今回の衆議院選挙で、地元選出の議員、自民党の議員さんが落選なさいまして、比例区でも入らず、飛騨から選出の議員さんはいなくなりました。
これがどれほど地元に、高山を中心にした飛騨地方において、損失になるのかはわかりません。
当選なさった、立憲民主の議員さんも飛騨地方ご出身ですから、問題ないのではという意見もあります。
個人的には、たいしたことないと思うのですが……
それよりも問題なのは、この落選した自民党議員さん、なんと、選挙中にセクハラをしていた、ということでした。
選挙カーの中で、隣に座った女性に、卑猥な言葉を浴びせたり、胸を触ったりしたそうです。
なんとも、呆れる、信じられない話です。
被害に遭われた女性の方、運動員なのに、こんなことされて、ほんと悲しかった、辛かったでしょう。
言葉を失ってしまいます。
それでも語るならば、落ちて当然、いや、こんな人をなぜ議員として選んでいたか、ということですよね。
こんな人が、飛騨の代表だったのです。
憤りを感じていらっしゃる方は多いでしょうから、非難はその方たちに任せますが。
私が問題にしたいのは、本人よりも、後援会です。
なぜ、こんな人を選んだのか、ですよね。
知らなかった、ということでしょうが、結局、後援会の都合で選んだ人、だったということですよね。
実は、本人は、政治家などにはなりたくなかった、だけど、後援会の人から説得されて、選挙に出たのでしょう。
8年前ですか、選挙にでるとき、ある後援会の幹部の方から、こういう話を聞きました。
若くて未熟で、こんな人を議員に押して大丈夫か、という疑問に対して、「私たちが育てていくんだ」と、答えられました。
そこれを聴いたとき、ああ、そういう考えもあるんだな、と感心して聞いたのですが、よくよく考えてみると、大志を持たない人を政治家に立たせていいのか、ということです。
「私は議員になったら、この国をこうしたい、とか、こういう改革をするんだ!」 という強い意志を持った方を後援会が支える、というのが本来の姿でしょう。
なりたくない人を、政治家としての志を持たない人を、後援会の都合で、推した、というのが間違っていたのではないでしょうか。
世襲だと、地盤があって戦いやすいから、票を集めやすいから、という理由で、お願いしたのでしょう。
本人の資質は問題にしなかった、後援会が政治家として育てるからいいのだと、いう考えだったのでしょう。
ひょっとすると、二世だった父親も、そのように育てられたのかもしれません。
よって、劣化が始まったのでしょう。
ついに、選挙中、セクハラをする人まで、議員さんにしてしまったのです。
後援会は、猛省しなければならないでしょう。
というか、この地方の選挙を支えてきた重鎮たちは、責任を取って、引退すべきでしょう。
民間で、一生懸命、飛騨のブランド、高山のブランドを高めてきたのに、それを支える、作る、政治家が、市長も含めて飛騨高山のブランドを貶めて、どうするんですかと。
飛騨の政治の改革は、後援会からなさってください。