goo blog サービス終了のお知らせ 

花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

晩夏「尾瀬物語」①

2006年08月23日 | 山シリーズ
          アヤメ平から見た「至仏山」

”♪夏が来れば思い出す。遥かな尾瀬、遠い空~♪”と歌われていますが、尾瀬の本当の夏は水芭蕉の咲き出す6月上旬から、ニッコウキスゲが満開になる7月いっぱいのような気がします。
8月の尾瀬の風はもう秋の香りを含んでおり、お花は端境期であまり咲いていません。
でもその分人も少なくて静かな尾瀬が楽しめます。

8月13日、真夜中の3時に我が家を車で出発しました。
関東各地に雷注意報が出ていたので、尾瀬での行動は午前中・・・と決めて、予定より2時間早いスタートです。

群馬、新潟、福島に広がる日本有数の高層湿原である「尾瀬」は、群馬県側から入る鳩待峠と大清水、福島県側から入る沼山峠と御池、新潟県側の小沢平とそれぞれのコースがありますが、私たちは最も一般的な鳩待峠を目指しました。

関越道の沼田インターから戸倉まで入り、車を駐車場に入れました(一日1000円)
そこから乗り合いタクシー(1人900円)で鳩待峠に入ります。
鳩待峠にも駐車場(1日1500円)はありますが、夏は土曜日と日曜日の午前中は一般車の乗り入れが禁止となっています。
人が集まり次第乗り合いタクシーが運んでくれるので、スムースに鳩待峠に入れました。

鳩待峠からは50分の下りで尾瀬ヶ原の山ノ鼻に行けます。
ほとんどの方々がそちらのコースをたどりますが、私たちはアヤメ平から富士見峠に登り、尾瀬ヶ原の真ん中にある竜宮小屋まで4時間半かけてノンビリと行く事にしました。
7時に出発です。


至仏山に向かう登山道とは反対側の、樹林帯の中の山道を登っていきます。
サンカヨウのお花が終わって、実になっていました。
このコースはエンレイソウがたくさん見られましたが、残念ながらこちらもお花は終わっていました。
他にも赤い実があちこちに・・・秋を感じますね。





日の当らない湿った中に、キノコのような「ギンリョウソウ」がかたまって生えていました。
葉緑素がないので菌と共生し、栄養分を得ている腐生植物ですが、私が初めて見たのは北アルプス「蝶ヶ岳」の登りの長塀山でした。
先っぽの口の中を覗くと、青く光る目のようなものが見えますが、この写真のギンリョウソウはとても中が覗ける状態ではありませんでした。


1時間15分かけて登りを行くと、突然明るくなって樹林帯が終わり横田代に出ました。


デジカメを修理に出して手元になく、バカチョンのフイルムカメラで写したためボケボケの写真で残念ですが、この木道の周りは一面キンコウカが咲いているのです
至仏山もみえてきましたね。


人っ子一人見当たらない木道を更に進むと、キンコウカのお花がますます多くなっていきます。
この辺り一帯は「アヤメ平」と言われる所ですが、このアヤメとは葉っぱがアヤメにそっくりなキンコウカの事らしい・・・

以前は、保護のために立ち入り禁止だったこのコースですが、私は6年前に逆から歩いています。
その時から見るとキンコウカもずいぶん増えたような気がしました。
今でも土を入れ種を蒔き、地道な努力が続けられているようです。
キンコウカの中には白いワタスゲも見られました。



標高2000m近いアヤメ平には、爽やかな初秋の風が吹き渡り、赤とんぼがたくさん飛んでいました。そして秋の花のリンドウやワレモコウも咲いていました。






こちらは「ギボウシ」の花
端境期とは言え、尾瀬ではそれなりのお花が楽しめます。
つくづくデジカメがないことが悔やまれました






6年前に山仲間のYさんと2人でここを歩いた時は、カミナリの音も聞こえて、あまり見晴らしは良くありませんでしたが、この日は至仏山から平ヶ岳、そして燧ケ岳もハッキリと見えていました。


ここでこの日2組目の先客に逢いました。
地元にお住まいのご夫婦とか、あまりにもお天気が良いので登ってきたそうです。
気持ち良さそうにビールを飲んでいました。
私たちも一休みにします。
お互いに夫婦並んだ写真を撮りあいました。

6年前にも、ここで宴会をしていたグループに声をかけられ果物をご馳走になりました。
ナント!その一ヶ月前に主人と参加した「スイスアルプス、ハイキングツァー」で一緒だった、栃木の山のグループの方々でした。
山の世界は案外狭いものなんですよ。

コメント (18)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする