花と緑を追いかけて

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いっぱいの主婦の日記です

花巡りの旅・「尾瀬沼」その3

2007年07月12日 | 花シリーズ

小沼湿原、曲り田代に出ました。
池塘が広がり、お天気が良ければ正面に「燧ケ岳」が望める、尾瀬の典型的な風景だと思います。
   

コイワカガミがたくさん咲いていて・・・
私は主人を写し、主人は私を写し、湿原を堪能し、満足!満足!


やがてスミレがたくさん見られるようになり、尾瀬沼が開けてくると「沼尻の休憩所」でした。
ここで昼食です。時計は11時を廻っていました。
山菜蕎麦を一人前頼み、宿で作ってもらったオムスビのお弁当を広げました。






男性のコブシほどの大きなオニギリが2個もあって
山での馬力は炭水化物に限りますが、一個食べただけでお腹がいっぱいです。
主人はここでバンダナを買いました。
オーストラリアのカンガルー帽子をかぶり、首にはバンダナを巻いた姿が主人の仕事のスタイルです。

先客が2~3人いただけの静かな中でお昼ご飯を食べていると、中学生の団体が続々とやってきました。
慌ててトイレに行って出発の準備をしました。

ここのトイレは200円、但し中学生以下は100円・・・
古いながらも綺麗に磨かれていました。

入り口の箱の中にチャリンと入れる方式が尾瀬では定着したようですね。
「山のトイレは汚い!」と言うのも昔の話。
最近はどこでも綺麗なトイレばかりに出会いますよ
   

売店のお兄さんに聞いたところ、沼山峠まではノンビリ歩いてここから2時間と言われました。
時計の針は11時45分をさしています。
ポツポツと雨が落ちてきたので、雨具を着こんで出発しました。

休憩所のある沼尻は、白砂峠を通って尾瀬ヶ原に向かう縦走路でもあります。
私たちは反対の沼山峠方面と書かれた木道を進みました。


流石に尾瀬の主要の縦走路だけあって、小雨の中でもすれ違う人々が結構いました。

途中の湿原にはまだまだ水芭蕉の群落が残っています

   






♪夏がくれば思い出す、はるかな尾瀬、遠い空・・・(略)水芭蕉の花が咲いていた。夢見て咲いている水のほとり・・・♪

水芭蕉を見ながら口ずさみましたが、本格的な夏が来る前に、白い可憐なお花は終わってしまいますのでご用心です。



沼尻から40分歩いて浅湖湿原を通り抜け、左手に「燧ケ岳」への登山道「長英新道」を分けると、突然目の前に「大江湿原」が現れます。
行きに寄ったビジターセンターの建物も、霧の中に見えていました。

尾瀬沼の象徴のような3本松を中心に連続写真を撮りましたが、繋げる技術がありませんので、non_nonさんのソースで一挙にUPします。
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行きに通った木道に戻ると、歩く人々の姿が更に多くなります。
そんな人々を次々に追い越して、フルスピードで沼山峠に向かいました。


行きに写しそこなった「白山チドリ」の写真を撮りましたが、湿原を薄紫色に染めていた「タテヤマリンドウ」が見えません
よくよく見るとお花がみんな閉じています。

「アノ団体の後ろに付きたくないから、早くしろ!」主人がせかせるので、写真がありませんが・・・
タテヤマリンドウは、雨が降り出すと花びらが閉じる特徴があるようですね。

早いピッチで歩いていた主人も、沼山峠への登りに差し掛かるとスピードがガクンと落ちます。
登りは断然私の方が強いのですよ





雨はやんで、ツァーの団体様ご一行が軽装でたくさんやってきます。ほとんどが中高年
朝首都圏を出発して、尾瀬沼だけをピストンして帰るのでしょうか・・・
最後の最後でダウンして、ガイドさんに抱えられた人もいました。
簡単コースとはいえ、尾瀬はヤハリそれなりに脚力が必要なのですね。

我々は午後1時20分に、沼山峠に到着しました。予定よりも30分短縮!
すぐにバスに乗って御池の駐車場に戻ると、下界は本格的な雨になっていました
駐車場代は1000円ですが、宿で無料コインをくれたのでタダ

桧枝岐の公共温泉の半額券も宿で購入できますよ
私たちは「ひうちの湯」に行きました。
桧枝岐の日帰り温泉についての詳しいことはこちらをご覧下さい。

公共の湯は以前にも何度か利用しましたが、名前も建物もリニューアルされて新しくなっていました
そしてナント!「アルザ尾瀬の郷」という横文字の名前の温泉プール付き施設まで出来ていて・・・

鄙びた秘境のイメージがあった「桧枝岐」も、今ではすっかり明るい温泉郷に様変わりしていて驚きました。

こうして私たちの5時間の尾瀬沼巡りは終わりました。
「尾瀬」と一口に言ってもとても広くて、福島、新潟、群馬にまたがる広大な国の特別保護地域なのです。
何回にも分けて、イロイロな季節に訪れる楽しみもありますので、ご興味のある方は是非足腰を鍛えてトライしてみてください。

尚、昨年の8月には鳩待峠からアヤメ平に登り、富士見峠から尾瀬ヶ原に出て一泊しました。
この時の記録もUP(2006年8月23日、24日、26日、28日)してありますので、ご計画の参考にして下さいね。

コメント (16)
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