が今回の旅行で「塩沢宿」に行きたいと提案したら
地元新潟の二人が「塩沢といえば織物で有名だけど、観るところなど何もないはず」
との返事だったのです

確かに、馬篭・妻籠のように古い宿場町が残っているのではなく
あくまでも新しく昔風に再生された街並みです。


私がこの宿を知ったのはブログ友のラッシーママさんが気に入り
3回も行って記事にUPしていたからです。

今回行く旨お知らせしたら、「高田屋」さんには是非寄るようにと勧められました。


高田屋は江戸時代には塩沢宿の脇本陣を勤めた家だそうです。

屋敷の中が公開されているので、中に入りました。
神棚や欄間、襖などは江戸時代のものが使われているとのこと・・・


中庭には古木がそびえ、奥に見えている山は「巻機山」だそうです。

勝海舟や福沢諭吉の書もありました。祭り用の纏と昔の雨傘が並んでいます。


お婿さんと90代のご当主が親切に説明してくれました。
「TVの”何でも鑑定団”に出したら凄い値がつきそう」と、仲間が思わずつぶやきます


静かだった通りが賑わってきました。
観光地のどこに行ってもお目にかかる(私も時々撮影で利用する)クラブ〇〇〇のご一行様でした。

二人連れに「どこを廻るツァーなの?」と聞いたら
「埼玉出発のミステリーツァー」とのこと
今夜はこの近くのリゾートホテル泊りで、明日はロープウェーに乗るらしい・・・

団体さんが来れば町も少しは潤うかしら

この日は蒸し暑くてノドが渇きました。
地ビールを飲もうということになりお蕎麦やさんに行きましたがお休みで
結局「拉麺家・さかいや」さんで冷やし中華の昼食としました。

地物ではないけどギンギンに冷えた生が美味しいお通しのお漬物が新潟らしくて嬉しいですね。


朝食はホテルでたくさん頂きましたので、お腹もそんなに空きません、
冷やし中華2皿をつまみ代わりにするつもりで小皿を三枚頼みましたが、汁だけ入ったもう一皿が運ばれました。
サービス抜群のお店ですね

暑い時はさっぱりとした酢の味が美味しい・・・

「こうして日本の温泉や観光地を巡るのも楽しいけど、たまには外国にも行ってみない?」
と2人を誘うと、まだ自ら先頭に立って事業に携わっているS子さんが
「三泊が限界、それ以上だと会社が危なくなる」と答えましたわ

織の文化館「塩沢つむぎ記念館」
ラッシーママさんお勧めの着物のリサイクル店を覗いてから
駅近くの「つむぎ記念館」に行きました。


着物に疎い私でも「塩沢織物」のことは知っています。

昔好きだったデュークエイセスの、京都が舞台の「女一人」という歌でも
♪塩沢絣に名古屋帯、耳を澄ませば滝の音・・・♪と唄われていますね。


ただし、一口に「塩沢紬」と言っても4種類あり、それぞれが全く別物ということは知りませんでした。
最高級の越後上布は麻の織物だそうです。


どれも30万円以上、越後上布は100万円以上のお値段です。

着物大好きなS子さんは熱心に見ていました。
セレブの彼女なら、360万円の値が付いていた越後上布も買えるでしょう・・・


200円払い2階に上がると、詳しい説明を受け機織り体験もできます。
詳しいことはこちらでどうぞ。

着物地は無理だけど、ストールを買いました熟女3人次回は首に巻いて会いましょう


麻と綿の混紡のストールが2,380円は安かったです。
色白のS子さんは薄紫のテッセン、ボーイッシュなM子さんはブルーの天の川
そして私は大好きなヒメサユリのイメージのピンクのユリ


丁度3時間の塩沢宿漫歩に満足しました。
3時35分の電車で新幹線の乗換駅の「越後湯沢駅」に戻ります。

塩沢の町から良く見える百名山の「巻機山」が見送ってくれました。


コメント (28)
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